タイミングを逃す/Miss the Timing †
《暗黒魔族ギルファー・デーモン》などの「墓地に送られた?とき〜できる」のような、特定タイミングでの任意効果というものがあります。
しかし、この任意効果は、発動できない場合があります。
一連の効果処理の途中で墓地に送られ、一連の効果処理が終わったときには、墓地に送られた?タイミングではなくなっています。
こういった場合、タイミングを逃したことになり、効果を発動できません。
たとえば、《暗黒魔族ギルファー・デーモン》を生け贄にモンスターを召喚した場合、《暗黒魔族ギルファー・デーモン》は墓地に送られましたが、すでにモンスターを召喚したというタイミングになっているため、《暗黒魔族ギルファー・デーモン》の任意発動効果を、発動することは出来なくなります。
(遊戯王デュエルモンスターズ ナイトメアトラバドール、ゲーム内のルール解説より引用)
しかし、《聖鳥クレイン》の様な強制効果であれば一連のチェーン処理が終わった直後に強制発動する。
- 任意効果のタイミングを逃す場合について。
従来ならタイミングを逃しうる事例でも、タイミングを逃さない場合があり、それはおおよそのテキストで判断できる。
- 「〜された場合、〜できる」
- 現状では「〜された時、〜できる」はタイミングを逃すが、「〜された場合、〜できる」は多くがタイミングを逃さないという事になっている。
しかし、OCG事務局によれば、これは統一ルールではなく、あくまでもカード毎の裁定らしい。
- なお、英語版のテキストにおいて、日本版のテキストで「〜した時」と明記されている文は「When〜」で始まる。
一方で「〜した場合」と明記されているものは、英語版では「If〜」で始まるのが特徴である。
例として、前述の《ダーク・スプロケッター》のようにタイミングを逃さないものは「If〜」であり、タイミングを逃すことがある《インスタント・ネオスペース》は「When〜」と書かれており、はっきりと区別されている。
- 昔は、「タイミングを逃す」関連のルールは明確には整備されていなかった。(現在でもルールブックにはこのルールは明記されていない。)
このルールを明確にする必要が出てきた経緯については、《暗黒魔族ギルファー・デーモン》を参照。
これは、《墓守の呪術師》の効果が強制効果であるが故に「特殊召喚の後に別の処理(モンスター破壊)が行われてもタイミングを逃さない」ためである。
- 基本的に、トリガーをコストで行った場合はタイミングを逃す事になる。
《代打バッター》は良い例である。
しかしごく少数だが例外も存在する。
- 発動と効果を無効にされない限り、不発であっても効果処理は行われたことになる。
詳しくは下記の具体例参照
つまり
- 「効果だけを無効」にした場合 → タイミングを逃す
- 「不発」の場合 → タイミングを逃す
- 「発動を無効」にした場合 → タイミングを逃さない
特定のタイミングに発動が必要なカードについて †
「破壊されたとき」「攻撃宣言時」「特殊召喚時」など、タイミングが限られる効果は、それと同時に誘発効果など、チェーンを組む効果が発動しても、タイミングを逃さず発動できる。
上記の例などで、途中任意発動のカードを発動してもタイミングを逃す要因にはならない。
一方で、特定の処理の後に他の処理を行った場合タイミングを逃してしまう。
これは1つの効果で2つの処理をするものが問題になる。
「同時に処理する」カードも存在し、その場合にはタイミングを逃さない。
なお、複数のチェーンが組まれ、その効果解決の途中に処理された場合も同様にタイミングを逃す。
発動を無効化するカウンター罠と誘発即時効果は、その標的のカードの発動の次のチェーンブロックを必要とするので、複数の誘発効果がチェーンを組まれた場合は最後のものにしか発動できず、チェーンに途中余分なものを組んでしまうと発動できなくなってしまう。
最後に、当たり前だが、スペルスピードに反する発動は出来ない。
ただし、誘発効果(特に複雑なのが手札誘発)の絡む「同時に複数のカードが発動した場合」には一時的にスペルスピードが無視される(1,2に限るが)こともあることは注意。
関連リンク †