《暗黒魔族ギルファー・デーモン》などの「墓地に送られたとき〜できる」のような、特定タイミングでの任意効果というものがあります。
しかし、この任意効果は、発動できない場合があります。
一連の効果処理の途中で墓地に送られ、一連の効果処理が終わったときには、墓地に送られたタイミングではなくなっています。
こういった場合、タイミングを逃したことになり、効果を発動できません。
たとえば、《暗黒魔族ギルファー・デーモン》を生け贄にモンスターを召喚した場合、《暗黒魔族ギルファー・デーモン》は墓地に送られましたが、すでにモンスターを召喚したというタイミングになっているため、《暗黒魔族ギルファー・デーモン》の任意発動効果を、発動することは出来なくなります。
(遊戯王デュエルモンスターズ ナイトメアトラバドール ゲーム内のルール解説より引用)
などがある。
なお、同じタイミングで強制効果を持つ《墓守の呪術師》を《ディメンション・マジック》で特殊召喚するケースについても説明しておく。
強制効果であるが故、一連の効果の途中に条件を満たしてもその後改めて発動する。
- 「《ディメンション・マジック》発動→効果処理」
→「《ディメンション・マジック》の処理終了後に《墓守の呪術師》の効果で新たにチェーンブロック作成」
(《ディメンション・マジック》で破壊を行う・行わないに関わらず、このチェーンブロックが作られる。)
つまり
同じタイミングで発動する誘発効果である場合、片方が強制効果であろうと、基本的に任意効果のタイミングを逃す要因にはならない。
また、コストで支払われた時、あるいはチェーン2以降で発動条件を満たした強制効果の発動が、任意効果の発動タイミングを逃す要因にはならない。
「破壊されたとき」「攻撃宣言時」「特殊召喚時」など、タイミングが限られる効果は、それと同時に誘発効果など、チェーンを組む効果が発動しても、タイミングを逃さず発動できる。
一方で、特定の処理の後に他の処理を行った場合タイミングを逃してしまう。
これは1つの効果で順次2つ以上の処理をする一連の効果が問題になる。
「同時に処理する」カードも存在し、その場合にはタイミングを逃さない。
発動を無効化するカウンター罠と誘発即時効果は、その標的のカードの発動の次のチェーンブロックを必要とするので、複数の誘発効果がチェーンを組まれた場合は最後のものにしか発動できず、チェーンに途中余分なものを組んでしまうと発動できなくなってしまう。
最後に、当たり前だが、スペルスピードに反する発動は出来ない。
ただし、魔法・罠カードの効果の発動の絡む「同時に複数のカードが発動した場合」には一時的にスペルスピードが無視される(1,2に限るが)こともあることは注意。