*タイミングを逃す/Missing the Timing [#q6f21e7a]
 [[《暗黒魔族ギルファー・デーモン》]]の「[[墓地に送られた>墓地へ送られた]]とき〜できる」のような、特定タイミングでの[[任意発動効果>任意効果]]というものがあります。~
 しかし、この[[任意発動効果>任意効果]]は、[[発動]]できない場合があります。~
 一連の[[効果]]処理の途中で[[墓地に送られ>墓地へ送る]]、一連の[[効果]]処理が終わったときには、[[墓地に送られた>墓地へ送られた]]タイミングではなくなっています。~
 こういった場合、タイミングを逃したことになり、[[効果]]を[[発動]]できません。~
 たとえば、[[《暗黒魔族ギルファー・デーモン》]]を[[生け贄]]に[[モンスター]]を[[召喚]]した場合、[[《暗黒魔族ギルファー・デーモン》]]は[[墓地]]に送られましたが、すでに[[モンスター]]を[[召喚]]したというタイミングになっているため、[[《暗黒魔族ギルファー・デーモン》]]の[[任意発動効果>任意効果]]を、[[発動]]することはできなくなります。

 ([[遊戯王デュエルモンスターズ NIGHTMARE TROUBADOUR>ゲーム付属カード#d64543d5]] ゲーム内のルール解説より引用)

//あくまでこの部分は引用です。勝手に文章を改変する事はやめてください。
//なお、手元のNTを参考に打っているので、コナミベスト盤での表記は未確認です。

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 「[[破壊された]]」や「[[墓地に送られた]]」など、特定の行為を[[トリガー]]に[[発動]]できる[[カード]]ならびに[[カードの効果]]は数多く存在する。~
 そのうち、「〜した''時''」が[[発動条件]]の''[[任意効果]]''は、[[その条件>発動条件]]を満たした直後にしか[[発動]]できない。~
 このため、[[発動条件]]を満たした後、別の処理が行われた場合、その[[効果]]を[[発動]]できなくなってしまう。~
 これが「タイミングを逃す」である。~
 「〜した''場合''」が[[発動条件]]の[[効果]]は原則としてタイミングを逃さない。~
 詳しくは下記の[[「時」と「場合」>タイミングを逃す#j4d58bff]]を参照。~

// 「タイミングを逃す」は、「〜した''時''、〜''できる''」という[[テキスト]]の[[効果]]([[発動]]するかどうかを[[プレイヤー]]が選べる[[任意効果]])でのみ発生する。~
// 「〜した時、〜''する''」という[[テキスト]]([[発動]]するかどうかを[[プレイヤー]]が選ぶことができない[[強制効果]])の場合は、タイミングを逃すことはない。~
// また、「〜した''場合''、〜''できる''」という[[テキスト]]の[[効果]]は、[[任意効果]]ではあるがタイミングを逃すことはない。~

 「タイミングを逃す」事が特に多いのは、以下の3つのパターンである。~
-[[チェーン]]2以降で[[発動条件]]を満たした時
-[[一連の効果]]の途中で[[発動条件]]を満たした時
-[[コスト]]や[[リリース]]、[[シンクロ素材]]となり[[墓地へ送られた]]事で[[発動条件]]を満たした時

 難解なルールなので、できるだけ具体例を挙げて解説したい。

***参考:タイミングを逃さない場合の処理 [#w5ad2729]
 まず、「タイミングを逃す」の影響がなかった場合にどのように処理を行うのかを確認しておこう。~
 [[《聖鳥クレイン》]]は、「この[[カード]]が[[特殊召喚]]した時、この[[カード]]の[[コントローラー]]は[[カード]]を1枚[[ドロー]]''する''。」という[[効果]]を持つ。~
 この[[効果]]は必ず[[発動]]しなければいけない[[強制効果]]のため、タイミングを逃す事はない。~
 例えば、[[《サイクロン》]]に[[チェーン]]して[[発動]]された[[《リビングデッドの呼び声》]]で[[《聖鳥クレイン》]]が[[特殊召喚]]された場合、以下のように処理を行う。~
+[[チェーン]]1:[[《サイクロン》]][[発動]]。
+[[チェーン]]2:[[《リビングデッドの呼び声》]][[発動]]、[[対象]]は[[《聖鳥クレイン》]]。
+お互いに[[チェーン]]したい[[カード]]がない場合、効果処理に入る。
+[[チェーン]]2の[[《リビングデッドの呼び声》]]を処理。[[《聖鳥クレイン》]]が[[特殊召喚]]されるが、まだ[[《サイクロン》]]の処理が終わっていないので[[効果]]は[[発動]]しない。~
+[[チェーン]]1の[[《サイクロン》]]を処理。
+[[チェーン]]を組んでいる全ての[[効果]]処理が終了した後で、[[《聖鳥クレイン》]]の[[効果]]を[[発動]]、何も[[チェーン]]がなければ[[ドロー]]を行う。

 [[《リビングデッドの呼び声》]]で[[《聖鳥クレイン》]]が[[特殊召喚]]された直後には[[効果]]が[[発動]]しない。~
 [[《リビングデッドの呼び声》]]と同じ[[チェーン]]に乗っていた[[カード]]の処理が全て終了した後で、はじめて[[《聖鳥クレイン》]]の[[効果]]が[[発動]]するのだ。~

***タイミングを逃すパターンその1:[[チェーン]]2以降で[[発動条件]]を満たした時 [#w5b97e08]
 [[《グリーン・ガジェット》]]は、「このカードが召喚・特殊召喚に成功した''時''、[[デッキ]]から「レッド・ガジェット」1体を[[手札]]に加える事が''できる''」効果を持つ。~
 「〜した時、〜できる」という「時の[[任意効果]]」であるため、[[発動条件]]を満たした直後に別の処理が行われると、「発動タイミングを逃した」事になり[[発動]]できなくなる。~
 この[[《グリーン・ガジェット》]]を先程の[[《聖鳥クレイン》]]と同じ方法で[[特殊召喚]]した場合、以下のようになる。
+[[チェーン]]1:[[《サイクロン》]][[発動]]。
+[[チェーン]]2:[[《リビングデッドの呼び声》]]、[[対象]]は[[《グリーン・ガジェット》]]。
+お互いに[[チェーン]]したい[[カード]]がない場合、効果処理に入る。
+[[チェーン]]2の[[《リビングデッドの呼び声》]]を処理。[[《グリーン・ガジェット》]]が[[特殊召喚]]されるが、まだ[[《サイクロン》]]の処理が終わっていないので[[効果]]は[[発動]]しない。~
+[[チェーン]]1の[[《サイクロン》]]を処理。
+ここで[[《グリーン・ガジェット》]]の[[効果]]を[[発動]]可能になるはずだが、「[[特殊召喚に成功した]]後に[[《サイクロン》]]の処理を行なってしまった。~
[[発動条件]]を満たした直後という「発動タイミングを逃してしまった」ため、[[《グリーン・ガジェット》]]の[[効果]]は[[発動]]できない。~

 「[[発動条件]]を満たしたタイミング」は、[[《リビングデッドの呼び声》]]の処理が終了した直後である。~
 しかし、「(他の処理が終了して)[[発動]]可能になるタイミング」は[[《サイクロン》]]の処理が終了した後である。~
 「[[発動条件]]を満たしたタイミング」と、「[[発動]]可能になるタイミング」の間に別の処理が挟まってしまったため、[[発動]]ができなくなってしまう。

***タイミングを逃すパターンその2:[[一連の効果]]の途中で[[発動条件]]を満たした時 [#fc6e527b]
 一度の[[効果]][[発動]]の中で、複数の処理を順を追って処理する[[効果]]がある。~
 たとえば[[《ゴブリンドバーグ》]]は、まず「[[モンスター]]を[[手札]]から[[特殊召喚]]する」処理を行った後で、「自身が[[守備表示]]になる」処理を行う。~
 こうした効果を[[一連の効果]]と通称する。~

 こうした[[一連の効果]]の処理中に「時の[[任意効果]]」の[[発動条件]]を満たし、その後も[[一連の効果]]の処理が続いた場合はタイミングを逃す。~
 例えば、[[《ゴブリンドバーグ》]]で[[《グリーン・ガジェット》]]を[[特殊召喚]]した場合、以下のようになる。~
+[[《ゴブリンドバーグ》]]の[[効果]]発動、処理に入る。~
+[[《ゴブリンドバーグ》]]の[[効果]]処理、[[《グリーン・ガジェット》]]が[[特殊召喚]]されるが、まだ[[《ゴブリンドバーグ》]]の処理の途中なので[[効果]]は[[発動]]しない。~
+[[《ゴブリンドバーグ》]]が[[守備表示]]になる。
+ここで[[《グリーン・ガジェット》]]の[[効果]]を[[発動]]可能になるはずだが、「[[特殊召喚に成功した]]後に[[《ゴブリンドバーグ》]]の処理が行なわれてしまった。~
よって、[[発動条件]]を満たした直後という「発動タイミングを逃してしまった」ため、[[《グリーン・ガジェット》]]の[[効果]]は[[発動]]できない。~

***タイミングを逃すパターンその3:[[コスト]]や[[アドバンス召喚]]の[[リリース]]、[[シンクロ素材]]となり[[墓地に送られた]]事で[[発動条件]]を満たした時 [#m7026de6]
 [[《代打バッター》]]は「自分[[フィールド]]上に存在するこのカードが[[墓地に送られた]]''時''、自分の[[手札]]から[[昆虫族]][[モンスター]]1体を[[特殊召喚]]する事が''できる''」[[効果]]を持つ。~
 「〜''時''、〜''できる''」なので、「時の[[任意効果]]」に該当し、状況次第でタイミングを逃す。~
 こうした[[墓地に送られた]]事を[[発動条件]]とする「時の[[任意効果]]」を持つ[[カード]]は、何らかの[[コスト]]や[[アドバンス召喚]]の[[リリース]]、[[シンクロ素材]]として[[墓地に送られた]]としてもタイミングを逃す。~
 では、[[《代打バッター》]]が[[《デーモンの召喚》]]を[[アドバンス召喚]]するため[[リリース]]された状況を想定してみよう。~
+[[《代打バッター》]]を[[リリース]]。~
[[《代打バッター》]]は[[発動条件]]を満たしたが、まだ[[アドバンス召喚]]の処理が終わっていないので[[効果]]を[[発動]]できない。
+[[《デーモンの召喚》]]が[[アドバンス召喚]]される。
+ここで[[《代打バッター》]]の[[効果]]を[[発動]]可能になるハズだが、[[発動条件]]である[[墓地送り>墓地に送られた]]を行った後に[[《デーモンの召喚》]]を[[召喚]]する処理を行なってしまった。~
よって、[[発動条件]]を満たした直後という「発動タイミングを逃してしまった」ため、[[《代打バッター》]]の[[効果]]は[[発動]]できない。~

 ほとんど「[[一連の効果]]によりタイミングを逃す」パターンと同じと考えてよい。~
 [[《孵化》]]などの[[コスト]]になった場合や[[シンクロ素材]]になった場合もほぼ同じなので、ここでの解説は省略する。

**魔法・罠カードとタイミングを逃す [#m33w24mi]
 ここまでは「タイミングを逃す」が問題になりやすい[[モンスター]]の[[誘発効果]]を例に取り解説したが、[[魔法・罠カード]]もこのルールに従わなくてはならない。~
 例えば[[《激流葬》]]は「[[モンスター]]が[[召喚・反転召喚・特殊召喚された>召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した]]''時''に[[発動]]''できる''」という[[発動条件]]を持つため、「時の[[任意効果]]」である。~
 さらに言えば、[[《落とし穴》]]、[[《地獄の暴走召喚》]]など、特定の処理を[[発動条件]]とする[[魔法・罠カード]]のほとんどは「時の[[任意効果]]」である。~
 よって、[[チェーン]]2以降で[[特殊召喚]]された[[モンスター]]や、[[一連の効果]]の途中で[[特殊召喚]]された[[モンスター]]には、[[《激流葬》]]や[[《地獄の暴走召喚》]]は[[発動]]できない。
-[[魔法・罠カード]]のほとんどは[[カードの発動]]条件が「時」になっており、[[発動]]タイミングに気をつけなければいけない。~
「場合」となっているものは[[《魔力誘爆》]]など一部に留まる。~
//あとはリボーン・パズルくらいかと

***フィールド魔法がタイミングを逃す場合 [#t131fi6l]
 上記の他、[[フィールド魔法]]は張替えによってタイミングを逃す事がある。~
 [[魔法&罠カードゾーン]]とは異なり、[[フィールドカードゾーン]]は枠がひとつしかないため、[[自分]]の古い[[フィールド魔法]]を[[破壊]]して新しい[[フィールド魔法]]を[[発動]]する事ができる。~
 この[[破壊]]は、[[コストを払う]]段階よりも前に起こるため、[[自分]]が新たに[[フィールド魔法]]を[[発動]]する事で[[破壊]]した[[《歯車街》]]の[[効果]]はタイミングを逃す事となる。~
//念のため、魔法・罠カードのコストは、カードをフィールド上に置いた後で払う
-張替えによってタイミングを逃すのは新しい[[フィールド魔法]]を''[[自分]]が[[発動]]''した場合だけである。~
[[自分]]が新たに[[フィールド魔法]]を[[セット]]した場合や、[[相手]]が[[フィールド魔法]]を[[発動]]し[[破壊]]された場合はタイミングを逃さない。~
詳しくは[[フィールド魔法]]を参照。~
//フィールド魔法のページにも記述があるため、こちらは簡単に記述するに留めた。主な説明は「フィールド魔法の張替え」として行われるのが無難と思う

**間違えやすい事例 [#la1bf28b]
-''「[[同時に複数のカードが発動した場合]]」とはしっかりと区別するように。''~
「[[発動]]」はタイミングを逃す要因とはならない。~
--例1~
[[《クリッター》]]を[[リリース]]して[[《氷帝メビウス》]]を[[アドバンス召喚]]、これに[[《落とし穴》]]を[[発動]]する場合。~
「1:[[《クリッター》]]([[強制>強制効果]]の[[誘発効果]])」「2:[[《氷帝メビウス》]](「時の[[任意効果]]」)」「3:[[《落とし穴》]](「時の[[任意効果]])」と[[チェーン]]を組んで[[発動]]できる。~
[[《氷帝メビウス》]]の[[効果]]を[[発動]]しようとした時点では、最後に行われた処理は「[[《氷帝メビウス》]]の[[アドバンス召喚]]」なので、まだ発動タイミングである。~
あくまで[[《クリッター》]]は[[発動]]を行っただけで、何も処理をおこなっていない。~
[[《落とし穴》]]も同様で、[[《クリッター》]]と[[《氷帝メビウス》]]は[[発動]]を行っただけ、最後に行われた処理である「[[《氷帝メビウス》]]の[[アドバンス召喚]]」に対して[[発動]]できる。~

--例2~
[[《ダンディライオン》]]([[強制効果]])を[[リリース]]して[[《地霊術−「鉄」》]]を[[発動]]、[[《グリーン・ガジェット》]](時の[[任意効果]])を[[特殊召喚]]した場合。~
→[[チェーン]]1:[[《ダンディライオン》]]が[[発動]]したのち、[[《グリーン・ガジェット》]]の[[効果]]を[[チェーン]]2で発動する。([[発動]]しなくてもよい)~
これも同じ原理であり、[[《グリーン・ガジェット》]]の[[効果]]を[[発動]]可能になった時点で最後に行われた処理は[[《グリーン・ガジェット》]]の[[特殊召喚]]である。~
あくまで[[《ダンディライオン》]]は[[発動]]しただけなので、[[同時に複数のカードが発動した場合]]に従い、[[《ダンディライオン》]]に[[チェーン]]して[[《グリーン・ガジェット》]]を[[発動]]する。

 例外は、[[《マジック・ジャマー》]]や[[《神光の宣告者》]]など、[[発動]]を[[無効]]にする[[カード]]。~
 [[無効]]にする[[カード]]が[[発動]]した次の[[チェーンブロック]]を必要とするので、複数の[[誘発効果]]が[[チェーン]]を組まれた場合は最後のものにしか[[発動]]できず、[[チェーン]]に途中余分なものを組んでしまうと[[発動]]できなくなってしまう。

--例1~
1:[[《破壊輪》]]、2:[[《サイクロン》]]のように[[チェーン]]を組まれてしまうとその次に[[《地獄の扉越し銃》]]を[[発動]]することができない。
--例2~
複数の[[誘発効果]]が同時に[[発動]]した場合、[[《死霊騎士デスカリバー・ナイト》]]で[[無効]]化するのは[[チェーン]]の一番最後の[[モンスター効果]]だけとなる。
--例3~
[[《光と闇の竜》]]([[無効]]化できるかどうかは問わない)がいる時に、[[《大嵐》]]を[[発動]]した場合、直後に[[《光と闇の竜》]]の[[強制発動]]の[[誘発即時効果]]が[[チェーン]]するので[[《マジック・ジャマー》]]をこの[[《大嵐》]]に[[発動]]することはできない。

-また、以下のルール上の処理はタイミングを逃す原因とならない。~
--[[チェーン]]解決終了後の使用済み[[魔法・罠カード]]の[[墓地送り>墓地へ送る]]。
--[[装備モンスター]]がいなくなったり、装備対象不適切による[[装備カード]]の[[破壊]]。~
--[[エクシーズモンスター]]が[[フィールド]]上から[[離れた>離れる]]事による[[エクシーズ素材]]の[[墓地送り>墓地へ送る]]。~
--[[サーチ]]・[[リクルート]]、または[[デッキ]]に[[カード]]を[[戻した>戻す]]後の[[シャッフル]]。~
ただし、[[テキスト]]に[[シャッフル]]が明記されている場合[[調整中]]となる事もあるため、注意が必要。~



-基本的に[[永続効果]]の[[効果の適用]]はタイミングを逃す要因にはならない。~
例えば、「[[モンスター]]の[[攻撃力]]・[[守備力]]を変化させる永続的[[効果]]」、「[[《マクロコスモス》]]の[[墓地へ送る]][[カード]]を[[除外]]する[[効果]]」が該当する。~
これらの[[効果]]は[[チェーンブロック]]を作らず、これが原因でタイミングを逃す事態は発生しない。~
また、「[[宝玉獣]]の[[永続魔法]]化する[[効果]]」などの[[ルール効果]]も同様である。~
~
ただし、[[《ヴィシャス・クロー》]]や[[《魔導書の神判》]]など[[チェーンブロック]]を作らない複数の処理が連続して[[適用]]された場合はタイミングを逃す事がある。~
以下の事例については[[調整中]](12/03/29)~
--[[《天空の聖域》]]・[[《天空聖者メルティウス》]]が存在する状態で[[《魔宮の賄賂》]]を使用した場合、[[《便乗》]]が[[発動]]できるかどうか。~
--[[《スクラップ・ドラゴン》]]に[[自分]][[モンスター]]が[[破壊]]された直後、[[相手]]の[[《スクラップ・シャーク》]]が[[自壊]]した場合に[[《道連れ》]]が[[発動]]できるかどうか。~

-上記の通り、[[コスト]]や[[モンスターの召喚]]のために使用された[[モンスター]]はタイミングを逃す。~
だが、[[攻撃宣言]]するための[[手順>コストを払う]]によって[[発動条件]]を満たした場合は、何も処理を挟まないためタイミングを逃さない。~
[[《トリプル・ヴァイパー》]]で[[攻撃宣言]]するために[[《引きガエル》]]を[[リリース]]した場合でも、[[《引きガエル》]]の[[効果]]を[[発動]]できる。~
//-基本的に、トリガーを[[コスト]]で行った場合はタイミングを逃す事になる(その[[コスト]]支払いによる[[効果]]の処理が挟まる為)。~
//[[《代打バッター》]]は良い例である。~
//しかしごく少数だが例外も存在する。
//--[[《トリプル・ヴァイパー》]]の[[永続効果]]で[[《引きガエル》]]を[[コスト]]に//しても、[[《引きガエル》]]はタイミングを逃さない。~
//(前述の通り、[[永続効果]]はタイミングを逃す要因にはならない)

-[[発動]]と[[効果]]を[[無効]]にされない限り、[[不発]]であっても[[効果]]処理は行われたことになる。~
詳しくは下記の具体例参照

-以下の事例で、混同を起こさないように注意。
--[[《スキルドレイン》]][[適用]]中に[[《キャノン・ソルジャー》]]で[[《代打バッター》]]を[[リリース]]したとする。~
この時、[[《キャノン・ソルジャー》]]の[[効果ダメージ]]は[[無効]]になっている訳だが、[[効果ダメージ]]を与えるはずの処理自体は発生するのでやはりタイミングを逃すことになる。
--「[[チェーン]]1:[[《強制脱出装置》]][[対象]][[《ユベル》]]」「[[チェーン]]2:[[《サンダー・ブレイク》]][[対象]][[《ユベル》]]」と[[チェーン]]を積んだとする。~
この場合、「[[チェーン]]1の[[《強制脱出装置》]]」は[[対象]]不在のため[[不発]]となるが、 [[《強制脱出装置》]]は「[[不発]]になったという処理」を行うのでタイミングを逃すことになり、[[《ユベル》]]の[[効果]]は[[発動]]できない。
--「[[チェーン]]1:[[《地砕き》]]」「[[チェーン]]2:[[《魔宮の賄賂》]]」と[[チェーン]]を積んだとする。~
この場合、「[[チェーン]]1の[[《地砕き》]]」の[[発動]]と[[効果]]が[[無効]]になり、最後の効果処理が[[ドロー]]であるため、[[セット]]された[[《便乗》]]を[[カードの発動]]をすることができる。~
//上記三つとも(08/06/06)に電話回答です
--[[《歯車街》]]の[[発動]]に[[チェーン]]をした[[カード]]の[[効果]]によって[[《歯車街》]]が[[破壊]]される場合。~
[[《マジック・ジャマー》]]で[[無効]]にし[[破壊]]した場合、[[効果]]処理によって[[《歯車街》]]の[[発動]]が[[無効]]になる為、[[チェーン]]1にて[[発動]]した[[《歯車街》]]の[[効果]]処理を行うことなく、[[チェーン]]処理が終わる。~
よって、[[《歯車街》]]が[[破壊]]され[[墓地へ送られた]]事によって[[効果]]処理が終わっている為、[[アンティーク・ギア]]と名の付く[[モンスター]]を[[特殊召喚]]する事ができる。~
一方[[《サイクロン》]]の[[効果]]によって[[破壊]]された場合、[[発動]]が[[無効]]になっていないため、[[チェーン]]1の[[効果]]処理が続く。
そのため[[《歯車街》]]は[[発動]]タイミングを逃し[[発動]]する事ができない。~

>つまり

--「[[効果]]だけを[[無効]]」にした場合 → タイミングを逃す
--「[[不発]]」の場合 → タイミングを逃す
--「[[発動]]を[[無効]]」にした場合 → タイミングを逃さない


*「時」と「場合」 [#j4d58bff]
 カードの効果テキストでは、その[[カードの効果]]を[[使用]]できるタイミングや条件などを説明するために、「〜時」と「〜場合」という表現が使われていますが、これには違いがあります。~
 「〜時」は、その処理や条件が満たされたその直後のみ[[使用]]できる事を表しています。~
 そのため、何らかの[[効果]]や[[チェーン]]処理など途中でその処理や条件を満たしていたとしてもその[[カードの効果]]を[[使用]]できない事があります。~
 「〜場合」はその処理や条件が満たされる事で[[使用]]できる事を表しています。~
 「〜時」とは違い、何らかの[[効果]]や[[チェーン]]の処理などの途中でその処理や条件を満たされている場合であれば、それらの処理が終わった後でその[[カードの効果]]を[[使用]]する事ができます。~

 (公式ルールブック マスタールール2対応 バージョン 1.2 より引用)
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//検索用 時と場合

// 上記の通り、「○○した''時''」を[[発動条件]]とする[[任意効果]]は、タイミングを逃す。
// しかし「○○した''場合''」を[[発動条件]]とする[[任意効果]]は、タイミングを逃すことはない。
//すぐ下に同じこと書いてる

 この二つを区別するために、「''時の[[任意効果]]''」と「''場合の[[任意効果]]''」とそれぞれ呼ぶこともある。~
 これに「''[[強制効果]]''」をくわえて、以下のように考えておくとよい。
-「''時の[[任意効果]]''」はタイミングを逃す可能性がある。
-「''場合の[[任意効果]]''」と「''[[強制効果]]''」はタイミングを逃さない。

-「時の[[任意効果]]」~
主に「〜した時、〜できる」「〜された時、〜できる」という[[テキスト]]を持つ。~
第5期以前のほとんどの[[カード]]はこちらである。~
また、[[魔法・罠カード]]は第5期以降もほとんどがこちらである。~

-「場合の[[任意効果]]」~
主に「〜した場合、〜できる」「〜された場合、〜できる」という[[テキスト]]を持つ。~
[[任意効果]]ではあるが、[[発動条件]]を満たした後に何らかの処理が挟まってもタイミングを逃さず、[[強制効果]]と同じように処理を行う。~
第5期から本格的に登場をはじめ、現在は[[モンスター]]の[[誘発効果]]に限れば「時」と「場合」が半々程度の割合で登場している。~
[[海皇]]や[[水精鱗]]は特に「場合の[[任意効果]]」を数多く擁する[[カテゴリ]]である。~

-''「場合」の[[テキスト]]でもタイミングを逃す[[カード]]について。''~
[[《墓守の長》]]は「場合」の[[テキスト]]だがタイミングを逃す。~
これは「[[任意効果]]は全てタイミングを逃す」とされていた時代に作られ、まだ[[エラッタ]]が行われていない[[カード]]だからである。~
ゲームでは[[テキスト]]が「場合」から「時」に修正されている。~
また、[[《凡骨の意地》]]・[[《漆黒のトバリ》]]・[[《神速の具足》]]の[[テキスト]]も紛らわしい。~
「[[ドローフェイズ]]に[[ドロー]]した[[カード]]が◯◯だった場合」という文章だが、[[ドロー]]後他の処理を挟むとタイミングを逃す。~
[[《光神テテュス》]]の[[テキスト]]に従って「[[ドローフェイズ]]に[[カード]]を[[ドロー]]した時、その[[カード]]が◯◯だった場合」と読み替えると良いだろう。~
//テテュスも同様のテキストからエラッタされたカードである為

--かつては[[《インスタント・ネオスペース》]]は「場合」の[[効果]]だがタイミングを逃すとされていた。~
英語版[[カード]]の[[テキスト]]が"When(時)"から"If(場合)"に[[エラッタ]]された際、タイミングを逃さない裁定に[[裁定変更]]された。~

-「タイミングを逃す」というルールが制定された当初は、全ての[[任意効果]]は条件を満たせばタイミングを逃すとされており、「場合の[[任意効果]]」という例外規定は存在しなかった。~
しかし、[[モンスター効果]]が複雑化してくると、[[《冥王竜ヴァンダルギオン》]]のように[[任意効果]]でありながら通常ならタイミングを逃す状況でしか[[発動]]できない[[カード]]が登場し、それらは[[特殊裁定]]としてタイミングを逃さないとされた。~
-「タイミングを逃す」というルールが制定された当初は、全ての[[任意効果]]は条件を満たせばタイミングを逃していた。~
しかし、[[モンスター効果]]が複雑化してくると、[[《冥王竜ヴァンダルギオン》]]のように[[任意効果]]でありながら通常ならタイミングを逃す状況でしか[[発動]]できない[[カード]]が登場、それらは[[特殊裁定]]としてタイミングを逃さないとされた。~
この結果「タイミングを逃す[[任意効果]]」と「タイミングを逃さない[[任意効果]]」を[[テキスト]]から判断することができなくなっていた。~
これを解消するために「場合の[[任意効果]]」が第5期の終盤から導入され、現在ではタイミングを逃すか否かは[[テキスト]]で判別できるようになっている。~
これを解消するために「[[任意効果]]ではあるが、タイミングを逃さない」という例外規定である「場合の[[任意効果]]」が第5期の終盤から導入され、現在ではタイミングを逃すか否かは[[テキスト]]で判別できるようになっている。~

--第6期以降に再販された[[カード]]のうち、[[《裁きを下す者−ボルテニス》]]など「タイミングを逃さない[[任意効果]]」を持つものは、いずれも[[テキスト]]が「場合の[[任意効果]]」に[[エラッタ]]されている。~
また、元々はタイミングを逃す普通の[[任意効果]]だったが、再販時の[[エラッタ]]により「場合の[[任意効果]]」になった[[《ワタポン》]]のような[[カード]]も存在する。~
これらを[[デュエル]]で使用する際には再販後の[[カード]]を用いるか、最新版の[[テキスト]]をこのWikiなどで確認できる状態で使用する事が望ましい。~

--どこから「場合の[[任意効果]]」が導入されたかは判別が難しい所。~
[[PHANTOM DARKNESS]]では「場合」の[[テキスト]]を持ちタイミングを逃さない[[任意効果]]である[[《ダーク・ホルス・ドラゴン》]]が登場したが、同じパックの[[《インスタント・ネオスペース》]]は上記の通り当初タイミングを逃すとされていた。~
次の[[LIGHT OF DESTRUCTION]]では[[《古代の機械究極巨人》]]が「場合の[[任意効果]]」を所持しており、こちらは同パックに矛盾する[[カード]]は含まれていない。~

--「場合の[[任意効果]]はタイミングを逃さない」旨は少なくとも2008年の[[LIGHT OF DESTRUCTION]]以降の全ての[[カード]]に適用されているが、ルールブックに掲載されるのは非常に遅かった。~
上記の「時」と「場合」についての文章がルールブックに掲載されたのは2013年版の[[スターターデッキ>STARTER DECK(2013)]]からであり、実に5年もの歳月を費やしている。~
恐らくは「時と場合」の使い分けが行われる以前の[[カード]]の再販による[[エラッタ]]を待っていたものと思われる。~
なお、[[MASTER GUIDE3>書籍付属カード#u27ba37e]](2011年)のルールQ&Aにある「タイミングを逃す?逃さない?」の項では「〜場合」の[[効果]]はタイミングを逃さないと解説されている。~

-「タイミングを逃す」というルールは当初存在しなかったのだが、[[《暗黒魔族ギルファー・デーモン》]]登場後に設定された。~
その経緯については、[[《暗黒魔族ギルファー・デーモン》]]を参照。~
//急遽とか経緯とか書いた人って当時からやってた人なのかな?エキスパートルールHPのログ読んでると、誘発効果がチェーン解決中に発動するかどうか、って点でルール変更があって変わったように思えるのだけど

-コナミのゲーム作品において―~
[[DUEL TERMINAL]]の第10弾以降は「○○はタイミングを逃すので[[効果]]を[[発動]]することができません。」というメッセージが出る。~
(例:[[《ガスタ・ガルド》]]を[[シンクロ素材]]に使用した時など)~

**関連リンク [#k0cd2e6a]
-[[同時に複数のカードが発動した場合]]

-[[任意効果]]

-[[チェーン]]

-[[公式用語集]]

**FAQ [#t422b76d]
Q:[[相手]][[フィールド]]上に[[《天空聖者メルティウス》]]と[[《天空の聖域》]]、[[セット]]された[[《アヌビスの裁き》]]が存在しています。~
  [[自分]]が[[《サイクロン》]]を[[発動]]した所、[[《アヌビスの裁き》]]で[[自分]]の[[獣族]]を[[破壊]]されて[[ダメージ]]を受けました。~
  その処理直後に[[相手]]の[[《天空聖者メルティウス》]]の[[ライフ回復]]と[[破壊]]の[[永続効果]]を[[適用]]しますが、この[[永続効果]]で[[獣族]]以外を[[破壊]]した場合[[《森の番人グリーン・バブーン》]]はタイミングを逃す事になり[[特殊召喚]]できなくなりますか?~
A:[[調整中]](13/03/24)