*ディスアドバンテージ [#za41332b]
 Disadvantage(劣位、不利、不利益)の意。~
 [[アドバンテージ]]の逆。マイナスの[[アドバンテージ]]。
*ディスアドバンテージ/Disadvantage [#top]
 [[アドバンテージ]]の逆であり、[[カード]]の取引の結果、[[自分]]が損をすること。~
 英語で「立場的な不利」や「損害・不利益」を意味する「disadvantage」に由来する。~
 略して「ディスアド」、「アド損(「アドバンテージの損」の略)」と言われることもある。~

-例:[[相手]][[モンスター]]1体に対し、[[《ライトニング・ボルテックス》]]を使う。~
  自分は2枚のカードを失うことに対し、[[相手]]は1枚のカードを失うことに。~
  つまりこの場合[[アドバンテージ]]−1と言える。  
 例えば、[[《謙虚な壺》]]を[[発動]]すると、[[《謙虚な壺》]]は[[墓地]]へ送られ、[[手札]]2枚は[[デッキ]]に戻るため、計3枚の[[カード]]([[ハンド・アドバンテージ]])を失っている。~
 このように、特に[[自分]]にとって一方的に不利となる場合を指して「ディスアドバンテージ」と言う。~
 [[ドロー]]や一発逆転の手段が少なく、一方で[[除去]]が手軽かつ豊富に存在する遊戯王[[OCG]]においては、基本的には避けるべきものとされる。~
 多くの犠牲を払って[[召喚]]した[[モンスター]]が[[《エフェクト・ヴェーラー》]]や[[《奈落の落とし穴》]]で無力化されてしまうと、そのまま逆転できず終わる事も少なくないためである。~
 無論、ディスアドバンテージを負ってでもその戦術を取る事が正解となる事も少なからず存在する。~

**関連リンク [#c85a10c6]
 [[手札事故]]が起こればそういった行動をせねばならない状況になることもある。~
 本来[[召喚]]して[[効果]]を使いたいが[[攻撃]]されると負けるため、[[裏側守備表示]]にして[[壁]]にするしかないなど、[[相手]]のプレイングによって本来の運用ができない状況も発生しうる。~

 「[[アドバンテージ]]をいかにして得るか」と「避けられないディスアドバンテージをいかにして補完するか」は、[[デュエル]]において常に考えるべき表裏一体の概念といえる。~

-原作・アニメにおいて―~
「派手な[[コンボ]]で視聴者を魅せる」「対局の関係上[[デッキパワー]]に大差がついている」等の演出の都合上、多大なディスアドバンテージを負ってエース[[モンスター]]を出す事がままある。~
アニメGXの「十代vsミスターT」(1戦目)では、[[後攻]]1[[ターン]]目に[[手札]]の2枚を[[融合素材]]にし、[[融合モンスター]]を[[《融合解除》]]して[[特殊召喚]]した2体を[[生け贄]]に[[《E・HERO ネオス》]]を出すという、[[OCG]]目線で見ると損失の激しいプレイングをしている。~
アニメZEXALの「アストラルvsカイト」戦では、ピンチの状況で[[モンスター]]の[[レベル]]が揃わず、[[通常召喚]]できない[[《カゲトカゲ》]]を出すために[[通常魔法]]《投下交換》を使い4枚の[[カード]]と[[召喚権]]を犠牲にして[[特殊召喚]]している。~
アニメVRAINSの「島直樹/ロンリーブレイヴvsハノイの騎士」戦では、([[手札事故]]を起こしていたためでもあるが)ハノイの騎士が初期[[手札]]5枚全てと[[ライフ]]3000を消費して[[先攻]]1[[ターン]]目に[[《インヴェルズ・グレズ》]]を[[アドバンス召喚]]している。~

--上記のプレイングはアニメの中でも酷いプレイングとして、[[プレイヤー]]の間でたびたび引き合いに出される。~
ただし、アニメの世界は汎用[[カード]]がなかなか揃わず、[[手札]]の状況を見るとそうせざるを得なかったという状況も少なくない。~
決闘者の財産・社会的立場・生命などを賭けているがための精神的重圧の影響もあるのかもしれない。~
また、アストラルやハノイの騎士の場合は[[手札事故]]を引き起こしていたためにやむを得ない行動の面もある。~

--ロマンを追い求めるために意図的にディスアドバンテージ覚悟で行動する[[プレイヤー]]もいる。~
アニメDMの「城之内vsマスク・ザ・ロック(双六)」戦では、[[レアカード]]を実戦で披露したいという理由から、双六がかなりの手間と消費をかけて《古代竜−エンシェント・ドラゴン》を出している。~
対戦相手の(ロックの正体を知らない)城之内からは「ドラゴン1匹出すために手間暇かけた」「俺ならそんな[[デッキ]]は組まない」と、暗に消費に見合ってない事を言及されているが、これに対し双六は「つまらん事を言う奴になった」と嘆いている。~
現実の[[OCG]]でも[[召喚条件]]の厳しい大型[[モンスター]]を出すためにはある程度の勝率と消費を犠牲にせざるを得ないケースはある([[ファンデッキ]]参照)。~

--アニメGXの「十代vsオブライエン」戦では、十代が[[先攻]]1[[ターン]]目に[[《E・HERO フレイム・ウィングマン》]]を[[融合召喚]]している。~
これに対しオブライエンは「[[攻撃]]できない1[[ターン]]目に[[上級モンスター]]を呼び出した所で対処の仕方はいくらでもある」と直接十代に告げた上に、「策を弄さずとも自ら手の内を晒すとは」と内心で述べている。~
直接的に[[カード]]を損したわけではないが、実質的に十代がディスアドバンテージを負った事を暗に伝える描写と言える。~

--アニメARC-Vに登場したLDSのカリキュラムでは、[[融合召喚]]コースに「ディスアドバンテージ学概論」という項目がある。~
[[シンクロ召喚]]コースと[[エクシーズ召喚]]コースにはない項目であるため、やはり普通の[[融合召喚]]は他に比べて損失の多い召喚方法という事なのだろう。

**関連リンク [#link]
-[[アドバンテージ]]

-[[用語集]]