デッキ破壊 †
相手のデッキの枚数を減らす行為のこと。
主に相手のカードをデッキから直接墓地へ送る・ゲームから除外する(取り除く)ことで行われるが、相手にデッキからドロー・特殊召喚させる事でデッキ破壊を行う場合もある。
遊戯王OCGにおいては墓地を肥やすことが重要視されるため、デッキ破壊はあまり強くない戦術と評価されがちである。
《苦渋の選択》が早期に禁止カードに指定されていたり、ライトロード等が持つ自分のデッキのカードを墓地へ送る行為がメリットとして認識されていたりする事からも、わかるだろう。
しかし、それは毎ターン少しずつデッキを削るタイプの場合であり、【トーチ・テンペスト】・【ネクロフェイス】・【デッキ破壊1キル】等、1ターンに相手のデッキの全てのカードを削ってしまうタイプは強力な1ターンキルとして恐れられている。
そうでなくても、今の環境はデッキを高速で圧縮する事や、モンスターの比率を抑える、キーカードで1ターンキルを狙うといったタイプが多いので、通常のデッキ破壊も相対的に強化されていることは事実である。
- 「デッキ破壊」という言葉は《死のデッキ破壊ウイルス》から広まった原作用語で、他に「デッキデストラクション(Deck Destruction)」や「デッキデストロイ(Deck Destroy)」、略して「デッキデス」とも呼ばれる。
また、デッキ破壊をすることを「デッキを削る」とも言われる。
- このデッキ破壊は「デッキの枚数を減らす」という行為であり、厳密には「デッキデス」ではなく「デッキレス(Deckless=デッキが少ない、つまりデッキを少なくする)」という呼び方が正しいと言える。
なお、他のTCGでいう「デッキ」とは、手札・墓地・フィールドを含め対戦に使用される全てのカードを包括する概念であるため、一般的に対戦中の山札をデッキとは呼ばず「ライブラリ」等と呼ぶ。
このため、他のTCGではこの行為を「デッキ破壊」とは呼ばず、「ライブラリアウト」等と呼ぶ。
- 海馬と同じ目的でデッキ破壊を行ったデュエリストは、海馬以外に「KCグランプリ編」のジーク・ロイドくらいしか存在しない。
類似例としてはランクアップを目指す過程での勝利条件の一つであったエリファスが《NO13 エーテリック・アメン》の効果で、相手に墓地アドバンテージを与えずに行っている。
一方、デッキ切れを目的としたデッキ破壊を行ったデュエリストは、Rの北森玲子、GXのエックス、5D'sのブレオなど多数登場しており、ビートダウン以外で勝利を目指すデッキの代表的なものとなっている。
だが、北森玲子、5D'sの鷹栖やジャン、ZEXALIIのベクター等の場合は、デッキ破壊に集中出来ず途中から別の戦術に切り替えたことが仇となり、敗北している。
- 上記の通りデッキ破壊戦術を取るのは、いわゆる敵サイドのデュエリストが多い。
しかしながら、自らデッキ破壊戦術を仕掛けてデッキ切れで勝利したデュエリストは未だに現れていない。
それどころか、そのデッキ破壊によりできた墓地アドバンテージにより敗北のきっかけを作っている例が多い。
「人形vs闇遊戯」の闇遊戯など、主人公側がデュエルの途中からデッキ破壊戦術に切り替えて勝利した例はまれに存在する。
- 珍しい例としては、5D'sの「アポリアvsZ-ONE」戦ではアポリアが機皇帝(アニメ効果)等を利用して極端にデッキを圧縮する荒技を行い、この戦術を「自身のデッキを破壊する」と評していた。
アポリアは自らのデッキを0枚にする事で《アフター・グロー》による勝利を確実なものにしたかと思われたが……。
また、漫画ZEXAL「カイトvs飛車角」戦ではカイトが《絶望の宝札》のデメリット効果である「”発動後、自分の残りのデッキを全て墓地に送る”=”自らのデッキを0枚にする”」効果を逆手に取る事でコンボに繋げて逆転勝利している。
- デッキ破壊をした回ではそのデュエリストのデッキの内容が分かる場合が多い。
また主人公格がデッキ破壊をされた場合、遥か前に使用したカードやその状況では使えないカードが墓地に落ちる事が多い。
関連カード †
―相手のデッキの上からカードを墓地へ送る・除外する効果を持つカード
―相手のデッキの中からカードを墓地へ送る(破壊する)・除外する効果を持つカード
―相手にドローさせるカード
→ドロー参照。
―デッキ破壊対策カード
関連リンク †