*デュアル/Gemini [#k6f6c86f]
 [[TACTICAL EVOLUTION]]で登場した[[能力名>モンスターカード#Ability]]。~
 [[カード]][[テキスト]]に【○○族・デュアル】と表記された[[モンスター]]が持つ[[効果]]のことである。~
 この表記を持つ[[モンスター]]は、デュアル[[モンスター]]と呼ばれる。~

 デュアル[[モンスター]]は以下の共通する[[ルール効果]]を持つ。

 (1):このカードはフィールド・墓地に存在する限り、
 通常モンスターとして扱う。
 (2):フィールドの通常モンスター扱いのこのカードを
 通常召喚としてもう1度召喚できる。
 その場合このカードは効果モンスター扱いとなり以下の効果を得る。
 ●(得られる効果)

 1[[ターン]]に1度与えられている「[[通常召喚]]の権利」を消費する事で、以降[[フィールド]]に存在する限り[[効果モンスター]]扱いとなる。~
 この[[カード]]の[[効果]]のために[[通常召喚]]の権利、いわゆる「[[召喚]]権を行使する」事を、かつての[[テキスト]]にならい俗に「[[再度召喚]]」と呼ぶ。~
 なお[[再度召喚]]する場合、その[[モンスター]]は現在の[[表示形式]]のまま、[[テキスト]]に書かれた[[モンスター効果]]を得ることになる。

-1体で[[通常モンスター]]と[[効果モンスター]]の2つの能力を併せ持っているのがデュアルの最大の特徴であり利点。~
[[墓地]]では[[通常モンスター]]扱いなので[[蘇生]]の手段が豊富であり、[[通常召喚]]の権利を残したまま[[フィールド]]に出すのは容易である。

-デュアル[[モンスター]]の扱いについて
--[[手札]]・[[デッキ]]に存在する時、または[[除外]]されている場合は、[[カード]]の枠の色通り[[効果モンスター]]として扱う。~
よって[[通常モンスター]]サポートのうち、[[《予想GUY》]]・[[《悪魔への貢物》]]・[[《古のルール》]]や[[《高等儀式術》]]などには対応しない。~

--前述の[[効果]]が[[適用]]されていてかつ[[再度召喚]]されていない場合、[[テキスト]]の通り[[フィールド]]上では[[通常モンスター]]扱いとなる。~
この状態ならば「[[通常モンスター]]」及び「[[効果モンスター]]以外」にしか対応しない[[カード]]の[[効果]]の恩恵を受けることができる。

--[[再度召喚]]後は、[[モンスター効果]]を得ると同時に、[[フィールド]]上で[[効果モンスター]]として扱われる。~
[[再度召喚]]前には効かなかった[[《ジャスティブレイク》]]や[[《デモンズ・チェーン》]]の[[効果]]を受けてしまうので注意。

---一度[[再度召喚]]すれば、[[フィールド]]を[[離れたり>離れる]]、[[裏側表示]]になるまでは[[効果モンスター]]として扱われる。~
自動的に[[再度召喚]]前に戻ることはなく、また[[自分]]の意思で[[再度召喚]]前の状態に戻すことも不可能である。

---[[フィールド]]を[[離れたり>離れる]]、[[裏側表示]]になると[[再度召喚]]したことは[[リセット]]されてしまう。~
[[《月の書》]]などで一度[[セット]]状態にされると、その後[[反転召喚]]しても[[通常モンスター]]扱いである。

---[[フィールド]]を[[離れる]]と[[再度召喚]]が[[リセット]]されるのは、一時的に[[除外]]された場合でも同じである。~
つまり[[《亜空間物質転送装置》]]などを使うと、[[フィールド]]に戻った時には[[通常モンスター]]になってしまう。

--[[再度召喚]]する前でも後でも、[[《スキルドレイン》]][[適用]]中は[[効果モンスター]]として扱われる。~
この時、デュアルモンスターは既に[[効果モンスター]]扱いなので、[[再度召喚]]することはできない。

---[[《スキルドレイン》]]が[[除去]]されたり[[無効]]になった時、その[[発動]]前に[[再度召喚]]している場合は[[効果モンスター]]扱いである。~
つまりもう一度[[再度召喚]]する必要は無く、[[《スキルドレイン》]]の[[効果]]がなくなれば、すぐに[[再度召喚]]後の[[効果]]を使うことができる。

---[[《スキルドレイン》]]の[[発動]]時に[[再度召喚]]されていない場合、[[除去]]されるとそのデュアル[[モンスター]]は[[通常モンスター]]に戻る。~
つまり、[[再度召喚]]前なら[[効果モンスター]]から[[通常モンスター]]に、[[再度召喚]]済みなら[[効果モンスター]]のままということになる。

--[[《ジャンク・シンクロン》]]や[[《デブリ・ドラゴン》]]の[[効果]]で[[蘇生]]された場合も同様に[[効果モンスター]]として扱われる。~
[[《スキルドレイン》]]と同じく「[[通常モンスター]]として扱う」という[[効果]]が[[無効]]になっているためである。

---[[《スキルドレイン》]]や[[《ジャンク・シンクロン》]]などで[[効果]]を[[無効]]化されても、デュアル[[モンスター]]であることには変わりない。~
よって[[《デュアルスパーク》]]などの直接デュアルを指定している[[カード]]には、[[再度召喚]]の前後に関わらず常に対応している。~

---[[《スキルドレイン》]]の[[適用]]中でも[[《スペシャル・デュアル・サモン》]]等で「[[再度召喚]]状態」にはできるが、[[効果]]は[[無効]]化される。~
ただし、その状態でのデュアル[[モンスター]]の[[モンスター効果の発動]]は可能である。(13/01/23)~

--[[墓地]]でも[[通常モンスター]]扱いとなるため、[[墓地]]に関する[[効果]]を持つ[[通常モンスター]]サポートの恩恵をうけることができる。~
[[《正統なる血統》]]や[[《黙する死者》]]といった[[蘇生]][[カード]]に対応し、[[《闇の量産工場》]]で[[回収>サルベージ]]できるのはデュアルの最大の利点の1つ。

--[[墓地]]に存在する時は[[通常モンスター]]の頭数として数えられるので、[[墓地]]の[[通常モンスター]]を参照する[[効果]]と相性が良い。~
[[《紅蓮魔闘士》]]を筆頭に、[[《究極封印神エクゾディオス》]]や[[《覚醒戦士 クーフーリン》]]・[[《ライカン・スロープ》]]などが使えるだろう。

--[[《ファントム・オブ・カオス》]]は[[墓地]]の「[[効果モンスター]]」を[[除外]]して、その[[モンスター]]の[[モンスター効果]]を得る[[効果]]を持っている。~
しかし[[墓地]]では[[通常モンスター]]扱いのデュアル[[モンスター]]は、[[《ファントム・オブ・カオス》]]の[[効果]]で[[除外]]することはできない。
---[[《冥界の魔王 ハ・デス》]]など「[[モンスター効果]]を[[無効]]化」する[[モンスター]]に[[戦闘破壊]]された場合、[[墓地]]でも[[効果モンスター]]扱いとなる。~
この場合は[[《ファントム・オブ・カオス》]]の[[効果]]の[[対象]]にすることができ、[[再度召喚]]した際に得られる[[効果]]を[[使用]]できる。(08/01/14)

-[[再度召喚]]について
--[[自分]][[フィールド]]に存在する[[通常モンスター]]扱いのデュアル[[モンスター]]に「[[通常召喚]]の権利を行使する」ことで[[効果モンスター]]扱いとなる。
---[[通常召喚]]の権利を行使できるのは原則1[[ターン]]に1度なので、[[再度召喚]]すると、その[[ターン]]は他の[[通常召喚]]は行えなくなる。~
なお[[《二重召喚》]]などで、1[[ターン]]における[[通常召喚]]の権利の回数が増えている場合、その数まで[[再度召喚]]することができる。

---[[《血の代償》]]の[[効果]]によって、[[相手]][[ターン]]の[[バトルフェイズ]]に[[再度召喚]]を行うことも可能である。~
//[[《血の代償》]]Aに[[《血の代償》]]Bを[[チェーン]]した場合、1枚目で[[召喚]]を行い、2枚目でその[[モンスター]]を[[再度召喚]]する事ができる。

---[[上級]]・[[最上級]]のデュアル[[モンスター]]を[[再度召喚]]する場合でも、その際の[[リリース]]は不要である。

---[[通常モンスター]]扱いのデュアル[[モンスター]]が[[表側守備表示]]の場合、[[表側守備表示]]のまま[[再度召喚]]する。

--デュアル[[モンスター]]を[[特殊召喚]]後、[[再度召喚]]は可能。
---[[再度召喚]]はあくまで[[通常召喚]]扱いなので、[[特殊召喚に成功した]]タイミングで行えるものではない。~
[[特殊召喚成功後>特殊召喚に成功した]]、[[再度召喚]]をする前には[[お互い]]の[[優先権]]の放棄とその[[確認]]が必要となる。

--[[再度召喚]]は[[通常召喚]]扱い。
---[[モンスター効果]]ではないので、[[《エンジェルO7》]]、[[《天罰》]]などには妨害されない。

---[[再度召喚]]時に[[《昇天の角笛》]]、[[《神の宣告》]]などの「[[召喚]]を[[無効]]にする」[[効果]]を持った[[カード]]を受けてしまう。~
その場合も[[フィールド]]に出ていない扱いになるので、[[《道連れ》]]などを[[発動]]することはできない。

---[[再度召喚成功時>召喚に成功した]]に、[[《激流葬》]]や[[《奈落の落とし穴》]]の[[発動]]タイミングを与えてしまう。~
また[[モンスター]]を[[再度召喚]]した時に[[《フューチャー・ヴィジョン》]]が存在する場合、その[[効果]]により[[除外]]される。~

//---[[自分]]の[[ターン]]で[[再度召喚]]した[[モンスター]]が[[起動効果]]を持っている場合、[[優先権]]により[[効果]]を使うことができる。~
//つまり[[チェーン]]1で[[再度召喚]]した[[《ギガプラント》]]の[[効果]]、[[チェーン]]2で[[《奈落の落とし穴》]]といった感じになる。

---[[《絶対不可侵領域》]]の[[効果]]や[[《増草剤》]]の[[制約>デメリット]]などで[[通常召喚]]が封じられている場合、[[再度召喚]]できない。~

---[[再度召喚]]した後の[[エンドフェイズ]]まで、[[カードの効果]]以外の[[表示形式]]の変更はできない。~

--デュアル[[モンスター]]の[[反転召喚]]後や[[表示形式]]変更後、[[再度召喚]]を行う事はできる。

--[[再度召喚]]しても、他の[[カード]]との関係・制約は継続される。
---[[《フォース》]]や[[《頼もしき守護者》]]などによる[[攻撃力]]・[[守備力]]の変化は、[[再度召喚]]してもそのままである。

---[[《リビングデッドの呼び声》]]や[[《蘇りし魂》]]で[[蘇生]]した後に[[再度召喚]]したとしても、関係は継続される。~
([[《蘇りし魂》]]の場合、[[再度召喚]]した[[モンスター]]が[[通常モンスター]]扱いではなくなるが、それでも関係が絶たれる事はない。)

---[[《早すぎた埋葬》]]で[[蘇生]]した後に[[再度召喚]]した場合、[[《早すぎた埋葬》]]が[[破壊]]される事はなく関係も継続される。~
また[[《黙する死者》]]や[[《思い出のブランコ》]]で[[蘇生]]した[[モンスター]]を[[再度召喚]]しても、その[[制約>デメリット]]は解除されない。

---[[《ナチュラル・チューン》]]で[[チューナー]]になったデュアル[[モンスター]]は、[[再度召喚]]後も[[チューナー]]として扱う。~
同様に[[《義賊の極意書》]]で[[ハンデス]][[効果]]を得た場合、[[再度召喚]]して[[効果モンスター]]になってもその[[効果]]は継続される。

---[[再度召喚]]前に[[《下克上の首飾り》]]や[[《魂喰らいの魔刀》]]を装備していた場合、装備[[対象]]が不適切になり[[破壊]]される。

---[[特殊召喚]]後に[[再度召喚]]されたものは、[[通常召喚]]と[[特殊召喚]]の両方をされた[[モンスター]]として扱われる。(14/07/30)~
つまり[[再度召喚]]しても[[《スペシャルハリケーン》]]や[[《コアキメイル・アイス》]]の[[効果]]は受けてしまう。

--既に[[再度召喚]]し、[[効果モンスター]]扱いになっているデュアル[[モンスター]]を[[再度召喚]]することはできない。~
なお[[再度召喚]]により得た[[効果]]は、前述の通りその[[ターン]]以降も[[フィールド]]上で[[表側表示]]である限り保持される。

-[[テキスト]]には明記されていないが、[[装備カード]]扱いのデュアル[[モンスター]]を[[再度召喚]]する事はできない。~
[[再度召喚]]できるのは、あくまで[[モンスターカード]]として[[フィールド]]上に[[表側表示]]で存在している場合のみである。~

-[[再度召喚]]した時、[[《謎の傀儡師》]]や[[《アテナ》]]、[[《王虎ワンフー》]]などの様な、[[召喚]]に反応する[[誘発効果]]も普通の[[召喚]]と同様に[[発動]]する。~
例えば[[天使族]]のデュアル[[モンスター]]である[[《ダーク・ヴァルキリア》]]を[[再度召喚]]した場合、[[《アテナ》]]の[[バーン]][[効果]]が[[発動]]する。

-「[[再度召喚]]」という言葉はOCGの公式ルール用語ではない。~
[[再度召喚]]という1つの単語ではなく、「再度『[[召喚]]』する」という事を意味する。~
用語として誤認される事をさける為か、第9期からは「もう一度[[召喚]]する」という表現に改められた。~

-なお、「デュアル(dual)」とは「2つ」という意味の英単語で、「[[デュエル]]」とは全く違う言葉である。~
また、[[英語名]]の「Gemini」とは「ふたご座」という意味で、転じて二重である事も意味する。~

-原作・アニメにおいて―~
2007年に[[OCG]]で登場したデュアルだが、2015年現在ではアニメ・漫画(Dチームゼアルを除く)において使用された[[デュエル]]描写は1度も無い。~
アニメARC-Vでは真澄がデュアルを数体含む[[ジェムナイト]]を使用したが、[[メインデッキ]]の他の[[モンスター]]は[[融合素材]]など[[コスト]]にされた場面も含め全てが登場したにも関わらず、デュアル[[モンスター]]だけは1体も使用する事はなかった。~
特定の場所では[[通常モンスター]]として扱う[[効果]]や、[[召喚]]権のみを消費すると言うルールが絵的に表現しづらいのが理由だろうか。~
ただし[[デュエル]]以外の用途での登場や、回想シーンでの使用、モブキャラクターが[[カード]]を所持している様な描写ならば存在する。~

--因みにデュアルよりも総数の少ない[[スピリット]]・[[トゥーン]]・[[ユニオン]]では、それらを中核に据えたデュエリストが登場している。~

**関連カード [#s5cdce77]
―デュアル[[モンスター]]~
 ※はデュアルモンスターに関する[[効果]]を持つ[[モンスター]]
-[[《古代の機械騎士》]]
-[[《インフィニティ・ダーク》]]
-[[《エーリアン・ヒュプノ》]]
-[[《エヴォルテクター シュバリエ》]]
-[[《E・HERO アナザー・ネオス》]]
-※[[《炎妖蝶ウィルプス》]]
-[[《巨人ゴーグル》]]
-[[《クルセイダー・オブ・エンディミオン》]]
-[[《幸運の笛吹き》]]
-[[《サンライズ・ガードナー》]]
-[[《ジェムナイト・アイオーラ》]]
-[[《ジェムナイト・アンバー》]]
-[[《ジェムナイト・サニクス》]]
-[[《シャドウ・ダイバー》]]
-[[《ダーク・ヴァルキリア》]]
-[[《チューンド・マジシャン》]]
-※[[《デュアル・ソルジャー》]]
-[[《デュアル・ランサー》]]
-[[《騎士デイ・グレファー》]]
-[[《ナチュラル・ボーン・サウルス》]]
-[[《マジック・スライム》]]
-[[《水面のアレサ》]]
-[[《未来サムライ》]]
-[[《竜影魚レイ・ブロント》]]
-[[《업화의 중기사》>《業火の重騎士》]]

-[[《ギガプラント》]]
-[[《地獄の門番イル・ブラッド》]]
-[[《灼熱王パイロン》]]
-[[《魔族召喚師》]]
-[[《ヴァリュアブル・アーマー》]]
-[[《ヘルカイザー・ドラゴン》]]
-[[《龍王の聖刻印》]]
-[[《真紅眼の凶雷皇−エビル・デーモン》]]

-[[《ダークストーム・ドラゴン》]]
-※[[《フェニックス・ギア・フリード》]]
-[[《真紅眼の黒炎竜》]]

―デュアル[[モンスター]]に関する[[効果]]を持つ[[カード]]
-[[《樹海の射手》]]
-[[《エナジー・ブレイブ》]]
-[[《デュアル・サモナー》]]
-[[《デュアル・スコーピオン》]]
-[[《フェデライザー》]]

-[[《超合魔獣ラプテノス》]]

-[[《ブラック・ブルドラゴ》]]

-[[《金剛真力》]]
-[[《スーペルヴィス》]]
-[[《スペシャル・デュアル・サモン》]]
-[[《デュアルスパーク》]]
-[[《フォース・リリース》]]

-[[《デュアル・ブースター》]]
-[[《二重の落とし穴》]]
-[[《ヴィクティム・カウンター》]]

**関連リンク [#eb6a4960]
-[[通常モンスター]]
-[[効果モンスター]]

-[[【デュアル】]]
//-[[【ギガプラビート】>【植物族】#y6c7ef75]]

-[[ストラクチャーデッキ−ウォリアーズ・ストライク−]]

-[[能力名>モンスターカード#bd3c1675]]

-[[公式用語集]]

**FAQ [#e49f49b1]
Q:[[《N・ブラック・パンサー》]]の[[効果の対象]]をして、[[《ヘルカイザー・ドラゴン》]]等のデュアルモンスター選択した場合、[[効果]]処理はどうなりますか?~
A:[[《N・ブラック・パンサー》]]の[[効果の対象]]に選択したデュアルモンスターの[[効果]]を得る事ができます。~
  [[効果]]を得た時点で[[通常モンスター]]として扱われますが、[[再び召喚>再度召喚]]する事によって[[効果]]を得る事ができます。(12/07/20) ~
//公式データーベース ttp://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/faq_search.action?ope=5&fid=6751&keyword=&tag=-1より