ドラゴン(ぞく)/Dragon

 その名の通り竜をモチーフにしており、《F・G・D》《究極竜騎士》など、古くからレベル10以上のモンスターが数多く存在するパワフルな種族である。
 大会賞品限定3種・日本未発売1種を含まず、Vジャンプ(2022年5月号開始) 一年間定期購読特典までで659種類が登場している。
 属性別では闇属性256体、光属性165体、地属性48体、水属性28体、炎属性49体、風属性113体。

 《混沌帝龍 −終焉の使者−》をはじめ、《シューティング・クェーサー・ドラゴン》《ダーク・アームド・ドラゴン》《裁きの龍》《超銀河眼の光子龍》《エヴォルカイザー・ラギア》など、各デッキ切り札の多くがこの種族に属する。
 その他にも多くの上級モンスターを有している種族であり、《銀河眼の光子竜》《マテリアルドラゴン》など効果も多種多様。
 人気の高い通常モンスター《青眼の白龍》《真紅眼の黒竜》LVモンスターであるホルスの黒炎竜アームド・ドラゴンもこの種族に属している。

 ドラゴン族のサポートカードにはこれらの上級モンスター召喚を補佐するものが多い。
 《竜の霊廟》《竜の渓谷》などデッキから墓地へ送るカードや、《聖刻龍王−アトゥムス》《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》《復活の福音》など特殊召喚サポートカードは多い。
 自己再生ができ、2体分のリリースとなる《ミンゲイドラゴン》《霊廟の守護者》を有しているため、最上級モンスターアドバンス召喚もしやすい。
 曲折を経て最上級の4体が全て禁止カードに指定された征竜も、現役時代には最上級らしからぬ取り回しの良さで環境に影響を与え続けた。
 また、融合モンスター《龍の鏡》によって墓地モンスター融合素材として特殊召喚できる。
 これらのことから「上級モンスターを次々とフィールドに展開してパワーで圧倒する」といういかにもドラゴン族らしいパワフルな戦術を最も得意とする。

 その他にも、《巨竜の羽ばたき》《スタンピング・クラッシュ》《バーストブレス》《竜の逆鱗》など、古くからのサポートカードが多数存在するが、どれも癖があるため少々使いづらい。
 かつてはエラッタ前の《未来融合−フューチャー・フュージョン》《F・G・D》を指定することで、即座に大幅な墓地肥やしを得意としていた。
 現在ではエラッタにより1ターン待つ必要があるが、墓地で真価を発揮するドラゴン族は増え続けているので見返りもまた大きい。

 一方で下級モンスター汎用性が低く、属するカテゴリテーマデッキの中で活躍する傾向が非常に強い。
 《仮面竜》《ドラグニティ−トリブル》《ドレッド・ドラゴン》といった種族サポートや、下級アタッカーとなる《コアキメイル・ドラゴ》《アボイド・ドラゴン》、高ステータス《アレキサンドライドラゴン》はいるが、それらを補助し易いカードは少なく、活躍の場は限られる。
 《輝白竜 ワイバースター》《暗黒竜 コラプサーペント》《デブリ・ドラゴン》等は環境内でも時折見かけるが、絶対数から見るとやはり少ない。

 こうした特色から、数こそ多いものの、長らく種族統一デッキを組みづらい種族であった。
 第2期のStruggle of Chaos −闇を制する者−や、下って第10期では下級モンスターがテコ入れされてきたが、いずれも扱いづらいか出張パーツ的な扱いが多く、純粋なドラゴン族としての強化につながったかは疑問が残るところであった。
 それでも第7期以降の環境では【カオスドラゴン】【征竜】【ドラゴンリンク】等が結果を残しており、種族デッキとしてはかつてより非常に組みやすいよう改善されている。
 中でも下級モンスターによる展開をメインとした【ドラゴンリンク】は革命的とも言えるだろう。
 と言えば聞こえはいいが、実際には《未来融合−フューチャー・フュージョン》四征竜守護竜リンクモンスターといった少数のパワーカードに頼っていたため、制限改訂に非常に左右されやすい。
 とはいえ属性を意識する必要はあるが、《輝光竜セイファート》《妖醒龍ラルバウール》等のサーチャーサルベージ効果を持つ《ハイバネーション・ドラゴン》等も登場しており、全てが全てというわけではない。

関連リンク

リミットレギュレーションで規制されているドラゴン族モンスター

ドラゴン族に関連する効果を持つカード

素材にドラゴン族を指定するモンスター

ドラゴン族トークン

ドラゴン族のチューナー

ドラゴン族のペンデュラムモンスター

ドラゴン族の融合モンスター

ドラゴン族の儀式モンスター

ドラゴン族のシンクロモンスター

ドラゴン族のエクシーズモンスター

ドラゴン族のリンクモンスター

ドラゴン族のシリーズモンスター

ドラゴン族メタ

その他のリンク