*バトルステップの巻き戻し/Replay Rules during the Battle Step [#qc8bd821]
 [[バトルステップ]]において、[[攻撃モンスター]]と[[攻撃]]目標[[モンスター]]を[[宣言]]後、[[カード効果>カードの効果]]などによって[[攻撃]]目標[[モンスター]]がいなくなったり、新たな[[相手]][[モンスター]]が出現する場合があります。~
 この時、「[[巻き戻し]]」が発生します。~
 [[ターンプレイヤー]]は、[[攻撃]]目標を新たに選び直すことができます。~
 その[[モンスター]]の[[攻撃]]自体を取りやめることもできますが、その場合この[[ターン]]では同じ[[モンスター]]で再度[[攻撃]]ができなくなるので注意して下さい。~

 (公式ルールブック バージョン 1.0 より引用)

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-[[バトルステップ]]の巻き戻しが発生する条件について。~
--[[ターンプレイヤー]]が[[攻撃宣言]]をした後、その処理が[[ダメージステップ]]に移行する前に[[相手]]の[[フィールド]]の[[モンスター]]の数が変化した場合。~
これは[[攻撃宣言]]を受けた[[モンスター]]だけに条件が付くものではない。~
この点、上記のルールブックの説明ではやや言葉足らずなので注意。
//ルールブックには「[[攻撃]]目標[[モンスター]]がいなくなったり」「新たな[[相手]][[モンスター]]が出現する場合」とあり、「[[攻撃]]に無関係な[[相手]][[モンスター]]が減った場合」は[[巻き戻し]]が起こらないかのような書き方であるが、実際には[[攻撃]]に関係のない[[相手]][[モンスター]]でも数が増減したならば[[巻き戻し]]は発生する。~
//http://yugioh.faq.konami.jp/EokpControl?&lang=en&tid=15623&event=FE0006
//[[《キャトルミューティレーション》]]で「[[手札]]に戻した[[モンスター]]をまた[[特殊召喚]]」した場合でも、変化が発生したことになり巻き戻すことになる。~
//一方、[[攻撃]]を受ける側の[[表示形式]]変更や[[《収縮》]]に代表される[[ステータス]]変化だと[[巻き戻し]]は発生しないので、[[攻撃]]を取りやめることができない。
---例:[[相手]][[フィールド]]上に1体だけで存在する[[モンスター]]に[[攻撃宣言]]、[[相手]]が[[《スケープ・ゴート》]]を[[発動]]してさらに4体の[[トークン]]が[[特殊召喚]]された。
---例:[[直接攻撃]]をしようとしたが、[[《リビングデッドの呼び声》]]などで[[相手]][[フィールド]]上に[[モンスター]]が[[特殊召喚]]された。
---例:[[《キャトルミューティレーション》]]で「[[フィールド]]上の[[モンスター]]を[[手札]]に戻し、その[[モンスター]]をまた[[特殊召喚]]」、一時的にでも[[フィールド]]を離れた。
---例:[[ターンプレイヤー]]が[[攻撃宣言]]後、[[相手]][[フィールド]]上の[[モンスター]]が存在しなくなった。
--[[相手]][[モンスター]]の増減以外でも「バトルステップの巻き戻し」が起きる場合もある。~
---例えば、[[ダイレクトアタッカー]]による[[直接攻撃]][[効果]]の条件が満たされなくなった場合。~
例:[[《禁じられた聖杯》]]や[[《スキルドレイン》]]等で[[無効]]となる、[[《水陸両用バグロス Mk−3》]]の[[直接攻撃]]時に[[《海》]]を[[破壊]]される。

-バトルステップの巻き戻しが起きない例。~
勘違いしがちな内容を例示する。
--[[ダメージステップ]]に移行した後では、「バトルステップの巻き戻し」は行われない。
---[[《ミスティック・ソードマン LV2》]]や[[《ドリルロイド》]]の[[効果]]により[[破壊]]した場合など、これらの[[効果]]は[[ダメージステップ]]で処理する[[効果]]なので、[[巻き戻し]]は発生しない。
--[[攻撃宣言]]をする側([[ターンプレイヤー]])の[[モンスター]]数の変化では起きない。
--[[ステータス]]変更、[[表示形式]]変更などでは起きない。

-バトルステップの巻き戻しの処理について。~
おおよそ以下の3つの選択肢がある。~
>
+[[攻撃対象]]を変更せず、そのまま[[ダメージステップ]]へ移行。
+[[攻撃対象]]を変更、あるいは[[直接攻撃]]に変更して[[ダメージステップ]]へ移行。
+[[攻撃宣言]]を取りやめて、その[[バトルステップ]]を終了する。~
この場合その[[モンスター]]は[[攻撃宣言]]済みの扱いとなり、再度の[[攻撃宣言]]は基本的にできない。

--この場合の[[攻撃宣言]]と[[攻撃対象]]の変更に関して。~
「バトルステップの巻き戻し」で、再び[[攻撃]]を行うタイミングでは[[攻撃対象]]を変更するだけであり、もうすでに[[攻撃宣言]]のタイミングではない。~
このため、[[攻撃宣言]]時に発動する[[《魔法の筒》]]などの[[発動]]はできない。~
無論、[[《エネミーコントローラー》]]などの[[攻撃宣言]]時に限定されていない、他の[[クイックエフェクト]]なら[[発動]]できる。~

-一般的には単に「[[巻き戻し]]」とも呼ばれる。

-原作・アニメにおいて―~
原作のルールでは、[[攻撃対象]]が不在になった場合でも[[巻き戻し]]が発生せず[[攻撃]]が[[不発]]となる。~
また、[[直接攻撃]]の[[攻撃宣言]]時にモンスターが[[召喚]]された時にも[[巻き戻し]]が発生せず、[[召喚]]されたモンスターへの[[攻撃]]が続行される。~
原作ではたびたび「だが、○○(モンスター名)の攻撃は止まらない・・!」という台詞と共に[[攻撃]]が続行されている。~
--原作の世界観であるR、漫画GXにおいてはそれらを継承している。~
--アニメではDMの途中からOCGに近いルールになり、それ以降のアニメシリーズは[[巻き戻し]]のルールを行っている。~
5D'sではそれによってバトルを中止する場面も多く見られる。~
しかし、5D'sの「遊星vsアンドレ」(1戦目)では、[[バトルフェイズ]]中に[[《素早いモモンガ》]]が[[特殊召喚]]されたにもかかわらず[[巻き戻し]]が発生していない。~
恐らく演出上の問題だろう。~
だが、「クロウvs太郎」では[[《はさみ撃ち》]](アニメでは[[自分]][[モンスター]]の[[破壊]]は[[コスト]]のような扱いだった)を防いだ事により太郎の場の[[モンスター]]の数が変化しクロウが攻撃しようとしていた[[《キーメイス》]]を再び[[攻撃対象]]に選択している。

**関連リンク [#qe62d8c4]
-[[バトルステップ]]

-[[攻撃宣言]]
-[[攻撃対象]]

-[[公式用語集]]
-[[公式ルールブック:http://www.yugioh-card.com/japan/howto/rule_book.php]]

**FAQ [#v7213b65]
Q:[[《ギブ&テイク》]]を[[相手]]の[[攻撃宣言]]時に[[発動]]した場合、[[巻き戻し]]は発生しますか?~
A:[[攻撃]]側の[[モンスター]]の数だけが変化した場合、[[巻き戻し]]は発生しません。(09/09/30)~

Q:[[相手]]の[[攻撃宣言]]時に[[《血の代償》]]の[[効果]]を[[発動]]し、[[リリース]]1体の[[上級モンスター]]を[[アドバンス召喚]]した場合、[[巻き戻し]]は発生しますか?~
A:[[攻撃]]される側の[[モンスター]]が[[リリース]]される事によって[[モンスター]]の数が1度変わっているので発生します。(09/12/21)~

Q:上記の[[《血の代償》]]による事例に基づき、ここで[[《雷帝ザボルグ》]]や[[《氷帝メビウス》]]を[[アドバンス召喚]]した場合、[[《雷帝ザボルグ》]]、[[《氷帝メビウス》]]の[[効果]]はどのタイミングで処理をしますか?~
A:[[アドバンス召喚]]した直後にこれらの[[効果]]を処理し、その後で[[巻き戻し]]が発生します。~
  なお、[[《氷帝メビウス》]]などの[[任意効果]]の[[発動タイミングを逃す>タイミングを逃す]]ことはありません。(09/12/21)

Q:[[自分]]の[[モンスター]]が[[攻撃]]を[[宣言]]、[[相手]]が[[《血の代償》]]の[[効果]]で[[《氷帝メビウス》]]を[[召喚]]しました。~
  [[自分]]は[[《奈落の落とし穴》]]を[[発動]]したいのですが、[[巻き戻し]]はどのタイミングに行いますか?~
A:その場合、[[《氷帝メビウス》]]と[[《奈落の落とし穴》]]の[[効果]]を処理し、その後、[[戦闘]]の[[巻き戻し]]が発生します。(10/04/08)~

Q:[[自分]]の[[モンスター]]が[[攻撃]]を[[宣言]]、[[相手]]が[[《血の代償》]]の[[効果]]で[[《悪シノビ》]]を[[召喚]]しました。~
  [[自分]]は[[《ねずみ取り》]]を[[発動]]したいのですが、[[巻き戻し]]はどのタイミングに行いますか?~
A:その場合、[[戦闘]]の[[巻き戻し]]を行うよりも前に[[自分]]の[[《ねずみ取り》]]を[[発動]]し[[《悪シノビ》]]を[[破壊]]し、その後、[[戦闘]]の[[巻き戻し]]が発生します。(10/04/08)~

Q:[[自分]][[フィールド]]に[[《海》]]が存在するとき、[[相手]][[モンスター]]が[[攻撃]]してきました。~
  [[自分]]は[[《血の代償》]]や[[《リビングデッドの呼び声》]]を[[発動]]し、以下の[[モンスター]]を出しました。~
  バトルステップの巻き戻しは発生しますか?~
  ●[[《地縛神 Ccapac Apu》]]([[攻撃対象]]に選択する事はできない)●[[《ガーディアン・ケースト》]]([[攻撃対象]]にされない)●[[《伝説のフィッシャーマン》]]([[攻撃対象]]にする事はできない)~
A:[[フィールド]]上に[[《海》]]が存在し、[[相手]][[モンスター]]が[[攻撃宣言]]を行った時に、[[《血の代償》]]の[[効果]]によって[[《地縛神 Ccapac Apu》]][[《ガーディアン・ケースト》]][[《伝説のフィッシャーマン》]]を[[召喚]]した場合でも、[[戦闘]]の[[巻き戻し]]は発生します。~
  しかしながら、[[《地縛神 Ccapac Apu》]]や[[《ガーディアン・ケースト》]]を[[召喚]]した場合、[[《地縛神 Ccapac Apu》]]や[[《ガーディアン・ケースト》]]の[[効果]]が[[適用]]される為、自身や[[相手]][[プレイヤー]]を[[攻撃対象]]に選択する事ができません。~
  なお、[[《伝説のフィッシャーマン》]]を[[召喚]]した場合、[[《伝説のフィッシャーマン》]]を[[攻撃対象]]に選択する事はできませんが、他に[[モンスター]]が存在しない場合[[相手]][[プレイヤー]]を選択する事ができます。(10/04/13)~