*パーミッション [#n22a69a7] パーミッション(Permission)とは「許可」の意味。[[デッキ]]タイプの一つ。~ 相手の行動を徹底して[[カウンター罠]]等で無効にし、相手の行動を妨害する[[デッキ]]の総称である。~ 遊戯王OCGでは、恐らく初めてにして唯一の純正[[コントロール]][[デッキ]]である。~ 単純にパワーカードを詰め込むだけでは全く機能しないため上級者向きの玄人[[デッキ]]と言われる。~ デッキ構成も玄人好みで、[[罠カード]]20枚程度が標準、更に魔法カードは5枚以下という狂った構成が最大の特徴。~ [[魔法カード]]は不要、と言うより投入スペースが無いのが現実。~ 必要な[[カウンター罠]]を[[ドロー]]するための[[《天使の施し》]]は流石に必須だが、他に採用すべきカードも少ない。~ 起用の可能性があるのは[[《光の護封剣》]]や[[《スケープ・ゴート》]]、[[《サイクロン》]]程度。[[《早すぎた埋葬》]]や%%[[《強奪》]]%%も考慮に値する。~ 『[[《天使の施し》]]のみという特化型を選択するのも十分選択肢の内』と書くと、本当に特殊な構築の[[デッキ]]であるのが実感できる。~ 「二大罠封じ」こと[[《王宮のお触れ》]]&[[《人造人間−サイコ・ショッカー》]]全盛のご時世に、である。~ 全ての[[パーミッション]][[デッキ]]がそうとは言えないが、完全に[[カウンター]]に特化した場合はそれ位のバランスもあり得る。~ 徹底した阻害から相手のフィールドをがら空きにし、[[モンスター]]のステータスに関らず安全に殴り勝利する。~ この非常に薄く細い勝ち筋を全身全霊で守りきるのがこの[[デッキ]]の至上命題であり、最大の醍醐味でもある。~ 遊戯王OCGでは受動的なキャンセル系はコストが高めに設定されており、能動的な[[破壊]]系カードはノーコストなものが横行している。~ そのため、やみくもにキャンセルをかけているのでは徐々に[[アドバンテージ]]を失ってそのままジリ貧になってしまう。~ それは基本的な[[カウンター罠]]の[[《マジック・ジャマー》]][[《天罰》]][[《昇天の角笛》]]を見ればわかるだろう。~ 基準となるこれらよりもコストが軽いものは、対象が狭い等[[汎用性]]が低いものがほとんどである。~ これらのカードを発動するコスト及びリソースを確保するために[[ドロー]]エンジンとなるカードを採用するのである。~ 伏せカードを多用する(手札が少なくなる)性質上、これを怠ると戦線維持は非常に困難である。~ ドローカードの中でも[[《豊穣のアルテミス》]]や[[《デス・ラクーダ》]]はもっとも一般的な[[ドロー]]ソースとなる。~ 従って[[コンボ]]主体にならざるを得ず、[[サーチ]]カードに乏しいこのゲームでは[[手札事故]]率が高く[[デッキ]]構築には絶妙のバランスを要求される。~ [[手札]]使いが荒いからこそ手札の確保が最重要であり、[[ドロー]]加速カードは可能な限り守り続ける必要がある。~ [[手札]]がなければ[[ブラフ]]さえかけられないのだから、この[[デッキ]]にとって「[[手札]]確保」が如何に重要かは理解できよう。~ まれに[[ビートダウン]][[デッキ]]や[[ロック]][[デッキ]]でサポートとして[[カウンター]]を取り入れて構築される場合がある。~ [[モンスター]]の攻撃を抑制するカードに[[除去]]ではなく永続[[ロック]]カードを投入し、それらに対して発動された[[伏せ除去]]を[[カウンター]]するのである。~ [[ロック]]して場を構築し数ターンが経過すれば、[[手札]]に余裕ができ、基本[[カウンター]]のコストを払いやすくなる。~ そうやって、[[ロック]]カードによって構築された[[アドバンテージ]]を固定する補佐となる。~ また、[[ビートダウン]]では[[モンスター除去]]、特に[[全体除去]]から[[モンスター]]を守るために使われる。~ このタイプでは[[手札事故]]をしないようにノーコストもしくはライフコストで賄える[[カウンター罠]]を採用する。~ [[モンスター除去]]対策には[[カウンター罠]]ではないが[[《我が身を盾に》]]が存在するため、それを基盤にするのが良い。~ -元々は「Magic: the Gathering」に由来する語である。~ かのゲームではこのタイプの[[デッキ]]と対戦した相手が、カードをプレイする度に「この呪文をプレイしますが良いですか?」と許可を求める必要があった。~ このことから、この用語が発生した。~ **[[パーミッション]]系デッキ概論 [#h1433999] 『絶対に発動させてはいけないカード』すなわち、「マスト[[カウンター]]」の見極めが重要。~ 当然ながら[[《人造人間−サイコ・ショッカー》]]や[[《王宮のお触れ》]]等の『罠封じ』、[[《大嵐》]]や[[《氷帝メビウス》]]等の多くの伏せカードを[[破壊]]する[[効果]]を持つカードはその最たるもの。~ それらに対応できるカードが無かった場合は、間違いなく致命傷を負う。~ 概念的な話になるが、この[[デッキ]]を扱うにあたって最も重要なことは、「いかに多くのカード・多くの[[デッキ]]について知っているか」ということである。~ 勿論これはこの[[デッキ]]に限らず全ての[[デッキ]]について言えることだが、このデッキでは他の[[デッキ]]のそれよりさらに高い[[レベル]]が求められると言える。~ 性質上、このデッキは基本的に受動的な[[デッキ]]である。~ 相手の行動を受けて、それを的確に止めチャンスを伺う…というスタイルだが、それをスムーズにこなさなければ勝ち目が薄まる。~ それには、当然、相手の行動をある程度予測し、的確な対処の布石を打つ必要がある。~ 故に、相手が使ってくる幾多のカードの[[効果]]をしっかり把握しておかなければ、どうしようもないわけである。~ 相手がカードをプレイする度にカードを見せて貰って確認するようなことでは話にならない。~ 現環境でよく使われる[[デッキ]]の構成やそのプレイング、カードの[[効果]]などをしっかりと把握し、対戦相手のカードやプレイングから速やかに[[デッキ]]構成を割り出し、的確な対処ができるようになろう。~ 尖った構成であるゆえに、弱点も多い。~ やはり[[罠カード]]の多さから、[[《人造人間−サイコ・ショッカー》]]や[[《王宮のお触れ》]]は天敵。~ 確実に[[カウンター]]したい所だが、通してしまった後のことを考えて対抗カードは温存するべき。~ 対[[《王宮のお触れ》]]として、[[《砂塵の大竜巻》]]や[[《盗賊の七つ道具》]]等を起用するのも選択肢の一つ。~ また、根本的に遅い[[デッキ]]であるため[[【帝コントロール】]]や[[【フルバーン】]]等の速攻[[デッキ]]に弱い。~ 一応[[【帝コントロール】]]には[[《スキルドレイン》]]、[[【フルバーン】]]には[[《デス・ウォンバット》]]で対策が可能だが、これらの[[デッキ]]にはあっさり負けることを覚悟しよう。~ **関連カード [#pd5195b3] -[[《智天使ハーヴェスト》]] -[[《豊穣のアルテミス》]] -[[《救済のレイヤード》]] -[[《天空聖者メルティウス》]] -[[《裁きを下す者−ボルテニス》]] -[[《冥王竜ヴァンダルギオン》]] -[[《人造天使》]] **関連リンク [#of0522d2] ―[[コンボ]]系 -[[【ヴァンダルギオン】]] -[[【エンジェル・パーミッション】]] -[[【宣告者パーミッション】]] ―[[ロック]]系 -[[【ドローゴー】]] -[[【Vドラコントロール】]] ―[[ビートダウン]]系 -[[【キュアバーン】]] -[[【お触れホルス】]] -[[【ビートカウンター】]] ―その他のリンク -[[カウンター]] -[[用語集]]