*パワーカード [#pf041103]
 「理不尽に強いカード」のこと。~
 大抵の場合、[[フィールド]]に出しやすいのに強力な[[モンスター]]や、[[発動条件]]が緩いのに[[効果]]が強力な[[魔法・罠カード]]を指す。~
 その[[カード]]を引けるか、もしくは[[効果]]を[[発動]]できるかどうかだけで自分や相手に利益や不利益を与えやすい。~
*パワーカード [#top]
 単体で極めて高い性能を持つ[[カード]]のこと。~
 大抵の場合、[[フィールド]]に出し易く強力な[[モンスター]]、[[発動条件]]が緩く[[効果]]が強力な[[魔法・罠カード]]を指す。~
 その[[カード]]を引けるか、もしくは[[効果]]を[[発動]]できるかで勝敗を左右することが多い。~

-コスト・パフォーマンスが極めて優れた[[カード]]とも言える。~
通常の[[カード]]は「ローリスク・ローリターン」もしくは「ハイリスク・ハイリターン」であるが、パワーカードは「ローリスク・ハイリターン」の[[カード]]が多い。~
最初期に登場した1枚で2枚分の[[カード]]になる[[《強欲な壺》]]、[[相手]][[フィールド]]のみを[[殲滅>全体除去]]する[[《サンダー・ボルト》]]・[[《ハーピィの羽根帚》]]等は、その最たる例である。~

-コスト・パフォーマンスが良い[[カード]]とも言える。~
通常の[[カード]]は「ローリスク・ローリターン」もしくは「ハイリスク・ハイリターン」であるが、パワーカードは「ローリスク・ハイリターン」である。~
-パワーカードは様々な[[デッキ]]で使用され流行した結果、[[禁止・制限カード]]に指定されることが多い。~
パワーカードが安易に生まれないよう、[[カード]]パワーのバランスや[[制限改訂]]が考慮されてゲームが成立している。~

-このような[[カード]]は投入された[[デッキ]]と共に[[環境]]を支配した後、[[禁止・制限カード]]に指定されることが多い。~
--[[デザイナーズデッキ]]でしか使用できない制約を付けた上で、強力な[[効果]]を持つ[[カード]]は増加傾向にある。~
そのような[[カード]]の登場によって、既存もしくは新規の[[カテゴリ]]が前触れなく[[環境]]トップレベルの[[デッキ]]となることも珍しくない。~
ただし、[[環境]]における[[デッキ]]使用率が偏る場合、[[デザイナーズデッキ]]での運用が前提の[[カード]]であっても[[制限改訂]]によって規制される場合もある。~

-最初期から現在に至るまで、パワーカードが流行しないよう[[カード]]のバランスが考慮されている。~
--最初期では、1枚で2枚分の[[カード]]になる[[《強欲な壺》]]、相手のみの[[全体除去]]である[[《サンダー・ボルト》]]・[[《ハーピィの羽根帚》]]などが挙げられ、これらが現役だった時代は、「遊戯王OCGはゲームバランスが成り立っていないカードゲーム」と酷評されていた。
//小売側の証言より
--現在では、[[アドバンテージ]]を得やすい複数枚[[ドロー]]できるカードや[[全体除去]]系はなんらかの制約やコスト、[[発動条件]]がつくことでバランスを成り立たせている。~
その制約に応じた[[デッキ]]タイプや[[カテゴリ]]を生み出すことで、[[カード]]のバランスを考慮し、駆け引きが成立する構造に変化している。~
--その一方で、特定の[[デッキ]]にのみ投入されるようなパワーカードも増加傾向にある。~
露骨に[[カード・アドバンテージ]]を稼ぐことができる[[《黒い旋風》]]・[[《インフェルニティガン》]]・[[《六武の門》]]や複数のカードを[[除去]]可能な[[《裁きの龍》]]・[[《ダーク・アームド・ドラゴン》]]が代表的である。~
そのようなカードを登場させることで、既存もしくは新規の[[カテゴリ]]が[[環境]]トップクラスの[[デッキ]]になることも珍しいことではない。~
--[[効果の適用]]される[[ステータス]]や[[カテゴリ]]が[[テキスト]]によって指定され、専用[[デッキ]]に投入される事を想定された[[カード]]であっても、他の様々な[[デッキ]]に[[出張]]採用されることがある。~
そのような[[カード]]が[[環境]]で活躍し、[[制限改訂]]で規制された場合、本来の[[カテゴリ]]である[[デッキ]]はパワーダウンする事になり、とばっちりを食う形となってしまう。~

-[[属性]]・[[種族]]・[[カテゴリ]]が決められ、専用[[デッキ]]に投入される事を想定された[[カード]]であっても、その[[効果]]が強力であり様々な[[デッキ]]に流用されることがある。~
そのような[[カード]]が規制された場合、本来の[[カテゴリ]]である[[デッキ]]が大きくパワーダウンすることも多い([[E・HERO]]である[[《E・HERO エアーマン》]]等)。~
--ある時期においてはパワーカードでも、時代が進むうちに他の強力な[[カード]]が出て、相対的にそのパワーカードが弱くなる場合も多い。~
[[禁止・制限カード]]だった[[カード]]が[[制限復帰]]・[[制限緩和]]・[[制限解除]]されるのはまさに典型例と言えよう。~
一方、あまりに強力な[[カード]]は時を経ても制限されたままの事が多く、緩和される場合は[[エラッタ]]で[[弱体化]]するケースも多い。~
---逆に、登場当初は目立って強くはなかった[[カード]]が、[[環境]]や[[カード]]プールの変化によってパワーカードへと変貌を遂げる例も少なくない。~
[[シンクロ召喚]]の登場以降一気に採用率が高まり、やがて[[禁止カード]]となり、数年後に[[エラッタ]]による[[弱体化]]を踏まえて禁止解除となった[[《レスキューキャット》]]はその代表格と言える。~

--[[OCG]]の黎明期は原作漫画や家庭用ゲーム版デュエルモンスターズの再現をするという要素が強かったため、ゲームバランスはあまり考慮されていなかった。~
今日ではルールの整備や[[リミットレギュレーション]]制度によってゲームバランスが正常化され、ゲームとしての駆け引きを楽しめるようになっている。~

-原作・アニメにおいて―~
[[デュエル]]構成や演出のためか、「理不尽に強い[[カード]]」が時折登場する。~
特にボスキャラクターが多く使用する傾向にある。~
[[モンスターカード]]と、演出上どうしてもかさむ[[手札]]消費をカバーする強力な[[ドロー]]・[[サーチ]][[効果]]を持つ[[カード]]が多い。~
OCG化される場合はゲームバランスを崩さないよう、別物と言えるほど[[弱体化]]されて[[紙]]同然の扱いになることも多い([[《オレイカルコス・シュノロス》]]・[[三幻魔]]・[[《地縛神 Wiraqocha Rasca》]]など)。~
[[《アルカナフォースEX−THE LIGHT RULER》]]や[[《時械神メタイオン》]]など、作中よりも強化されることは稀有な例である。~
[[デュエル]]構成や演出のためか、「理不尽に強い[[カード]]」は時折登場する。~
そういった[[カード]]は[[OCG]]化されない事が多く、[[OCG]]化されるとしてもゲームバランスの観点から大幅に[[弱体化]]したり、全く別の[[効果]]となる事が多い。~

--前述のとおり、このようにして原作・アニメにおいて登場するパワーカードの多くは[[モンスターカード]]である。~
「強大な敵」または「強敵の打破」を演出することが目的であり、実体のない[[魔法・罠カード]]は演出しにくいからかもしれない。~
--アニメDMにおける「ドーマ編」では、敵味方問わず[[OCG]]化されればゲームバランスを乱すであろう[[効果]]を持つパワーカードが多く使用された。~
そのため、長期間放送されたにもかかわらず、アニメDM放送終了前後に[[OCG]]化された[[カード]]は数える程度であった。~
放送終了から時を経て[[OCG]]においても徐々に[[カード]]パワーのインフレが起こり、ゲームバランスを調整しやすくなった今日の[[OCG]]では相応の数が[[OCG]]化されている。~

//--アニメ5D'sでは「クロウvsボマー」戦において、クロウがノー[[コスト]]で[[墓地]]から[[蘇生]]できる[[最上級モンスター]]《&ruby(ダークチューナー){DT}; デス・サブマリン》に「インチキ[[効果]]もいい加減にしろ!」と叫んだ。~
//原作等では理不尽な強さを持った[[カード]]が登場しても、対戦相手は驚いたり悔しがったりするに留まることが多く、珍しくストレートなこの発言は視聴者を驚かせた。~
//かくいうクロウも放送当時(2009年)の[[環境]]で流行した[[【BF】]]使いであり、この発言は視聴者の間でよく[[ネタ]]に使われるようになる。
--パワーカードの中でも、敵となるキャラクターは「強大な敵」「強敵の打破」を演出するために[[モンスターカード]]を使用する事が多い。~
対する味方側は「ピンチからの逆転」や「仲間との絆」を演出するために多数の[[モンスター]]を展開したり、大量に[[ドロー]]を行う[[魔法・罠カード]]を使用する傾向にある。~
ただし例外も存在し、強力な[[魔法・罠カード]]が強敵を演出したり、強力な[[モンスター]]が「頼もしい切札」や「キャラクターの成長」を演出している。~
[[OCG]]においては[[使用]]条件の難しい[[カード]]などはパワーカードとされないが、アニメにおいては演出上その[[効果]]のみがスポットされる事が多い。~

--パワーカードはその強力な[[効果]]故に逆利用されたり、[[対策>メタ]]を取られることもある。~
特に[[《死のデッキ破壊ウイルス》]]や[[《オシリスの天空竜》]]はそういった場面が多い。~
//遊戯vs人形・アテムvs遊戯・海場vsペガサス・海場vsイシズなど

**関連リンク [#ob605631]
--主人公側がパワーカードを使う場合は、物語終盤でない限りは[[伝説の竜]]や[[《賢者の石−サバティエル》]]といった一時的にしか使えない[[カード]]が多い。~
敗北してお役御免となる敵キャラクターとは違い、保持し続けるとその後の[[デュエル]]に支障をきたしてしまう為であろう。~
一方で遊馬は[[ライフポイント]]4000のアニメの中で強力な[[除去]][[効果]]を持つ[[《CNo.39 希望皇ホープレイV》]]によって度々勝利を重ねていた[[のだが……>《Vain−裏切りの嘲笑》]]。~

--作中では、パワーカードに対して登場キャラクターが驚いたり戦意を喪失することは多くとも、[[カード]]自体が批判される描写は少ない。~
全くないわけではなく、原作では[[カード]]デザイナーであるペガサスが自分の為だけに製作した[[《トゥーン・ワールド》]]に対して、[[カードの効果]]と製作理由の二重の方面から批判されている。~
アニメ5D'sでもクロウやロットンが批判をしており、ロットンは鬼柳の《インフェルニティ・ゼロ》の[[効果]]を知った際は「そんな馬鹿な[[モンスター]]が居てたまるか!」と言い放ち、クロウに至っては「インチキ[[効果]]もいい加減にしろ!」とまで言い放っている。~
---この縁からか、ゲームTAG FORCEシリーズではクロウの台詞やクロウが使用する[[BF]]に関して、やたらと「インチキ」というパワーカードへの批判めいたセリフが多い。~
アニメARC-Vでクロウが客演した際にも類似したセリフを述べているため、1つの[[ネタ]]として定着しているようだ。~

-コナミのゲーム作品において―~
「デュエルリンクス」には明確に「強力な[[カード]]」という括りが存在する。~
「[[デュエル]]中に1度、[[ライフポイント]]が2000以下の[[ドローフェイズ]]時に[[通常のドロー]]を放棄して[[デッキ]]外から[[ランダム]]で強力な[[カード]]を[[手札]]に[[加える]]」ペガサスのスキル「創造者」や、「[[デュエル]]開始時に[[ランダム]]で強力な[[カード]]を1枚[[手札]]に[[加える]]」という[[効果]]を持つ対CPU戦限定のアイテム「エクストラカード」によって[[手札]]に[[加える]]ことができる。~
基本的には元[[禁止・制限カード]]がこの括りに含まれるが、「創造者」の実装当初は規制経験のない[[《デュナミス・ヴァルキリア》]]等が一覧に含まれていた。~
ちなみに、「エクストラカード」に専用セリフが存在するキャラもいる。(闇遊戯やIVの[[《聖なるバリア −ミラーフォース−》]]など)~
//アイテムを使わずとも、タッグで聞ける場合もある

--同作では双六がペガサスに対し「([[《青眼の白龍》]]は確かに強力な[[カード]]だが)製造中止にするくらいなら最初から作らなければ良かったのではないか?」とパワーカードに対する皮肉とも言える台詞を述べている。~

**関連リンク [#link]
-[[禁止・制限カード]]
-[[必須カード]]

-[[紙]]
-[[弱体化]]

-[[用語集]]