パワーカード †
単体で極めて高い性能を持つカードのこと。
大抵の場合、フィールドに出し易く強力なモンスター、発動条件が緩く効果が強力な魔法・罠カードを指す。
そのカードを引けるか、もしくは効果を発動できるかで勝敗を左右することが多い。
- パワーカードは様々なデッキで使用され流行した結果、禁止・制限カードに指定されることが多い。
パワーカードが安易に生まれないよう、カードのバランスや制限改訂が考慮されてゲームが成立している。
- 遊戯王は元々が少年漫画だったためか初期はゲームバランスの考慮があまりなく、最初期に登場した《強欲な壺》や《サンダー・ボルト》等が現役だった時代は、「ゲームバランスが成り立っていない」と酷評された時期もあった。
その後は制限改訂制度が作られ、同時に《貪欲な壺》や《ライトニング・ボルテックス》といったアドバンテージを得やすい代わりに何らかのコストや発動条件等の制約が課されたカードが多く登場し、駆け引きを成立させるようになった。
- もっとも、カードプールが少ない創生期やカードゲーム産業自体が小規模であった黎明期に、パワーカードが複数生み出されるのは他のTCGでもあった事だった。
理由としては、製作会社にカードゲーム開発のノウハウが無かった事やそのカードゲームのセオリーを把握していなかった事などが挙げられる。
遊戯王の原作者である高橋和希氏が参考にした「マジック:ザ・ギャザリング」にも、通称『パワー9』というパワーカード群が存在する。
ある程度カードプールと使用者が増加してきたところで禁止・制限カードを制定し、環境をコントロールすることはTCGの常であり、一概に遊戯王OCGのみが非難されるべき点とは言い難い。
- ある時期においてはパワーカードでも、時代が進むうちに他の強力なカードが出て、相対的にそのパワーカードが弱くなる場合も多い。
現に、制限カードだったカードが解除されるのはまさに典型例だと言えよう。
一方、あまりにも強すぎたカードは時代が進んでも解除されないことも多く、解除される場合はエラッタで無理矢理弱くされる場合も多い。
- 作中ではパワーカードに対して登場キャラクターが驚いたり戦意を喪失することは多くても、カード自体が批判される描写は少ない。
ただ全くないわけでもなく、原作でもペガサスが自分の為だけに作成した《トゥーン・ワールド》に対しカードの効果と製作理由の二重の方面から批判されている。
アニメ5D'sでもクロウやロットンが批判をしており、特にクロウに至っては「インチキ効果もいい加減にしろ!」とまで言い放っている。
- この縁からか、ゲームTFシリーズではクロウの台詞やクロウが使用するBFに関して、やたらと「インチキ」というパワーカードへの批判めいたセリフが多い。
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