ピン挿し †
あるカードを1枚だけデッキに投入することを意味する俗称。
「1枚挿し」とも呼ばれる。
- 制限カード以外でピン挿しされる主な理由としては、以下のものが挙げられる。
- 基本的にデッキに多様性や対応力を持たせる事を目的とした行為である。
デッキの理想的な上限枚数には限度があるので、安定性や確実性と天秤にかける事になり、プレイヤーの構築力が問われる。
ドローに影響は与えないものの、エクストラデッキの構築も同じ傾向を持つ。
- デッキの戦略的意図に関係なくピン挿しを行う場合もある。
個人の思い入れなどにより、実用性を度外視して特定のカードを投入したい場合が挙げられるだろう。
- 海外における比較的規模の大きい大会などでは、似たような役割のカード複数種をピン挿しで採用しているデッキがよく見受けられる。
これにはカードプールそのものの違いに加え、日本と比べ参加するデッキの種類が多く、メタが分散しやすい事も少なからず影響している。
とはいえ対峙した相手に有効なカードのほうを常に利用できる保証はない。
このためかピン挿しが多いデッキでは、明確なシナジーがなくとも、ドロー効果を持つカードが組み込まれやすい傾向にある。
- 特定の状況に応じたカードを複数種類ピン挿ししておき、それらをサーチカードで使い分ける戦術を「シルバーバレット」と言う。
吸血鬼や狼男に対して、一発の銀の弾丸が必殺の武器となる事から名付けられたネーミングである。
状況に応じて様々な剣闘獣をリクルートして戦う【剣闘獣】は、このシルバーバレットがコンセプトのデッキと言っても過言ではない。
《増援》が無制限の時代は【戦士族】でも似たような事が行われていたが、制限カードとなった現在は多種多様な融合を行える【E・HERO】以外ではあまり見られなくなった。
- ハイランダーは事実上全てのカードがピン挿しである。
しかし、元々そのような構築のデッキを指す呼称がそれなので、あえて「ピン挿し」とは言わない。
- 2枚・3枚と同一種のカードを複数デッキに入れることは積むと言う。
2枚投入した場合を「2枚積み」、3枚投入した場合を「3枚積み」。
故に「ピン積み」、「1枚積み」といった表現は間違いである。
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