フィニッシャー

 Finisher(仕上げる者)の意。
 つまりはこのカードをもって止めを刺す、ゲームを終わらせることを意図して採用するカードの事。
 また事前の想定に関わらず、単に決まり手となったカードを指す場合もある。

 当然のことながらデッキによってフィニッシャーは異なってくるが、遊戯王OCGではライフポイントを0にするという勝利条件から、特にモンスターカードがこう呼ばれることが多い。
 バーンカードや、その他デュエルの勝敗を決定づけるほどの影響力を持つカードなどもフィニッシャーと呼べるのだが、こうしたカードに対しては「エンドカード」の呼称が用いられる場合が多い。

 一般的には、

  1. 高火力で一気にライフを削りきるタイプのモンスター《キメラテック・オーバー・ドラゴン》《スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン》など)や、
  2. 凄まじい干渉力で相手の反撃を許さず、そのまま押し切るタイプのモンスター《スターダスト・ドラゴン/バスター》《光と闇の竜》《火之迦具土》など)、
  3. 強力な除去能力をもって相手の守りを、ひいては相手の戦略を崩壊させるモンスター(各種の《神獣王バルバロス》《ダーク・アームド・ドラゴン》など)、
  4. 強力な攻撃力バーンにより戦闘ダメージ効果ダメージの両方を回避する手段が無ければ対処できないモンスター(《ダーク・ダイブ・ボンバー》《超弩級砲塔列車グスタフ・マックス》など)

 がその役目を担う。
 【カオス】で一時代を築きあげた《混沌帝龍 −終焉の使者−》《カオス・ソルジャー −開闢の使者−》は、これらの最たるものとされる。

 また、《八汰烏》《ヴィクトリー・ドラゴン》は上記のカードとは全く違う角度からのフィニッシュを決める、最高のフィニッシャーと言えよう。
 こうしたカード環境を席巻する力を持つものも多く、制限カード禁止カードに指定されている事も少なくない。

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