メタ

 メタ(Meta)は、他の単語と結びつくことで「高次の〜」「超越した〜」といった意味を持つ。
 主に流行や環境を超越して、より多く勝つ方法を指す。

 大会などに出場する場合、他人と何回も戦う必要がある。
 そうなると、例えば

  1. 単体で見れば十分強いが、その大会において流行のデッキに非常に弱いためボロ負けする
  2. はたから見れば疑問に思えるようなデッキ構築でも、流行のデッキに対して非常に強い選択であったため圧倒的な戦績を収める(→メタカード

 などの事態が起こりうる。

 もちろん流行に合わせようとしすぎてデッキパワーが著しく落ちるのでは本末転倒。
 このような様々なことを考慮し、デッキを組むことがメタ(メタゲーム)である。
 特に規模の大きな大会で勝つには、個人の強さ、デッキ単体の強さに加え、大会全部を見渡す(メタゲームの)視点からデッキを選択することが必須である。

  1. 要するに「仮想敵を読む」というわけで、そのまま「仮想敵、流行」といった意味でも用いられる。
  2. 「○○対策」と言う意味で「○○メタ」と使われることも。
    ○○にはデッキコンセプトやデッキ・カード名称が入る。

 流行を読む、という行為であるために、その場その地域における流行が目まぐるしく入れ替わることもある。
 中には入れ替わりすぎて元の状況に戻ってくる、というような事象も起こりうる。
 これを俗に「メタが一周する」「メタが一巡する」と言う。
 遊戯王OCGにおいてはグッドスタッフ的なビートダウンが強力だった時期が長いため、このようなことは少なかったが、無いというわけではない。

 有名なところでは《マクロコスモス》をはじめとする次元系デッキについてメタが一周したことがある。
 「当時メタの主流の一つである墓地利用系デッキへの強烈なアンチデッキとして次元系が評判になる」
 →「しかし、使われるにつれて特定のキーカードが張られないとそもそも戦線の構築が不可能で、事故の多いデッキということが明らかになる」
 →「次元系衰退。代わりに、同じく当時からメタの主流であった【ガジェット】対策として《魔のデッキ破壊ウイルス》が台頭、それを連発するデッキとして【ダークカオス】がメタに上ってくる」
 この【ダークカオス】は頑ななまでの墓地利用デッキであり、墓地利用デッキ→次元系デッキ墓地利用デッキ、とメタが一周したことになる。

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