*メタ [#he85ceb2]
 メタ(Meta)は、他の単語と結びつくことで「高次の〜」「超越した〜」といった意味を持つ。~
 主に流行や[[環境]]を超越して、より多く勝つ方法を指す。~
*メタ/Hate [#top]
 「メタ(meta-)」とは、他の単語と結びつくラテン語由来の接頭語で「高次の〜」「超越した〜」という意味合いがある。~
 しかし、遊戯王[[OCG]]の[[プレイヤー]]の間では、特定の[[カード]]や戦術・[[デッキ]]への対策手段のことを言う。~
 [[《システム・ダウン》]]は[[《ABC−ドラゴン・バスター》]]メタ、[[《墓穴の指名者》]]は[[手札誘発]]メタ、[[《王宮の号令》]]は[[【シャドール】]]メタ、という様に、接尾語として使われる事も多い。~

 大会などに出場する場合、他人と何回も戦う必要がある。~
 そうなると、例えば
-メタに関する用語は以下のようなものがある。~

+単体で見れば十分強いが、その大会において流行の[[デッキ]]に非常に弱いためボロ負けする~
+はたから見れば疑問に思えるような[[デッキ]]構築でも、流行の[[デッキ]]に対して非常に強い選択であったため圧倒的な戦績を収める(→[[メタカード]])~
--「メタゲーム」~
競技シーンにおいて、盤上で行われる競技そのものよりも高次元(メタ)の領域で行われるプレイングのこと。~
一般的に言えば「その[[環境]]を読んで適合した[[デッキ]]を作る場面での駆け引き」を意味する。~
例えば、「[[【機械族】]]が流行しているので、その対策として[[《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》]]や[[《システム・ダウン》]]を採用する」ということを考えるとする。~
すると[[【機械族】]]側の[[プレイヤー]]はさらにそれの対策として、[[《次元障壁》]]・[[《王宮の鉄壁》]]といった[[カード]]を採用したり、そもそも[[【機械族】]]を使用せず別の[[デッキ]]で挑んだりすることなどが考えられる。~
このように、実際の[[デュエル]]の前の[[デッキ]]構築という段階において行われる読み合いや駆け引きのことを「メタゲーム」と呼ぶ。~

 などの事態が起こりうる。~
---大会で勝ち抜くには、[[環境]]でどのような[[デッキ]]が流行し、それに対しどう対処するかを考えた[[デッキ]]構築が不可欠となる。~
ある[[デッキ]]が流行るとその対策[[カード]]が流行し、[[主流デッキ]]は対策カードへの対策を打ち、今度は別の対策[[カード]]が流行り、または対策カードに強い別の[[デッキ]]が流行し…といった形で常に[[環境]]は流転しており、メタゲームでは常に最新の[[環境]]を読み切る力が要求される。~
ほとんどの大会は[[マッチ]]戦のため、当然[[サイドデッキ]]の構築も重要となる。~
こういった「[[デュエル]]の外で行われる駆け引き」こそ、''実際の[[デュエル]]より高次のゲーム=メタゲーム''の本来の意味するところである。~

 もちろん流行に合わせようとしすぎて[[デッキ]]パワーが著しく落ちるのでは本末転倒。~
 このような様々なことを考慮し、[[デッキ]]を組むことがメタ(メタゲーム)である。~
 特に規模の大きな大会で勝つには、個人の強さ、[[デッキ]]単体の強さに加え、大会全部を見渡す(メタゲームの)視点から[[デッキ]]を選択することが必須である。
--「トップメタ」~
[[環境]]の頂点に立つ[[デッキ]]もしくは[[デッキ]]群のこと。~
「[[主流デッキ]]」とほぼ同義である。~

+要するに「仮想敵を読む」というわけで、そのまま「仮想敵、流行」といった意味でも用いられる。
+「○○対策」と言う意味で「○○メタ」と使われることも。~
○○には[[デッキ]]コンセプトや[[デッキ]]・カード名称が入る。
--「[[メタを&ruby(は){張};る>メタを張る]](メタる)」~
[[主流デッキ]]に対して対策をすること。~
これをする[[カード]]の事を「[[メタカード]]」、[[デッキ]]の事を「[[メタデッキ]]」と呼ぶ。~
ただし、「[[メタデッキ]]」という用語は[[主流デッキ]]の事を指す場合もあるので注意が必要である。~
様々な[[デッキ]]にメタを張ること自体をコンセプトとした[[【メタビート】]]というデッキタイプもある。~

 流行を読む、という行為であるために、その場その地域における流行が目まぐるしく入れ替わることもある。~
 中には入れ替わりすぎて元の状況に戻ってくる、というような事象も起こりうる。~
 これを俗に「メタが一周する」「メタが一巡する」と言う。~
 遊戯王OCGにおいては[[グッドスタッフ>【スタンダード】]]的な[[ビートダウン]]が強力だった時期が長いため、このようなことは少なかったが、無いというわけではない。
-「メタゲーム/Metagame」は古くからマジック・ザ・ギャザリングのプレイヤー間で使われていた言葉であり、これは上記の通り「ゲームの前に主流の構築を読み合う高次のゲーム」といった意味合いであった。~
転じて主流戦術に対抗手段を打つことを「[[メタを張る]]」「メタる」と言うようになり、いつしか[[OCG]]プレイヤーの間では「メタ」自体が「対抗手段」という意味合いに変わってしまった。~

 有名なところでは[[《マクロコスモス》]]をはじめとする[[次元系デッキ>【次元ビートダウン】]]についてメタが一周したことがある。~
 「当時メタの主流の一つである[[墓地]]利用系[[デッキ]]への強烈なアンチ[[デッキ]]として次元系が評判になる」~
 →「しかし、使われるにつれて特定の[[キーカード]]が張られないとそもそも戦線の構築が不可能で、事故の多い[[デッキ]]ということが明らかになる」~
 →「次元系衰退。代わりに、同じく当時からメタの主流であった[[【ガジェット】]]対策として[[《魔のデッキ破壊ウイルス》]]が台頭、それを連発するデッキとして[[【ダークカオス】]]がメタに上ってくる」~
 この[[【ダークカオス】]]は頑ななまでの[[墓地]]利用[[デッキ]]であり、[[墓地]]利用[[デッキ]]→次元系[[デッキ]]→[[墓地]]利用[[デッキ]]、とメタが一周したことになる。
//--「メタ」が「対抗手段」を意味するのは遊戯王独特の用法であり、他のゲーム等で「メタ」と言った場合「主流の戦術」を意味することが多い。~
//英語圏の遊戯王[[TCG]]プレイヤーの間でも同様に「Meta」はトップデッキの意味であり、「メタを張る」行為は「Hate」と呼ばれる。~

-シーソーのようにメタが行ったり来たりするカードもある。~
主な例は[[《抹殺の使徒》]]と[[リバース効果モンスター]]。~
単一の[[デッキ]]が流行していても、「同系対策」という[[メタを張る]]ことができる。~
運ゲー引きゲー化を防止するためにも是非施しておきたい。~
メタによっては「神」と呼ばれたり「紙」と呼ばれたりするカードも数多く存在する。~
昔の主流メタ、またそれらに関しては[[デッキ・カードプールの変遷]]を参照。
--英語圏の遊戯王[[TCG]]プレイヤーの間でも同様に「Meta」は[[環境]]トップ[[デッキ]]の意味であり、「メタを張る」行為は「Hate」と呼ばれる。~

-どの[[デッキ]]に対してどのような[[メタカード]]を積めばよいかは[[メタカード]]を参照の事。~
[[サイドデッキ]]に悩んだらこのページを参考にすると良いだろう。
--「メタ=対抗手段」という用法は、当初はマジック・ザ・ギャザリングや[[OCG]]などのデッキ構築型カードゲームにおいて使われており、専門用語のようなものであった。~
しかしいつしかこの用法はカードゲーム界隈を飛び出し、昨今ではカードゲームに限らずさまざまな競技で「特定の相手への対抗手段を、ゲーム開始前に講じる」ことを「メタる」と表現することが一般的になりつつある。~

-身内同士で[[グッドスタッフ]]のみで遊んでいる[[プレイヤー]]はこの概念を放棄して[[ビートダウン]]以外の[[デッキ]]を認めない者が少なくない。~
フリープレイ時にスタイルの相違からトラブルになる事がままあるので注意したい。~
ただ、相手がそれ相応のプレイヤーならば、遊ぶごとに相手のメタを読み合うことが出来るため、それはそれで楽しいかもしれない。~

**サンプルレシピ [#o7d18e7a]
-【ビートカオス】~
[[2006年度日本代表最終選考会ベスト4(日本代表)>http://yugioh-fr.jugem.jp/?eid=89]]([[遊戯王フロンティア:http://kiros.seesaa.net/]])
--全体的に[[攻撃力]]が高い([[【ガジェット】]]メタ)
--[[《カオス・ソーサラー》]]が居るにも関わらず[[《閃光の追放者》]]フル投入という暴挙([[墓地]]メタ)
-
等、[[メタデッキ]]のお手本と言える出来。~
[[《カオス・ソーサラー》]]と[[《閃光の追放者》]]は激しくアンチ[[シナジー]]であるため、高度なプレイングスキルが要求されるようにも思える。~
しかし、実際には[[《死霊騎士デスカリバー・ナイト》]]と同様[[《閃光の追放者》]]を他の[[モンスター]]と並ばせなければ、このアンチ[[シナジー]]は解消される。~

**関連リンク [#ue10fd70]
-[[メタデッキ]]
-[[メタカード]]
**関連リンク [#link]
-[[メタを張る]]
-[[メタカード]]
-[[メタデッキ]]

-[[地雷]]
-[[刺さる]]
-[[【メタビート】]]

-[[デッキ・カードプールの変遷]]

-[[用語集]]