遊戯王カードWiki - リンクマーカーのバックアップ(No.80)

リンクマーカー/Link Arrows †

リンクマーカー/Link Arrows

公式ルールブック解説 †

　カード枠についているマークです。
　このマークが指し示す先のゾーンやそのゾーンにあるカードに及ぶ効果を持つモンスターもいます。
　また、エクストラモンスターゾーンにしか呼び出せない特別なモンスターをこのマークが指し示す先のメインモンスターゾーンにも呼び出す事ができるようになります。

　（公式ルールブック新マスタールール対応バージョン 1.0より引用）

　＜リンクモンスターのリンクマーカーについて＞

　リンクモンスターのリンクマーカーは、そのモンスターを使用している自分だけでなく、相手に効果を及ぼす事もあります。
　●自分のエクストラモンスターゾーンに存在するモンスターのリンクマーカーが相手のメインモンスターゾーンを指し示している場合、自分のモンスターはその相手モンスターと「リンク」している状態になります。
　（相手のモンスターがリンクモンスターで、そのリンクマーカーがお互いを指し示している状態であれば、「相互リンク」している状態になります。）
　●自分のエクストラモンスターゾーンに存在するモンスターのリンクマーカーが相手のメインモンスターゾーンを指し示していても、自分は相手のメインモンスターゾーンにモンスターを特殊召喚する事はできません。
　ただし、相手プレイヤーはそのリンクモンスターのリンクマーカーを利用して、自身のメインモンスターゾーンにエクストラデッキからリンクモンスター等を特殊召喚する事ができます。

　（公式ルールブック　マスタールール（2020年4月1日改訂版）対応　バージョン1.0　より引用）

　●リンクマーカーは、エクストラデッキからリンクマーカーの先のゾーンにモンスターを特殊召喚したり、効果などでリンクマーカーの先のゾーンを指定したりする際に使用される。
　●リンクマーカーがメインモンスターゾーンを指している場合、そのリンクマーカーの先のメインモンスターゾーンにもエクストラデッキからリンクモンスター、ペンデュラムモンスターを特殊召喚する事ができる。
　●自分のリンクモンスターが指しているゾーンが相手のメインモンスターゾーンの場合、そのゾーンにエクストラデッキからリンクモンスター、ペンデュラムモンスターを特殊召喚できるのは相手プレイヤーのみである。

　（パーフェクトルールブック2020 P61 より引用）

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説明 †

　リンクモンスターのみが持つ能力。
　リンクモンスターのカード枠には、左上・上・右上・左・右・左下・下・右下の８方向に矢印（三角形）が存在する。
　このうち、赤い矢印が「そのモンスターのリンクマーカー」となる。

　なお、リンクマーカーの数はそのリンクモンスターのLINKの数に等しい。
　LINKの数が大きいほど必要なリンク素材が増えるが、その分多くのリンクマーカーを持ち高い展開補助能力を持つ事になる。

本Wikiではリンクマーカーを以下のように表記している。
```
《カード名》
リンクモンスター
リンクX/○属性/○○族/攻XXXX
【リンクマーカー：(方向)】
```
【】内に記載しているのがリンクマーカーの方向である。

リンクマーカーに関する各種用語。

リンクマーカーが指し示しているモンスターゾーン、およびそこに置かれているカードを、「リンク先」と言う。
また、あるカードやモンスターゾーンをリンクマーカーで指し示しているリンクモンスターの事を、そのカードやゾーンの「リンク元」と言う。

「リンクマーカーの先にモンスターがいる」状態、または「１つ以上のリンクマーカーがモンスターに向いている」状態のモンスターを「リンク状態」と呼ぶ。

「リンクモンスター２体以上のリンクマーカーがそれぞれお互いに向き合っている」状態を「相互リンク」と呼ぶ。

下図はリンクモンスターの存在する場所と各リンクマーカーが指す場所の関係である。
下図に示すように、リンクモンスターを配置する場所によってリンクマーカーが向く場所が変わる。

リンクマーカーの向き	リンクモンスターの場所
リンクマーカーの向き	エクストラモンスターゾーン	メインモンスターゾーン
左上/上/右上	相手メインモンスターゾーン	エクストラモンスターゾーン
左/右	どこにも向かない	メインモンスターゾーン
左下/下/右下	メインモンスターゾーン	どこにも向かない

相手フィールド
自分フィールド
デ	Ｐ	魔	魔	魔	Ｐ	ED
墓	メ	メ	メ	メ	メ	フ
		EM		EM
フ	メ	メ	メ	メ	メ	墓
ED	Ｐ	魔	魔	魔	Ｐ	デ

ルール上、お互いのメインモンスターゾーンは隣接してはおらず、お互いのエクストラモンスターゾーンも隣接してはいない。
そのため、自分のメインモンスターゾーンのリンクモンスターのリンクマーカーが上に向いていても相手のメインモンスターゾーンはリンク先とはならない。
同じ理由でエクストラモンスターゾーンに左・右のリンクマーカーを持つリンクモンスターを置いても、もう片方のエクストラモンスターゾーンはリンク先とはならない。

エクストラモンスターゾーンのリンクモンスターのリンクマーカーが、隣接する相手のメインモンスターゾーンを指している場合、リンク先を相手に与えてしまう。
当然ながら、そのリンク先は相手のフィールドであり、そこにエクストラデッキからの特殊召喚を行えるのは相手プレイヤーのみである。
このため、上方向のリンクマーカーを持つリンクモンスターをエクストラモンスターゾーンに置く行為は、相手の行動幅を広げる可能性がある点に留意しなければならない。
ただし、相手にリンク先を与える事で、相手のリンクモンスターとの相互リンクを成立させ相手フィールドを利用したエクストラリンクを作ることが可能である。

エクストラデッキからペンデュラム・リンクモンスターをメインモンスターゾーンに特殊召喚するには、その特殊召喚処理が完了するまでマーカーが残り続ける必要がある。
リンクモンスターをリンク素材やコストにすることで、マーカーが存在しなくなる場合、特殊召喚はエクストラモンスターゾーンにしか行えなくなる。
この時、そのリンクモンスターの不在により特殊召喚可能なモンスターゾーンが存在しなくなる場合、その特殊召喚行為自体が行えない。
また、特殊召喚した後にリンクモンスターが存在しなくなった場合でも、その特殊召喚したモンスターはそのまま残る。

特殊召喚する効果の発動にチェーンして、リンクモンスターが除去され、効果処理時に特殊召喚可能なモンスターゾーンが存在しなくなる場合、特殊召喚は行われない。（不発）
なお、ペンデュラム召喚・リンク召喚はチェーンブロックが作られない特殊召喚のため、基本的にこの方法で妨害することはできない。
ただし《王宮の弾圧》や《ライオウ》といったカードが絡むと特殊召喚が成立する場合がある（詳細は《王宮の弾圧》のページを参照）。
- 《リンクリボー》のリンク先に《セキュリティ・ドラゴン》をリンク召喚する場合。
  (他のリンクモンスターは自分のメインモンスターゾーンに存在しないとする)
  この状況で《ライオウ》→《墓穴の指名者》(対象：《ライオウ》)→《死者への供物》(対象：《リンクリボー》)とチェーンが積まれた場合、《セキュリティ・ドラゴン》のリンク召喚に成功するタイミングで《リンクリボー》はフィールドを離れておりリンクマーカーが存在していないが、《セキュリティ・ドラゴン》のリンク召喚は問題なく成立する。

リンクモンスターは守備表示にできず、守備力を持っていない特殊なモンスターとなっている。
これは表側守備表示にできてしまうと、リンクマーカーの向きが90度ずつずれてしまう問題が発生するためと思われる。

この特徴はカードの効果によるものではないため、効果が無効になっていてもリンク先にエクストラデッキからの特殊召喚は可能。

原作・アニメにおいて―
アニメVRAINSではリンク召喚時にリンク素材となるモンスターがカードのイラストの外枠の矢印を模した「アローヘッド」の中に入り、リンク召喚されるリンクモンスターの持つリンクマーカーに変化する演出がある。
第14話以降からはリンク召喚した際のステータス表示演出に、そのリンクモンスターの持つリンクマーカーの表示が追加された。

同作に登場するライトニング達はリンクマーカーを持つ魔法カード「リンクマジック」として《裁きの矢(ジャッジメント・アローズ)》と、リンクマジック扱いで自身を魔法＆罠ゾーンに置く効果を持つリンクモンスター《天装騎兵(アルマートス・レギオー)プルンブーマ・トリデンティ》を使用している。
下記の裁定の通り、現在のOCGでは魔法＆罠ゾーンにリンクマーカーを持つカードが置かれていてもリンクマーカーがあるものとしては扱わない。
なお、魔法カードにリンクマーカーがついていること自体は現行のルールブックとは一切矛盾していない。