遊戯王カードWiki - ヴァイロンのバックアップ(No.113)

ヴァイロン/Vylon †

　DUEL TERMINAL －ヴァイロン降臨！！－でカテゴリ化した「ヴァイロン」と名のついたカード群。
　属するモンスターは光属性で統一されており、雷族の《ヴァイロン・プリズム》以外は機械族か天使族で構成されている。

属するモンスターは、いずれも装備魔法または装備カードに関する何らかのモンスター効果を持つ。
専用の装備魔法やユニオンも存在しており、このカテゴリは「装備」と非常に密接な関係にあると言える。

光属性に関するモンスター効果が複数見られるのも特徴。
また、ヴァイロンシンクロモンスターのうち半数以上はシンクロ素材に光属性を要求している。

《ヴァイロン・キューブ》以外のチューナーは、モンスターゾーンから墓地へ送られた場合に500のライフコストを払う事で自分フィールドの表側表示モンスターに自身を装備できる共通の誘発効果を持つ。
また、それぞれ装備状態で発動・適用する固有効果を持つ。

カード名	レベル	固有効果
《ヴァイロン・スフィア》	１	装備された自身を墓地へ送る事で墓地の装備魔法を装備モンスターに装備
《ヴァイロン・テトラ》	２	装備された自身を装備モンスターの破壊の身代わりにできる
《ヴァイロン・ステラ》	３	装備モンスターと戦闘した相手モンスターをダメージステップ終了時に破壊
《ヴァイロン・プリズム》	４	装備モンスターの攻撃力をダメージステップの間1000強化する

装備魔法はいずれもヴァイロンのみに装備可能であり、表側表示の状態でフィールドから墓地へ送られた場合にデッキから任意のヴァイロン魔法カード１枚をサーチできる共通効果を持つ。
同名カードを含めた発動回数制限が無いため、ループコンボを組めば１ターンに何枚でもサーチが可能。

魔法カードはヴァイロンに関する効果を持つカードのみだが、モンスターには背景ストーリーの設定もあってかヴァイロンのサポートをする者は少ない。
そのため上記のチューナーをはじめとして、それなりの汎用性を持つモンスターが多い。

光神機の様な機械的な姿の通り、その多くが機械族と天使族で、その他には雷族が１体存在している。
ちなみにチューナーのヴァイロンの多くは機械族なので、《コーリング・ノヴァ》などを採用する際には間違いに注意すべきである。

属するモンスターは、その多くがギリシア文字か立体に関する名前になっている。
また、そのカード名に対応した姿形をしており、それらのほぼ全てが白と金を基調としたカラーリングになっている。

共通点として、ヒューマノイドに近い３～５本の指を備える両腕を持ち、脚部にあたる部分は存在せず空中に浮遊している。
また天上界からやってきたという設定のためか、モンスターの背景は全て天空の様子が描かれている。

第12弾から登場したヴァイロンには、黒と金を基調とした暗いカラーリング、かつ爪の伸びた腕を持つものが見られるようになった。
これには、インヴェルズを撃退した後、その思念に侵喰されたという設定によるものと思われる。

DTマスターガイドによると、その正体は古代のセイクリッドとインヴェルズの戦いの中で、インヴェルズの思念に感染しない戦力としてセイクリッドが開発した自律型機動兵器である。
セイクリッドが自身に似せて造り上げたという経緯から、一部の個体同士でシルエットが似通ったものも存在する。
インヴェルズを封印した後は地上の観測者となってインヴェルズの動向を監視していた。
その後、《リチュア・ノエリア》を侵喰したインヴェルズの邪念を感じ取ったことで地上世界に降臨、地上世界の各地で巻き起こる紛争に介入し、邪念の調査・分析を行った。
復活したインヴェルズとの大戦では、ガスタ、リチュアら原住民族を傘下に置いた同盟軍を結成。
原住民族に兵装化したヴァイロンを装備させる形で力を与えてインヴェルズに対抗させ、最終的に《ヴァイロン・オメガ》の裁きによりインヴェルズを殲滅することに成功した。
しかし、大戦の結果αとΩが命を落とし、更にインヴェルズに侵喰されていた《リチュア・ノエリア》に装着された《ヴァイロン・テトラ》が内部汚染されたことにより、ヴァイロン全体に思念が伝播。
その邪念の影響で暴走し、地上世界を封印すべく各部族に攻撃を加えるようになる。
《ヴァイロン・ディシグマ》を始めとしたヴァイロンは多くの反抗部族を吸収・撃滅したが、《ジェムナイト・パール》の活躍もあり、最終的に地上部族の結束の前に撃退された。
- 結果を見れば《イビリチュア・テトラオーグル》を介した内部からの侵喰を防ぎきれずに暴走したが、ＤＴ世界のほぼ全ての種族がヴェルズ化する中、最後までヴェルズ化することがなかったヴァイロンは曲がりなりにもその特性を発揮していたと言える。
- DUEL TERMINALのデッキ「VS. of Judgement」の解説では、「ヴァイロンの神官」という存在が登場しているが、どのヴァイロンがそれに該当するのかは不明である。

「ヴァイロン」という名称は、「神にも等しき存在」という設定から、仏教において遍照の如来を表す「ヴァイローチャナ(Vairocana)」が由来だろうか。
DUEL TERMINALにおける隠しデッキ出現条件に、名前の由来を同じくする《マハー・ヴァイロ》が含まれている点もこれを裏付けている。
その他、対ウイルス用の兵器という設定から、「ウイルス病学」という意味の「Virology」に「～製」という言葉を作る「-n」を加えたものである可能性もある。
デュエルリンクスでの中国版では、マハー・ヴァイローチャナの和名である「大日」が用いられており、より《マハー・ヴァイロ》との関係性を感じさせる。

コナミのゲーム作品において―
DUEL TERMINALでは召喚時に空中に黄色の輪が現れ、その中からそれぞれのモンスターが降り、戦闘破壊時は光を放ち消滅するという共通演出がある。
また、アクションデュエルでヴァイロン及び《マハー・ヴァイロ》か《テュアラティン》をスキャンすると、「ヴァイロン降臨」のコンボが発生する。
さらに、スピードデュエルで上記のカードのいずれかをスキャンすると、隠しデッキ「機械仕掛けの天使(アンゲルス・エクス・マキナ)」が出現する。
デッキ選択画面ではヴァイロンに関する設定を見る事ができる。

この地上世界に於いて神にも等しき存在、ヴァイロン。
彼らは星の観測者(スターゲイザー)として、抗争の絶えないこの世界の行く末を憂い、嘆いていた。
なぜ人々は種という些細な違いから争いを繰り返すのだろうか？
手を取り合う事を拒絶し、限りある命を奪い合うのだろうか？
彼らはその心を求め、地上へと降り立つのだった―

DUEL TERMINAL －オメガの裁き！！－より、隠しデッキに「機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)」が登場した。
デッキの解説覧には、インヴェルズに対抗して結成した現住種族達との連合と、その思惑についてのストーリーが語られている。
（内容については《ヴァイロン・オメガ》を参照）

DUEL TERMINAL －エクシーズ始動！！－からは、隠しデッキに「機械仕掛けの黄金卿(アウランティルム・エクス・マキナ)」が追加された。
こちらのデッキ紹介文には、インヴェルズを撃退したヴァイロンが現住種族と対立していくいきさつが設定として書かれている。
オーバーレイガイド２によると、インヴェルズの思念に影響を受け、過剰統率を行うに至ったとされている。
（内容については《ヴァイロン・ディシグマ》を参照）

上のような経緯から、撃退されたDUEL TERMINAL －星の騎士団セイクリッド！！－以降は新規カードが一枚も収録されていない。

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カード名	固有効果
《ヴァイロン・コンポーネント》	貫通付与
《ヴァイロン・セグメント》	装備モンスターは相手のモンスター効果・罠カードの効果の対象にならない
《ヴァイロン・フィラメント》	装備モンスターの攻撃時に相手の魔法・罠カードの発動を封じる
《ヴァイロン・マテリアル》	装備モンスターの攻撃力を600強化

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