遊戯王カードWiki - ヴェルズのバックアップ(No.75)

ヴェルズ/lswarm †

　DUEL TERMINAL －星の騎士団セイクリッド！！－で登場した「ヴェルズ」と名のついたモンスター群。
　属するモンスターは《励輝士ヴェルズビュート》を除き闇属性で統一されている。

属するモンスターのほとんどが、デッキを選ばずに使える比較的汎用性の高いモンスター効果を持っている。
逆に自身が属する「ヴェルズ」に関する効果を持つモンスターは少なく、現在３体しか存在しない。

インヴェルズを除き、下級モンスターは全てレベル４であり、「ヴェルズ」と名のついたエクシーズモンスターも全てランク４である。
またエクシーズモンスターは、エクシーズ素材として「ヴェルズ」または闇属性を指定しているものがほとんどである。

インヴェルズと《ヴェルズ・ケルキオン》と《励輝士ヴェルズビュート》を除き、属する全てのモンスターの攻撃力・守備力は、いずれもその下二桁が「50」になっている。

DUEL TERMINALから登場したモンスター群の中で、最も種族が分散しているカテゴリである。
それまでは氷結界の８種族が最大だったが、このカテゴリには全部で13種族のモンスターが属している。

DUEL TERMINALの隠しデッキ「星光の騎士団(セイクリッド・クラスター)」の解説によると、インヴェルズの亡骸を礎とし、人々の邪念を糧として生まれたとされている。
DTマスターガイドによれば人々の邪念を具現化した邪悪な思念体であり、世界が負の感情で満たされた時に覚醒すると書かれている。
この「ヴェルズ」の本体（思念）は、《忍び寄る闇》や《侵略の侵喰感染》に見られる。
VJやDUEL TERMINALの紹介によれば、ヴェルズに侵されると、体の変異・破壊衝動・意思疎通の不能といった症状が起こり、果てには侵喰されてヴェルズとなり、これを「ヴェルズ化」と呼ぶと書かれている。
ミストバレー大湿原で覚醒し、死者の骸や残骸に取り憑いて活動を始め、次第に生者も襲うようになり、侵喰を広めまたもや世界が崩壊するかと思われた矢先、セイクリッドが降臨し全面的な戦いに突入する。
その後も氷結界の龍を侵喰する等勢力を増やしていったが、《セイクリッド・トレミスＭ７》と《ヴェルズ・ウロボロス》による最終決戦と前後して、ジェムナイトを中心とする戦士団によって下級ヴェルスが掃討されたという出来事を最後にいつの間にか解説されなくなっている。
《創星神ｓｏｐｈｉａ》が撃退された後どうなったのかは言及されていないが、《インヴェルズ・ローチ》が生き残っているものの平和が戻っているようなので、人々の負の感情が薄れて活動を止めたものと思われる。
なお、VJやDUEL TERMINAL等の解説によるなら、《ヴェルズ・ゴーレム》、《ヴェルズ・カストル》の様な『亡骸・残骸にヴェルズの邪念が取り憑いた』ものと、《ヴェルズ・ヘリオロープ》の様に『ヴェルズの邪念が既存のモンスター達の姿を写し取った』ものの二種類が存在するようだ。
これは、アニメで登場した罠カード《戦士の誇り(バトラーズ・プライド)》のイラストに《ヴェルズ・ヘリオロープ》が２体存在する事からも確認できる。
しかしDTマスターガイドでは何故か後者に関する説明は一切なされていない。
なおカード名に「ヴェルズ」を内包するインヴェルズと名のついたモンスターは、「ヴェルズ化」に適合し、「ヴェルズ」をその身に宿しているという設定で、全てこのカテゴリに属するモンスターでもある。

WJやVJの記事では、どのモンスターがヴェルズ化したものなのかを具体的にカード名を挙げて紹介しているものもある。
なお姿形は変異前とされるモンスターの面影があるが、効果に関しては多少の関連性は見られるものの、基本的には別物となっている。

一部のモンスターのイラストには、昆虫を模したと思われるデザインが見受けられる。
また、インヴェルズが共通して持つシンボルマークに似たクワガタムシのようなシンボルマークが刻まれているのも特徴である。
DTマスターガイドによれば、侵喰時に欠損していた部分はインヴェルズを思い起こさせる生態で補うとの事。

名前や体の各部分の昆虫の姿を思わせるイメージは、新約聖書における蝿の悪魔「ベルゼブブ」がモチーフであると考えられる。

インヴェルズ以外の「ヴェルズ」の英語名は「Evilswarm」となっており、「Evil」と「Swarm」を繋いだ造語だと思われる。
カテゴリとしては「lswarm」と指定しており、日本語版同様にSteelswarmも含むようになっている。

コナミのゲーム作品において―
DUEL TERMINALで召喚するとどのモンスターも、最後に昆虫を模したと思われる刻印が刻まれる。
攻撃モーションはヴェルズの元となったモンスターと同じまたは色だけ紫に変えたものが多く、闇属性と思えないような攻撃も多い。
また、アクションデュエルでヴェルズ３枚をスキャンすることで、「邪念解放」のコンボが発動する。
スピードデュエルでもヴェルズ３枚をスキャンすることで、隠しデッキ「邪念の侵喰感染(ヴェルズ・シンドローム)」が使用できる。
デッキ選択画面にて、ヴェルズに関する設定を見る事ができる。

世界が負の感情で満たされた時、広大なミストバレー湿地帯において、過去幾多もの争いを生んだとある地域で突如異変が起こる。
彼らの数々の負の感情(ジャネン)がモンスターとなって具現化されたのである。
その身はかつての仲間や、かつてこの世界に存在していた種族たちの容姿をしていたのだった―

TAG FORCE 6では第14弾の稼動に併せ、インヴェルズと共にヴェルズの元となったモンスターを採用したデッキレシピが配信された。
ただし本作には第12弾のカードまでしか収録されていないため、実際のヴェルズモンスターは一切採用されていない。

遊戯王ZEXAL 激突！デュエルカーニバルでは、ベクターがZEXAL作中で使用したアンブラルとは別のデッキとして使用する。
彼のもうひとつの姿である真月零がセイクリッドを使用するため、対になっている格好である。

原作・アニメにおいて―
Ｄチーム・ゼアルにおいて、闇仮面のラーフがこのカード群を使用している。

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