遊戯王カードWiki - 下位互換のバックアップ(No.72)

下位互換 †

　「下位」とは低い順位のことで、「互換」とは互いに取り替えがきくことである。
　「下位互換」とは互いに役割を同じにして（取り替えがききながら）明らかに一方が劣る場合をいう。

カードを比較して評価する際に使われる用語である。
同じような効果・ステータス（属性・種族・レベル）でありながら、「効果の発動条件が厳しい」、「デメリットがある」、「コストが重い」、「攻守が低い」等の場合に言う。

サポートカードの存在や他のカードとの関連もあり、下位互換の方が上位互換より勝る場面も存在する。
例えば、モンスターにおいて攻撃力が低ければ戦闘に対して弱くなるが、同時に《奈落の落とし穴》に引っ掛からなかったり、《クリッター》やリクルーター等でサーチできたりする。
また、種族や属性が違えば受けられるサポートも異なるため、それ以外の部分で劣っていても差別化できる。
現在はシンクロモンスター・エクシーズモンスターの存在により、レベルが違うだけでも使い勝手が変わるようになった。
また、通常モンスターや一部のマイナーカテゴリのサポートカードも少しずつ増えており、《星に願いを》では攻撃力か守備力を合わせる必要があるため、モンスターにおける実戦での完全下位互換を探すのは難しい。
一方で、魔法・罠カードには、そういった場面が少ないため、評価が逆転するようなことは稀である。

「似た効果だが、一方のカードよりも使いにくい」だけで下位互換とは呼ばない。
例えば《マスドライバー》と《キャノン・ソルジャー》の比較が挙げられ、この場合ダメージ効率は後者の方が良い。
しかし、《マスドライバー》は魔法カードであるため通常召喚の権利を使わない等、他のカードとのシナジーを考えずとも《キャノン・ソルジャー》に勝る点を持つので下位互換ではない。

禁止・制限カードに指定されたカードの下位互換が、制限改訂後に登場することは珍しくない。
多少使い勝手が悪くなっても、禁止・制限カードの代用として使えるものは、パックの目玉になるからである。

　例として以下のものを挙げる。
　《上位互換カード》⇒《下位互換カード》

禁止・制限カードとの比較例。

その他の比較例。

単体で比べたときに何の優位点も無い下位互換は、「完全下位互換」と呼ばれることもある。
特に、種族・属性や各種数値の概念がない魔法・罠カードにおいては単体の性能以外での差別化が難しく、この傾向が強い。
例として、《精神統一》は《トゥーンのもくじ》、《フォースフィールド》は《八式対魔法多重結界》、《ライト・バニッシュ》は《昇天の角笛》の「完全下位互換」である。
コンボ目的でなく使われるとすれば、以下の場合くらいである。

どうしても追加枚数が必要になる場合
《マインドクラッシュ》等の回避
《撲滅の使徒》への対策、または併用
コントロール奪取や《エクスチェンジ》で相手に渡った時のため
上位互換が高価なカードで、金銭的に余裕がない場合

また、過去に出た通常モンスターより攻守が高く、かつ効果も付属している場合も完全下位互換と呼ばれる場合がある。
ただし、用途によっては通常モンスターを優先する場合もあるので、完全とは言い切れない。

原作・アニメにおいて―
漫画やアニメでは既にOCGで上位互換があるにもかかわらず、下位互換が多数登場している。
OCG化の際に強化されているものもあれば、そのままカード化されるものも存在する。

関連リンク †

下位種

用語集