*&ruby(かいじゅう){壊獣};/Kaiju [#top]
 [[EXTRA PACK 2016]]で[[カテゴリ]]化された「壊獣」と名のついた[[カード]]群。~
 属する[[モンスター]]は全て[[最上級モンスター]]で構成されており、以下の共通する[[分類されない効果]]を持つ。~
 (X):「壊獣」モンスターは自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。

 また、「対壊獣用決戦兵器」以外は上記に加えて以下の共通する2つの[[召喚条件]]及び[[壊獣カウンター]]を取り除く事で[[発動]]できる[[起動効果]]・[[誘発効果]]・[[誘発即時効果]]のいずれかを持つ。~
 (1):このカードは相手フィールドのモンスター1体をリリースし、
 手札から相手フィールドに攻撃表示で特殊召喚できる。
 (2):相手フィールドに「壊獣」モンスターが存在する場合、
 このカードは手札から攻撃表示で特殊召喚できる。
 (Y):(発動条件)、自分・相手フィールドの壊獣カウンターを○つ取り除いて発動できる。(固有効果)。

|CENTER:|CENTER:|CENTER:|CENTER:|CENTER:|CENTER:|CENTER:|c
|~[[カード名]]|~[[レベル]]|~[[属性]]|~[[種族]]|~[[攻撃力]]|~固有[[効果]]|~必要[[カウンター]]|h
|~[[《粘糸壊獣クモグス》]]|7|[[地>地属性]]|[[昆虫族]]|2400|[[相手]]の[[召喚]]・[[特殊召喚]]時に[[ターン]]終了時までその[[モンスター]]の[[攻撃]]を封じ[[効果]]を[[無効]]化|2つ|
|~[[《多次元壊獣ラディアン》]]|~|[[闇>闇属性]]|[[悪魔族]]|2800|[[自分]][[フィールド]]に[[ラディアントークン]]([[攻>攻撃力]]2800)を[[特殊召喚]]([[起動効果]])|~|
|~[[《海亀壊獣ガメシエル》]]|8|[[水>水属性]]|[[水族]]|2200|[[相手]]の[[同名カード]]以外の[[効果]][[発動]]時それを[[無効]]にし[[除外]]|~|
|~[[《怪粉壊獣ガダーラ》]]|~|[[風>風属性]]|[[昆虫族]]|2700|自身以外の[[フィールド]]の[[モンスター]]の[[攻>攻撃力]][[守>守備力]]半減([[フリーチェーン]])|3つ|
|~[[《怒炎壊獣ドゴラン》]]|~|[[炎>炎属性]]|[[恐竜族]]|3000|自身の[[攻撃]]を放棄し[[相手]][[フィールド]]の[[モンスター]]を全て[[破壊]]([[起動効果]])|~|
|~[[《雷撃壊獣サンダー・ザ・キング》]]|9|[[光>光属性]]|[[雷族]]|3300|[[発動]][[ターン]]終了時まで[[相手]]の[[効果]][[発動]]を封じ自身に対[[モンスター]]限定の[[3回攻撃>2回攻撃]]を付与([[起動効果]])|~|
|~[[《壊星壊獣ジズキエル》]]|10|[[光>光属性]]|[[機械族]]|3300|[[フィールドのカード]]を[[対象とする効果>対象をとる(指定する)効果]][[発動]]時それを[[無効]]にし[[フィールドのカード]]1枚を選んで[[破壊]]|~|

 [[《対壊獣用決戦兵器スーパーメカドゴラン》]]は[[相手]][[フィールド]]への[[特殊召喚]]はできないが、(2)の[[効果]]に相当する[[召喚条件]]を持つ。~

 (1)の[[効果]]により、[[相手]][[モンスター]]を[[リリース]]して[[相手]][[フィールド]]に[[特殊召喚]]する。~
 この[[リリース]]は「[[特殊召喚のための手順>コストを払う#SummonCost]]」であり[[効果]]ではないため、[[効果を受けない]][[耐性]]を無視して[[除去]]が可能。~
 この[[特殊召喚]]は[[条件による特殊召喚]]であり、[[特殊召喚]]が[[宣言]]されたならば、いかなる[[カード]]であってもこの[[リリース]]自体を止めることはできない。~
 ([[《神の宣告》]]等[[条件による特殊召喚]]を[[無効]]にする[[カード]]は当然[[発動]]できるが、[[特殊召喚]]を[[無効]]にしてもこの[[リリース]]は防げない。)~
 対抗するには、[[《フォッシル・ダイナ パキケファロ》]]や[[《生贄封じの仮面》]]などを事前に用意して[[特殊召喚]]・[[リリース]]そのものを禁止するしかない。~

 (1)の方法で[[相手]][[フィールド]]に[[特殊召喚]]した後は、(2)の[[効果]]によって別の壊獣を[[自分]][[フィールド]]に[[特殊召喚]]できるようになる。~
 これらの特性上、[[最上級モンスター]]でありながら比較的[[腐り>腐る]]にくい。~
 また、この他にも、[[壊獣カウンター]]を[[コスト]]として[[発動]]できる固有の[[効果]]も持つ。~
 [[ステータス]]が高い上に[[相手]][[フィールド]]の[[壊獣カウンター]]も利用でき、さらに[[相手]][[ターン]]でも[[効果]]を使える壊獣もいる。~
 そのため、[[相手]][[フィールド]]に[[特殊召喚]]する壊獣の選択は慎重に行い、できる限り[[相手]][[ターン]]まで温存させないようにしたい。~

 (3)の[[効果]]は[[起動効果]]であれば[[1ターンに1度]]の制約があるが、[[誘発効果]]・[[誘発即時効果]]であれば1[[ターン]]に複数回使えるようになっている。~

 [[フィールド]]に1体ずつしか存在できない制約のため、[[相手]][[フィールド]]の壊獣を[[リリース]]して壊獣を[[特殊召喚]]することはできない。~
 そのため、壊獣は壊獣による[[除去]]に[[耐性]]を持っている数少ない[[カード]]でもある。~

-[[相手]][[モンスター]]を[[特殊召喚のための手順>コスト#jouken]]で[[リリース]]する(1)の[[効果]]は、上述の通り[[除去]]としては最高クラスの性能である。~
そのため[[壊獣カウンター]]に関する[[効果]]を無視して、単なる[[除去]][[カード]]として[[デッキ]]に搭載されていることも多い。~
単体性能だけでなく、[[攻撃力]]が一番低い[[《海亀壊獣ガメシエル》]]は[[《トレード・イン》]]に対応し、[[《多次元壊獣ラディアン》]]は[[《闇の誘惑》]]に対応するなど、[[シナジー]]の強い[[カード]]と併用できる点でも優秀である。~
全く同じ用途で[[サイドデッキ]]に搭載されていた[[《サタンクロース》]]は完全に出番を奪われることになってしまった。~
--登場直後は[[モンスター]]のみを採用した[[サイドデッキ]]要員という立場だった。~
しばらくすると[[《妨げられた壊獣の眠り》]]と共に[[メインデッキ]]から採用する価値のある[[出張]]パーツとして評価されるようになり、【○○壊獣】といった複合[[デッキ]]で[[環境]]にも現れるようになった。~
その結果[[《妨げられた壊獣の眠り》]]が[[制限カード]]となってしまったため、再び[[サイドデッキ]]要員、もしくは[[除去]]目当てで[[モンスター]]のみの[[出張]]がメインとなった。~
現在は[[《妨げられた壊獣の眠り》]]が[[制限解除]]されているため、[[【壊獣】]]も構築しやすくなっている。~

-[[【ゴーレム】]]とは基本コンセプトが似ているため、[[《所有者の刻印》]]や[[《洗脳解除》]]ともやはり相性が良い。~
6[[属性]]全てに存在しているので、各[[霊使い]]を主軸とした[[デッキ]]にはその[[属性]]の壊獣を採用しやすい。~
ただし、上記の通り壊獣は1体しか[[コントロール]]できないので、こちらの[[フィールド]]にも壊獣を出すか、それを行わずに[[コントロール]]を取り戻すかの二択となる。~

--既存の[[相手]][[フィールド]]に[[特殊召喚]]するタイプの[[モンスター]]と違い[[召喚権]]を消費せず、3000を越える高い[[攻撃力]]を持つ[[モンスター]]もいる。~
このため、[[《アマゾネスの剣士》]]等との[[コンボ]]が行いやすくなっている。~

-当初は、「壊獣」[[魔法・罠カード]]をサポートしているのは[[《壊獣の出現記録》]]のみであり、あちらは[[同名カード]]をサポート対象から除いているので、この[[カテゴリ]]に含まれていなかった。~
後に[[《対壊獣用決戦兵器メカサンダー・キング》]]が登場した事で[[《壊獣の出現記録》]]も[[カテゴリ]]に含まれるようになった。~

-[[EXTRA PACK 2016]]収録分までの海外版の時点ではKaiju[[モンスター]]はすべて[[レア>Rare]]で、[[サポートカード]]も[[《妨げられた壊獣の眠り/Interrupted Kaiju Slumber》>《妨げられた壊獣の眠り》]]の[[スーパーレア>Super]]が最高[[レアリティ]]となっている。~
[[同弾>Clash of Rebellions]]で共に初登場した[[Kozmo>Kozmo]]は多くの[[カード]]が[[ウルトラレア>Ultra]]や[[シークレットレア>Secret]]に設定されており、[[レアリティ]]に大きな格差がある。~
似た傾向が、同じく海外先行[[カテゴリ]]にして同じ弾に収録され続けた[[Burning Abyss>彼岸]]と[[U.A.>U.A.]]にも見られる。~
一方、日本語版では[[レアリティ]]が底上げされ、[[《怒炎壊獣ドゴラン》]]に至ってはパッケージイラストも飾っている。
--2019年に登場した[[《Super Anti-Kaiju War Machine Mecha-Thunder-King》>《対壊獣用決戦兵器メカサンダー・キング》]]は海外では高い[[レアリティ]]となっている。

-「壊獣」というのは「怪獣」のもじりだろう。~
[[相手]][[モンスター]]を[[除去]]する事から[[破壊]]と怪獣を掛けたのだろうか。~
読み方は「かいじゅう」で問題ないのだが、検索をかける際などには注意。~
[[相手]][[フィールド]]に怪獣が出現し、それを倒すべく[[自分]][[フィールド]]にも怪獣が現れるという構図は、『ゴジラ』シリーズなどの日本の怪獣映画でおなじみの展開である。~

--人類側の兵器でありながら「対壊獣用決戦兵器」までが共通する[[分類されない効果]]を持つのは、非常に生産に[[コスト]]の掛かる大型兵器であることを表したものか。~

--一部モチーフが不明瞭なものもあるが、[[カード名]]や[[イラスト]]は現実でキャラクターとして作られた怪獣のパロディとみられる。~
その中でも東宝の『ゴジラ』シリーズの怪獣が元ネタと思しきものが多数を占めている。

--[[英語名]]もそのまま「Kaiju」である。~
「Kaiju」という言葉は海外の怪獣映画ファンが日本独自の怪獣と日本以外の怪獣映画に登場するモンスターを区別するために使っていた。~
近年は、そうしたコアなファンに留まらず、『パシフィック・リム』などの海外の映画作品内でも「Kaiju」が使われる例が増えてきており、徐々にメジャー化している。~
//作品名は『』を使用するのが慣例

---因みに、[[英語名]]は多くの壊獣が「名前→修飾語」の順番であるが、「対壊獣用決戦兵器/Super Anti-Kaiju War Machine」の名前が付く2体のみ「修飾語→名前」の順番になっている。~
なお、日本語名はいずれの壊獣も「修飾語→名前」の順番で統一されている。~

--Vジャンプ2016年10月号の記事では「破壊の使徒」と紹介されている。

-[[種族]]はバラバラに設定されているが、現在のところ[[獣族]]や[[獣戦士族]]の「壊''獣''」はいない。~
//[[【ビースト】]]の過剰な[[強化]]を警戒しての方針と考えられる。~
//壊獣が登場した時期と【ビースト】の活躍時期は合わないと思うのだが

-2016年9月2日〜9月8日までの公式サイトのワンプッシュ投票では、[[【壊獣】]]と[[【Sin】]]が比較されている。~
いずれも高[[レベル]]で[[特殊召喚]]が容易な[[モンスター]]を主軸とする共通点はあるものの、それ以外の関係性は薄い。~
恐らくは、同年の7月29日から上映された映画『シン・[[ゴジラ>《怒炎壊獣ドゴラン》]]』に掛けた名前ネタだろう。~
デュエリスト通信でも「[[相手]][[フィールド]]にも乱入する新(侵!?)シリーズ」と同作を意識したような[[ネタ]]がみられる。~
//半角と全角の数字を同時に使用すると見づらいです

--[[《KYOUTOUウォーターフロント》]]を擁する[[【壊獣】]]と[[Sin]][[モンスター]]の相性は悪くない。~
[[《Sin サイバー・エンド・ドラゴン》]]の[[攻撃力]]はどの壊獣[[モンスター]]よりも高いため、[[送りつけ]]た壊獣を処理するのに役立ってくれる。~
[[《Sin スターダスト・ドラゴン》]]は[[《トレード・イン》]]を[[《怒炎壊獣ドゴラン》]]と共有でき、[[《闇の誘惑》]]を[[《多次元壊獣ラディアン》]]と共有できる。~

//-原作・アニメにおいて―~

//-コナミのゲーム作品において―~

**関連リンク [#link]
―「壊獣」と名のついた[[モンスター]]~
 ※は「壊獣」に関する[[効果]]を持つ[[モンスター]]
-[[効果モンスター]]
--※[[《海亀壊獣ガメシエル》]] 
--※[[《壊星壊獣ジズキエル》]]
--※[[《怪粉壊獣ガダーラ》]]
--※[[《対壊獣用決戦兵器メカサンダー・キング》]]
--※[[《多次元壊獣ラディアン》]]
--※[[《怒炎壊獣ドゴラン》]]
--※[[《粘糸壊獣クモグス》]]
--※[[《雷撃壊獣サンダー・ザ・キング》]]

-[[特殊召喚モンスター]]
--※[[《対壊獣用決戦兵器スーパーメカドゴラン》]]

―「壊獣」と名のついた[[魔法・罠カード]]~
 ※は「壊獣」に関する[[効果]]を持つ[[魔法・罠カード]]
-[[通常魔法]]
--※[[《妨げられた壊獣の眠り》]]

-[[永続魔法]]
--※[[《壊獣の出現記録》]]

-[[永続罠]]
--※[[《壊獣捕獲大作戦》]]

―「壊獣」に関する[[効果]]を持つ[[カード]]
-[[《KYOUTOUウォーターフロント》]]

―「壊獣」に関する[[カウンター]]
-[[壊獣カウンター]]

―その他のリンク
-[[ラディアントークン]]

-[[【壊獣】]]

-[[カテゴリ]]

**FAQ [#faq]
Q:[[相手]][[フィールド]]の壊獣[[モンスター]]1体を[[リリース]]して[[相手]][[フィールド]]に壊獣[[モンスター]]を[[特殊召喚]]することはできますか?~
A:いいえ、できません。(16/09/10)~

Q:[[自分]][[フィールド]]の壊獣[[モンスター]]1体となんらかの[[モンスター]]1体の計2体を[[リリース]]して壊獣[[モンスター]]を[[表側攻撃表示]]で[[アドバンス召喚]]することはできますか?~
A:いいえ、できません。~
  ただし、[[裏側守備表示]]で[[アドバンス召喚]]することは可能です。(16/09/10)~

Q:[[《洗脳解除》]]と[[《スキルドレイン》]]が存在し、[[自分]][[フィールド]]に壊獣が存在しています。~
  [[相手]][[フィールド]]に壊獣を[[特殊召喚]]した場合どうなりますか?~
A:[[相手]][[フィールド]]に[[特殊召喚]]された壊獣が、[[《洗脳解除》]]の[[効果]]で[[自分]][[フィールド]]に戻ります。~
  「1体しか[[表側表示]]で存在できない」[[効果]]は[[《スキルドレイン》]]で[[無効]]になっているので、2体以上の壊獣を[[自分]][[フィールド]]に[[表側表示]]で存在させる事ができます。(16/09/15)

Q:[[自分]][[フィールド]]に壊獣[[モンスター]]が存在しない時に[[墓地]]の壊獣[[モンスター]]を2体以上[[対象]]にして[[《ソウル・チャージ》]]を[[発動]]できますか?~
A:はい、[[発動]]でき、[[対象]]に選択した[[モンスター]]が[[特殊召喚]]されて[[ライフポイント]]を失う処理を行った後、1体になるように他の壊獣[[モンスター]]を選んで[[破壊]]する事になります。(16/09/15)

Q:[[自分]][[フィールド]]に壊獣[[モンスター]]が存在しない時に[[ペンデュラム召喚]]で壊獣[[モンスター]]を2体以上[[特殊召喚]]できますか?~
A:はい、壊獣[[モンスター]]を複数[[特殊召喚]]でき、[[特殊召喚]]後に1体になるように他の壊獣[[モンスター]]を選んで[[破壊]]する事になります。(16/09/15)

Q:[[自分]][[フィールド]]に[[《怒炎壊獣ドゴラン》]]、[[相手]][[フィールド]]に[[《海亀壊獣ガメシエル》]]が存在する時、[[《造反劇》]]を[[《海亀壊獣ガメシエル》]]を[[対象]]に[[効果]]を[[発動]]できますか?~
  それとも「[[フィールド]]に1体しか[[表側表示]]で存在できない」に引っかかり[[発動]]自体ができませんか?~
A:[[発動]]できます。~
  ただし、[[コントロール]]が移動した直後に[[《海亀壊獣ガメシエル》]]は[[破壊]]されます。(16/11/02)

//質問だけの投稿は禁止。ここは「質問と、それに対する事務局の回答」の両方を同時に記述する項目です。
//記述する場合、「事務局に電話で回答をもらった日付」「回答メールに記載された日付」「公式データベースに回答が掲載された日付」を(05/01/01)のような形式でA:の最後に追加してください。
//未発売カードに限り、『A:(発売をお待ちください)』とセットでコメントアウトに質問を残すことが可能です。
//ルールやカードの処理等についての質問は、公式サイトの「遊戯王カードデータベース」で調べるか、ルール質問BBSを利用してください。