「巻き戻し」という言葉は以下の2つのことを指す。
このカードが流行しはじめた頃は、1手1手厳密なプレイを行わないプレイヤーに対して巻き戻しが流行した時期でもある。
ルール上、ターンプレイヤーがドローフェイズのドロー後、フェイズ移行宣言を行わずにメインフェイズに入り、カードをプレイした場合は巻き戻しを要求できる。
そこで、敢えてスタンバイフェイズの終了宣言省略を見過ごし、相手のメインフェイズにカードがプレイされた瞬間に『こちらはスタンバイフェイズに《マインドクラッシュ》等を発動するつもりだった』として巻き戻し要求するというプレイングが誕生した。
勿論《マインドクラッシュ》等で指名するのは先ほどプレイしたモンスターや魔法カードである。
「何でその時点でこのカードが手札にあると解ってたんだ!」と理由を聞かれれば、「勘です」や「最近流行っているのでなんとなく」と、のらりくらりの対応をし、さらに怒りを助長させていたりもした。
当時はピーピング手段をこの方法に頼るデュエリストが多数現れ、不快な思いをする事も多かった。
(もちろん、フェイズ移行宣言をしなかったプレイヤーにも問題は有る。)
このカードの流行後、巻き戻されないようにスタンバイフェイズやバトルフェイズへの移行を明言するようになっていった。
特にフリープレイではなく大会に出場する場合は、必ずこのような巻き戻しに対する予防策を用意し、適切なプレイを心がけたいところである。
相手のスタンバイフェイズにプレイするカードは自ら宣言するという取り決めや、相手の伏せカードがある時の各フェイズ終了の宣言等を確実に行いたい。