*起動効果/Ignition Effect [#ld7c44fd]
 [[発動]]を[[宣言]]して使うことができる[[効果]]です。~
 この[[効果]]は基本的に[[自分]]の[[メインフェイズ]]でのみ[[発動]]することができます。~
 [[効果]]を[[発動]]する際に、[[手札]]を[[捨てる]]、[[リリースする]]などの[[コスト]]が必要な[[カード]]も存在します。~
 [[自分]]で[[発動]]のタイミングを決められるため、[[コンボ]][[攻撃]]に組み込みやすい[[効果]]です。

-例…[[モンスター]]1体を[[リリースする]]事で、〜する。

 (公式ルールブック バージョン 1.0 より引用)

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 ルールブックには上記のように書かれているが、現在では多くの例外が存在する[[効果]]となってしまっている。~
 主な理由としては、かつて[[誘発効果]]と分類されていた[[効果]]も最近の裁定では起動効果と分類を変更されることが挙げられる。~
 現在、行動に対して[[誘発>誘発効果]]されたり、[[永続>永続効果]]的に[[適用]]される[[モンスター効果]]以外は、多くこれに分類されるためである。~
 他方、[[テキスト]]からの判別が難しいことなどから、勘違いさせられやすい。~

//-基本的に''「[[自分]]の[[ターン]]」の「[[メインフェイズ]]」''でしか[[発動]]できない。~
//↓既に優先権と起動効果、という項が存在する。
-基本的に''「[[自分]]の[[ターン]]」の「[[メインフェイズ]]」''の「[[スペルスピード]]1を[[発動]]できる[[優先権]]」を持っているときにしか[[発動]]できない。~
//起動効果で一番大切なことだと判断したのでここに並立すべきだと考えました。一度復活させてみる。
''例え「1ターンに1度」と書いてあっても相手ターンには使用できない。''~
多くの起動効果はこれである。~
起動効果の分類を受けた場合、そのほとんどは「[[自分]]の[[ターン]]でのみ[[発動]]可能」と解釈してしまってよい。~
ただし、下記のように「[[相手]][[ターン]]でも可能」という例外もある。~
また、[[テキスト]]にフェイズの指定がない場合は「[[メインフェイズ]]のみ」と解釈してしまってよい。~
--例外として[[メインフェイズ]]以外で[[発動]]させる起動効果もある。~
ただこれらは、「[[発動]]できるのは[[自分]]のターンのみ」という点は同じ。~
---例:[[《イグザリオン・ユニバース》]]・[[《E・HERO フォレストマン》]]・[[《真紅眼の飛竜》]]
--また一部の[[LVモンスター>LV]]の起動効果は、条件を満たせば「[[相手]][[ターン]]でも」[[発動]]が可能である。~
---例:[[《ホルスの黒炎竜 LV4》]]・[[《ミスティック・ソードマン LV2》]]・[[《アームド・ドラゴン LV5》]]など

-「この[[効果]]は1[[ターン]]に1度だけ」等の[[発動]]回数の制限はその[[モンスター]]に対してにのみかかる。~
同[[効果]]の[[モンスター]]を複数体[[コントロール]]していればその分だけ[[発動]]することは可能。~

--一度[[フィールド]]を離れたり、[[裏側表示]]となった場合は1[[ターン]]に1度の制限は[[リセット]]される。~
---例外として[[サイクル・リバース]][[効果モンスター]]の[[裏側守備表示]]化する起動効果がある。([[サイクル・リバース]]参照)~

--「《カード名》の[[効果]]は1[[ターン]]に1度だけ」の場合は、注意。~
その[[カード]]を複数[[コントロール]]していたとしても、1[[ターン]]の間に使えるのはその内1枚の1回だけである。

-[[チェーンブロック]]が発生する[[効果]]である。~
全てが[[スペルスピード]]1の扱いで、何かに[[チェーン]]する形での[[発動]]は不可能。~

-基本的に[[フィールド]]上の[[表側表示]][[モンスター]]として存在している時にのみ[[発動]]可能。~
例外として[[手札]]、[[墓地]]に存在している時に[[発動]]可能な起動効果も存在する。~
--[[《黄泉ガエル》]]は[[墓地]]で[[発動]]させる起動効果
--[[《黄金の天道虫》]]は[[手札]]で[[発動]]させる起動効果
--[[《ダーク・シムルグ》]]は[[手札]]や[[墓地]]で[[発動]]させる起動効果

-[[発動]]に成功したならば「[[発動]]した[[モンスター]]」を[[持ち主]]の[[フィールド]]から離れさせても[[裏側守備表示]]にしても[[無効]]にはならない。~
対応するには、[[《スキルドレイン》]]や[[《天罰》]]といった[[カード]]で[[発動]]や[[効果]]をどうにかする必要がある。~
[[通常魔法]]の[[発動]]を[[《サイクロン》]]で[[無効]]化することは不可能なのと同様の理屈である。~
ただし、[[《ゾンビ・マスター》]]などの場合は「[[フィールド]]上に[[表側表示]]で存在する限り」という条件があるので、[[発動]]に成功しても、[[効果解決時]]にこのカードが[[表側表示]]で存在しなければ[[効果]]は[[不発]]となる。~

-「[[モンスター効果]]の分類」である。~
だが、「[[魔法カード]]の[[効果の発動]]で、[[効果モンスター]]の起動効果と類似する処理を行う[[効果]]」を指して「起動効果」と表現する事もある。~
なお、「[[罠カード]]の[[効果の発動]]で、[[効果モンスター]]の起動効果と類似する処理を行う[[効果]]」は存在しない。~

--[[モンスター]]の[[召喚]]・[[反転召喚]]・[[特殊召喚]]成功時、[[《フュージョン・ゲート》]]や[[《軽量化》]]などの起動効果型[[魔法カード]]の[[効果]]を[[発動]]する事はできない。~
他の[[スペルスピード]]1の[[魔法カード]]同様、[[お互い]]に[[優先権]]を放棄した上で[[発動]]可能となる。~

**[[優先権]]と起動効果 [#j13b15b5]
 原則として、[[ターンプレイヤー]]は何らかの行動や処理の後に[[効果モンスター]]の起動効果を[[発動]]する場合、その前に[[優先権]]を放棄しなければならない。~

-[[攻撃宣言]]した時に[[《暗黒ステゴ》]]等の[[誘発効果]]が[[発動]]した場合、起動効果を[[発動]]できるようになるのは、その[[誘発効果]]の[[効果]]解決直後、互いに[[優先権]]を放棄した後である。~

-これには例外があり、[[モンスター]]が[[攻撃]]した[[バトルステップ]]のタイミングで使える起動効果も存在する。~
これらは[[ターンプレイヤー]]は[[モンスター]]で[[攻撃]]した[[バトルステップ]]時、[[優先権]]を放棄せずに起動効果を[[発動]]できる。~
これは[[《イグザリオン・ユニバース》]]、[[《スピード・ウォリアー》]]、[[《スプレンディッド・ローズ》]]等の一部の[[モンスター]]に該当する。

**以前のルールについて [#m288d957]
 [[STARTER DECK(2011)]]の発売よりも前のルールにおいては、上記の優先権に関する例外として場の[[モンスター]]に限り「[[モンスター]]の[[召喚]]直後」も該当していた。~
 [[マスタールール2]]以前のルールにおいては、上記の優先権に関する例外として場の[[モンスター]]に限り「[[モンスター]]の[[召喚]]直後」も該当していた。~
 当時は[[召喚]]直後に[[優先権]]を放棄しないままで起動効果が使用でき(「[[召喚]]時の[[優先権]]で起動効果」)、[[《奈落の落とし穴》]]などを使用する場合はその[[効果]]に[[チェーン]]する形がとられていた。~
 一例として代表的なものを下記にまとめる。~
 これはかつてはプレイング上の重要な要素となっていたが、現在では不可能となってしまったものであるため、実戦においては注意したい。~

-[[《ならず者傭兵部隊》]]・[[《ローンファイア・ブロッサム》]]・[[《正義の味方 カイバーマン》]]など。~
「[[召喚]]時の[[優先権]]で起動効果」により[[リリース]]して[[発動]]、[[《連鎖除外》]]などに妨害されずに使用可能であった。

-[[《ダーク・アームド・ドラゴン》]]・[[《氷結界の龍 ブリューナク》]]・[[《裁きの龍》]]など。~
上記同様に「[[召喚]]時の[[優先権]]で起動効果」を使用できた。~
これらはステータス的にも[[除去]]が優先されやすい[[モンスター]]だが、この[[起動効果]]に[[チェーン]]してしか[[発動]]することはできず、結果的に一度は[[効果]]を使われてしまうことが痛かった。~
また、[[優先権]]の確認をせずに相手が[[《奈落の落とし穴》]]などを使おうとした場合に、しばしば巻き戻しが行われた。

-「[[召喚]]時の[[優先権]]で起動効果」の対策のため、[[召喚]]に反応する[[誘発効果]]を利用する戦術があった。~
[[フィールド]]上に[[《王虎ワンフー》]]・[[《つまずき》]]などが存在する場合、召喚直後に[[誘発効果]]が[[発動]]し、「[[召喚]]時の[[優先権]]で起動効果」を封じることができた。~
この[[誘発効果]]に[[チェーン]]して[[《奈落の落とし穴》]]などを[[発動]]することで、[[効果]]を利用させずに[[除去]]できた。~
逆に考えると、現在はこの[[誘発効果]]がなくても[[召喚]]時に[[《奈落の落とし穴》]]などによって、[[効果]]を利用させずに[[除去]]できるようになったと考えてもいい。

-[[《神炎皇ウリア》]]~
「[[召喚]]時の[[優先権]]で起動効果」を使用した場合、この起動効果の性質から[[《奈落の落とし穴》]]などすら[[チェーン]]できない擬似的な[[耐性]]が成立していた。~

-逆に当時から引き合いに出されたものとして、[[《魔導戦士 ブレイカー》]]などが存在する。~
これらは[[召喚]]時に自身の[[誘発効果]]が発生し、そこに[[魔法・罠カード]]を[[チェーン]]させる形になるため、性質として[[召喚]]直後の起動効果は不可能であった。

-かつての裁定ではこの起動効果によって初めて[[優先権]]を認識する[[プレイヤー]]が多かった。~
//--[[召喚]]直後には[[《落とし穴》]]などに代表される「[[召喚]]時に[[発動]]可能な[[カード]]」を含めた各行動のタイミングが入る。~
//また、このタイミングではお互いに[[《強制脱出装置》]]などの[[フリーチェーン]]の[[クイックエフェクト]]も使用が可能となる。~

//--上記のようになるのは、起動効果は[[スペルスピード]]1なので、それらの[[効果]]に[[チェーン]]して[[発動]]することができないためである。~
//[[召喚]]という行動に対し反応する様々な[[カード]]の多くは[[スペルスピード]]2以上であり、こちらより優先される。~
//発生した1つないしは複数の[[チェーンブロック]]の解決が終了してから、起動効果を使う事ができるようになる。~

//--[[チェーンブロック]]の解決が終了してから起動効果が使えるようになる直前に、[[お互い]]に[[クイックエフェクト]]を[[発動]]することが可能であることにも注意。~
//例えば[[《終末の騎士》]]で[[《D−HERO ディアボリックガイ》]]を[[墓地に送った>墓地に送る]]後、[[《D−HERO ディアボリックガイ》]]の起動効果を[[発動]]させる前に[[《D.D.クロウ》]]で[[除外]]することができる。

-なお、海外では現在も「[[召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した]]時」に起動効果を[[発動]]できるルールとなっている。
-海外では、[[マスタールール2]]適用後も2012年の4月まで「[[召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した]]時」に起動効果を[[発動]]できるルールとなっていた。
//http://yugioh.wikia.com/wiki/Ignition_Effect


**関連リンク [#lf7d1580]
-[[優先権]]
-[[効果モンスター]]

-[[モンスター効果]]
--[[リバース効果]]
--[[永続効果]]
//--[[起動効果]]
--[[誘発効果]]
--[[誘発即時効果]]

-[[公式用語集]]
-[[公式ルールブック:http://www.yugioh-card.com/japan/howto/rule_book.php]]