*詰めデュエル [#top]
 ある[[デュエル]]の局面から、その[[ターン]]終了時までに[[デュエルの勝利条件]]を満たすことを目的とする、一人用プレイのこと。~
 公式なルールが存在するわけではないが、ゲーム作品などでは下記のルールで行われる事が多い。~

+[[お互い]]の[[フィールド]]・[[手札]]・[[墓地]]・[[デッキ]]・[[除外]]された[[カード]]と[[ライフポイント]]は全て問題毎に規定されている。~
+[[自分]]の[[メインフェイズ]]1から開始し、その[[ターン]]の[[エンドフェイズ]]終了時までに[[デュエル]]に勝利しなければならない。~
+通常の[[デュエル]]と異なり、以下の[[カード]]も全て[[公開情報]]として扱う。~
++[[相手]][[フィールド]]に[[セット]]された[[カード]]
++[[相手]]の[[手札]]
++[[お互い]]の[[デッキ]]の内容、およびそれらの[[カード]]の順番
++裏向きで[[除外]]された[[カード]]
+既に[[セット]]されている[[罠カード]]は、前の[[ターン]]から[[セット]]されていたものとして扱う。~
よって、[[発動条件]]さえ満たせばいつでも[[発動]]できる。~

 どの[[カード]]から使用していくかを考えたり、[[カードの効果]]をしっかり把握する必要があるため、プレイングの勉強になる。~
 しかし、難易度が高くなるにつれて、10枚近くもの[[手札]]や[[フィールドのカード]]を扱ったり同一[[カード]]を4枚以上使用したりと、実戦の範疇を超えてしまうことも多々ある。~
 高難度の詰めデュエルは[[カード]]の知識の補充用、あるいは純粋な娯楽と割りきって楽しむべきだろう。~
 中には[[相手]]の[[カード]]のみ指定され、[[自分]]は一定の条件内で全ての[[カード]]を使えるという、膨大な[[カード]]の知識が必要な難問も存在する。~

-由来は将棋における「詰め将棋」や、囲碁における「詰め碁」から。~
「詰め将棋」とは、盤上の駒と持ち駒があらかじめ決まっている状態で、王手を繰り返し相手の王を詰める(王手を次の一手で解除することが不可能な状態にする)ものである。~
「詰め碁」とは白黒の石が置かれた囲碁の盤面と手番が示され、どのように打てば自分の石を生きにもちこめるか、または相手の石を殺すことができるかを考えるものである。~
今では、将棋や遊戯王に限らず、様々なゲームや遊びで「詰め○○」が楽しまれている。~

-公式動画「カリスマ研究生がゆく!」のコーナーでは研究生二人向けの実技試験、デュエルカリスマ仮免許試験(動画内では(仮)スマ試験とも)で登場した。~
研究生二人向けの実技試験の時はナレーションで詰めデュエルについての説明がなされており、下記の内容と同様、詰めデュエルが公式でも認知されていることが伺える。~

-原作・アニメにおいて―~
アニメ5D's公式サイトのデュエルワンポイントレッスン「TURN-79」において、詰めデュエルが2本掲載された。~
そのうち1本は、その翌週のアニメ5D's第80話でセキュリティのコンピューター内部に侵入するための鍵となる詰めデュエルとして登場した。~
また、第115話ではイリアステルの情報を探る鍵として、詰めライディングデュエルが登場。~
なお5D'sの世界では、[[セット]]された[[相手]]の[[カード]]は非[[公開]]状態のようである。~

--アニメZEXAL第21話では宝石店の警備装置として詰めデュエルが使用されており、強盗が[[掃除ロボット>《オボミ》]]にクリアさせて大量の宝石を盗み出した。

--アニメARC-V公式サイトの「熱血!デュエル塾」によれば、将棋塾では詰めデュエルが教えられているらしい。~
また、講義48では詰めデュエルが実際に出題されているが、各種[[カードの効果]]はアニメ[[効果]]に統一されている。~

-コナミのゲーム作品において―~
最近の作品の多くには、詰めデュエルが多数収録されている。~
初歩的な[[コンボ]]を扱うものから、高度なプレイングを要求されるものまで、難易度は様々である。~
ちなみに、初めて詰めデュエルが収録された[[遊戯王デュエルモンスターズ5 エキスパート1>ゲーム付属カード#DM5]]では「D-TACTICS」という名称だった。~

--[[WORLD CHAMPIONSHIP 2007>ゲーム付属カード#WCS2007]]以降は、Wi-Fi通信にて新たな詰めデュエルをダウンロードできるサービスも行っている。~

--[[WORLD CHAMPIONSHIP 2011>ゲーム付属カード#WCS2011]]では詰めデュエルを自作することができるようになり、Wi-Fi通信でアップロードして他のプレイヤーに挑戦させることもできる。

--詰めデュエルは当然「解けなければならないもの」であるが、中には作問の間違いで正しい答えが出てこない問題([[《ご隠居の猛毒薬》]])や、ゲームの仕様ミス([[《サクリファイス》]]・[[《奈落との契約》]])を利用しないと解けない問題もある。~
特に後者で覚えた誤った裁定を、実戦で使わないように注意が必要である。~

**関連リンク [#link]
-[[用語集]]