*空撃ち [#s03b5e6e]
 空撃ちとは、[[効果]]を受ける(あるいは受けられる)ターゲットが存在しない状況で[[カードの効果]]・[[任意効果]]の[[発動]]を自らの意思で[[発動]]する事を指す。~
 基本的に、この行為は禁止されている。~

-空撃ちの例~
--[[相手]]の場に[[表側表示]]の[[モンスター]]が存在しない時に[[《ライトニング・ボルテックス》]]を[[発動]]~
--「[[効果の対象]]にならない」[[モンスター]]を含むように[[対象をとる(指定する)効果]]を[[発動]]~
--[[自分]]の[[デッキ]]が残り1枚以下の時に[[《強欲な壺》]]を[[発動]]~
--[[相手]]の[[手札]]が無い状態に[[《押収》]]を[[発動]]~
--[[手札]]に[[モンスター]]が存在しない時に[[《血の代償》]]の[[効果]]を[[発動]]~
([[裏側表示]]を[[表側表示]]にするだけの「[[カードの発動]]」は、自由)~
--[[相手]][[フィールド]]上に[[《ホルスの黒炎竜 LV4》]]のような「[[コントロール]]を変更出来ない[[モンスター]]」しかいない場合に[[コントロール奪取]]や[[コントロール交換]]をする[[カードの効果]]を[[発動]]~
--他に[[魔法・罠カード]]がないときに[[《サイクロン》]]を[[発動]]~
([[《サイクロン》]]は、[[《サイクロン》]]自身を[[破壊]][[対象]]に選択して[[発動]]することはできない)~
--[[デッキ]]内に[[リクルート]]できる[[モンスター]]が存在しない状態で、[[リクルーター]]の[[任意効果]]を[[発動]]~
--[[《アームド・ドラゴン LV5》]]が[[手札]]・[[デッキ]]に存在しない状態で、[[《アームド・ドラゴン LV3》]]の[[特殊召喚]][[効果]]を[[発動]]~
--[[地縛神]]や[[《レアル・ジェネクス・ヴィンディカイト》]]を[[対象]]に[[《地縛霊の誘い》]]を[[発動]]。~
--[[チェーン]]1で[[《連鎖爆撃》]]を[[発動]]。~
--[[攻撃力]]0の[[モンスター]]に対して[[《輝光子パラディオス》]]の[[効果]]を[[発動]]。 ~
--[[攻撃力]]が変化していない[[モンスター]]に対して[[《No.33 先史遺産−超兵器マシュ=マック》]]の[[効果]]を[[発動]]。~

-空撃ちではない例~
--[[魔法効果を受けない>効果を受けない]][[《ホルスの黒炎竜 LV6》]]を魔法の[[対象]]にする~
---あくまで「[[効果を受けない]]」であるため、[[対象]]にすること自体は可能。~
--[[セット]][[カード]]が存在しない状態で[[《地帝グランマーグ》]]を[[アドバンス召喚]]する~
---行った行為はあくまで「[[アドバンス召喚]]」であり、それに付随してどんな[[強制効果]]が発生したとしても、関係ないのである。~
この場合は、[[空撃ち]]ではなく「強制的に[[効果]]は[[発動]]するが[[対象]]不在により[[不発]]」となる。~
同類事例は[[《神殿を守る者》]]も参照。~
--[[相手]][[モンスター]]が存在しないとき、[[《執念深き老魔術師》]]を[[反転召喚]]する~
---上に同じ。行った行為はあくまで「単なる[[反転召喚]]」である。~
--「[[デーモン]]」と名のついたカードが存在しない時に[[《堕落》]]を[[発動]]する~
---「[[デーモン]]が存在しなければ[[発動]]できない」とは書かれていないため[[発動]]はでき、[[効果適用>効果の適用]]後に[[自壊]]する。~
//ただし[[カード]]によって[[発動]]できる[[カード]]とできない[[カード]]があるため注意。~
//例えば、[[《ハーピィ・レディ三姉妹》]]が[[フィールド]]に存在しない場合に[[《トライアングル・X・スパーク》]]は[[発動]]できない。~
//堕落の例と内容がつり合ってない。Xスパークは2700にするという効果処理が行えないため空撃ちになる。堕落の例では「〜が存在しない場合破壊される」とあるが、破壊されるとわかっていて発動する事ができるって事を書いてるんだから。
--[[フィールド]]上に[[表側表示]]の[[罠カード]]がない時に[[《トラップ・スタン》]]を[[発動]]する~
---[[《トラップ・スタン》]]は[[フリーチェーン]]であり、何かに[[チェーン]]する形以外にも自由に発動できる。~
--[[発動]]後に[[適用]]される[[効果]]を持たない[[永続カード]]の[[発動]]~
---[[《トゥーン・ワールド》]]や[[《閃光の騎士》]]は[[魔法カード]]として[[フィールド]]に存在する間に発揮する[[効果]]を持たないが、これらの[[発動]]は当然空撃ちとはならない。~
--[[攻撃力]]0の[[モンスター]]に対して[[《No.102 光天使グローリアス・ヘイロー》]]の[[効果]]を[[発動]]。~
---[[攻撃力]]が0の場合でも、[[攻撃力]]を半分にした扱いになり、[[無効]]にする[[効果]]が[[適用]]される。~

-「[[コスト]]」が絡む次の事例も空撃ちに相当する。~
--[[《死者転生》]]:[[墓地]]に[[モンスター]]が存在しない場合、[[手札コスト]]として[[モンスターカード]]を捨てたとしても、その[[モンスターカード]]自体を[[手札]]に回収することはできない。(空撃ちなので発動自体ができない。)~
--[[《サイバー・ドラゴン・ノヴァ》]]:[[墓地]]に[[《サイバー・ドラゴン》]]が存在しない場合、[[エクシーズ素材]]となっている[[《サイバー・ドラゴン》]]を[[コスト]]として取り除いたとしても、その[[《サイバー・ドラゴン》]]を[[墓地]]から[[蘇生]]させることはできない。(空撃ちなので発動自体ができない。)~
---確かに、[[対象]]を選択するタイミングでは[[墓地]]に[[《サイバー・ドラゴン》]]が存在することになるのだが、これも空撃ちに相当するとの裁定である。~
---これに対して、「[[墓地]]に[[《サイバー・ドラゴン・ツヴァイ》]]が存在している場合、[[エクシーズ素材]]となっている[[《サイバー・ドラゴン》]]を[[コスト]]として取り除き、その[[《サイバー・ドラゴン》]]を[[墓地]]から[[蘇生]]させる」ことは''可能''なので注意。~


-「空撃ち」と[[任意効果]]と[[強制効果]]の関係について。~
--[[効果]][[対象]]が存在しない時に、「[[カードの発動]]」・「[[任意効果]]の[[効果の発動]]」・「[[任意効果]]の[[モンスター効果の発動]]」をしようとするのが「空撃ち」で、上記のとおり禁止行為に該当する(ミスを犯した場合ジャッジの判定を仰ぐ)。~
---ただし、特に[[永続罠]]・[[永続魔法]]などの[[カードの発動]]では影響を受けるカードがなくても[[発動]]できるものがほとんどなのでその違いは注意が必要である。~
--[[強制効果]]の場合、基本的に強制的に[[発動]]して[[不発]]となる。~
それは[[対象]]、影響を受けるカードなどが存在しない場合でも[[発動]]し[[チェーンブロック]]を作るという意味である。~

-「空撃ち」と「[[不発]]」について。~
「[[不発]]」とは、[[効果発動時]]には条件を満たしており[[発動]]し、[[チェーン]]処理などによって[[効果解決時]]に[[効果]]を処理できないことである。~
対して「空撃ち」は[[効果発動時]]の時点で条件を満たしていないのに[[発動]]しようとすることである。~
--「[[効果を受けない]]」カードに対して[[発動]]することは基本的にできる。~
([[効果を受けない]]参照)~

-[[一連の効果]]中、最初の処理が行えない場合は空撃ちに該当するため、基本的に[[発動]]できない。~
ただし、一部例外も存在する。~
詳しくは該当ページ参照。~

-[[発動条件]]とは異なるので[[《D−HERO ダイヤモンドガイ》]]の場合でも無視する事は出来ない。~

-[[デッキ]]内の特定の[[カード]]に[[効果]]を及ぼす[[効果]]の場合について―~
以前は[[デッキ]]内の特定カードに[[効果]]を及ぼす[[効果]]は基本的に[[デッキ]]内にそのカードがなくても[[発動]]可能であり、「空撃ち扱いにはならず[[発動]]可能だが、[[対象]]が存在しなかった場合は[[デッキ]]を[[相手]]に確認させて、[[効果]]は不発になる」というのが基本ルールであった。~
しかし現在は[[《創造の代行者 ヴィーナス》]]や[[《未来融合−フューチャー・フュージョン》]]・[[剣闘獣]]等の場合、「[[デッキ]]に対象となる[[カード]]が存在しない時に[[効果]]は[[発動]]できない」([[自分]]は[[デッキ]]内容をすべて覚えているため、空撃ちはできない)との裁定が下っている。~
一時、裁定がゆれていた時期があったが、[[《トゥーンのもくじ》]]や[[リクルーター]]なども同様の裁定が出ており、このルールで統一された模様。~
--[[【大逆転クイズ】]]の台頭によって、[[《創造の代行者 ヴィーナス》]]の空撃ちによる[[ライフ]]の支払いが危険視された為の[[裁定変更]](ルール変更)といわれている。~
--当初[[《サイ・ガール》]]の[[効果]]によって[[裏側表示]]で[[除外>ゲームから除外する(取り除く)]]された[[カード]]は[[持ち主]]すら[[確認]]できない裁定が出ていたため、[[サーチ]][[効果]]の空撃ちとの兼ね合いで問題があった。~
現在は[[フィールド]]上の[[裏側表示]][[カード]]と同様に[[確認]]可能なため、この問題は解消されている。~

-この制限は[[《ゾンビ・マスター》]]のような「[[コスト]]にした[[モンスター]]も[[特殊召喚]]可能な[[カード]]」を使う際に邪魔になる事がある。~
特に[[《真紅眼の鋼炎竜》]]や[[《サイバー・ドラゴン・ノヴァ》]]は、該当[[モンスター]]を[[エクシーズ素材]]にする事が多いため、忘れないようにしたい。~

-コナミのゲーム作品において―~
[[裁定変更]]前の過去のゲームでは、ほぼすべての作品で[[サーチ]]・[[リクルート]]効果の空撃ちが可能となっていた。~
特に、[[《創造の代行者 ヴィーナス》]]の空撃ちが可能なため[[ライフ]]減少に関する強力な[[コンボ]]が使えた。~
2006年に行われたワールドチャンピオンシップのGBA大会の優勝者が[[《創造の代行者 ヴィーナス》]]入り[[【大逆転クイズ】]]を使った話は有名である。~

**関連リンク [#d5026053]
-[[不発]]

-[[用語集]]