自爆特攻 †
相手の攻撃表示モンスターよりも攻撃力が下回っているモンスターで、そのモンスターを攻撃すること。
「自殺特攻」とも言う。
主にリクルーターや《ニュードリュア》、《異次元の女戦士》等の戦闘結果によって発動する誘発効果を能動的に使うために行われる。
特に《ピラミッド・タートル》は上級モンスターをリクルート出来るため、ほぼ必須となるテクニックである。
戦闘ダメージを相手に押し付けるカードとのコンボや、大量の墓地肥やしを目的に行われる場合もある。
自爆特攻に特化したデッキが【リクル特攻】やその亜種であり、1度のデュエルで10回以上の自爆特攻を行う事も起こりうる。
なお、《N・グラン・モール》等のダメージ計算を経ずに発動する効果の場合、自爆特攻と言われることは少ない。
自身が不利な時に行い、自らライフポイントを0にする目的でも使われる。
恐らく「相手に倒されるくらいなら」という一種のプライドの表れなのだろう。
ただし、人によってはサレンダーと同義として受け止められる可能性もあるため、潔く相手に倒された方が良い事もある。
なお、大会やマッチ戦などでは感情的な理由ではなく、自らの手の内を見せたくない場合や制限時間の関係で行う場合もある。
- 原作・アニメにおいて―
モンスター効果が把握されていないことが多いため、これを行うと大抵は対戦相手や観客に驚かれるか笑われる。
「勝負を捨てたか!」や「血迷ったか!」とまで言われることもあり、もはや一種の恒例行事のようなものになっている。
ただし一部のキャラクターは「何かある」と感じ取り警戒する様を見せることもあり、そのデュエリストの強さを視聴者に示す役割を担うこともある。
アニメZEXALIIの「遊馬vsアストラル」戦ではこの心理を逆利用したブラフを遊馬が行っている。
- 原作では、「決闘者の王国編」の城之内や、「闇遊戯vs人形」戦の闇遊戯が特に意味も無くこれを良くやっている。
城之内は「デッキに(見た目が)強そうなカードをぶち込んだ」と言ってるので、攻撃力を大して考えずに攻撃していた可能性がある。
また、初期の設定ではカードを真正面からみないと、ステータスを確認できない仕様であったのも影響していたと思われる。
「バトルシティ編」での準決勝での組み合わせを決める「バトルロイヤル」ではマリクが《ニュードリュア》を自爆特攻させているが、この時はモンスター効果を使う為の戦略上の行為である。
- アニメDMでは、「闇遊戯&海馬vsダーツ」戦でダーツが《オレイカルコス・ギガース》を《究極竜騎士》に自爆特攻させている。
発生する戦闘ダメージは《オレイカルコス・キュトラー》の効果で防げたので、本田はこの行為を《オレイカルコス・ギガース》の攻撃力を上げる為と推察したが、ダーツの真の狙いは別にあった。
- アニメオリジナルのKCグランプリでの「海馬vsジーク・ロイド」戦では海馬が《エメラルド・ドラゴン》をジークの《ワルキューレ・ヴリュンヒルデ》に自爆特攻させている。
この時発生した戦闘ダメージで海馬の残りライフは50になってしまい、ジークに「血迷ったか!? 海馬!」とまで言われるが、この行為で《ワルキューレ・ヴリュンヒルデ》の攻撃力が下がり、後続の《青眼の白龍》3体による連続攻撃に繋げている。
- アニメGXでは、「ヨハン(ユベル)vsアモン」戦においてヨハン(ユベル)が《グレイブ・スクワーマー》で行っている。
この時の「死人に口ありさ」という発言はこの自爆特攻という行為をよく言い表せているかもしれない。
また、「十代vsミスターT」(2戦目)でミスターTが行った時、十代は「普通自滅覚悟で効果発動させるか?」と言っている。
これに対しミスターTは「常識に囚われないのが私のデュエル」と返答していることからも、あちらの世界では一般的な戦略ではないことが窺える。
初期ライフポイントが4000であるあちらの世界では、8000であるこちらの世界より抵抗が強いのだろう。
ただし、自爆特攻を行うデュエリストは皆無では無く、十代自身、過去に《ヘリオス・デュオ・メギストス》を使うアムナエルや【もけもけ】使いの茂木もけ夫等、自爆特攻を効果的に行う相手とデュエルをしていたのだが。
- アニメ5D'sの「チーム・5D's vsチーム・ユニコーン」戦では「自爆攻撃」という単語が使われた。
また、ゴースト軍団は自らのライフポイントの概念がほぼ無く、加えて「バトル・ロイヤル・モード」と言う特殊なデュエル形態の都合上、《A・ボム》での自爆特攻でフィールドをこじあけ、後続の直接攻撃に繋げる戦術を頻繁に行っている。
また、主人公の遊星も《ターボ・シンクロン》の効果を使うために自爆特攻を何度か行っている。
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