手札からフィールドに出せるカードが極端に少ない、あるいは皆無の状況のこと。
または、「モンスターカードか魔法・罠カードのどちらか片方しか存在しない」場合等、手札に極端な偏りが起こっている状況のこと。
「事故」と略されることがあるほか、手札事故が発生したことを「事故る」などと表現することもある。
「デッキ事故」と表現されることもある。
要は「手札の大半が腐っている」状態を指す。
手札事故の最大の問題は、自分がコントロールするカードの枚数に対して行動の選択肢が狭まってしまうことにある。
手札がモンスターカードだけという場合は1体のモンスターを通常召喚してターンを終了せざるを得なかったり、魔法・罠カードだけの場合は相手の直接攻撃を覚悟しなければならない。
仮に手札に1枚でも違う種類のカードがあれば、発動・セットという行動の選択肢もあるだろう。
対戦相手が知っていようが知るまいが、自分がディスアドバンテージを負っているも同然の状態なのである。
手札事故が起こる最大の原因は、発動条件や召喚条件があるカード、もしくは条件はないが効果を活かせる状況が限定されているカードを大量に投入していることである。
コンボデッキでは特定のカードを入れ過ぎたことで手札でパーツがダブったり、逆に投入数が少な過ぎることでパーツが揃わずコンボが決まらない事が原因で手札事故が起こる。
中でも上級モンスターや特殊召喚モンスター、永続・装備魔法は事故要因となりやすい。
手札事故を防ぐには「運」だけではなく、「デッキの構築力」がものをいう。
どんなデッキにも偏りは起こりうるので、そうなった場合でも行動が起こせるようシナジーを意識するのである。
単なる確率論だけではなく経験や実践から見えてくるものもあるので、まずはストラクチャーデッキを購入する、各メディアで見られるサンプルレシピ通りにデッキを構築するなどして、どうすれば手札事故が起こりにくくなるか考えてみることが必要となる。