*召喚権 [#top] 「[[通常召喚]]を行う権利」を意味する非公式用語。~ 「通常召喚権」とも。~ 各[[プレイヤー]]は、それぞれ[[自分]]の[[ターン]]に1度、[[通常召喚]]([[モンスター]]の[[召喚]]または[[セット]])を行う事ができる。~ これを「毎[[ターン]]与えられる[[通常召喚]]を行う権利を行使している」と捉えるのが「召喚権」という呼び方である。~ なお、召喚権を増やす場合などにおいて、広義には「[[召喚]]を行う権利」「[[アドバンス召喚]]を行う権利」も指す。~ -主に以下のような使い方をする。~ --「召喚権を使う」:[[通常召喚]]を行い、その[[ターン]]に[[通常召喚]]する権利を消費すること。~ [[特殊召喚]]するとその[[ターン]]中[[通常召喚]]を行えなくなる[[《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》]]など、変則的に召喚権を消費する[[カード]]もある。~ --「召喚権を使う[[効果]]」:[[召喚に成功した]]時に[[発動]]するなど、召喚しないと[[発動]]できない[[効果]]。~ 特に、[[ステータス]]が貧弱だったり準[[バニラ]]だったりと[[フィールド]]に残す価値の薄い[[モンスター]]の[[誘発効果]]を指していうことが多い。~ [[特殊召喚]]から[[発動]]する事も可能な[[効果]]だが、[[デッキ]]にその[[モンスター]]を[[特殊召喚]]する手段が少ないため、事実上「召喚権を使う[[効果]]」としてしか使えない、という場合もある。~ ---前述した[[《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》]]のような[[カード]]も合わせ、「召喚権を○○と交換する」のように言うこともある。~ 例えば、[[《カードカー・D》]]は「召喚権を2枚の[[ドロー]]と交換する[[カード]]」と言える。 --「召喚権が足りない」「召喚権がかち合う」:[[手札]]に[[通常召喚]]したい[[モンスター]]が多く、[[通常召喚]]の機会が不足すること。~ [[デッキ]]に[[通常召喚]]が必要な[[モンスター]]が多すぎると起こりやすいので、召喚権が足りないと感じたら[[特殊召喚]]する[[カード]]を増やすなど[[デッキ]]の調整を行いたい。~ --「召喚権が余る」:主に[[モンスター]]を[[特殊召喚]]で展開する[[デッキ]]で、召喚権を使わないまま[[自分]][[ターン]]を終える事が多い状態を指す。~ 召喚権が足りない場合と異なり改善すべき事態ではないが、召喚権を使う[[モンスター]]を投入する事で新たな戦術を組み込める可能性がある状態と言える。~ [[【Sin】]]や[[【壊獣】]]などは[[デッキ]]自体がこの傾向になりやすい。~ -[[召喚]]を[[無効]]にする[[カウンター罠]]等を受けた場合、[[モンスター]]の[[召喚]]自体は[[無効]]になるが、「召喚権を行使した」事実は残る。~ よって、その[[ターン]]再び召喚権を使って[[通常召喚]]を行うことはできない。~ -[[シンクロ召喚]]登場以前では[[デュエル]]が全体的に(現[[環境]]と比べて)低速気味であったこともあり、召喚権の使い方はさほど重要視されていなかった。~ この権利を爆発的に増やす[[《血の代償》]]が長らく[[無制限カード]]だったことからもそれがうかがえる。~ [[モンスター]]をたくさん並べても、[[カード・アドバンテージ]]で勝てなければ無意味というのが当時の考え方であった。~ [[【除去ガジェット】]]や[[【帝コントロール】]]は召喚権を[[アドバンテージ]]に変換する革命的な[[デッキ]]であったが、まだそれ以外の[[デッキ]]における召喚権の重要性は低かった。~ --最大の転機となったのは[[シンクロ召喚]]の登場である。~ [[モンスター]]を並べることがそれ以前と比べ格段に重要となり、その手段として[[《ジャンク・シンクロン》]]や[[《黒い旋風》]]などの[[召喚に成功した]]タイミングで[[発動]]する[[効果]]が多用された。~ これ以降、召喚権は多くの[[デッキ]]で意識されるようになっていった。~ **通常召喚の回数を増やす効果について [#ad6a4709] 召喚権は通常[[1ターンに1度]]だが、[[効果]]によって複数回の[[通常召喚]]や[[召喚]]を可能とする[[カード]]がある。~ 大きく分けて、以下の3種類がある。~ ***「通常召喚を◯回まで行う事ができる」効果 [#type1] [[《二重召喚》]]と[[《サモンチェーン》]]は、1[[ターン]]当たりの召喚権を指定の数に変更する[[効果]]である。~ 《二重召喚/Double Summon》 通常魔法 (1):このターン自分は通常召喚を2回まで行う事ができる。 -「*回まで」なので、それ以下で[[ターン]]を終了してもよい。 -この[[ターン]]中、[[カードの発動]]前に行っていた[[通常召喚]]の回数もカウントして考える。~ -[[《二重召喚》]]の[[効果]]が[[適用]]されている[[ターン]]に2枚目の[[《二重召喚》]]を[[発動]]する事はできないが、[[《サモンチェーン》]]の[[発動]]は可能。~ この場合、[[通常召喚]]可能な回数は3回となる。 -「通常召喚できない」状況では[[《二重召喚》]]を[[発動]]する事はできない。~ //http://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/faq_search.action?ope=5&fid=61&keyword=&tag=-1 ***「通常召喚に加えて1度だけ、召喚(通常召喚)を行うことができる」効果 [#type2] [[《ヴェルズ・カストル》]]や[[《カラクリ小町 弐弐四》]]等がもつ[[効果]]。~ 指定の条件を満たした場合、召喚権が1度だけ増える。~ [[モンスター]]の[[永続効果]]や[[ルール効果]]、[[起動効果]]が多いが、一部に[[フィールド魔法]]や[[永続魔法]]なども存在する。~ [[召喚]]できる[[モンスター]]には[[カテゴリ]]等の指定がある場合が多い。~ 《ヴェルズ・カストル/Evilswarm Castor》 効果モンスター 星4/闇属性/戦士族/攻1750/守 550 このカードが召喚に成功したターン、 自分は通常召喚に加えて1度だけ 「ヴェルズ」と名のついたモンスター1体を召喚できる。 -「通常召喚に加えて1度だけ、召喚(通常召喚)を行うことができる」効果は、[[同名カード]]、別の[[カードの効果]]にかかわらず、1[[ターン]]に1回しか召喚権を増やすことができない。 --例:[[《ヴェルズ・カストル》]]、[[《カラクリ小町 弐弐四》]]が同時に存在しても、いずれかの[[効果]]([[ヴェルズ]]か[[カラクリ]]か)による[[召喚]]一回しか追加できない。~ --例:[[《鬼ガエル》]]の3つ目の[[効果]]を同じ[[ターン]]に複数回[[発動]]できない。~ -この[[効果]]と「通常召喚を◯回まで行う事ができる」効果は重複できる。~ [[《二重召喚》]]と併用した場合、1[[ターン]]に3回の召喚権を行使できる。~ -通常の召喚権を行使するより前に、この[[効果]]で追加された召喚権を使うこともできる。~ ただし「[[《カラクリ小町 弐弐四》]]の[[効果]]で[[通常召喚]]します」等と相手に伝え、その旨を明確にする必要がある。 ***発動したカードの効果によって通常召喚(召喚)を行う効果 [#y20cba11] [[《血の代償》]]や[[《OKaサンダー》]]などは、[[発動]]した[[カードの効果]]によって[[通常召喚]]や[[召喚]]を行う効果である。~ 前述の2種類は文字通り「召喚権」が増やす[[効果]]であり、[[メインフェイズ]]中の好きなタイミングで追加された[[通常召喚]]・[[召喚]]を行う事ができた。~ それに対し、このタイプは[[効果]]を[[発動]]した直後、その[[効果処理時]]に[[通常召喚]]・[[召喚]]を行うので、処理の方法が異なる。~ 《ライバル・アライバル/Arrivalrivals》 速攻魔法 このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。 (1):自分・相手のバトルフェイズに発動できる。 モンスター1体を召喚する。 -このタイプの効果による[[召喚]]を行っても、召喚権を消費することはない。 ***その他 [#f94fc069] -[[《死皇帝の陵墓》]]は、「発動したカードの効果によって通常召喚を行う」が、例外的に召喚権を消費するという珍しい[[効果]]である。~ なお[[《死皇帝の陵墓》]]の[[効果]]の[[発動]]に[[チェーン]]し[[《サイクロン》]]等で[[不発]]にされた場合、改めて通常の[[通常召喚]]が可能。 **関連カード [#card] //条件があるカード無いカードが別れるのは召喚通常召喚アドバンス召喚の各ページに準拠 ***「通常召喚を◯回まで行う事ができる」[[カード]] [#g3703fb7] -[[《サモンチェーン》]] -[[《二重召喚》]] ***通常召喚に加えて1度だけ、通常召喚を行うことができる[[カード]] [#r83f855d] -[[《インヴェルズの門番》]] -[[《ジェムナイト・セラフィ》]] ***[[発動]]して[[効果]]処理で通常召喚を行う[[カード]] [#ta0deab1] -[[《デュアル・サモナー》]] -[[《死皇帝の陵墓》]](召喚権は内蔵されていない) -[[《カウンター・ゲート》]] -[[《決戦の火蓋》]] -[[《血の代償》]] ***通常召喚に加えて1度だけ、[[召喚]]を行うことができる[[カード]] [#uef77cb2] -[[《アロマージ−ジャスミン》]]([[《アロマージ−ジャスミン》]]以外の[[植物族]]) -[[《ヴェルズ・カストル》]]([[ヴェルズ]]) -[[《海皇の重装兵》]]([[レベル]]4以下の[[海竜族]]) -[[《カラクリ小町 弐弐四》]]([[カラクリ]]) -[[《鬼ガエル》]]([[《鬼ガエル》]]以外の[[ガエル]]) -[[《極星霊ドヴェルグ》]]([[極星]]) -[[《幻奏の音女セレナ》]]([[幻奏]]) -[[《ゴーストリック・マミー》]]([[ゴーストリック]]) -[[《シンクロン・キャリアー》]]([[シンクロン]]) -[[《セイクリッド・ポルクス》]]([[セイクリッド]]) -[[《セイクリッド・レオニス》]]([[セイクリッド]]) -[[《トラミッド・ハンター》]]([[岩石族]]) -[[《和魂》]]([[スピリット]]) -[[《バランサーロード》]]([[サイバース族]]) -[[《妖仙獣 木魅》]]([[妖仙獣]]) -[[《霊獣使いの長老》]]([[霊獣]]) -[[《真紅眼の遡刻竜》]]([[レッドアイズ]]) -[[《音響戦士マイクス》]] -[[《氷結界の虎将 グルナード》]]([[氷結界]]) -[[《BF−星影のノートゥング》]]([[BF]]) -[[《剛鬼サンダー・オーガ》]]([[リンク先]]、[[お互い]]) -[[《星杯竜イムドゥーク》]]([[星杯]]) -[[《トロイメア・ゴブリン》]]([[リンク先]]) -[[《炎舞−「天枢」》]]([[獣戦士族]]) -[[《機殻の要塞》]]([[クリフォート]]) -[[《化合電界》]]([[デュアル]]) -[[《脳開発研究所》]]([[サイキック族]]) -[[《ヴァンパイアの領域》]]([[ヴァンパイア]]) -[[《光の霊堂》]]([[光属性]]・[[レベル]]1・[[チューナー]]) ***[[発動]]し[[カードの効果]]によって[[召喚]]を行う[[カード]] [#k3b8dc11] -[[《アンチエイリアン》]] -[[《OKaサンダー》]] -[[《OToサンダー》]] -[[《幻獣機オライオン》]] -[[《セイクリッド・ソンブレス》]] -[[《ハーピィ・ダンサー》]] -[[《ヴェルズ・ケルキオン》]] -[[《妖仙獣 鎌壱太刀》]] -[[《妖仙獣 鎌弐太刀》]] -[[《妖仙獣 鎌参太刀》]] -[[《BF−毒風のシムーン》]] -[[《聖霊獣騎 キムンファルコス》]] -[[《おジャマッチング》]] -[[《サイバーダーク・インフェルノ》]] -[[《サイバネット・オプティマイズ》]] -[[《サモン・ダイス》]] -[[《ライバル・アライバル》]] ***通常召喚に加えて1度だけ、[[アドバンス召喚]]を行うことができる[[カード]] [#o3e6a9af] -[[《EMディスカバー・ヒッポ》]] -[[《魔道化リジョン》]] -[[《冥帝従騎エイドス》]] -[[《雷帝家臣ミスラ》]] -[[《カード・アドバンス》]] ***[[発動]]し[[カードの効果]]によって[[アドバンス召喚]]を行う[[カード]] [#e310a2d4] -[[《天帝アイテール》]] -[[《真竜凰の使徒》]] -[[《真竜の継承》]] -[[《真竜皇の復活》]] -[[《真竜の黙示録》]] -[[《ダーク・アドバンス》]] -[[《連撃の帝王》]] **関連リンク [#link] -[[通常召喚]] -[[召喚]] -[[アドバンス召喚]] -[[セット]] -[[アドバンスセット]] -[[用語集]]