「上位」とは高い順位のこと。
また「互換」とは互いに取り替えがきくこと。
つまり「上位互換」とは、互いに役割を同じにして(取り替えがききながら)、明らかに一方が勝る場合を言う。
具体的には「同じ能力でありながら攻守が高い」とか、「攻守が同じでありながら特殊能力がある」などのこと。
なお、日本語としては新規カードが既存カードを上回った場合に用いるのが適切である。
(逆の場合は下位互換と表現する)
一例として《異次元の戦士》⇒《異次元の女戦士》、《カオス・ソーサラー》⇒《カオス・ソルジャー −開闢の使者−》などが挙げられる。
これらのように、ステータスで上回ったり、効果の使い勝手がよくなっていたり、更に効果が追加されている場合に用いられる。
《隠された魔導書》《希望の光》⇒《転生の予言》などは特に顕著な例で、カードの種類が同じ、墓地のカード2枚をデッキに戻すと言う効果も同じである。
しかし、前の2つが戻せるカードは全て《転生の予言》で戻す事ができ、かつ前の2つのカードが戻せないカードまで戻す事が出来る。
その他の具体的な例は下位互換のページを参照の事。
下位互換の矢印を逆にした物が上位互換であると言える。
ただ、厳密には上位互換や下位互換と言ったものは存在しない。
例えば《隠された魔導書》や《希望の光》と《転生の予言》のケースを考える。
相手がリサイクル防止目的で《禁止令》を発動する場合、この3つのうちでは1番《転生の予言》が使えなくなる可能性が高いであろう。
ただし、まだ相手にこちらの手の内が読まれていない状態ならば、ではあるが。
《禁止令》以外で言えば、《マインドクラッシュ》等が挙げられる。
(よく宣言される=汎用性が高いということなのだが…)
このように、全く同じカード(カード名を含めて)でない以上上位互換や下位互換と言ったものは成り立たない。
攻撃力が高ければウイルスカードに叩かれるし(その逆もまた叱り)、《平和の使者》のロックにかかり、《クリッター》でサーチ出来ない。
効果モンスターであれば《停戦協定》でのダメージが増加するなど、例を挙げていけばきりがない。
上位互換や下位互換は、同じ役割なのに汎用性で見ればこちらの方が、高いor低いといったものであるという風に考えるべきであろう。
状況次第では、一般に下位互換とされるカードのほうが役立つ時もあるのだから。
(《カオス・ソルジャー −開闢の使者−》は、《奈落の落とし穴》に対して《収縮》で、対応しきれないが《カオス・ソーサラー》ならばそれが可能)