*相互互換 [#d0eae2d1]
 「相互」とはお互いということ。また「互換」とは互いに取り換えがきくこと。~
 つまり、「相互互換」とは類似した[[効果]]・性能を持つカードを指す。~
 微妙な差異はあるが「入れ替えても基本的な使い方は共通となるカード」と言ったところ。~
 本来の意味の「相互互換」という言葉はもう少し厳密な意味合い(完全に同じ働きを期待できる)を持つが、遊戯王OCGには全く同じカードが殆ど存在しないため、正確な意味での「相互互換」は存在し得ない。~
 そのため、本来の意味からは多少外れるが、遊戯王OCGでの「相互互換」という言葉は「同じような効果・[[ステータス]]のカードで、それ以外の点でも相互に一長一短がありどちらが上とも言いがたい」程度のニュアンスで使われる事が多い。~

 上記の通り本来の定義からは外れるが、遊戯王OCGにおいてよく相互互換と言われるカードの例としては以下の組み合わせが挙げられる。~
 しかしこれらは正確には相互互換と呼ぶことはできないことも覚えておこう。

-ほぼ同じ[[効果]]
--[[《吸収天児》]]⇔[[《ロイヤルナイツ》]]
--[[《和睦の使者》]]⇔[[《威嚇する咆哮》]]
--[[《炸裂装甲》]]⇔[[《万能地雷グレイモヤ》]]
-近い役割・立ち回り
--[[《太陽の書》]]⇔[[《砂漠の光》]]⇔[[《硫酸のたまった落とし穴》]]
--[[《リミット・リバース》]]⇔[[《エンジェル・リフト》]]
-似た効果を持つ[[魔法カード]]と[[罠カード]]
--[[《成仏》]]⇔[[《大成仏》]]
--[[《異次元の指名者》]]⇔[[《マインドクラッシュ》]]
--[[《次元の裂け目》]]⇔[[《マクロコスモス》]]

 もちろん、どんなに似たカードでも「微妙な差異」があるため厳密には相互互換とは呼べず、また常に完全に同じ働きを期待する事はできない。~
 (と言うより、完全に同じ性能ならそれは相互互換ではなく同じカードであろう。)~
 例えば[[《和睦の使者》]][[《威嚇する咆哮》]]はどちらも1[[ターン]]の間[[相手]]の[[攻撃]]をしのぐ目的で使われる。~
 だが、[[《和睦の使者》]]は「同[[攻撃力]][[モンスター]]同士の[[戦闘]]で[[自分]]の[[モンスター]]だけを守ることができる」「[[戦闘]]は成立するので、[[剣闘獣]]の[[リクルート]][[効果]]を[[発動]]できる」。~
 一方、[[《威嚇する咆哮》]]には「[[《ドリルロイド》]]や[[リクルーター]]の[[自爆特攻]]等の[[戦闘]]を介した[[効果]]の[[発動]]も抑えられる」というそれぞれ異なった利点が存在する。

 [[コンボ]]や[[シナジー]]を考えるとこのような違いが重要となる場合もあり、どこまでが相互互換と呼べるかは[[デッキ]]やカードプール等によっても変わってくる。~
 ただし、重ねて書くが前述の通り遊戯王OCGにおいては厳密な意味での「相互互換」は存在しない。~
 大半の状況で近い働きが望めるカードの場合は相互互換と呼ばれることが多いが、もともと厳密な意味から外れた使い方である点には留意すべき。~

-TCGによっては「スタンダード落ち」と呼ばれるルールを採用していることがある。~
これは過去のカードが一定の周期で使用できなくなる、というもので、このゲームで言うなら[[絶版]]したカードは使用不可になるというのに近い。~
このルールの下ではOCGにおける[[《サイクロン》]]のような基本的なカードもいつか使えなくなってしまうため、それを防ぐため同じ効果のまま名前だけ変えて改めて収録するということが行われる。~
これが本来の相互互換であり、スタンダード落ちがなく過去の[[カード]]を全て使用できるこのゲームでは厳密な意味での相互互換が必要とされない理由のひとつでもある。~

**関連リンク [#b6e68b77]
-[[上位互換]]
-[[下位互換]]

-[[用語集]]