*調整中 [#o42c1e18]
 カードのルールが決まっていないことを指す。~
*調整中 [#top]
 発売後の[[カード]]の処理が公式に決まっていないことを指す非公式用語。~
 複数の[[カード]]を組み合わせた場合に、どのような処理を行えば良いか[[テキスト]]からは判断できない状況が発生することがある。~
 この場合は[[遊戯王カードゲーム事務局]]の出す[[裁定]]に従う事になるが、まれに事務局から公式な[[裁定]]が得られない場合があり、これを調整中と通称する。~
 大会において調整中の事象が発生した場合、判定はその場の審判の判断に委ねられる。~

 新しい[[カード]]が登場するたびに多数の調整中項目が生まれる。~
 また他の[[TCG]]では考えられないような「普通にプレイしていて疑問に思う初歩的な内容」もあり、「[[KONAMI]]は試験(テストプレイ)を行っていないのでは?」との声もあり[[カード]]ゲームとしての遊戯王が批判される原因のひとつでもある。~
//小売側及び公認大会主催者側の証言より
//↑伝聞では根拠に乏しい
-調整中の項目がある[[カード]]を使う場合、後々揉め事にならないよう事前に取り扱いを決めておく事が望ましい。~
公式大会の場合は、審判員に取り扱いを質問しておこう。~
なお、以前は調整中だった項目も裁定が決まっている可能性があるので、使う前に[[遊戯王カードゲーム事務局]]や公式サイト内の公式データベースで確認を取るのも有効な手段になり得る。

-[[遊戯王OCG事務局]]に電話した場合は、基本的には「ただいま担当部署に確認をとっています」と言われる。~
稀に「ルールの調整を行っています」と言われることがあり、そこから「調整中」という言葉が広く知れ渡ることになった。~
また、環境や販売戦略の変化などにより裁定が変化する事もあり、その為の「調整」なのかという解釈をしている人もいる。~
-[[遊戯王カードゲーム事務局]]に電話した場合は、基本的には「ただいま担当部署に確認をとっています」と言われる。~
かつては稀に「ルールの調整を行っています」と言われる事があり、そこから「調整中」という言葉が広く知れ渡ることになった。~
なお、2022年現在では「ルールの調整中」と返される事はなくなっている。~
現在では下記のメールに限らず、公式サイトや公式Twitter等で(主に[[カード]]毎の)ゲームルールに関する問い合わせや質問がしやすくなった。~

--メール質問をした場合、以下の返事となる。~
--2024年現在、調整中の事項についてメール質問を行った場合、以下のような返事となる。~
 このたびご質問いただいた下記の件、誠に恐れ入りますが、
 ご質問の状況がデュエル中に発生した際には、
 対戦相手の方と話し合って進めていただいたり、
 大会中であれば審判の判断で進めていただけましたら幸いでございます。 

--2019年頃までは以下のような返答であった。~
 この度頂きましたゲームルールに関するお問い合わせの件につきましては、
 制作担当部署にてルールの確認作業を進めております。
 つきましては、現在のところ御返答差し上げる事ができない内容となり、
 ご案内する事のできる回答をご用意差し上げるまで、お時間を頂く場合がございます。
 誠に恐縮ではございますが、今しばらくのご猶予を賜りますようお願い申し上げます。
//より「調整中」の雰囲気が強い、古い内容を併記

-[[《光と闇の竜》]][[《ポールポジション》]]などで[[特殊裁定]]が追加されたりと、[[テキスト]]の曖昧さも問題となっている。~
また、採用率の低い[[カード]]について質問を送っても全て「調整中」で返されたりするなど、販売元としての姿勢を疑いたくなる様な事態も多い。~
だが[[KONAMI]]側もそれを認識しているようで、[[テキスト]]の曖昧さについては改善される傾向にある。~
//「する」と「できる」の明確化とかマスタールール3でのテキスト表記の改訂とか
**「裁定を出さない」事例について [#fc45da32]
 基本的に、[[遊戯王カードゲーム事務局]]は[[カード]]の[[効果]]と罰則規定以外の事項に関する質問には回答は行わない。~
 そのため、「[[カード]]の[[効果]]処理の範囲外」の事を質問した場合、調整中の場合と同様に「対戦相手と話し合うか、ジャッジの判断に従ってください」という旨の返答が返ってくる。~
 [[カード]]の[[効果]]処理の範囲外のものに関しては、例外的な場面がとても多いため、場面場面に応じたジャッジの判断を優先したほうがゲームの公平性を保てるという判断なのだろう。~
 現在この案内が出る事が確認できる例としては、以下のようなものがある。

-調整中の項目がある[[カード]]を使う場合、後々揉め事にならないよう事前に取り扱いを決めておく事が望ましい。~
公式大会の場合は、審判員に取り扱いを質問しておこう。~
なお、調整中の項目も裁定が決まっている可能性があるので、使う前に[[遊戯王OCG事務局]]に確認を取るのも有効な手段になり得る。
+[[《マインドクラッシュ》]]や[[《天声の服従》]]など、[[効果]]の成否に[[非公開情報]]が関係する処理の場合。~
例えば[[《マインドクラッシュ》]]を[[発動]]して[[《クリボー》]]を[[宣言]]した所、[[相手]]が「[[手札]]に[[《クリボー》]]はない」と答えた場合、その回答の真偽は[[非公開情報]]である[[相手]]の[[手札]]を誰かが[[確認]]しなければ分からない事になる。~
以前はこうした場合に「[[相手]]の[[手札]]を[[確認]]できる」という[[裁定]]が出ていたが、本来これらの[[カード]]が持たない[[ピーピング]][[効果]]を与えることになるためか、2016年以降は現在の「[[裁定]]を定めない」形となった。~
+[[《エクスチェンジ》]]・[[《寄生虫パラサイド》]]・[[《うごめく影》]]等の[[効果]]と[[カードプロテクター]]が絡んだ場合。~
[[《エクスチェンジ》]]や[[《寄生虫パラサイド》]]は[[非公開情報]]である[[手札]]や[[デッキ]]に[[持ち主]]の異なる[[カード]]を混ぜる[[効果]]だが、両者の使う[[カードプロテクター]]が異なる場合、[[ランダム]]な[[効果]]や[[ドロー]]の[[ランダム]]性が確保できない。~
また[[《うごめく影》]]は[[非公開情報]]である[[裏側表示]][[モンスター]]を[[シャッフル]]する[[効果]]だが、[[カードプロテクター]]の異なる[[カード]]が存在すると[[シャッフル]]しても意味がない。~
こうした場合の[[カードプロテクター]]の扱いについては、公式な[[裁定]]は出さない状態となっている。~
+[[《スター・ブラスト》]]と、その[[効果]]を受けた[[モンスター]]とは別の[[同名カード]]が絡んだ場合。~
[[《スター・ブラスト》]]は、[[非公開情報]]である[[手札]]の[[モンスター]]1体のみの[[レベル]]を下げる[[効果]]を持つ。~
その[[効果]]を受けた[[モンスター]]に加え、別の[[同名カード]]が[[手札]]にあると、どちらが[[《スター・ブラスト》]]の[[効果]]を受けたのか証明できなくなってしまう。~
また、[[《打ち出の小槌》]]等で一部[[手札交換]]した場合も、その[[モンスター]]が[[《スター・ブラスト》]]の[[効果]]を受けたのか証明できない。~
これに対し公式は、「この[[カード]]の性質上止むを得ない」「審判の指示に従ってほしい」との回答をしている。

-多くの[[TCG]]の場合、新[[効果]]や新システムが判明する際は発売前に裁定の決定等が告知されるケースが多い。~
一方''[[OCG]]の場合、[[KONAMI]]は裁定を決めてから[[カード]]を発売するのではなく、[[カード]]を発売してから裁定を決めている。''~
このため、(最近は改善傾向にあるとはいえ)新[[カード]]の発売直後は調整中の嵐となりやすく、批判の対象となっている。~
-2019年頃までは、いわゆる調整中事項については「制作担当部署にてルールの確認作業を進めております」、裁定を出さない事項については「対戦相手と話し合うか、ジャッジの判断に従ってください」と返答が使い分けられていた。~
だが現在はどちらも後者になったため、調整中なのか裁定を出さない事項なのかわかりにくくなってしまった。~
以前の案内では「調整が終わり回答が返ってくるまではどうすればよいか」が不明瞭だったため、「その間はジャッジの判断に従う」ということを明確にしたものと思われる。~

**調整中に関する歴史 [#jc75c7fd]

-かつては新[[カード]]の発売直後に調整中が多発したため批判の対象となっていた。~
「普通にプレイしていて疑問に思う初歩的な内容」もあり、「[[KONAMI]]はテストプレイを行っていない」「[[KONAMI]]は[[裁定]]を決めてから[[カード]]を発売するのではなく、[[カード]]を発売してから[[裁定]]を決めている」と言われることすらあった。~
--[[第9期>マスタールール3]]以降では、新[[カード]]の発売日当日から公式データベースで[[裁定]]を確認することができるようになっている。~
また、公式Twitterや公式データベースでは[[《灰流うらら》]]と[[《増殖するG》]]等のように特定の[[カード]]との組み合わせで発生する処理や「普通にプレイしていて疑問に思う初歩的な内容」についての質問と回答が随時掲載されている。~
その結果、第8期以前のような状況は大幅に改善されている。~
//ソースこちら:http://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/faq_search.action
ただし、第8期以前に登場して再録されておらず、[[環境]]での使用率の低い[[カード]]に関しては、[[裁定]]ページが空欄だったり公式FAQが存在しなかったりといまだに放置気味である。~

-過去には[[《光と闇の竜》]][[《ポールポジション》]]などで[[特殊裁定]]が追加されたりと、[[テキスト]]の曖昧さも問題となっていた。~
こちらも[[第9期>マスタールール3]]以降に[[テキスト]]の記法が改められたことで、現在では大幅に改善されている。~

-調整中の期間が最も長かった[[カード]]は、確認できる中では[[《漆黒の魔王 LV6》]]の約10年間が最長。~
発売直後からずっと[[調整中]]事項が存在していたが、2016年8月にようやく[[裁定]]が固まった。

--[[《竜殺しの剣》]]や[[《レアメタル・ナイト》]]のように、以前は[[裁定]]が固まっていた事項が後から調整中になる事もある。~
中でも[[《一族の掟》]]は「[[コスト]]の支払いが任意かどうか」という極めて重大な事項が調整中である事が2017年に発覚し、2019年6月までまともに[[デュエル]]で使用できない状態が続いていた。~

//[[永続罠]]の[[《一族の掟》]]で、その期間はなんと16年以上もの長期に渡り、現在に至るまでその状態が続いてしまっている。~
//[[モンスター]]の場合は[[《レアメタル・ナイト》]]の15年以上であり、現在まで調整中のまま放置されている。~
//調整中の裁定がはじめて確認できるのがそれぞれ2017年・2016年なので、発売からずっと調整中だったのか確認できない。《竜殺しの剣》など、裁定が出ていた効果が後日突然調整中になることはまれにある。

--時期そのものは長くなくとも、使用比率が高い[[カード]]、特に[[環境]]で使われる[[カード]]で調整中が起きた場合は深刻な事態になり得る。~
この例としては2008年から2009年のおよそ8ヶ月間の[[《王宮の弾圧》]]が挙げられる。~
「[[特殊召喚]][[効果]]を持つ[[カード]]の[[特殊召喚]]以外の[[効果]]を[[無効]]にできるか否か」が調整中であったため、当時の[[環境]]の[[必須カード]]であったにもかかわらず使用の際には事前確認が求められる事態となっていた。~

-コナミのゲーム作品において―~
ゲーム作品では、[[OCG]]で調整中の事項に対してはゲーム版独自の処理を行うようになっている。~
ただし、その処理方法が[[OCG]]の公式裁定になるとは限らないので注意。~

**関連リンク [#o89055d4]
**関連リンク [#link]
-[[用語集]]

-[[裁定]]
-[[裁定変更]]
-[[特殊裁定]]
-[[間違えやすいルール]]
-[[無限ループ]]
-[[間違えやすいルール]]
-[[裁定変更]]