調整中 †
カードのルールが決まっていないことを指す。
大会において調整中の事象が発生した場合、判定はその場の審判の判断に委ねられる。
- 遊戯王カードゲーム事務局に電話した場合は、基本的には「ただいま担当部署に確認をとっています」と言われる。
稀に「ルールの調整を行っています」と言われることがあり、そこから「調整中」という言葉が広く知れ渡ることになった。
また、環境や販売戦略の変化などによりカードの裁定が変化することもあり、その為の「調整」なのかという解釈をしている人もいる。
現在では下記のメールに限らず、公式サイトや公式Twitter等で(主にカード毎の)ゲームルールに関する問い合わせや質問がしやすくなった。
- メール質問をした場合、以下のような返事となる。
月日の経過で返答の形は変化しており、以下はその一例である。
このたびご質問いただいた下記の件、誠に恐れ入りますが、
ご質問の状況がデュエル中に発生した際には、
対戦相手の方と話し合って進めていただいたり、
大会中であれば審判の判断で進めていただけましたら幸いでございます。
この度頂きましたゲームルールに関するお問い合わせの件につきましては、
制作担当部署にてルールの確認作業を進めております。
つきましては、現在のところ御返答差し上げる事ができない内容となり、
ご案内する事のできる回答をご用意差し上げるまで、お時間を頂く場合がございます。
誠に恐縮ではございますが、今しばらくのご猶予を賜りますようお願い申し上げます。
- かつては新カードの発売直後に調整中が多発したため批判の対象となっていた。
「普通にプレイしていて疑問に思う初歩的な内容」もあり、「KONAMIはテストプレイを行っていない」「KONAMIは裁定を決めてからカードを発売するのではなく、カードを発売してから裁定を決めている」と言われることすらあった。
- 第9期以降では、新カードの発売日当日から公式データベースで裁定を確認することができるようになっている。
また、公式Twitterや公式データベースでは《灰流うらら》と《増殖するG》等のように特定のカードとの組み合わせで発生する処理や「普通にプレイしていて疑問に思う初歩的な内容」についての質問と回答が随時掲載されている。
その結果、第8期以前のような状況は大幅に改善されている。
ただし、第8期以前に登場して再録されておらず、環境での使用率の低いカードに関しては、裁定ページが空欄だったり公式FAQが存在しなかったりといまだに放置気味である。
- 調整中の項目があるカードを使う場合、後々揉め事にならないよう事前に取り扱いを決めておく事が望ましい。
公式大会の場合は、審判員に取り扱いを質問しておこう。
なお、調整中の項目も裁定が決まっている可能性があるので、使う前に遊戯王カードゲーム事務局や公式サイト内の公式データベースで確認を取るのも有効な手段になり得る。
- 調整中とは別に「当事者同士で解決するかジャッジの判断に従ってください」という案内が出ることもある。
これは、「その裁定がカードの効果処理の範囲外である」ということを示す回答である。
(基本的に、遊戯王カードゲーム事務局はカードの効果と罰則規定以外の事項に関する質問には回答は行わない。)
カードの効果処理の範囲外のものに関しては、例外的な場面がとても多いため、場面場面に応じたジャッジの判断を優先したほうがゲームの公平性を保てるという判断なのだろう。
現在この案内が出る事が確認できる例としては、以下のようなものがある。
- ただし、詳しい時期は不明だが、2019年頃から「カードの効果処理の範囲外」とはいえない質問に対しても同様の案内がなされることが多くなった。
以前までの案内では「調整が終わり回答が返ってくるまではどうすればよいか」が不明瞭だったため、「その間はジャッジの判断に従う」ということを明確にしたものと思われる。
- 時期そのものは長くなくとも、使用比率が高いカード、特に環境で使われるカードで調整中が起きた場合は深刻な事態になり得る。
この例としては2008年から2009年のおよそ8ヶ月間の《王宮の弾圧》が挙げられる。
「特殊召喚効果を持つカードの特殊召喚以外の効果を無効にできるか否か」が調整中であったため、当時の環境の必須カードであったにもかかわらず使用の際には事前確認が求められる事態となっていた。
- コナミのゲーム作品において―
ゲーム作品では、OCGで調整中の事項に対してはゲーム版独自の処理を行うようになっている。
ただし、その処理方法がOCGの公式裁定になるとは限らないので注意。
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