遊戯王カードWiki - 帝のバックアップ(No.37)

帝/Monarch †

　《雷帝ザボルグ》・《氷帝メビウス》・《炎帝テスタロス》・《地帝グランマーグ》・《風帝ライザー》・《邪帝ガイウス》・《光帝クライス》・《闇帝ディルグ》の通称。
　《雷帝ザボルグ》・《氷帝メビウス》・《炎帝テスタロス》・《地帝グランマーグ》を指して「四帝」、そこに《風帝ライザー》・《邪帝ガイウス》を加えて「六帝」とする場合もある。

　属する全てのモンスターが攻撃力2400、守備力1000で、《雷帝ザボルグ》以外は全てレベル６である（《雷帝ザボルグ》のみレベル５）。
　基本的にアドバンス召喚に成功した時にのみモンスター効果を発動するが、《氷帝メビウス》・《光帝クライス》・《闇帝ディルグ》は任意効果で、《光帝クライス》・《闇帝ディルグ》はアドバンス召喚ではない召喚と特殊召喚時でもモンスター効果を発動できる。
　上級効果モンスターの基準となった攻撃力と、そのモンスター効果故に全上級モンスターの中でもトップクラスの採用率を誇る。

《光帝クライス》・《闇帝ディルグ》以外の「帝」の特徴
これら「帝」は相手に何らかの損害を負わせることができるモンスターで、召喚した時点でリリースの損失を補えるので気軽に召喚できるのが利点である。
これらのカードを活かすための専用デッキ【帝コントロール】も存在する。

《光帝クライス》・《闇帝ディルグ》とその他「帝」との相違点
《光帝クライス》・《闇帝ディルグ》はアドバンス召喚以外でも効果を発動できるメリットと、自身の効果によるデメリットが存在するという点で、他の「帝」とは異なる。
これらの特徴から、【帝コントロール】には投入されず、【クライスターボ】等のようにコンボパーツとして活躍する事の方が多い。

上級モンスターではあるが、低い守備力故に全て《月読命》に処理されてしまう。
12/09/01にて《月読命》が制限カードに復帰されたため相対的に弱体化したとも言える。
更に、その後登場した《畳返し》でも全て処理される。

08/03/01をもって《風帝ライザー》が「帝」初の制限カードとなった。
大きな打撃ではなかったものの、それよりその後の環境の変化によってあまり注目されなくなっているのが現実である。
その後《風帝ライザー》が制限解除されたことや新たな相性のよいデッキの出現によって、環境への影響力も多少上がる事となるだろう。

英語表記の「monarch」には「１人で(mon)支配する人(arch)」という意味がある。
「帝」にはぴったりの単語だろう。
なお他の｢帝｣の名を持つカードは「エンペラー(emperor)」又は「エンプレス(empress)」が使われている。
またGXやＶジャンプでおなじみの「カイザー(kaiser)」だが、これはドイツ・オーストリア・神聖ローマの皇帝の称号としての意味がある。

帝王の降臨では《カイザー・サクリファイス》と《エンペラー・オーダー》が収録されている。
どちらも「帝」の外国語訳として認められているようだ。

Ｖジャンプ(2009年6月号)のカテゴリーモンスター大全では、《カイザー・サクリファイス》と《エンペラー・ストゥム》も「帝」に含まれている。

GOLD SERIESからGOLD SERIES 2012まで、上記８体のうちどれか１体が毎回収録されている。

上記以外に「帝」と名のついたモンスターとして以下のモンスターが存在する。
ネタではあるが、最強の「帝」は言うまでもなく《混沌帝龍－終焉の使者－》である。

《混沌帝龍－終焉の使者－》

《極神聖帝オーディン》

「帝」の中での強弱は、ステータスが同等である為、環境やフィールドの状況によって能力の有効性が変化し、一概には決められない。
例えば、【暗黒界】系統のデッキが猛威を振るっていた頃は、《炎帝テスタロス》の評価は低かった。
また、単純にアドバンテージの面だけ見れば、《氷帝メビウス》のみ１枚分のアドバンテージを得られる点で最高の評価を受けていた時期もあった。
しかしモンスターが猛威を振るう現環境では、モンスターに対処できない《氷帝メビウス》は評価が下がっており、優劣をつけることが難しいのがわかる。
また、《邪帝ガイウス》が登場したことにより、効果自体は下位互換の《雷帝ザボルグ》・《地帝グランマーグ》は評価が下がっているのも事実である。
無論、《地帝グランマーグ》は岩石族故に【ダーク・ガイア】に採用できる、《雷帝ザボルグ》は光属性なので《オネスト》に対応しているといった具合で、属性・種族サポートを活かし他の「帝」との差別化することは十分可能。

話の流れで「帝」という字だけを使う場合、「みかど」と読むか「てい」と読むかは意見の分かれるところ。
帝王の降臨の紹介ページやＶジャンプのデッキ紹介では、｢みかど｣となっている。
また、WORLD CHAMPIONSHIP 2008で「天上守護者セフォリル」が２戦目に使用する帝デッキの名前は「MIKADO」となっている。

ストラクチャーデッキ－帝王の降臨－には《光帝クライス》・《闇帝ディルグ》を除く六帝が収録され、《光帝クライス》はストラクチャーデッキ－ウォリアーズ・ストライク－に再録されているため入手しやすい。

原作・アニメにおいて―
アニメGXで登場した斎王美寿知が、平凡な四人のデュエリストに与えた力の象徴。
《雷帝ザボルグ》・《氷帝メビウス》・《炎帝テスタロス》・《地帝グランマーグ》の４枚が登場。
カードの精霊を封じ込める結界を張った。

コナミのゲーム作品において―
｢WCS2007｣の世界大会用リストでは、《氷帝メビウス》・《雷帝ザボルグ》が制限カードになっている。
そして｢WCS2008｣のスペシャルリストでは、《風帝ライザー》が新たに制限カード入りした。
帝が各ゲーム作品でもその実力を満遍なく振るっている証とも言えよう。

関連リンク †

「帝」モンスター
- アドバンス召喚に成功した時に効果を発動する「帝」
  - 《雷帝ザボルグ》―「光属性」
  - 《氷帝メビウス》―「水属性」
  - 《炎帝テスタロス》―「炎属性」
  - 《地帝グランマーグ》―「地属性」
  - 《風帝ライザー》―「風属性」
  - 《邪帝ガイウス》―「闇属性」
- 召喚・特殊召喚に成功した時に効果を発動する「帝」
  - 《光帝クライス》―「光属性」
  - 《闇帝ディルグ》―「闇属性」

《進撃の帝王》

《エンペラー・オーダー》

―その他のリンク

【帝コントロール】

ストラクチャーデッキ－帝王の降臨－

シリーズカード