*同時に複数のカードが発動した場合/SEGOC [#q7ba2d38]
 [[スペルスピード]]1である[[誘発効果]]などが同じタイミングで[[発動]]してしまった場合は、特別に[[チェーン]]処理で[[効果]]を解決していきます。~
 まずは[[ターンプレイヤー]]の[[効果]]から[[チェーン]]をはじめます。~
 ひとつしかない場合はそれが[[チェーン]]1となり、複数存在する場合は[[ターンプレイヤー]]が選択して自分の[[効果]]で[[チェーン]]を作ります。~
 その後は[[相手]][[プレイヤー]]がその[[チェーン]]に[[自分]]の[[効果]]を重ねていきます。~
 つまり、非[[ターンプレイヤー]]の[[効果]]から処理が行われていくことになります。

 (公式ルールブック バージョン 1.0 より引用)

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 「一つのタイミングでの複数の[[誘発効果]]の[[発動]]」か、「同一[[フェイズ]]内での複数の[[誘発効果]]の[[発動]]」か、で処理が異なるので注意。~
 上記の説明は「一つのタイミングでの複数の[[誘発効果]]の発動」の説明である。

***同一タイミングでの複数の[[誘発効果]]の発動。 [#wb55adee]
-大雑把に説明すれば、同時に[[発動]]した[[誘発効果]]・[[リバース効果]]は
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+「[[ターンプレイヤー]]の[[強制発動]]の[[誘発効果]]及び[[リバース効果]]」
+「[[相手]][[プレイヤー]]の[[強制発動]]の[[誘発効果]]及び[[リバース効果]]」
+「[[ターンプレイヤー]]の[[任意発動]]の[[誘発効果]]」
+「[[相手]][[プレイヤー]]の[[任意発動]]の[[誘発効果]]」
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の順序で[[チェーンに積む>チェーンを積む]]。~
([[発動]]はあくまで「同時」扱いなので[[チェーン]]の積み上げ順のみが後から決定される形になる)~
同じ番号に分類される[[効果]]が同時に誘発した場合、[[コントローラー]]が[[チェーン]]の順序を選択する。~
//[[発動]]は既にされている。[[チェーンブロック]]の順番だけを後から決定する。
この全ての[[チェーンブロック]]が積み終わるまで、[[クイックエフェクト]]([[速攻魔法]]、[[罠カード]]、[[誘発即時効果]])を途中で割り込ませて[[発動]]する事はできない。

-[[モンスター効果]]及び[[魔法カード]]の[[誘発効果]]は通常[[スペルスピード]]1、[[罠カード]]の[[誘発効果]]は通常[[スペルスピード]]2であるが、これらの[[誘発効果]]が同時に[[発動]]した場合、[[チェーン]]を積む上で[[スペルスピード]]の関係は一時的に無視される。~
従って、[[罠カード]]の[[誘発効果]]の後に[[モンスター効果]]及び[[魔法カード]]の[[誘発効果]]を[[チェーンに積む>チェーンを積む]]事もできる。~
ただし、あくまでも[[誘発効果]]の[[チェーンブロック]]を積む場合のみであり、その途中に[[誘発即時効果]]を挟む事はできない。~
(その意味では複数の[[誘発効果]]が一時的に[[スペルスピード]]1.5になると解釈してもいいだろう。)

-より詳細な話は、[[誘発効果]]および[[チェーン]]を参照。~
また、[[バトルステップ]]の項に例外的事例が記述してあるので、そちらにも目を通したほうがよい。

-具体例。~
--「[[自分]]の[[《つまずき》]]」と「[[自分]]の[[《生還の宝札》]]」が存在するときに[[《ザ・キックマン》]]を[[蘇生]]した場合。~
>
//↓コストを払うタイミングとズレてないか?チェーンブロックを作った後でチェーンを積むってのはどっかに裁定ある?
//+全ての[[効果]]が同時並行的に([[任意効果]]は[[発動]]するかどうか決めた上で)[[発動]]、[[チェーンブロック]]を作る。
//+優先順位に従って[[チェーン]]を積む。まずは[[ターンプレイヤー]]の[[強制発動]]の[[誘発効果]]である[[《つまずき》]]が[[チェーン]]1になる。
+[[ターンプレイヤー]]の[[強制発動]]の[[誘発効果]]である[[《つまずき》]]が[[チェーン]]1になる。
+[[ターンプレイヤー]]の[[任意発動]]の[[誘発効果]]である[[《ザ・キックマン》]]と[[《生還の宝札》]]を「任意の順番で[[チェーンに積む>チェーンを積む]]」~
([[《ザ・キックマン》]]と[[《生還の宝札》]]の順番は入れ替える事も、片方もしくは両方[[発動]]しないことも可能)~
仮に[[チェーン]]2:[[《ザ・キックマン》]]、[[チェーン]]3:[[《生還の宝札》]]の順に[[積む>チェーンを積む]]ことにする。
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その後、この[[チェーン]]を逆順処理する事になる。~
つまり、「3:[[デッキ]]から1枚[[ドロー]]」し、「2:[[《ザ・キックマン》]]に[[装備魔法]]を装備」して、「1:[[《ザ・キックマン》]]を[[守備表示]]」にする。~

--「[[相手]]の[[《王虎ワンフー》]]」「[[相手]]の[[《つまずき》]]」「[[自分]]の[[《生還の宝札》]]」が存在する時に[[《見習い魔術師》]]を[[蘇生]]した場合。~
>
+[[ターンプレイヤー]]の[[強制発動]]の[[誘発効果]]である[[《見習い魔術師》]]が[[チェーン]]1になる。~
+[[相手]][[プレイヤー]]の[[強制発動]]の[[誘発効果]]である[[《王虎ワンフー》]]と[[《つまずき》]]を任意の順に「[[相手]]が選んで[[チェーンに積む>チェーンを積む]]」~
仮に[[チェーン]]2:[[《王虎ワンフー》]]、[[チェーン]]3[[《つまずき》]]の順に[[積む>チェーンを積む]]ことにする。~
+[[ターンプレイヤー]]の[[任意発動]]の[[誘発効果]]である「[[《生還の宝札》]]の[[効果]]を[[積む>チェーンを積む]]」
<
この積み方では、「4:[[デッキ]]から1枚[[ドロー]]」し、「3:[[《見習い魔術師》]]を[[守備表示]]」にして、「2:[[《見習い魔術師》]]を[[破壊]]」した後で、「1:[[魔力カウンター]]を[[カード]]に乗せる」事になる。~

--「[[自分]]の[[《つまずき》]]」「[[相手]]の[[《フューチャー・ヴィジョン》]]」がある時に「[[自分]]の[[《クリッター》]]」を[[リリース]]して[[《邪帝ガイウス》]]を[[アドバンス召喚]]した場合。~
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+[[ターンプレイヤー]]の[[強制発動]]の[[誘発効果]]である[[《邪帝ガイウス》]]、[[《つまずき》]]、[[《クリッター》]]を[[発動]]し「任意の順番で[[チェーン]]に積む」~
仮に[[チェーン]]1:[[《邪帝ガイウス》]]、[[チェーン]]2:[[《つまずき》]]、[[チェーン]]3[[《クリッター》]]の順に[[積む>チェーンを積む]]ことにする。~
なお、[[リリース]]された[[《クリッター》]]が最初に[[発動条件]]を満たしているが、「[[発動条件]]を満たした順に」等のルールはないので、これらは同じタイミングの[[発動]]として順番を入れ替えられる。
+[[相手]][[プレイヤー]]の[[強制発動]]の[[誘発効果]]である「[[《フューチャー・ヴィジョン》]]の[[効果]]を[[チェーンに積む>チェーンを積む]]」
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この積み方では、「4:[[《邪帝ガイウス》]]を[[除外]]」し、「3:[[デッキ]]から[[モンスター]]を[[サーチ]]」して、「2:[[《つまずき》]]が[[不発]]」となり、「1:[[フィールド上のカード]]を[[除外]]する」事になる。~
結果として、[[《邪帝ガイウス》]]の[[対象]]に[[《フューチャー・ヴィジョン》]]を選んだとしても、先に[[《邪帝ガイウス》]]は[[除外]]されてしまう(しかも[[《フューチャー・ヴィジョン》]]を[[除去]]してしまうと次の[[ターン]][[《邪帝ガイウス》]]は戻ってこない)。~

--「[[自分]]の[[《つまずき》]]」「[[相手]]の[[《フューチャー・ヴィジョン》]]」がある時に「[[自分]]の[[《代打バッター》]]」を[[リリース]]して[[《氷帝メビウス》]]を[[アドバンス召喚]]した場合。~
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+[[ターンプレイヤー]]の[[強制発動]]の[[誘発効果]]である[[《つまずき》]]が[[チェーン]]1になる。~
+[[相手]][[プレイヤー]]の[[強制発動]]の[[誘発効果]]である[[《フューチャー・ヴィジョン》]]を[[チェーン]]2に積む。
+[[ターンプレイヤー]]の[[任意発動]]の[[誘発効果]]である[[《氷帝メビウス》]]を[[チェーン]]3に積む。
+[[《代打バッター》]]は「時の[[任意効果]]」なのでこの場合は既に[[タイミングを逃している>タイミングを逃す]]。~
([[《代打バッター》]]が[[墓地に送られた]]瞬間は既に過ぎており[[《氷帝メビウス》]]の[[アドバンス召喚に成功した]]時になっている)~
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この逆順処理の結果、「3:[[魔法・罠カード]]を2枚まで[[破壊]]」し、「2:[[《氷帝メビウス》]]を[[除外]]」した後で、「1:[[《氷帝メビウス》]]を[[守備表示]]」にする事になる。~
[[《氷帝メビウス》]]の[[効果]]が最初に有効になるので、[[《フューチャー・ヴィジョン》]]を[[破壊]]しておけば[[《氷帝メビウス》]]は[[除外]]されず、[[《つまずき》]]を[[破壊]]しておけば[[《氷帝メビウス》]]は[[守備表示]]にならない。
([[フィールド魔法]]・[[永続魔法]]の[[誘発効果]]は[[効果解決時]]に存在しないと[[不発]]になる)~

-かつては[[《クリッター》]]を[[リリース]]して[[《邪帝ガイウス》]]等を[[アドバンス召喚]]する場合、[[墓地]]で[[発動]]する[[《クリッター》]]の[[効果]]を必ず[[チェーン]]1にしなければならなかった。([[誘発効果]]のページを参照)~
--遊戯王TCG(海外のルール適用、主にアメリカ)においては現在もこのルールが通用するため、海外[[プレイヤー]]と対戦する際は気をつけたい。~
このルールは、[[リリース]]した後に[[上級モンスター]]が[[アドバンス召喚]]されるため、[[発動条件]]が先に整った[[《クリッター》]]の[[効果]]が先に[[発動]]すると説明されている。~
[[シンクロ素材]]になると[[効果]]が[[発動]]する[[《ファラオの化身》]]等は[[シンクロ召喚に成功して>シンクロ召喚に成功した]]始めて[[発動条件]]を満たすため、通常の「同時に複数のカードが発動した場合」のルールに従う。~


***同一[[フェイズ]]内での複数の[[誘発効果]]の[[発動]] [#s5d19a80]

-「[[ドローフェイズ]]」、「[[スタンバイフェイズ]]」、「[[バトルフェイズ]]終了時」、「[[エンドフェイズ]]」など、決まった[[フェイズ]](ステップ)に複数の[[誘発効果]]が[[発動]]する場合、''同時に[[効果]]が[[発動]]する扱いではないので、[[チェーン]]を組まずに個別の[[チェーンブロック]]で処理を行う。''

-具体例
--2体の[[《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》]]が存在する場合。~
>
+[[《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》]]Aの[[モンスター効果の発動]]→[[効果解決>効果解決時]]
+[[《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》]]Bの[[モンスター効果の発動]]→[[効果解決>効果解決時]]
<
[[スタンバイフェイズ]]の[[誘発効果]]は1つずつ処理を行い互いには[[チェーン]]を組まない。

--[[《剣闘獣ラクエル》]]と[[《剣闘獣ディカエリィ》]]が[[バトルフェイズ]]終了時に[[誘発効果]]を[[発動]]する場合。~
どちらから[[発動]]をしても良いが、[[《剣闘獣ラクエル》]]から[[発動]]する場合を例として考える。~
>
+[[《剣闘獣ラクエル》]]の[[モンスター効果の発動]]。~
これに何らかの[[クイックエフェクト]]が[[発動]]された場合、[[チェーン]]処理→[[効果解決>効果解決時]]。~
+処理が終わったタイミングでの[[誘発効果]]や[[クイックエフェクト]]の[[発動]]のタイミング。~
それらがあるならばその[[効果処理>効果解決時]]後、また[[クイックエフェクト]]の[[発動]]タイミング。~
+[[クイックエフェクト]]の[[発動]]タイミングに対し、[[お互い]]に[[優先権]]を放棄した後、改めて[[《剣闘獣ディカエリィ》]]の[[モンスター効果の発動]]。~
処理は上記と同様。~
<
[[クイックエフェクト]][[発動]]のタイミングがおわり、やることがないならば[[ターンプレイヤー]]が[[バトルフェイズ]]終了を[[宣言]]([[ターンプレイヤー]]の[[優先権]]の放棄)、[[相手]][[プレイヤー]]も[[優先権]]を放棄することにより、本当に[[バトルフェイズ]]が終了する。

--[[ターンプレイヤー]]が[[《剣闘獣ラクエル》]]で[[相手]]の[[《剣闘獣ホプロムス》]]を[[攻撃]]したが[[戦闘破壊]]できず、これらの[[モンスター効果の発動]]ができる場合。~
[[バトルフェイズ]]終了時、多岐にわたる処理の仕方が考えられるが、[[優先権]]の関係でまず[[ターンプレイヤー]]が[[発動]]するタイミングを得る。~
---[[ターンプレイヤー]]が[[《剣闘獣ラクエル》]]の[[モンスター効果の発動]]→[[効果解決>効果解決時]]。~
その後、[[相手]]の[[《剣闘獣ホプロムス》]]が[[表側表示]]で[[フィールド]]に存在するならば、[[ターンプレイヤー]]が何もしないことを[[宣言]]([[優先権]]を放棄)後、改めて[[相手]][[プレイヤー]]が[[《剣闘獣ホプロムス》]]の[[モンスター効果の発動]]ができる。([[発動]]しなくても良い)
---[[ターンプレイヤー]]が[[《剣闘獣ラクエル》]]の[[モンスター効果の発動]]をせず、何もしないことを[[宣言]]([[優先権]]を放棄)後、[[相手]][[プレイヤー]]は[[《剣闘獣ホプロムス》]]の[[モンスター効果の発動]]→[[効果解決>効果解決時]]。~
その後、[[《剣闘獣ラクエル》]]が[[表側表示]]で[[フィールド]]に存在するならば、[[ターンプレイヤー]]は改めてその[[効果]]を[[発動]]できる。~
---[[ターンプレイヤー]]が[[《剣闘獣ラクエル》]]の[[モンスター効果の発動]]をせず、何もしないことを[[宣言]]([[優先権]]を放棄)後、[[相手]][[プレイヤー]]も何もしないことを[[宣言]]([[優先権]]を放棄)した場合、[[お互い]]の[[剣闘獣]]の[[モンスター効果の発動]]タイミングは失われ、次のフェイズに移行する。

-[[エンドフェイズ]]での扱いは、「[[エンドフェイズ]]」のページに詳細が扱われているので参照。~
事実上どのフェイズにも起こり得る事例ではあるが、現在[[エンドフェイズ]]での扱いが特に重要視されている。

-SEGOCとは"Simultaneous Effects Go On Chain"の略称。~
公式ルールブックには"When multiple cards are activated simultaneously"と記載されている。

-コナミのゲーム作品において―~
[[発動]]の順番が任意であることについてはほとんどのゲームで再現されておらず、順番を勝手に決められてしまう。~
例えば先に[[《剣闘獣ムルミロ》]]を[[特殊召喚]]するか、[[《剣闘獣ベストロウリィ》]]を[[特殊召喚]]するかで変わってくる状況もあるのだが。

**関連リンク [#l60c17de]
-[[チェーン]]
-[[誘発効果]]

-[[タイミングを逃す]]

-[[公式用語集]]
-[[公式ルールブック:http://www.yugioh-card.com/japan/howto/rule_book.php]]

**FAQ [#se80c976]
Q:[[《シャーク・ザ・クルー》]]の[[効果]]で[[《水精鱗−アビスパイク》]]と《水精鱗−アビスタージ》を[[特殊召喚]]しました。~
  この時点で[[《水精鱗−アビスタージ》]]の[[対象]]となる[[モンスター]]が[[墓地]]に存在しません。~
  [[チェーン]]1として[[《水精鱗−アビスパイク》]]の[[効果]]を[[発動]]し、[[《海皇の突撃兵》]]を[[コスト]]として[[墓地へ捨てた>墓地に捨てる]]場合、[[チェーン]]2に[[《水精鱗−アビスタージ》]]の[[効果]]を[[発動]]できますか?~
A:[[発動]]できません。(13/02/25)~
//ページ名に反して発動できていない時点で、このページに記載するには相応しくない。
//↑「同時に複数の誘発効果が発動する場合」のメカニズムに関する記述です。どの段階で発動条件を満たしていれば、同時に発動した事になるのか、元々ページに記述がありませんでした。コストで対象が出現すればチェーン2として同時に発動できる、と思っているプレイヤーもいるかもしれませんしね。