彼岸/Burning Abyss †
EXTRA PACK 2015で登場する「彼岸」と名のついたカード群。
属するモンスターは、メインデッキのものは闇属性・悪魔族、エクストラデッキのものは光属性で統一されている。
また、メインデッキのモンスターは儀式モンスターの《彼岸の鬼神 ヘルレイカー》を除き全てレベル3で統一されており、以下の共通効果を持つ。
(1):自分フィールドに魔法・罠カードが存在しない場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):自分フィールドに「彼岸」モンスター以外の
モンスターが存在する場合にこのカードは破壊される。
これに加えて、チューナーである《彼岸の悪鬼 ラビキャント》以外は、それぞれ固有の効果を持つ。
いずれも、墓地へ送られた場合(《彼岸の悪鬼 スカラマリオン》のみそのターンのエンドフェイズ)に発動でき、(1)の効果と同一ターンには発動できない。
- ダンテ・アリギエーリ作の叙事詩「神曲」、特に地獄編をモチーフとしている。
また、Malebrancheはこの作品の地獄編に登場する悪魔の一団「マレブランケ」の名前が由来だろう。
それぞれの英語名は、マレブランケに属する悪魔の名称の一部が由来となっている。
一方、日本語名は《彼岸の鬼神 ヘルレイカー》以外ドロシー・L・セイヤーズ版英語訳におけるマレブランケ各員の訳名、《彼岸の鬼神 ヘルレイカー》のみマレブランケの訳名を採用している。
- 「彼岸」とは、仏教において「現世(此岸)から見て、川に例えた迷いなど(三途の川ではない)を越えた悟りの境地(向こう岸)」の事を表す。
生前と死後の世界は川によって隔てられているという伝承は洋の東西を問わず存在し、死者の世界を「彼岸」と表現することもあるのが由来だろう。
「神曲」においても、地獄へ行く際にカロンの船で渡河する場面がある。
なお、現代では春と秋の先祖を敬う行事としても知られている。
- 元々は海外先行カード群であり、英語版のカテゴリ名は上記の通り「Burning Abyss」である。
しかし、そのまま音写すると「バーニングアビス」となり日本版の「アビス」に含まれてしまうためか、来日の際に「彼岸」と大きく名前を変えた。
また、単純に名前が長くなり過ぎて、日本語として語呂が悪くなるためとも考えられる。
なお、日本版の「アビス」は海外では「Abyss-」とハイフンをつけられており、「Burning Abyss」は当然「Abyss-」に含まれないようになっている。
- 「アビス(Abyss)」は「深淵」の他に「地獄」の意味も持つ。
ここで言う「the Burning Abyss」とは「清めの火」のイメージを持たれている煉獄の事だろう。
関連リンク †
―「彼岸」と名のついたモンスター
※は「彼岸」に関する効果を持つモンスター
- ※《彼岸の悪鬼 ガトルホッグ》
- ※《彼岸の悪鬼 グラバースニッチ》
- ※《彼岸の悪鬼 スカラマリオン》
- ※《彼岸の悪鬼 ラビキャント》
- ※《Alich, Malebranche of the Burning Abyss》?
- ※《Barbar, Malebranche of the Burning Abyss》?
- ※《Cagna, Malebranche of the Burning Abyss》?
- ※《Calcab, Malebranche of the Burning Abyss》?
- ※《Draghig, Malebranche of the Burning Abyss》?
- ※《Farfa, Malebranche of the Burning Abyss》?
- ※《Libic, Malebranche of the Burning Abyss》?
―「彼岸」と名のついた魔法・罠カード
※は「彼岸」に関する効果を持つ魔法・罠カード
- ※《善悪の彼岸》
- ※《The Terminus of the Burning Abyss》?
- ※《Fire Lake of the Burning Abyss》?
- ※《The Traveler and the Burning Abyss》?
―「彼岸」に関する効果を持つカード
―その他のリンク