墓地アドバンテージ †
「墓地に存在するカード」についてのアドバンテージ(優位性)。
「多くのカードが墓地に置かれているプレイヤーが有利」とする考え方に基づく用語。
ただし、大多数の墓地利用カードは墓地のカードの数量だけでなく種類や質を問うものも多く、このアドバンテージが当てはまらないことも多い。
墓地のカードが1、2枚多い程度ではデュエルにおける影響はさほどなく、「多い方が有利となりやすい傾向にある」くらいに思っておいた方がよい。
墓地アドバンテージは以下のような方法で上級モンスターや他のアドバンテージに変換できる。
それら以外でも墓地を利用するカードには、デュエルに大きな影響を及ぼすものが多いため、カード・アドバンテージにも繋がりやすい。
- 昨今では墓地に落ちた際のみに効果を発揮するカードも増えているが、これも広義の意味で墓地アドバンテージと言える。
- 他のトレーディングカードゲームと比較すると、遊戯王OCGは墓地を利用したメカニズムが多い傾向にある。
MTGの影響から、他のTCGでは蘇生やサルベージは黒・闇属性系のカードに与えられる傾向があるが、OCGはその影響がみられず属性を問わず蘇生などが存在する。
また、墓地をリソースとして使用する効果が多いのは、OCGにはMTGやデュエル・マスターズにおける「マナ」のようなコストが存在せず、手軽なコストとして扱えるものが墓地だったという面もあるだろう。
- 遊戯王OCGにおける墓地アドバンテージの歴史について
- 「遊戯王における墓地とは、『Magic: the Gathering』におけるマナプールであり、墓地はリソースで除外されることで初めて価値を失う」と考える人もいる。
もっとも、除外を利用するカードは増えているため、この概念は当てはまらなくなって来ている。
ただし、依然として除外カードを積極的に利用するのは【サイキック族】など特定のデッキに限られ、《死者蘇生》のような汎用カードも存在しない。
また、「除外は破壊(墓地送り)より強い」というセオリーや「自身を除外して発動する効果」はほぼ1度しか発動できない事から、昔ほどではないが現在でもこの概念は生きていると言えよう。
- アニメZEXALシリーズの主人公である遊馬は当初このアドバンテージを重視しておらず、「遊馬vs凌牙」(2戦目)では墓地アドバンテージを考慮しない戦術を取ったことをアストラルに指摘されていた。
後に重要視するようになっており、特に「遊馬vsベクター」(2戦目)や「遊馬vsアリト」(3戦目)等では複数の墓地発動カードを用いてピンチを切り抜けている。
後者では対戦相手のアリトも《No.80 狂装覇王ラプソディ・イン・バーサーク》で遊馬の墓地のカードを除外するなど、墓地アドバンテージの強さが如実に示されたデュエルであった。
- アニメVRAINS主人公の遊作/Playmakerは墓地で発動する効果を持つカードを多数使用しており、作中初期から墓地アドバンテージを活かしている。
特に「vsプロトタイプAIデュエリストA」戦では、ハンデスにより後攻1ターン目から手札0になったにもかかわらず、墓地のカードだけで巻き返し一気に逆転1ターンキルに繋げている。
「了見/リボルバーvsライトニング」戦では、ライトニングが《天装騎兵セグメンタタ》の効果でリボルバーに捨てさせられた《裁きの矢》を7枚の「天装騎兵」モンスターをデッキに戻してサルベージしている。
デュエルを観戦していたAiはそのことにショックを受けていたが、Playmakerは「(《裁きの矢》を回収するために)大きな代償を払っている」と墓地リソースの減少に触れている。
- 上記の通り主人公サイドが大幅なデッキ破壊を受けたデュエルの殆どでは、それによって稼がれた墓地アドバンテージで逆転の道に繋げるのがお決まりとなっている。
―墓地に存在する場合に効果を発動できるカード
墓地から自身を除外して発動する効果を持つカードはこちらを参照。
―墓地に存在することで永続的に効果が発動するカード
―墓地に存在する時に自身の効果で特殊召喚できるモンスター
自己再生を参照。
―墓地に存在する時に自身の効果でサルベージできるカード
―自身が墓地へ送られた時に効果を発動するカード
墓地へ送られたを参照。
―同名カードが墓地にある時強化されるカード
同名カードを参照。
―特定カードが墓地にある時、強化されるカード
( )内は条件となるカード。
特に記述がない時は自分の墓地のみ。
―召喚条件・発動条件として墓地のカードの枚数や種類数を参照するカード
( )内は条件となるカード。
関連リンク †