各フェイズやステップでカードを最初に発動する権利は、常にターンを進めているターンプレイヤーにあります。
これをターンプレイヤーの「優先権」といいます。
相手[[プレイヤー-《神の宣告》のような「召喚を無効にするカウンター罠」は、場に出る前(召喚成功前)に発動する扱いである。
召喚成功後に優先権を行使して発動する起動効果などとはタイミングが異なる。
場に出なかった扱いであるため、当然永続効果・誘発効果は適用・発動せず、起動効果も使えない。
→モンスターの召喚も参照
ターンプレイヤーが、何らかのカードのプレイをした直後に、自分に優先権があることを確認しながらプレイすることは大切である。
しかし、自分に優先権がある状態で相手に「何か発動しますか?」と伺うと言うことは、事実上優先権を放棄していることになる。
故に、以下のようなことは出来ない。
相手に伺うと言うことは、優先権を放棄しているし、相手も優先権を放棄した、つまり、「モンスターを召喚したタイミング」は終わっているので、《激流葬》を発動できるタイミングでは無くなっている。
他方で、上記の例で非ターンプレイヤーが、「では、《サイクロン》を発動します」などクイックエフェクトを発動した場合、「モンスターを召喚したタイミング」のままなのでこれにチェーンして《激流葬》を発動することは出来る。
もう一つ、モンスターを召喚・特殊召喚したタイミングは「召喚・特殊召喚を無効にするカウンター罠」の発動タイミングがある。
これは召喚成功後のクイックエフェクトの発動タイミング以前のタイミングで、この確認かどうかの問題も出てくる。
順番的には、「召喚を無効にするカウンター罠」に対し「何か発動しますか?」と伺い、その後優先権でのクイックエフェクトの発動タイミングが訪れる。
確認でもめたくないならば、この召喚直後の確認を「召喚を無効にする罠を発動しますか?」としっかりと訊くことが大切だろう。
優先権の移る行為の直後に相手に伺うのは当然のこと、上記の例の確認を怠り《破壊輪》発動後すぐ《地獄の扉越し銃》を発動してしまうと、非ターンプレイヤーに異議を唱えられ巻き戻しが発生しフリーチェーンのカードを《破壊輪》にチェーンして発動される可能性が出てしまう。
(《地獄の扉越し銃》の発動が不可能になる。)
Q:自分のメインフェイズ中に、相手がモンスターを特殊召喚しました。
そのモンスターが特殊召喚に成功した時に発動する効果を持っていた場合、自分はその効果がチェーンブロックに積まれるより前にクイックエフェクトを発動できますか?
A:できません。
特殊召喚に成功した時に発動する効果が強制効果であるか任意効果であるかに関係なく、まず相手の効果がチェーンブロックに積まれその後で自分はクイックエフェクトを発動できます。(10/02/15)
Q:自分のメインフェイズ中に、相手がモンスターを特殊召喚しました。
特殊召喚に成功した時に発動する効果がない場合、先にクイックエフェクトを発動できるのはどちらですか?
A:優先権のある自分が先です。(10/02/15)
Q:ターンプレイヤーが《手札抹殺》を使いました。
この効果処理終了のタイミングで相手プレイヤーはターンプレイヤーの墓地に存在する《D−HERO ディアボリックガイ》を《D.D.クロウ》で除外したいと思っています。
その発動の前に優先権で《D−HERO ディアボリックガイ》の起動効果を発動することは出来ますか?
A:《手札抹殺》の効果処理が終了したタイミングで《D−HERO ディアボリックガイ》の効果を発動する事はできません。
この起動効果の発動には、処理終了時のお互いの優先権の放棄後となります。
一方《D.D.クロウ》はクイックエフェクトであるため《手札抹殺》の効果処理が終了したタイミングでの発動が可能です。
《D−HERO ディアボリックガイ》の発動前に除外することが可能です。(08/11/09)
Q:自分が《終末の騎士》を召喚し、誘発効果で《D−HERO ディアボリックガイ》を墓地に送りました。
この効果処理終了時、相手が《D.D.クロウ》を発動する前に《D−HERO ディアボリックガイ》の起動効果を発動することは出来ますか?
A:いいえ、この場合起動効果の発動には、処理終了時のお互いの優先権の放棄が必要となります。
一方《D.D.クロウ》はクイックエフェクトであるため誘発効果の効果処理が終了したタイミングでの発動が可能です。(09/07/14)
Q:自分が《D−HERO ディアボリックガイ》を捨て《ダーク・グレファー》を特殊召喚しました。
この特殊召喚に成功した時、相手が《D.D.クロウ》を発動する前に優先権で《D−HERO ディアボリックガイ》の起動効果を発動することは出来ますか?
A:《ダーク・グレファー》の特殊召喚に成功した時に、ターンプレイヤーである自分は墓地に存在する《D−HERO ディアボリックガイ》の効果を発動する事はできません。
よって、《ダーク・グレファー》の特殊召喚に成功した時に、自分がクイックエフェクトを発動しない場合、相手プレイヤーは《D.D.クロウ》を発動して、《D−HERO ディアボリックガイ》を除外する事ができます。(10/04/30)
Q:自分が《D−HERO ディアボリックガイ》を捨て《ダーク・グレファー》を特殊召喚しました。
この特殊召喚に成功した時、相手が《D.D.クロウ》を発動する前に優先権で《ダーク・グレファー》の起動効果を発動することは出来ますか?
A:はい、できます。(10/04/30)
Q:自分が《サイクロン》の効果を発動して相手にカードの発動確認をし、相手は何もカードを発動しませんでした。
その後自分は《サイクロン》の効果解決時のタイミングで相手にカードの発動確認を聞かずに手札から《サイバー・ドラゴン》を特殊召喚しました。
《サイクロン》の発動のタイミングではチェーン確認はしたものの、カードの処理後の発動確認をしていないので相手はこれについて異議を唱えて《サイクロン》の処理後のタイミングまで巻き戻し、《マインドクラッシュ》を発動して《サイバー・ドラゴン》を宣言することはできますか?
A:その場合、処理後のタイミングまで巻き戻して《マインドクラッシュ》を発動する事ができます。
なお、公式大会では当日の審判にご相談ください。(08/11/30)
Q:自分のモンスターが相手に攻撃を行いました。
この時点では優先権が自分にあるので、《サイクロン》を発動しました。
相手は、この《サイクロン》(スペルスピード2)にチェーンして《バトルフェーダー》(スペルスピード1)の効果を発動できますか?
A:調整中(10/10/11)
Q:モンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚に成功したとき優先権を使って起動効果を発動できるモンスターは、既にフィールドにいるモンスターや墓地・手札にいるモンスターでもかまいませんか?
A:モンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時に、召喚したモンスターおよび既にフィールドにいるモンスターは相手がクイックエフェクトを発動する前に起動効果を発動できます。
手札に存在するモンスターと墓地に存在するモンスターの起動効果は、優先権を放棄してからでなければ発動できません。(10/04/30)
Q:モンスターの通常召喚としてのセットをしたとき、または魔法・罠カードをセットしたときにも優先権を放棄せず効果モンスターの起動効果を発動することができますか?
A:モンスターを通常召喚する際にセットした場合や、魔法・罠カードをセットした時に、モンスターの起動効果を発動する事はできません。(10/02/11)
Q:ターンプレイヤーが《ダーク・グレファー》を召喚し優先権を放棄しました。これに対し非ターンプレイヤーは《奈落の落とし穴》を発動しました。これに対しターンプレイヤーは何も発動しませんでした。
この処理が終わった後優先権はどちらにありますか?
また、ターンプレイヤーに優先権がある場合、《奈落の落とし穴》の効果処理直後に《D−HERO ディアボリックガイ》の起動効果を発動することは出来ますか?それとも改めて優先権を放棄する必要がありますか?
A:優先権がどちらにあるのかを含め調整中(10/12/23)
Q:ターンプレイヤーが《ダーク・グレファー》を召喚し優先権を放棄しました。これに対し非ターンプレイヤーは《奈落の落とし穴》を発動しました。これに対しターンプレイヤーは何も発動しませんでした。
この処理が終わった後優先権はどちらにありますか?
また、ターンプレイヤーに優先権がある場合、《奈落の落とし穴》の効果処理直後に《ダーク・グレファー》の起動効果を発動することは出来ますか?それとも改めて優先権を放棄する必要がありますか?
A:優先権がどちらにあるのかを含め調整中(10/12/23)
Q:ターンプレイヤーがモンスターを召喚しシンクロ召喚を行うために優先権を放棄しました。これに対し非ターンプレイヤーは《激流葬》を発動しました。そのためターンプレイヤーは《神の宣告》を発動しました。
ターンプレイヤーはこのチェーン処理が終わった後シンクロ召喚を行うために改めて優先権を放棄する必要がありますか?(非ターンプレイヤーが《月の書》などでシンクロ召喚を妨害することは可能ですか?)
A:調整中(スペルスピード2のカードで《激流葬》を無効にした場合も同様に調整中)(10/12/23)