*遊戯王オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ/Yu-Gi-Oh! Official Card Game [#top]
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 遊戯王[[OCG]]が販売を開始した当初の商品名。~
 アニメ「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ」および「遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX」の放送期間中に使用されていた。~
 [[LIGHT OF DESTRUCTION]]までこの商品名で販売されていたが、[[STARTER DECK(2008)]]から[[遊戯王ファイブディーズ オフィシャルカードゲーム]]に変更された。~

 いわゆる「遊戯王[[カード]]」のホビー商品化は[[KONAMI]]が最初ではなく、1998年にバンダイから「遊戯王[[カードダス]]」が製造・販売されている。~
 これは同時期にバンダイの提供で放送されたアニメ「遊☆戯☆王」とタイアップした商品であったが、同アニメが半年で放送を終了した後、第3弾で製造終了となっていた。~
 (このアニメは「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ」とは別物。「遊戯王DM」と区別するため、制作会社が東映アニメーションであったことから「東映版」、もしくは放送局がテレビ朝日系列であったことから「テレ朝版」と呼ぶ事が多い)~
 この後[[KONAMI]]が「遊戯王」関連製品の権利をバンダイから買い取り、「遊戯王[[カードダス]]」とは全く別のフォーマットで販売を開始したのが本品である。~
 原作の高い人気に加え、実物と同一フォーマットの[[カード]]を使用したアニメ「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ」の放送により人気が爆発した。~

 [[PREMIUM PACK 1]]の限定販売が行われた東京ドームに想定をはるかに上回る4万人が詰めかけ、あまりの混雑に販売が途中で中止に。~
 これに不満を抱いた購入希望者を鎮圧するために機動隊が出動したというエピソードは、全盛期の「遊☆戯☆王」人気を象徴する出来事と言える。~

 原作漫画終了後も、「遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX」をはじめとするアニメオリジナル作品を放送し、メディアミックス展開を続けることで人気を維持。~
 最盛期にこそ及ばないが、カードゲーム業界におけるシェア上位を現在に至るまで堅持している。~

-現在でこそトレーディングカードゲームは男児向けホビーの定番となっているが、この風調は遊戯王[[OCG]]の大ヒットがきっかけとなったものである。~
元々トレーディングカードゲームのプレイ層はテーブルトークRPGに近く、比較的高年齢のゲームプレイヤーが主体となっていた。~
これに対し遊戯王OCGは、「対象年齢12歳以上」(後に9歳以上に変更)となってはいるものの随所に低年齢層への配慮が見られ、小学生の男児や未就学児に至るまで幅広く普及した。~
下記の点は現在でこそ多くのカードゲームに取り入れられているが、いずれも遊戯王OCGが開祖となったものである。~

--[[カード]]の全ての漢字に振り仮名がふられている。~
--既存のTCGは「10枚入り300円」が基本であったが、遊戯王OCGは「5枚入り150円」で、小遣いの少ない子供でも買いやすい。~
--ゲームショップや玩具店だけでなく、コンビニエンスストアなどの幅広い小売店で販売。~
--実物と完全に同一フォーマットのカードがアニメに登場する。~

-ルールはバンダイ版よりも大幅に原作に近いものが採用されているが、初期のルールは原作の再現度はともかく、カードゲームとしては欠陥が多いものであった。~
[[公式ルール]]→[[エキスパートルール]]→[[新エキスパートルール]]と、約1年3ヶ月の間に3回のルール改定が行われ、ゲームとしての体裁が整えられた。~
こうした初期のルール整備の不徹底が、[[タイミングを逃す]]や[[ダメージステップ]]等の処理の複雑化を招いた事は否めず、現在まで深く爪痕を残している。~

-アニメ新作に伴いたびたび商品名を変えてきたが、一連の遊戯王OCG15周年記念商品や[[デュエリストパック−決闘都市編−]]など、原作を意識した商品ではいまだにこちらの名称が使われている。

**関連リンク [#link]
-[[遊戯王アーク・ファイブ オフィシャルカードゲーム]]
-[[OCG]]

-[[データベース]]