*遊戯王ゼアル オフィシャルカードゲーム/Yu-Gi-Oh! Official Card Game [#ba5203b1]
 ●遊戯王ゼアル オフィシャルカードゲームとは?~
 このゲームは、「週刊少年ジャンプ」に連載されていたマンガ「遊☆戯☆王」に登場するカードゲームを作品中の設定に基づいてカードゲーム化したものです。~
 さまざまな[[モンスター]]や[[魔法>魔法カード]]・[[罠>罠カード]]の[[カード]]を駆使しながら敵モンスターを打ち負かし、相手の[[ライフポイント]]を0にすることがこのゲームの目的です。~
 また使用するカードには、たくさんの種類が存在します。~
 本商品に入っているカードだけでも遊ぶことはできますが、パックを購入したり、友達とカードを[[交換>トレード]]していくことによって、あなたの[[デッキ]]はどんどん進化していくことでしょう。

 (公式ルールブック マスタールール2対応 バージョン1.2より引用)
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 [[KONAMI]]が製造・販売しているトレーディングカードゲーム。~
 [[集英社]]の「週刊少年ジャンプ」に連載された漫画「遊☆戯☆王」に登場するトレーディングカードゲームを再現したゲームである。~
 略称は[[OCG]]、または遊戯王OCG。~
 本Wikiではこの「遊戯王ゼアル オフィシャルカードゲーム」の情報を取り扱う。

 1999年に発売を開始し、原作の高い人気を背景に一躍カードゲームブームを巻き起こした。~
 その後現在にいたるまで国内のトレーディングカードゲーム業界ではトップシェアを維持している。~
 原作である「遊☆戯☆王」の漫画およびアニメの終了後も、「遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX」「遊☆戯☆王5D's」「遊☆戯☆王ZEXAL」とTVおよび漫画の新シリーズを継続して発表、メディアミックスによって高い人気を維持している。~
 日本国内のみならず海外でも好評を博し、2000年にはアジア大会、2003年以降は毎年世界大会を開催している。~

 他のTCGとルールを比較すると、非常に[[コスト]]の概念が希薄な点が特異である。~
 TCGでは一般的にほとんどの行動を行うにあたり、何らかの[[コスト]] (たとえばMagic: the Gatheringであれば「マナ」)が必要となる。~
 しかし遊戯王OCGでは「[[手札]]を1枚捨てる」などと明記されていない限り、[[魔法・罠カード]]の[[発動]]、[[モンスター]]の[[召喚]]、[[攻撃]]、[[モンスター効果]]の使用に至るまで特に[[コスト]]を要しない。~
 これをはじめ、ルールは全体的に直感的でわかりやすく、初心者への敷居が低いのが大きな特長といえる。

 もっとも、ルールは表面的には分かりやすいものの、実のところ[[優先権]]、[[ダメージステップ]]、[[タイミングを逃す]]などの高度なルールは非常に難解。~
 また、[[調整中]]を頻発させる、[[《ポールポジション》]]のような根本的に欠陥を抱えた[[カード]]を製造してしまうなど、ルールの整備やテストプレイの不足を疑われる事例も多い。~
 かつては[[対象をとる効果>対象をとる(指定する)効果]]かどうかや[[コスト]]と[[効果]]の違いなどが分かりにくい点も問題とされていたが、これらについては近年改善傾向にある。~
 強力な[[カード]]に[[エラッタ]]を出して調整を行うことがほとんどないため、[[禁止・制限カード]]が100枚以上という膨大な数にのぼっているのも名物(?)の1つである。~

-現在2つのギネス記録を有している。
--「世界で最も販売枚数の多いトレーディングカードゲーム」~
2009年に225億枚を突破したとして申請、受理された。~
その後、2011年には251億枚を突破したとして再び世界記録として認定された。
--「参加人数が最も多いトレーディングカードゲームトーナメント」~
2012年3月24日〜25日に米国カリフォルニア州ロングビーチで開催された「Yu-Gi-Oh! Championship Series」第100回の参加者が4364人にのぼり、世界記録として認定された。

-遊戯王OCGは他のTCGと比べ、非常に[[ドロー]][[カード]]が少ない。~
これは上記の通り遊戯王OCGはほとんどの行動にコストが掛からないためである。~
他のTCGでは[[手札]]がいくらあっても[[コスト]]を確保しなければ行動できないが、遊戯王OCGでは[[手札]]の[[カード]]をほとんど制約なく使用できるため、[[手札]]の枚数がそのまま手数に直結するのだ。~
[[手札]]が1枚増えるだけの[[《強欲な壺》]]が[[禁止カード]]に指定されているのは、TCGとしては極めて異例である。~
--逆に、[[除去]]、[[蘇生]]、[[サーチ]]などを行う[[カード]]は数が多く、[[コスト]]も軽い傾向にある。~
また、[[1ターンキル]]が異常に多い。

-発売開始以来2度にわたり商品名称が変更されている。~
1999年の発売当初の名称は「遊☆戯☆王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ」であり、アニメGXの放送終了までこの名であった。~
その後、2008年の[[スターターデッキ>STARTER DECK(2008)]]以降「遊☆戯☆王5D's オフィシャルカードゲーム」に変更され、こちらはアニメ5D'sの放送終了まで続いた。~
さらに、2011年の[[スターターデッキ>STARTER DECK(2011)]]以降は現在の「遊☆戯☆王ゼアル オフィシャルカードゲーム」となっている。
--名称変更のたびにロゴも変更されているが、[[カード]]裏面のロゴは現在に至るまで「遊☆戯☆王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ」のまま変更されていない。

-原作・アニメにおいて―~
漫画「遊☆戯☆王」に登場したトレーディングカードゲーム「マジック&ウィザーズ(M&W)」が本ゲームの原型である。~
M&Wは「Magic: the Gathering」をモチーフとしており、高橋和希氏いわく「ルールは一晩で考えた」とのこと。~
元々「遊☆戯☆王」は1話ごとに異なるゲームで対決する漫画であったが、M&Wが人気になった事でカードゲーム漫画へと方針を転換、ジャンプ有数の人気漫画となり大ヒットとなった。~

--劇中設定では、M&Wは米国人の[[ペガサス・J・クロフォード>《ペガサス》]]が、古代エジプトの神官が石版から魔物を呼び出し戦った様子にヒントを得て制作したものとされている。~

--原作および原作の世界観を継承する「遊戯王R」でのカードゲームの呼称は「M&W」であるが、アニメでは一貫して「デュエルモンスターズ」と呼ばれている。~
この呼称は現在知られる遊戯王デュエルモンスターズシリーズが放映される前にテレビ朝日系列で放送されていた東映版遊戯王から使用され、東映版からDMへと受け継がれた数少ない要素となった。~
なお、5D’s以降はOCGの商品名から「デュエルモンスターズ」の文字は消えているが、劇中でのカードゲームの名前はその後も「デュエルモンスターズ」とされている。

**関連リンク [#acf50f4b]
-[[YU-GI-OH! TRADING CARD GAME]]
-[[OCG]]


-[[公式用語集]]
-[[公式ルールブック:http://www.yugioh-card.com/japan/howto/rule_book.php]]