*遊戯王ゼアル オフィシャルカードゲーム/Yu-Gi-Oh! Official Card Game [#ba5203b1]
 ●遊戯王ゼアル オフィシャルカードゲームとは?~
 このゲームは、「週刊少年ジャンプ」に連載されていたマンガ「遊☆戯☆王」に登場するカードゲームを作品中の設定に基づいてカードゲーム化したものです。~
 さまざまな[[モンスター]]や[[魔法>魔法カード]]・[[罠>罠カード]]の[[カード]]を駆使しながら敵モンスターを打ち負かし、相手の[[ライフポイント]]を0にすることがこのゲームの目的です。~
 また使用する[[カード]]には、たくさんの種類が存在します。~
 本商品に入っている[[カード]]だけでも遊ぶことはできますが、パックを購入したり、友達とカードを[[交換>トレード]]していくことによって、あなたの[[デッキ]]はどんどん進化していくことでしょう。
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 (公式ルールブック マスタールール2対応 バージョン1.2より引用)
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 [[KONAMI]]が製造・販売しているトレーディングカードゲーム。~
 [[集英社]]の「週刊少年ジャンプ」に連載された漫画「遊☆戯☆王」に登場するトレーディングカードゲームを再現したゲームである。~
 略称は[[OCG]]、または遊戯王OCG。~
 本Wikiではこの「遊戯王ゼアル オフィシャルカードゲーム」の情報を取り扱う。
 遊戯王[[OCG]]の3代目の商品名。~
 アニメ『遊☆戯☆王&ruby(ゼアル){ZEXAL};』、および『遊☆戯☆王&ruby(ゼアル){ZEXAL};&ruby(セカンド){II};』の放送期間中に使用されていた。~
 2011年3月19日発売の[[STARTER DECK(2011)]]からこの名称での販売を開始。~
 2014年3月21日発売の[[スターターデッキ(2014)]]から「[[遊戯王アーク・ファイブ オフィシャルカードゲーム]]」に変更された。~

 1999年に発売を開始し、原作の高い人気を背景に一躍カードゲームブームを巻き起こした。~
 その後現在にいたるまで国内のトレーディングカードゲーム業界ではトップシェアを維持している。~
 原作である「遊☆戯☆王」の漫画およびアニメの終了後も、「遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX」「遊☆戯☆王5D's」「遊☆戯☆王ZEXAL」とTVおよび漫画の新シリーズを継続して発表、メディアミックスによって高い人気を維持している。~
 日本国内のみならず海外でも好評を博し、2000年にはアジア大会、2003年以降は毎年世界大会を開催している。~
 また[[集英社]]発行の遊戯王関連の無料小冊子によれば「2013年3月時点で遊戯王カードは5700種類以上」とされており、「カードゲーム界のロングセラー商品(または大人気商品)」と宣伝される場合も多い。~
-[[OCG]]ではこの期間中の商品には全面的に「遊戯王ZEXAL」のロゴが使用されたが、[[TCG]]ではZEXAL以降のロゴは使用されず「遊戯王デュエルモンスターズ」時代の名称に戻し、ロゴが一新されている。~

 他のTCGとルールを比較すると、非常に[[コスト]]の概念が希薄な点が特異である。~
 TCGでは一般的にほとんどの行動を行うにあたり、何らかの[[コスト]] (たとえばMagic: the Gatheringであれば「マナ」)が必要となる。~
 しかし遊戯王OCGでは「[[手札]]を1枚[[捨てる]]」等と明記されていない限り、[[魔法・罠カード]]の[[発動]]、[[モンスター]]の[[召喚]]、[[攻撃]]、[[モンスター効果]]の使用に至るまで特に[[コスト]]を要しない。~
 これをはじめ、ルールは全体的に直感的でわかりやすく、初心者への敷居が低いのが大きな特長といえる。
-ルールは[[マスタールール2]]が使用された。~

 もっとも、ルールは表面的には分かりやすいものの、[[優先権]]、[[ダメージステップ]]、[[タイミングを逃す]]等といった高度なルールは非常に難解。~
 また、個々の[[カード]]に対し[[調整中]]を頻発させる、[[《ポールポジション》]]のような根本的に欠陥を抱えた[[カード]]を製造してしまう等、ルールの整備やテストプレイの不足を疑われる事例も多い。~
 かつては[[対象をとる効果>対象をとる(指定する)効果]]かどうかや[[コスト]]と[[効果]]の違い等が分かりにくい点も問題とされていたが、これらについては近年改善傾向にある。~
 強力な[[カード]]に[[エラッタ]]を出して調整を行うことがほとんどないため、[[リミットレギュレーション]]が合計100枚以上という膨大な数にのぼっているのも名物(?)の1つである。~

-現在2つのギネス記録を有している。~
--「世界で最も販売枚数の多いトレーディングカードゲーム」~
2009年に225億枚を突破したとして申請、受理された。~
その後、2011年には251億枚を突破したとして再び世界記録として認定された。~
--「参加人数が最も多いトレーディングカードゲームトーナメント」~
2012年3月24日〜25日に米国カリフォルニア州ロングビーチで開催された「Yu-Gi-Oh! Championship Series」第100回の参加者が4364人にのぼり、世界記録として認定された。~

-遊戯王OCGは他のTCGと比べ、非常に[[ドロー]][[カード]]が少ない。~
これは上記の通り遊戯王OCGはほとんどの行動に[[コスト]]が掛からないためである。~
他のTCGでは[[手札]]がいくらあっても[[コスト]]を確保しなければ行動できないが、遊戯王OCGでは[[手札]]の[[カード]]をほとんど制約なく使用できるため、[[手札]]の枚数がそのまま手数に直結するのだ。~
[[手札]]が1枚増えるだけの[[《強欲な壺》]]が[[禁止カード]]に指定されているのは、TCGとしては極めて異例である。~
--逆に、[[除去]]・[[蘇生]]・[[サーチ]]等を行う[[カード]]は数が多く、[[コスト]]も軽い傾向にある。~
また、[[1ターンキル]]が非常に多い。~

-漫画やアニメなどのメディアミックスも展開するTCGは遊戯王OCGに特有のものではなく、他にも漫画やアニメなどと並行して展開されているTCG商品は数多く存在する。~
その中でも遊戯王OCGに顕著な特徴は、「漫画・アニメを原作とするカードゲームである」ことだろう。~
遊戯王OCGは、他のTCGに比べ「漫画・アニメにのみ登場する[[カード]]が非常に多い」「漫画・アニメで登場したカードが[[OCG]]化しても[[テキスト]]や挙動がそれらと異なる」といった事例が非常に多く、時に[[プレイヤー]]やメディア作品のファンやから批判されることがある。~
しかし、そういった互換性を持つTCGのメディア作品は、多くの場合「(ゲームシーンのみであることもあるが)そのTCGを原作として制作されている」のであり、''漫画・アニメで登場したカードゲームの再現に過ぎない''遊戯王OCGをそれらのTCGと一緒くたにして批判することは的外れである。~
--「遊☆戯☆王 Dチーム・ゼアル」は、他の遊戯王シリーズの漫画作品と異なり、ゲームシーンを遊戯王OCGに準拠させて制作されているため、[[OCG]]と完全互換である。~
--こうした齟齬に敏感な海外に配慮し、遊戯王シリーズのアニメ作品が海外で放送される際には、「アニメと実物の[[TCG]]が異なる」ことを明示するためカードフォーマットを全面的に変更している。~

-発売開始以来2度にわたり商品名称が変更されている。~
1999年の発売当初の名称は「遊☆戯☆王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ」であり、アニメGXの放送終了までこの名であった。~
その後、2008年の[[スターターデッキ>STARTER DECK(2008)]]以降「遊☆戯☆王5D's オフィシャルカードゲーム」に変更され、こちらはアニメ5D'sの放送終了まで続いた。~
さらに、2011年の[[スターターデッキ>STARTER DECK(2011)]]以降は現在の「遊☆戯☆王ゼアル オフィシャルカードゲーム」となっている。~
--名称変更のたびにロゴも変更されているが、[[カード]]裏面のロゴは現在に至るまで「遊☆戯☆王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ」のまま変更されていない。~

-原作・アニメにおいて―~
漫画「遊☆戯☆王」に登場したトレーディングカードゲーム「マジック&ウィザーズ(M&W)」が本ゲームの原型である。~
M&Wは「Magic: the Gathering」をモチーフとしており、高橋和希氏いわく「ルールは一晩で考えた」とのこと。~
元々「遊☆戯☆王」は1話ごとに異なるゲームで対決する漫画だったが、M&Wが人気になった事でカードゲーム漫画へと方針を転換、ジャンプ有数の人気漫画となり大ヒットとなった。~
『遊☆戯☆王&ruby(ゼアル){ZEXAL};』は、[[KONAMI]]がスポンサーとなっている『遊☆戯☆王』アニメシリーズの第4作。~
2011年4月から2014年3月にかけて146話が放送され、第1期『遊☆戯☆王&ruby(ゼアル){ZEXAL};』が2011年4月から2012年9月まで、第2期『遊☆戯☆王&ruby(ゼアル){ZEXAL};&ruby(セカンド){II};』が放送時間・曜日を変更して2012年10月から2014年3月まで放送された。~
物語はどちらも「[[No.]]」と呼ばれる特別な[[カード]]が鍵となっており、第2期では主にバリアン世界に関連した内容となっている。~
--作中の[[No.]]の設定もあってか、残念ながらアニメ放送中に1〜100までの[[No.]]が全て登場することは無かった。~
放送終了後に[[OCG]](主にコレクターズパック)や漫画で少しずつ補完された結果、2019年5月に発売された[[COLLECTION PACK−革命の決闘者編−]]でようやく全ての「[[No.]]」の名称が揃った。~

--劇中設定では、M&Wは米国人の[[ペガサス・J・クロフォード>《ペガサス》]]が、古代エジプトの神官が石版から魔物を呼び出し戦った様子にヒントを得て制作したものとされている。~

--原作および原作の世界観を継承する「遊戯王R」でのカードゲームの呼称は「M&W」であるが、アニメでは一貫して「デュエルモンスターズ」と呼ばれている。~
この呼称は現在知られる遊戯王デュエルモンスターズシリーズが放映される前にテレビ朝日系列で放送されていた東映版遊戯王から使用され、東映版からDMへと受け継がれた数少ない要素となった。~
なお、5D’s以降はOCGの商品名から「デュエルモンスターズ」の文字は消えているが、劇中でのカードゲームの名前はその後も「デュエルモンスターズ」とされている。~

**関連リンク [#acf50f4b]
-[[YU-GI-OH! TRADING CARD GAME]]
**関連リンク [#link]
-[[遊戯王アーク・ファイブ オフィシャルカードゲーム]]
-[[OCG]]

-[[公式用語集]]
-[[公式ルールブック:http://www.yugioh-card.com/japan/howto/rule_book.php]]