*裏側表示で除外/Banish face-down [#top]

 [[《タイムカプセル》]]や[[《強欲で貪欲な壺》]]などの[[効果]]で「[[裏側表示]]での[[除外]]」が発生する事がある。~
 これらも[[除外]]された[[カード]]の一種であるが、通常の[[除外]]とは幾つか異なる点があるため使用時には下記の事に注意したい。~

-「[[裏側表示]]で[[除外]]」された[[カード]]は[[非公開情報]]である。~
その[[カード]]の[[持ち主]]は自由にめくって表面を[[確認]]できるが、[[相手]]は[[確認]]することができない。~

-「[[裏側表示]]で[[除外]]」された[[カード]]は、[[カード]]の表側の情報が一切判別できないものとして扱う。~
従って、他の[[カードの効果]]によって[[カードの種類]]・[[レベル]]・[[種族]]・[[属性]]・[[攻撃力]]・[[守備力]]・[[カード名]]などを参照することはできない。~

--[[フィールド]]で[[裏側表示]]になった[[カード]]は[[カードの位置]]の都合上[[モンスターカード]]か[[魔法・罠カード]]の判別は付くが、「[[裏側表示]]で[[除外]]」された[[カード]]はその判別もされない。~
よって、[[モンスター]]のみを[[デッキ]]に[[戻す]][[《大欲な壺》]]や[[モンスター]]を[[墓地に戻す]][[《異次元からの埋葬》]]を使用する事は不可能である。~

--[[《平行世界融合》]]など、[[除外]]された[[カード]]を[[デッキ]]に[[戻し>戻す]]て[[融合召喚]]を行う[[カード]]でも[[融合素材]]に利用する事はできない。~
//https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/faq_search.action?ope=4&cid=7942
[[フィールド]]で[[裏側表示]]になっている[[モンスター]]は[[融合素材]]に利用できるので、[[裁定]]が異なる点に注意したい。~

--この都合上、「[[裏側表示]]で[[除外]]」された[[カード]]を再利用する手段は極々限られており、基本的にはその[[デュエル]]中に再利用できないと考えても良い。~
数少ない例外は[[下記のリスト>#list2]]の様に[[カードの種類]]を問わずに「[[除外]]された[[カード]]を◯◯する」[[効果]]で回収する事だろう。~
あるいは、[[カード]]の表裏を問わず[[除外されたカードの枚数に関係する効果を持つカード>除外#card16]]と併用して間接的に利用する手段もある。~

-「[[裏側表示]]で[[除外]]」された[[カード]]は、[[フィールド]]における[[裏側表示]][[カード]]と同様に[[効果]]を使用できない。~
[[《異次元の偵察機》]]や[[《シューティング・クェーサー・ドラゴン》]]などの、自身が[[除外]]された場合や[[フィールド]]を[[離れた>離れる]]場合に[[発動]]する[[効果]]の[[トリガー]]にもならない。~

-原則として、「[[裏側表示]]での[[除外]]」が発生するのは、[[テキスト]]に『[[裏側表示]]で[[除外]]』と明記されている[[カード]]によるものである。~
[[フィールド]]に[[裏側表示]]で存在する[[カード]]を[[《邪帝ガイウス》]]等で[[除外]]しても、「[[裏側表示]]での[[除外]]」になる事はなく、通常通り[[表側表示]]で[[除外]]する。~
ただし[[《銀河眼の光子竜》]]などの「[[一定期間だけ除外]]する[[カード]]」(一定期間後に[[フィールド]]に[[戻す]])の場合、[[裏側表示]]の[[カード]]を[[裏側表示]]のまま[[除外]]する。~

-[[モンスタートークン]]は[[コスト]]・[[効果]]にかかわらず「[[裏側表示]]で[[除外]]」することができない。~
[[モンスタートークン]]には[[裏側表示]]が存在しないからである。~
[[空撃ち]]にあたる状況では、そもそも[[発動]]自体ができない[[裁定]]となっている。~
//https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/faq_search.action?ope=5&fid=19209

--なお[[モンスタートークン]]を通常の[[除外]](=[[表側表示]]での[[除外]])を行う事は可能であるので[[裁定]]の違いに注意。~
(例:[[モンスタートークン]]を[[《The アトモスフィア》]]の[[特殊召喚]][[コスト]]に使う事は可能だが、[[《百万喰らいのグラットン》]]の[[特殊召喚]][[コスト]]には使えない。)~

-「[[裏側表示]]で[[除外]]」する[[カード]]の初出は第2期の[[《光の封札剣》]]であり、意外と歴史は古い。~
ただし、当時はルールが定まっておらず、[[《光の封札剣》]]の初期[[テキスト]]は「伏せたまま[[フィールド]]外に置く」となっており、[[除外]]とも異なる状態であった。~
後に[[エラッタ]]され、正式に「[[裏側表示]]で[[除外]]」というルールが制定された。~

-以前は「[[裏側表示]]で[[除外]]」された[[カード]]は、元々の[[持ち主]]も[[確認]]できないという[[裁定]]だった。~
当初は「[[裏側表示]]での[[除外]]」を行う[[カード]]は[[《タイムカプセル》]]や[[《光の封札剣》]]といった何が[[除外]]されたのか[[持ち主]]に分かる[[カード]]しかなく、[[プレイヤー]]の記憶さえ確かならばゲーム上問題なかったためである。~
ところが、2011年に[[デッキトップ]]を[[除外]]する[[《サイ・ガール》]]が登場した事で、[[持ち主]]も何が[[除外]]されたのかが把握できない事態が発生。~
「[[デッキ]]に[[サーチ]]先が残っているつもりで[[《増援》]]を[[発動]]したが、知らぬ間に[[裏側表示]]で[[除外]]されており[[空撃ち]]になってしまう」といった事例が生じ得るようになる。~
暫くはこの状況のみ[[空撃ち]]を認める[[特殊裁定]]が下されたのだが、2013年頃に[[裁定変更]]が行われ、「[[裏側表示]]で[[除外]]された[[カード]]を[[持ち主]]は[[確認]]できる」という現在の[[裁定]]となった。~
この[[裁定変更]]が行われて以降「[[裏側表示]]で[[除外]]」を行う[[カード]]が飛躍的に増加した。~

-原作・アニメにおいて―~
アニメGXでは[[《タイムカプセル》]]により[[裏側表示]]で[[除外]]された[[通常魔法]]《異次元からの宝札》の「[[除外]]された場合の[[効果]]」が[[発動]]している。~
[[OCG]]では上記の通り[[裏側表示]]で[[除外]]された[[カード]]の[[効果の発動]]はできないため、どうやらルールが異なるようである。~
--その後、長い間[[裏側表示]]で[[カード]]が[[除外]]されるシーンは登場しなかったが、アニメVRAINSの「遊作/Playmaker vs Ai」戦でPlaymakerが[[通常魔法]]《サイバネット・クロージャ》で[[デッキ]]から[[カード]]を裏側表示で[[除外]]している(ちなみに[[除外]]したのは[[《リコーデッド・アライブ》]]である)。~
この際、AiはPlaymakerが何を[[除外]]したのかを気にしている描写が見られており、どうやらアニメでも[[裏側表示]]で[[除外]]された[[カード]]を[[相手]]は確認できないようだ。~
**関連カード [#card]
***裏側表示で除外する効果・コストを持つカード [#list1]
-[[《ゴーストリック・スケルトン》]]
-[[《サイ・ガール》]]
-[[《トレジャー・パンダー》]]([[コスト]])
-[[《ブルー・ダストン》]]
-[[《宵闇の騎士》]]
-[[《百万喰らいのグラットン》]]([[コスト]]と[[効果]]両方)

-[[《カオス・ソルジャー −宵闇の使者−》]]
-[[《機巧蛇−叢雲遠呂智》]]([[コスト]])

-[[《E・HERO ネビュラ・ネオス》]]

-[[《No.89 電脳獣ディアブロシス》]]

-[[《発条補修ゼンマイコン》]]([[コスト]])

-[[《青き眼の激臨》]]
-[[《エクシーズ・オーバーライド》]]([[エクシーズモンスター]]の[[効果の発動]][[コスト]]として)
-[[《極超辰醒》]]([[コスト]])
-[[《強欲で金満な壺》]]([[コスト]])
-[[《強欲で貪欲な壺》]]([[コスト]])
-[[《シュトロームベルクの金の城》]]([[維持コスト]])
-[[《タイムカプセル》]]
-[[《超こいこい》]]
-[[《トゥーン・キングダム》]]
-[[《プレゼント交換》]]
-[[《滅びの呪文−デス・アルテマ》]]
-[[《見世物ゴブリン》]]
-[[《予見通帳》]]

-[[《拮抗勝負》]]
-[[《PSYフレーム・オーバーロード》]]
-[[《電網の落とし穴》]]
-[[《変則ギア》]]
-[[《死魂融合》]]
-[[《ハンドレス・フェイク》]]
-[[《光の封札剣》]]

***裏側表示で除外されたカードを再利用できるカード [#list2]
―[[手札]]に[[加える]]
-[[《原初の種》]]([[自分]]の[[カード]])

―[[墓地に戻す]]
-[[《伝説のフィッシャーマン三世》]]([[相手]]の[[カード]])

-[[《インフェルノイド・ティエラ》]]([[お互い]]の[[カード]])

-[[《PSYフレームロード・Ω》]]([[自分]]または[[相手]]の[[カード]])

-[[《バージェストマ・レアンコイリア》]]([[自分]]または[[相手]]の[[カード]])

―[[デッキ]]に[[戻す]]
-[[《ネクロフェイス》]]([[お互い]]の[[カード]])

-[[《雷劫龍−サンダー・ドラゴン》]]([[自分]]の[[カード]])

-[[《E・HERO エリクシーラー》]]([[お互い]]の[[カード]])

***それ以外に裏側表示で除外されたカードを利用できるカード [#list3]
 ※いずれも特定の[[カテゴリ]]や[[種族]]等を参照する場合は不可

-[[除外されたカードの枚数に関係する効果を持つカード>除外#card16]]
-[[規定数以上の除外されたカードを必要とするカード>除外#card17]]

**関連リンク [#link]
-[[除外]]
-[[裏側表示]]

-[[非公開情報]]

-[[公式用語集]]

**FAQ [#faq]
Q:[[《タイムカプセル》]]や[[《光の封札剣》]]などで[[裏側表示]]のまま[[除外]]した[[カード]]が複数枚ある場合、それらの[[カード]]は[[デュエル]]中どのように管理すべきですか?~
A:[[裏側表示]]のまま[[除外]]した[[カード]]が複数枚存在し、それぞれ別の[[効果]]によって[[除外]]していた場合は、[[デュエル]]中に[[お互い]]の[[プレイヤー]]が[[確認]]を行い、判別を付けながら[[デュエル]]を進行する事になります。~
  また、判別の付け方につきましては、特に決められた方法はなく、[[公認大会]]にてトラブルが発生した場合は、当日の審判の判断で進めます。(11/11/02)

Q:[[《タイムカプセル》]]や[[《異次元隔離マシーン》]]の[[効果]]によって[[裏側表示]]で[[除外]]されている[[カード]]は、めくって[[確認]]する事ができますか?~
A:[[裏側表示]]で[[除外]]されている[[カード]]の[[コントローラー]]は[[確認]]する事ができます。(13/07/19)~

Q:[[《サイ・ガール》]]や[[《ゴーストリック・スケルトン》]]の[[効果]]で[[除外]]した[[裏側表示]]の[[カード]]は、[[自分]]は何の[[カード]]か[[確認]]できますか?~
A:その[[カード]]の元々の[[持ち主]]のみ[[確認]]する事ができます。(13/11/16)~