*裏側表示/Face-down [#s2a2d95e]
 [[カード]][[表示形式]]の一つ。~
 [[カード]]を[[フィールド]]上に裏側表示で置くことを「[[セット]]する」、裏側表示で置かれていることを「[[セット]]されている」、と表現されることがある。~

-裏側表示の[[カード]]([[セット]]された[[カード]])について。~
[[フィールド]]上に[[裏側表示]]で存在している[[カード]]([[セット]]されている[[カード]])は、その[[カード]]の内容について[[公開情報]]ではありませんので[[相手]][[プレイヤー]]は確認する事ができません。~
[[モンスターカードゾーン]]に存在している場合には[[モンスター]]として判別されますが、それ以外の詳細な情報([[カード名]]・[[属性]]・[[レベル]]・[[攻撃力]]など)は判別できない状態です。~
[[魔法&罠カードゾーン]]に[[セット]]されている場合には、[[魔法カード]]か[[罠カード]]のどちらかではありますがやはり詳細な情報は確認できません。~
これらの場合には、特定の[[カード]]名を必要とする[[効果]]は[[適用]]されず、[[セット]]された[[モンスター]]の場合には[[装備カード]]を装備する事や、[[種族]]や[[属性]]、[[攻撃力]]などのカードの詳細な情報を必要とする[[効果]]を[[適用]]する事はできません。~

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(公式ルールブック バージョン 1.1 より引用)


-[[モンスター]]の場合は[[裏側攻撃表示]]と[[裏側守備表示]]に分けられる。~

-裏側表示の[[モンスター]]を[[コスト]]にする[[効果]]について。~
その[[発動条件]]、[[召喚条件]]に[[モンスター]]の[[属性]]・[[種族]]・[[カード名]]について条件が付いているものがあるが、裏側表示の[[モンスター]]を[[コスト]]・[[特殊召喚のための手順>召喚条件]]に使えるかどうかは[[カード]]によって異なる。~
[[剣闘獣]]の[[融合モンスター]]は、「裏側表示[[モンスター]]は[[融合素材]]にできない→できる」と[[裁定変更]]された。~
このように、この件に関する裁定は揺れており、個別の[[カード]]について[[事務局>遊戯王OCG事務局]]に問い合わせる必要があるだろう。
--裏側表示の[[モンスター]]を[[コスト]]に使うことができる[[カード]]
---[[《ゴッドバードアタック》]](09/03/20)
---[[《バーストブレス》]] (09/03/20)
---[[《フィッシャーチャージ》]](09/03/20)
---[[《戦線復活の代償》]](09/03/20)
---[[ウイルス]](09/03/20)
---[[剣闘獣]][[融合モンスター]]の[[特殊召喚]](09/03/20)
---[[《ボンディング−H2O》]] (09/10/09)
---[[《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》]](09/08/22)
--裏側表示の[[モンスター]]を[[コスト]]にできない[[カード]]
---[[《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》]](09/03/20)~
(現在は[[エラッタ]]済み)
---[[《アテナ》]](09/04/06)~
(現在は[[エラッタ]]済み)
---[[《虹の古代都市−レインボー・ルイン》]](3番目の[[効果]])(09/03/20)
--[[コスト]]以外で裏側表示の[[モンスター]]を[[発動条件]]に使えない[[カード]]
---[[《毒蛇の供物》]](09/03/20)~
(現在は[[エラッタ]]済み)
---[[《玉砕指令》]](09/03/20)
---[[《突撃指令》]](09/03/20)

-[[モンスタートークン]]には裏側表示がない。~
そのため、[[《月の書》]]や[[《月読命》]]といった「裏側表示にする[[効果]]」の対象にならず影響を受けない。

-[[対象をとられた>対象をとる(指定する)効果]]後に裏側表示になっても、[[効果]]は[[適用]]される。~
例えば、[[《サンダー・ブレイク》]]の[[効果]]に[[チェーン]]して、[[対象になった>対象をとる(指定する)効果]][[モンスター]]を[[《月の書》]]で裏側表示にしても[[破壊]]される。~
---[[《破壊輪》]]のように[[表側表示]][[モンスター]]しか[[破壊]]できないものは例外となる
--「[[無効]]にし[[破壊]]する」[[効果]]も同様に、裏側表示にしても逃れられない。~
--当然だが[[装備魔法]]の場合は装備[[対象]]不適切となり、装備できない。

-[[装備魔法]]等の「[[対象をとり続ける>対象をとる(指定する)効果]]」[[カード]]は裏側表示になった時点で、その関係性が断ち切られる場合が多い。~
たとえば、[[《リビングデッドの呼び声》]]で[[蘇生]]した[[モンスター]]を[[《月の書》]]などで[[裏側守備表示]]にすれば、関係性が断ち切られ[[完全蘇生]]となり、[[《リビングデッドの呼び声》]]が[[破壊]]されても[[モンスター]]が[[破壊]]されることは無くなる。~

-[[《月の書》]]などの[[効果]]により裏側表示にすると、それまでに受けた[[効果]]は[[リセット]]される。~
[[魔法>魔法カード]]・[[罠>罠カード]]・[[モンスター効果]]で変化した[[ステータス]]は元に戻る。[[妥協召喚]]した[[モンスター]]の[[攻撃力]]を戻すことも可能。~
「1[[ターン]]に1度だけ」などの制限も[[リセット]]されるほか、置かれていた[[カウンター]]なども全て無くなる。~
--「[[サイクル・リバース]][[モンスター]]」の効果は「[[リセット]]されない例外」と言える。~
--[[エクシーズモンスター]]の[[エクシーズ素材]]は裏側表示になっても失われない。[[エクシーズモンスター]]の[[効果>モンスター効果]]として維持しているわけではないからである。~

-ルール上必要な情報は裏側表示になっても失われない。~
--[[通常召喚]]([[アドバンス召喚]])・[[特殊召喚]]([[融合召喚]])に[[成功した>召喚・特殊召喚に成功した]]という情報。~
[[アドバンス召喚]]した後に裏側表示を経た[[モンスター]]の[[攻撃宣言時>攻撃宣言]]にも[[《生贄の抱く爆弾》]]を[[発動]]できる。~
また、[[特殊召喚]]された後、裏側表示になった[[モンスター]]も[[《スペシャルハリケーン》]]によって[[破壊]]される。
---「この[[効果]]によって[[特殊召喚]]された場合」の[[制限>誓約効果]]などは、裏側表示になると[[リセット]]される。~
--この[[ターン]]既に[[攻撃宣言]]を行ったという情報。~
[[攻撃宣言]]を行った[[モンスター]]は裏側表示になっても、[[メインフェイズ]]2で[[反転召喚]]を行うことはできない。~
「[[攻撃宣言]]を行った」という情報は[[リセット]]されず、「[[表示形式]]を変更できなくなる」という制約が成立するためである。~
同様の理屈で、[[バトルフェイズ]]中に[[攻撃]]を行った[[モンスター]]を裏側表示に変更し、その[[バトルフェイズ]]中に何らかの[[効果]]で[[表側攻撃表示]]にしたとしても、その[[モンスター]]はもう[[攻撃]]を行えない。~
「[[攻撃]]した」という情報は[[リセット]]されないからである。~
--この[[ターン]]既に[[表示形式]]を変更したという情報。~
[[リバース効果モンスター]]を[[反転召喚]]して[[効果]]を使った後、裏側表示にしても、[[表示形式]]を変更したという情報は残るため再度[[反転召喚]]は行えない。~
--[[蘇生制限]]~
一度満たした[[蘇生制限]]は裏側表示になっても失われない。~
ただし、[[反転召喚]]を[[無効]]にされた場合、[[蘇生制限]]を失うので注意。~

-裏側表示では、基本的に[[モンスター効果]]は発揮されない。~
例外は、[[テキスト]]に明記されている[[《ビッグ・シールド・ガードナー》]]と[[《ミドル・シールド・ガードナー》]]ぐらいのものである。

-[[カード]]を置くことができる場所は[[フィールド]]しかないので、[[表示形式]]は基本的に[[フィールド上のカード]]にのみ存在する概念である。~
しかし、特定の[[カード]]によって裏側表示のまま[[カード]]を[[ゲームから除外>ゲームから除外する(取り除く)]]されることがある。~
裏側表示で[[除外された>ゲームから除外する(取り除く)]][[カード]]は[[非公開情報>公開情報]]のため、[[相手]]はその内容を[[確認]]する事はできない。~
--[[《サイ・ガール》]]は裏側表示で[[除外した>ゲームから除外する(取り除く)]][[カード]]を[[持ち主]]すら[[確認]]できない特殊な[[効果]]を持つ。~

**関連カード [#face603n]
−[[表示形式]]を問わず裏側表示にする[[カード]]
-[[《闇の訪れ》]]

−[[裏側守備表示]]にする[[カード]]は[[裏側守備表示>裏側守備表示#cf4ad477]]を参照。

−裏側表示で[[ゲームから除外する(取り除く)]]効果を持つ[[カード]]~
-[[《サイ・ガール》]]
-[[《フライファング》]](自身が裏側表示になった場合)

-[[《タイムカプセル》]]
-[[《ワーム・ホール》]](裏側表示[[モンスター]]を選択した場合)

-[[《ハンドレス・フェイク》]]
-[[《光の封札剣》]]

−裏側表示のまま[[効果]]を[[発動]]する[[カード]]
-[[《ビッグ・シールド・ガードナー》]]
-[[《ミドル・シールド・ガードナー》]]

**関連リンク [#h46ee1c1]
-[[表示形式]]
--[[表側表示]]

--[[攻撃表示]]
---[[表側攻撃表示]]
---[[裏側攻撃表示]]
--[[守備表示]]
---[[表側守備表示]]
---[[裏側守備表示]]

-[[公式用語集]]

**FAQ [#jdbc2612]

Q:[[《タイムカプセル》]]や[[《光の封札剣》]]などで裏側表示のまま[[除外]]した[[カード]]が複数枚ある場合、それらの[[カード]]は[[デュエル]]中どのように管理すべきですか?~
A:裏側表示のまま[[除外]]した[[カード]]が複数枚存在し、それぞれ別の[[効果]]によって[[除外]]していた場合は、[[デュエル]]中にお互いの[[プレイヤー]]が確認を行い、判別を付けながら[[デュエル]]を進行する事になります。~
  また、判別の付け方につきましては、特に決められた方法はなく、[[公認大会]]にてトラブルが発生した場合は、当日の審判の判断で進めます。(11/11/02)