*《&ruby(ナンバーズ){No.};30 &ruby(はめつ){破滅};のアシッド・ゴーレム/Number 30: Acid Golem of Destruction》 [#top]
 エクシーズ・効果モンスター
 ランク3/水属性/岩石族/攻3000/守3000
 レベル3モンスター×2
 (1):X素材が無いこのカードは攻撃できない。
 (2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分はモンスターを特殊召喚できない。
 (3):自分スタンバイフェイズに発動する。
 このカードのX素材を1つ取り除くか、自分は2000ダメージを受ける。

 [[Vジャンプ(2011年10月号) 付属カード>書籍付属カード#VJ2011]]で登場した[[水属性]]・[[岩石族]]の[[エクシーズモンスター]]。~
 [[エクシーズ素材]]がない場合[[攻撃]]できない[[永続効果]]、[[フィールド]]に存在する限り[[自分]]の[[特殊召喚]]を封じる[[永続効果]]、[[自分]][[スタンバイフェイズ]]に[[エクシーズ素材]]を取り除かなければ[[ダメージを受ける]][[誘発効果]]を持つ。

 [[ランク]]3の中では最高の[[ステータス]]を持ち、大抵の[[モンスター]]を[[戦闘破壊]]することが可能。~
 元々の[[ステータス]]が高いため一部の[[効果モンスター]]封じに強く、[[効果]][[無効]]化は実質[[メリット]]になる。~

 ただし、高い[[攻撃力]]の代償として3種類もの[[デメリット]]を抱えている。~
 (2)の[[デメリット]]で新規の[[特殊召喚]]ができなくなり、早い段階で出してしまうと後続の確保が難しい。~
 (3)の[[デメリット]]で[[エクシーズ召喚]]した[[ターン]]以降は2000[[ダメージ]]覚悟で[[攻撃]]するか、[[ダメージ]]回避のために残りの[[エクシーズ素材]]を取り除く事になる。~
 [[エクシーズ素材]]が尽きると[[バーン]]を選択するしかなく(1)の[[デメリット]]で[[攻撃]]もできないので、2つ目の[[エクシーズ素材]]は慎重に取り除く必要がある。~
 [[《銀河眼の光子竜》]]や[[《太鼓魔人テンテンテンポ》]]等の[[エクシーズ素材]]を[[除去]]する[[カード]]は天敵となる。~

 [[ランク]]3には自身の[[効果]]でこの[[カード]]と同じ[[攻撃力]]3000になり、[[デメリット]]のない[[《弦魔人ムズムズリズム》]]が存在するため、単に汎用[[ランク]]3の[[フィニッシャー]]として使うには劣る。~
 不要になった自身を処理する手段は用意しておきたい。~
 ただし、(2)の[[特殊召喚]]を封じる[[デメリット]]から、[[融合素材]]・[[リンク素材]]や[[特殊召喚モンスター]]の[[リリース]]といった方法での処理ができない。~
 自身を[[コスト]]にできる[[カード]]や[[アドバンス召喚]]による[[リリース]]、[[コントロール転移]][[カード]]の使用が主な方法となる。~

 特に、[[コントロール転移]]は全ての[[デメリット]]を[[相手]]に押し付ける事ができるので狙う価値が高い。~
 [[エクシーズ素材]]を使い切った後で[[送りつけ]](もしくは[[送りつけ]]て早々に[[エクシーズ素材]]を取り除け)られれば、[[効果]]の[[発動]]タイミングから[[相手]]はほぼ(3)の[[バーン]][[ダメージ]]を受ける。~
 [[《バハムート・シャーク》]]の[[効果]]なら[[エクシーズ素材]]なしで[[特殊召喚]]できるので[[バーン]]も狙いやすく、通常の[[【バハムート・シャーク】]]との戦術の使い分けも可能。~
 また、[[エクシーズ素材]]があったとしても最も[[相手]]に与えたい(2)の[[特殊召喚]]封じは[[適用]]されるので、[[攻撃]]を1〜2回程度防げる防御[[カード]]と併用するのも良いだろう。~
 [[《群雄割拠》]]や[[《御前試合》]]を用いて[[リリース]]や[[通常召喚]]を阻害すれば[[相手]]の行動をより拘束できる。~
 [[送りつけ]]には[[《強制転移》]]や[[《転晶のコーディネラル》]]他、同じ[[ランク]]3の[[《No.26 次元孔路オクトバイパス》]]が扱いやすい。~
 特に[[【ゴブリンライダー】]]は[[ランク]]3の[[エクシーズ召喚]]を得意とするため両者を無理なく並べられ、且つ[[送りつけ]]たこの[[カード]]の[[エクシーズ素材]]を取り除く術にも長ける。~
 この様な[[デメリット]]の押し付けに特化した[[デッキ]]が[[【転移アシッド・ゴーレム】>【モンスター転移】#AcidGolem]]である。~

 (1)〜(3)の[[デメリット]]はいずれも[[効果外テキスト]]ではなく[[誘発効果]]と[[永続効果]]なので、[[《スキルドレイン》]]で[[無効]]にする方法も考えられる。~
 [[【グレイドル】]]は[[水属性]]・[[レベル]]3が中心で、[[《スキルドレイン》]]の影響を受けづらいため相性が良い。~
 その他[[ランク]]3の[[エクシーズ召喚]]を狙いやすい[[デッキ]]で、[[相手]]に[[《スキルドレイン》]]を使用された場合の[[メタカード]]のように扱うことも可能。~
 また、[[《聖王の粉砕》]]を使えば、(3)の[[デメリット]]を回避でき、(1)の[[デメリット]]を発生しにくくできる。~

-[[【フィフティ・フィフティ】]]軸の[[【伝説の都 アトランティス】]]でも採用が検討できる。~
[[《水霊術−「葵」》]]や[[《氷帝メビウス》]]、[[《海竜−ダイダロス》]]等で無理なく[[リリース]]でき、[[レベル]]操作の面でも[[エクシーズ召喚]]しやすい。~
[[エクシーズモンスター]]であるため[[《レベル制限B地区》]]の[[ロック]]にも引っ掛からず活用はしやすいだろう。~

-[[元々の攻撃力]]が高い[[岩石族]]なので、[[【ダーク・ガイア】]]に投入してもよい。~
[[《魔界発現世行きデスガイド》]]を[[エクシーズ素材]]として用いれば、[[《E−HERO ダーク・ガイア》]]の[[融合素材]]が揃う。~

-同条件で出せる[[水属性]][[エクシーズモンスター]]の[[《No.17 リバイス・ドラゴン》]]は、この[[カード]]より1[[ターン]]遅れるものの同じ[[攻撃力]]3000になり、[[デメリット]]もこの[[カード]]ほど大きくない。~
また、大型[[モンスター]]を処理するなら[[《弦魔人ムズムズリズム》]]や[[《発条機雷ゼンマイン》]]も存在する。~
この[[カード]]は[[元々の攻撃力]]が3000であり、[[送りつけ]]等と相性が良いことなどから、それらの[[カード]]とは違った運用をしたい。~

-多くの[[デメリット]]を抱えており、[[コントローラー]]を『破滅』に導きかねないことからこの[[カード名]]なのだろう。~
[[英語名]]は「Destruction(破壊)」という単語が使われており、上記のニュアンスは失われている。~
--[[カード名]]の「''3''0」、[[ランク]]''3''、[[攻撃力]]・[[守備力]]が''3''000、''3''重の[[デメリット]]、「アシッド=&ruby(さん){酸};」と「3」を思わせる要素が多い。~
--「[[コントローラー]]に[[ダメージ]]」・「[[攻撃力]]3000」・「ゴーレム」と、[[《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》]]を彷彿とさせる[[カード]]である。~
アニメでも同様に[[相手]]の[[フィールド]]で[[デメリット]][[効果]]を[[発動]]して威力を発揮した。~

-[[水属性]][[モンスター]]の中では、[[元々の攻撃力・守備力>元々の攻撃力(守備力)]]の合計値が[[《No.87 雪月花美神クイーン・オブ・ナイツ》]]と並んで1位の[[モンスター]]であった。~
後に[[《白闘気双頭神龍》]]に抜かれている。

-初の[[水属性]]・[[岩石族]]の[[モンスター]]である。~
後に[[デッキビルドパック シークレット・スレイヤーズ]]にて[[《魔救の奇石−ドラガイト》]]及び[[《魔救の奇跡−ドラガイト》]]が収録されたことで唯一ではなくなった。~

--アニメでは先に[[《水晶ドクロ》]]が登場していたが、[[OCG]]化されたのはこちらの方が11年も早い。~

-[[イラスト]]では、右足に自身のナンバーである「30」が書かれている。~

-ゴーレムについては[[《破壊のゴーレム》]]を参照。~

-原作・アニメにおいて―~
アニメZEXALの「凌牙vsカイト」戦においてカイトが使用。~
[[《フォトン・リザード》]]2体を[[エクシーズ素材]]に[[エクシーズ召喚]]され、直後に[[《スプラッシュ・キャプチャー》]]によって[[コントロール奪取]]された。~
しかしこれはカイトの計算の内であり、カイトの[[通常魔法]]《強制解放》([[《スペース・サイクロン》]]を参照)で[[エクシーズ素材]]を取り除かれた事で、凌牙の[[ターン]]に凌牙へ[[効果ダメージ]]を与えた上で凌牙の[[攻撃]]も封じた。~
さらに、カイトの[[ターン]]に[[特殊召喚]]された[[《銀河眼の光子竜》]]の[[攻撃]]を受けて[[自壊]]、その際の[[ダメージ]]で凌牙の[[ライフポイント]]を0にした。~
なお、この時カイトはこの[[モンスター]]に[[攻撃]]できさえすればどの[[モンスター]]でも良かったので、[[《銀河眼の光子竜》]]をわざわざ[[特殊召喚]]した意味は特にない。~
その後、WDC準決勝でカイトがトロンに敗北した際、他の全ての[[No.]]と共にトロンに回収され、WDC決勝の「遊馬vsトロン」戦にてトロンが使用。~
[[フィールド魔法]]《スフィア・フィールド》の[[効果]]により[[《紋章獣アバコーンウェイ》]]と[[《紋章獣レオ》]]を[[エクシーズ素材]]として[[エクシーズ召喚]]された。~
[[《No.12 機甲忍者クリムゾン・シャドー》]]を[[攻撃]]して[[エクシーズ素材]]を消費させたが、返しの[[ターン]]に[[通常魔法]]《エクシーズ・トライアングル・フォース》によって[[破壊]]された。~
[[攻撃]]名は「アシッド・スプラッシュ」。~

--アニメでの[[効果]]は以下の通り。
 エクシーズ・効果モンスター
 ランク3/水属性/岩石族/攻3000/守3000
 光属性レベル3モンスター×2
 このカードは「No.」と名のつくモンスター以外との戦闘では破壊されない。
 スタンバイフェイズ時にこのカードのエクシーズ素材1つを取り除く。
 取り除かなかった場合、このカードのコントローラーは2000ポイントダメージを受ける。
 このカードのエクシーズ素材が無い場合、このカードは攻撃する事ができない。
 また、エクシーズ素材がなくなったこのカードが攻撃対象になった場合、
 ダメージ計算を行わずこのカードを破壊し、このカードのコントローラーは2000ポイントダメージを受ける。
 明記されていないが、[[スタンバイフェイズ]]時の処理は[[OCG]]同様[[自分]]の[[ターン]]の時のみ行われる。~
 アニメ版は[[エクシーズ素材]]が[[光属性]]に限定されており、[[自壊]][[効果]]と更なる[[ダメージ]]を与える[[デメリット]][[効果]]があった代わりに、[[特殊召喚]]を封じる[[効果]]はなかった。~
 [[OCG]]以上に[[ダメージ]]を受けやすく、初期[[ライフ]]が4000しかないアニメ世界では自滅の危険性が高い[[モンスター]]であった。~
 現に凌牙はこの[[カード]]の[[バーン]][[効果]]だけでも4000の[[ダメージ]]を受けており、そのまま敗北している。~
 ただし[[特殊召喚]]は阻害しない為に[[《銀河眼の光子竜》]]の[[リリース]][[コスト]]に使える等、[[エクシーズ素材]]の[[縛り]]も含めてカイトの[[デッキ]]との相性自体は悪くない。~
---カイト自身もこの[[カード]]を「自滅の[[ナンバーズ>No.]]」と評している。~
カイトはこれらの[[デメリット]]を「呪い」と評しており、この表現はこの[[カード]]が同梱されていたVジャンプでも使用されている。~
---アニメに登場した[[エクシーズモンスター]]では、素材に必要な[[モンスター]]の[[属性]]と自身の[[属性]]が一致していない初の[[カード]]である。~
なお[[OCG]]では[[《ブラック・レイ・ランサー》]]が初めてである。~

--カイトが初めて使用した[[光属性]]以外の[[モンスター]]である。~
公式サイトの「モンスター・エクシーズ図鑑」では[[光属性]]であるとされていたが、現在は[[水属性]]に訂正されている。~
しかし、データ放送のモンスター図鑑では最後まで[[光属性]]とされていた。~

--「凌牙vsカイト」戦における[[エクシーズ召喚]]時の口上は「現れろ!No.30!すべてをその忌まわしき力で溶かしつくせ!破滅のアシッド・ゴーレム!」。~

//--この回の直前にカイトは、ナンバーズハンターのジンから隠し持っていた[[No.]]を奪うような描写がある。~
//そこから考えると、この[[カード]]は元々ジンが所有していた(あるいはジンが他から奪った)[[No.]]なのかもしれない。~
//もっとも、カイトは登場時点で既に11枚の[[No.]]を所有していた為、その中にこの[[カード]]があった可能性もある。~
//じゃあ結局いつ入手したのかわからないから全く無意味な記述じゃん

--[[エクシーズ召喚]]された直後は、酸の詰まったガラスケースが集まったテトラポットの様な形をしており、変形してゴーレムの姿を現した。~
また、全身から紫色の酸液を垂れ流しており、酸のかかった学校の床が(ARビジョンではあるが)溶解する様子が見られた。~

--モンスターカプセルGBの[[《ダンジョン・ワーム》]]と[[攻撃]]名が同じである。~

//-コナミのゲーム作品において―~

**関連カード [#card]
-[[No.]]

-[[《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》]]

―《No.30 破滅のアシッド・ゴーレム》の姿が見られる[[カード]]
-[[《オーバーレイ・リジェネレート》]]

**このカードを使用する代表的なデッキ [#deck]
-[[【転移アシッド・ゴーレム】>【モンスター転移】#AcidGolem]]
--[[【バハムート・シャーク】]]軸
--[[【ゴブリンライダー】]]軸

**収録パック等 [#pack]
-[[Vジャンプ(2011年10月号) 付属カード>書籍付属カード#VJ2011]] VJMP-JP063 &size(10){[[Ultra]]};
-[[スターターデッキ(2013) スターター強化パック>スターターデッキ(2013)#pack]] ST13-JPV09
-[[No. COMPLETE FILE −PIECE OF MEMORIES−]] NCF1-JP030 &size(10){[[Ultra]]};

**FAQ [#faq]
Q:[[効果]]の種別は何になりますか?~
A:[[エクシーズ素材]]を取り除く、または[[ダメージを受ける]][[効果]]は[[誘発効果]]です。~
  (なお、[[エクシーズ素材]]は[[効果]]処理で取り除きます。)~
  [[攻撃宣言]]できない[[効果]]と、[[特殊召喚]]できない[[効果]]は、[[永続効果]]です。(11/08/20)

Q:[[自分]]の[[スタンバイフェイズ]]にこの[[カードの効果]]が[[発動]]しました。~
  [[エクシーズ素材]]を取り除く[[効果]]と[[ダメージを受ける]][[効果]]のどちらを[[適用]]させるか選択するタイミングは、いつになりますか?~
A:[[効果処理時]]に選択します。(11/08/20)

Q:[[ダメージ]][[効果]]に[[《地獄の扉越し銃》]]を[[チェーン]]できますか?~
A:[[エクシーズ素材]]がない場合に限り可能です。~
  [[エクシーズ素材]]がある場合は[[ダメージ]]が発生するかどうか不確定のため[[チェーン]]できません。(11/08/22)

Q:[[自分]]の[[スタンバイフェイズ]]の[[効果]]の[[効果処理時]]にこの[[カード]]が[[裏側表示]]になった場合でも、この[[カード]]の[[エクシーズ素材]]を取り除く事ができますか?~
A:はい、できます。(12/08/27)

Q:[[スタンバイフェイズ]]の[[効果]]の[[発動]]を[[《光と闇の竜》]]の[[効果]]で[[無効]]にされた場合、同[[スタンバイフェイズ]]に再び[[効果]]は[[発動]]しますか?~
A:いいえ、[[誘発効果]]は再び[[発動]]しません。(14/11/13)

Q:[[スタンバイフェイズ]]の[[効果]]を[[《フォトン・ストリーク・バウンサー》]]の[[効果]]で[[無効]]にされた場合、同[[スタンバイフェイズ]]に再び[[効果]]は[[発動]]しますか?~
A:いいえ、[[誘発効果]]は再び[[発動]]しません。(14/11/13)

Q:[[相手]][[フィールド]]にこの[[カード]]が存在している時に、[[《No.32 海咬龍シャーク・ドレイク》]]の[[効果]]で[[相手]][[フィールド]]に[[自分]]が[[特殊召喚]]をすることはできますか?~
A:はい、できます。~
  同様に[[《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》]]など[[相手]][[フィールド]]に[[特殊召喚]]する[[カード]]を[[特殊召喚]]することもできます。(12/11/23)

Q:[[自分]][[フィールド]]にこの[[カード]]が存在している時に、[[《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》]]を[[相手]][[フィールド]]に[[特殊召喚]]することはできますか?~
A:いいえ、できません。(12/11/25)

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//記述する場合、事務局に質問した日付を(05/01/01)のような形式でA:の最後に追加してください。
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//ルールやカードの処理等についての質問は、公式サイトの「遊戯王カードデータベース」で調べるか、ルール質問BBSを利用してください。

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