*《&ruby(ランクアップマジック){RUM};−バリアンズ・フォース/Rank-Up-Magic Barian's Force》 [#top]
 通常魔法
 自分フィールド上のエクシーズモンスター1体を選択して発動できる。
 選択したモンスターと同じ種族でランクが1つ高い「CNo.」または「CX」と名のついたモンスター1体を、
 選択したモンスターの上に重ねてエクシーズ召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。
 その後、相手フィールド上にエクシーズ素材が存在する場合、相手フィールド上のエクシーズ素材1つを、
 この効果で特殊召喚したエクシーズモンスターの下に重ねてエクシーズ素材とする。

 [[LORD OF THE TACHYON GALAXY]]で登場した[[通常魔法]]。~
 [[RUM]]の1枚であり、[[エクシーズモンスター]]を[[エクシーズ素材]]に[[CX]]か[[CNo.]]を[[エクシーズ召喚]]する[[効果]]と、[[相手]]の[[エクシーズ素材]]を奪う[[効果]]を持つ。~

 [[エクシーズモンスター]]を1つ上の[[ランク]]に[[ランクアップ>エクシーズ召喚]]する[[RUM]]の開祖。~
 [[CX]]や[[CNo.]]の多くは特定の[[エクシーズモンスター]]を[[エクシーズ素材]]とすることで[[効果]]を使用でき、主にそれらの[[効果]]を使うために使用する[[カード]]である。~
 また、[[効果]]は制限されるものの、[[種族]]さえ合っていれば[[対象]]とする[[エクシーズモンスター]]が[[CX]]や[[CNo.]]に記された[[カード]]である必要はない。~
 他の[[カードの効果]]による[[自壊]]や[[攻撃]]不可といった制約を回避する手段としても利用できる。~

 もう1つの特徴として、[[相手]]の[[エクシーズ素材]]を1つ奪う[[効果]]がある。~
 しかし、[[エクシーズ素材]]を複数有する[[相手]]では1つだけ奪っても[[効果]]を使用不可能にはできず、そもそも[[相手]][[フィールド]]に[[エクシーズモンスター]]がいるとは限らないため、[[相手]]への抑止力にはなりにくい。~
 一応、[[《CNo.106 溶岩掌ジャイアント・ハンド・レッド》]]や[[《CX 冀望皇バリアン》]]は、[[エクシーズ素材]]が多いほど恩恵を受けやすい。~
 こちらはあくまでオマケの[[効果]]と割り切ったほうが良いだろう。~

 問題は、他の[[RUM]]と比較して[[カードの効果]]のみで見ると大きな優位点が無いという点である。~
 [[CNo.]]を出すのならば[[《RUM−ヌメロン・フォース》]]なら[[エクシーズモンスター]]に限らず複数の[[カードの効果]]を[[無効]]化できるため、影響力も強い。~
 [[ランク]]6以上ならば[[種族]]の[[縛り]]なく出せる[[《RUM−アージェント・カオス・フォース》]]が、[[ランク]]5の[[CNo.]]にも同様に[[種族]]の[[縛り]]が無い[[《RUM−リミテッド・バリアンズ・フォース》]]が存在する。~
 この[[カード]]を使う意義は[[ランク]]5以下の[[CX]]を採用する場合に限られるが、それらに対しても[[罠カード]]だがあらゆる[[魔法カード]]で[[ランクアップ>エクシーズ召喚]]が可能な[[《リサーガム・エクシーズ》]]が存在する。~

 故にこの[[カード]]の最大にしてほぼ唯一の利点は[[《七皇昇格》]]による[[サーチ]]に対応する点であろう。~
 ただし、この場合でも[[CNo.]]を出すのならば[[《RUM−リミテッド・バリアンズ・フォース》]]や[[《RUM−クイック・カオス》]]と競合する。~
 このカードを使うならば~
 ・[[《七皇昇格》]]で使い分けられる[[セブンス]]や[[バリアンズ]][[魔法・罠カード]]を無理なく採用できる。~
 ・[[エクストラデッキ]]が[[炎属性]]、[[戦士族]]の[[BK]]に偏りがちで[[種族]]の[[縛り]]が余り気にならない。~
 ・[[《No.79 BK 新星のカイザー》]]から[[《CNo.105 BK 彗星のカエストス》]]への[[ランクアップ>エクシーズ召喚]]が出来る程度には[[縛り]]が柔軟。~
 と上記2種と差別化しやすい[[【BK】]]ならば採用を検討できるか。~
 また[[CX]]に対応しているのもこのカードのみなので、そこを狙っての採用も考えられる。~

 [[RUM]]全般に言えることだが、[[エクストラデッキ]]を圧迫しがちであり、なおかつ[[エクシーズ召喚]]ができない場合は[[腐ってしまう>腐る]]。~
 素材の[[エクシーズモンスター]]自体が[[除去]]されたり、対応する[[モンスター]]が[[エクストラデッキ]]から[[除去]]された場合も同様である。~
 わざわざこの[[カード]]を使わなくても、普通の[[エクシーズ召喚]]で出せる[[モンスター]]だけでも十分対応できる場合も多く、[[カード]]を余分に消費してまで使うべきかはよく考えたい。~

-対応する[[エクシーズモンスター]]は[[RUM>RUM#list]]を参照。~

-[[エクシーズ素材]]を奪う[[効果]]を処理した場合、[[相手]]の[[《奈落の落とし穴》]]や[[《激流葬》]]の[[タイミングを逃す]]事になる。~
ただし、[[自分]]の[[効果]]が[[タイミングを逃す]]事にもなり、[[《CNo.104 仮面魔踏士アンブラル》]]と[[《CX 機装魔人エンジェネラル》]]の[[効果]]は[[発動]]できなくなる。~

-一部の[[CNo.]]と[[CX]]などの特定の[[エクシーズ素材]]を必要とする[[エクシーズモンスター]]は、この[[カード]]でその特定の[[エクシーズ素材]]を奪われると[[効果]]を失う。~
そのため、[[CNo.]]と[[CX]]を出す[[カード]]でありながら、その[[メタ]]にもなる。~

-初の[[RUM]]だが、登場当初は対応している[[モンスター]]が非常に少なく、[[汎用性]]がかなり低かった。~
しばらくして対応[[モンスター]]は増えたが、より使いやすい[[《RUM−リミテッド・バリアンズ・フォース》]]・[[《RUM−ヌメロン・フォース》]]も登場してしまう。~
この[[カード]]の[[CX]]を出せる利点も、当時は[[汎用性]]の低い[[《CX ダーク・フェアリー・チア・ガール》]]しか出せなかった点が痛かった。~
その後、[[コレクターズパック−ZEXAL編−]]で[[CX]]の種類が増えたが、[[《RUM−アージェント・カオス・フォース》]]の登場により、立場はあまり変わっていない。~
[[コレクターズパック−ZEXAL編−]]収録の[[CX]]のうち、有用なものは軒並み高[[ランク]]だったのも痛い点である。~

-原作・アニメにおいて―~
アニメZEXAL&ruby(セカンド){II};にてバリアン世界の住人が所有している[[カード]]。~
当初はギラグが使用しており、洗脳した人間にこの[[カード]]を渡して刺客に仕立てていた。~
それらの人物は総じて[[No.]]非所有者であるため、自身の[[エクシーズモンスター]]を[[CX]]にするために使用している。~
その後、ギラグ・アリト・ミザエル・ベクターが自身の[[No.]]を[[CNo.]]にする際に使用している。~
[[No.96>《No.96 ブラック・ミスト》]]もベクターからこの[[カード]]を譲り受けており、「アストラルvs[[No.96>《No.96 ブラック・ミスト》]]」戦の中で自身を[[カオス>《CNo.96 ブラック・ストーム》]]化させた。~
//[[《RUM−七皇の剣》]]の登場前後から鳴りを潜めていたが、「遊馬vsアリト」(3戦目)でアリトが使用している。~
[[エクシーズ素材]]を奪う[[効果]]名は「カオス・ドレイン」。~
[[効果]]名が存在する珍しい[[魔法カード]]である。~

--アニメでは以下の[[効果]]だった。~
 通常魔法
 自分フィールド上のモンスターエクシーズ1体を選択して発動する。
 選択したモンスターよりもランクが1つ高い「C(カオス)」と名のついたモンスターエクシーズ1体を、
 自分のエクストラデッキから、選択したモンスターの上に重ねてエクシーズ召喚できる。
 この効果でエクシーズ召喚したモンスターエクシーズは「戦闘では破壊されない効果」を無効にする。
 また、相手フィールド上に存在するモンスターエクシーズ1体を選択して発動できる。
 選択したモンスターのエクシーズ素材全てを、
 このカードの効果でエクシーズ召喚したモンスターエクシーズの下に重ねてエクシーズ素材とする事ができ、
 選択したモンスターの攻撃力は、このカードの効果で奪われたエクシーズ素材の数×300ポイントダウンする。
//テキストは92話より
アニメの[[テキスト]]では当初「[[CX]]」[[エクシーズモンスター]]にしか対応していなかったが、バリアン七皇が[[CNo.]]を使用するようになってからは「&ruby(カオス){C};」と名のついた[[エクシーズモンスター]]に対応するよう修正されている。~
アニメZEXALシリーズは[[OCG]]化されても[[テキスト]]は修正されないが、この[[カード]]は珍しい例外である。~
//92話のテキストより
また、アニメの[[イラスト]]は[[OCG]]と比較すると全体的に赤みが弱く、細部が若干異なっている。~

---上記の通り、この[[カード]]自体の[[効果]]で[[エクシーズ素材]]を奪ったり[[破壊]][[耐性]]を消しているのだが、作中で使用した人物は総じて[[特殊召喚]]された[[モンスター]]自体に付与される[[効果]]であるかのように述べている。~

---[[OCG]]化の際に大幅に[[弱体化]]したにも拘らず、Vジャンプ2013年1月号や公式サイトの[[LORD OF THE TACHYON GALAXY]]の商品ページでは「アニメ版よりも使い易くなった」と紹介されている。~
[[効果]]そのものは明らかに使いにくくなっているが、下記の通りアニメではこの[[カード]]の使用には危険性や誓約もあったので、その意味では使いやすくなったと言えなくもない。~
アニメ版の[[効果]]は処理が複雑かつ様々な[[効果]]が入り混じっていたため、それらを削ってシンプルな[[効果]]にした、とも解釈できる。~

--この[[カード]]及び[[《RUM−リミテッド・バリアンズ・フォース》]]はバリアン世界の[[カード]]であり、本来バリアン世界の住人以外は所持していない。~
ただし、バリアン世界の住人はバリアン態である必要があり、人間世界では人間の姿になってしまうため、[[CX]]や[[CNo.]]共々使用できなかった。~
そのため、人間の姿で地上にいたギラグや、精神世界で海美に干渉したベクターはこの[[カード]]の力で相手を洗脳し、この[[カード]]を使用して遊馬と戦わせていた。~
洗脳された相手は、額にこの[[カード]]の[[イラスト]]に描かれているバリアンの紋章が浮かびあがるという演出が見られた。~
この紋章は外部から視認できるようで、遊馬たちはこれを目印に相手が刺客であることを認識しているほか、「遊馬&アンナvs羽原飛夫&海美」戦でも指摘されている。~

--作中で多用された[[カード]]だが、[[《RUM−七皇の剣》]]登場後に[[デュエル]]したナッシュとメラグはこの[[カード]]を使用していない。~
ドルベについては、海外版の「凌牙vsドルベ」戦にて初手に確認できるが使用しなかった。~

--作中ではこの[[カード]]の専用[[サポートカード]]として、「カイトvsミザエル」(2戦目)でミザエルが使用した[[通常罠]]《ニュートリノ・ダウジング》が登場している。~
その[[効果]]は[[相手]][[ターン]]に[[相手]]が[[エクシーズ召喚]]した場合、[[自分]][[フィールド]]の[[ギャラクシーアイズ]]の[[エクシーズ素材]]1つを取り除き、この[[カード]]を[[デッキ]]から[[墓地へ送り>墓地へ送る]]、この[[カード]]の[[発動]]時の[[効果]]を[[発動]]するというものだった。~

--逆にこの[[カード]]を含む[[「バリアン」カテゴリ>バリアンズ]]の[[メタカード]]として、「遊馬vsベクター」(2戦目)にてベクターが使用した[[通常罠]]《バリアン・ボム》が存在し、その[[イラスト]]に描かれている。~
//ttp://images.wikia.com/yugioh/images/1/1b/BarianBomb-JP-Anime-ZX.png

//英語名についてはカテゴリの方へ移動

--Dチーム・ゼアルではこうした設定は反映されておらず、普通の[[魔法カード]]として扱われている。~
このため、バリアンの一員であるアリトやナッシュ(凌牙)のみならず、遊馬もこの[[カード]]を使用している。~

-コナミのゲーム作品において―~
TAG FORCE SPではバリアン七皇と小鳥のデッキに投入されており、このうち小鳥、ギラグ、アリトには専用台詞が存在する。~
デュエルリンクスではギラグ実装時に登場したミニパックで実装されており、ギラグとアリトには使用時の台詞が存在するほか、それぞれ自身のエース[[モンスター]]を追加すると共に[[ライフポイント]]2000以下を条件に[[デッキ]]外からこの[[カード]]を[[サーチ]]するスキルを初期習得している。~

**関連カード [#card]
-[[RUM]]
-[[バリアンズ]]

-[[CNo.]]
-[[CX]]

-[[《オーバーレイ・イーター》]]

//**このカードを使用する代表的なデッキ [#deck]
//-[[【】]]

**[[ランク]]5以下の[[CX]] [#list]
 対応する[[エクシーズモンスター]]は[[RUM]]を参照。~
#taglist(エクシーズモンスター^CX^ランク1~~5)

**収録パック等 [#pack]
-[[LORD OF THE TACHYON GALAXY]] LTGY-JP060 &size(10){[[Ultra]],[[Ultimate]]};
-[[デュエリストパック−輝光のデュエリスト編−]] DP29-JPXXX

**FAQ [#faq]
この[[カード]]の[[裁定]]に関しては、[[RUM]]も参照。~

Q:[[エクシーズ素材]]を移動する処理は、[[特殊召喚]]の処理の後に発生する扱いですか?~
A:はい、そうです。~
  そのため移動する処理を行った場合[[《奈落の落とし穴》]]は[[発動]]できません。(13/02/16)~

Q:[[エクシーズ素材]]を移動する処理は、[[相手]][[フィールド]]に[[エクシーズ素材]]が存在する場合、必ず行いますか?~
A:はい、必ず行います。(13/02/28)~

Q:この[[カードの効果]]で[[特殊召喚に成功した]]時、[[エクシーズ素材]]を移動する処理を行わなかった場合、[[《奈落の落とし穴》]]を[[発動]]できますか?~
A:はい、[[発動]]できます。(13/02/17)~

//質問だけの投稿は禁止。ここは「質問と、それに対する事務局の回答」の両方を同時に記述する項目です。
//記述する場合、事務局に質問した日付を(05/01/01)のような形式でA:の最後に追加してください。
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//ルールやカードの処理等についての質問は、公式サイトの「遊戯王カードデータベース」で調べるか、ルール質問BBSを利用してください。
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