*《&ruby(いちぞく){一族};の&ruby(けっそく){結束};/Solidarity》 [#top]
 永続魔法
 (1):自分の墓地の全てのモンスターの元々の種族が同じ場合、
 自分フィールドのその種族のモンスターの攻撃力は800アップする。

 [[ANCIENT PROPHECY]]で登場した[[永続魔法]]。~
 [[墓地]]の[[モンスター]]の[[種族]]が1種類のみの場合、その[[種族]]の[[攻撃力]]を[[全体強化]]する[[効果]]を持つ。~

 [[種族]]統一の[[デッキ]]では[[戦闘]]面での大幅な[[強化]]となる。~
 [[下級]][[アタッカー]]の[[攻撃力]]は平均的な[[上級モンスター]]を超え、[[上級モンスター]]の[[攻撃力]]は[[最上級モンスター]]を超える。~

 [[《強者の苦痛》]]と比較すると、[[デッキ]]に依存する点、[[墓地]]に[[モンスター]]が必要である点、[[相手]]からの[[直接攻撃]]の[[ダメージ]]を減らせない点で劣る。~
 一方、[[エクシーズモンスター]]・[[リンクモンスター]]との[[戦闘]]でも有利となる点、[[レベル]]7以下の[[相手]]には[[ステータス]]変化値が勝る点、[[相手]]への[[直接攻撃]]の[[ダメージ]]を増やせる点では有利である。~

 ただし[[デッキ]]内の[[種族]]の統一がほぼ必須となるため、[[汎用性]]の高い[[モンスター]]の採用が難しくなる。~
 [[《増殖するG》]]や[[妖怪少女]]などの[[手札誘発]]の採用が難しくなり、[[エクストラデッキ]]の[[モンスター]]も[[種族]]を揃える必要が出てくる。~
 [[除外]]・[[サルベージ]]等の[[墓地]]を操作するギミックがあれば[[墓地へ送られた]]としても他[[種族]]を採用しやすくなる。~
 [[《レスキューラビット》]]や[[《バトルフェーダー》]]といった自己[[除外]]型の[[モンスター]]や[[ペンデュラムモンスター]]は共存しやすいが、[[ハンデス]]や[[召喚]][[無効]]といったもので[[墓地]]に送られる危険もある。~
 またこの[[カード]]自体の[[サーチ]]が難しく、[[墓地]]に[[モンスター]]が最低1体という条件から複数積んだ場合の[[手札事故]]にも注意が必要である。

 [[種族]]が統一された[[テーマデッキ]]であれば、この[[カード]]の[[適用]]条件を満たしやすく、強力な支援となる。~
 特に[[シンクロモンスター]]・[[エクシーズモンスター]]・[[リンクモンスター]]を要する[[カテゴリ]]ならば[[エクストラデッキ]]が縛られることの[[デメリット]]も小さい。~
 [[発動条件]]を共有できる[[《不死武士》]]や[[《ヴァイパー・リボーン》]]と併用するのも効果的。~
// [[【悪魔族】]]にも採用しやすく、[[《魔界発現世行きデスガイド》]]や[[《トラゴエディア》]]も問題なく投入でき、[[《カードガード》]]の[[効果]]で簡単にこの[[カード]]を守ることができる。~

 最大の弱点は、構築への[[縛り]]よりも、この[[カード]]の存在そのものが、[[相手]]に[[情報アドバンテージ]]を与えてしまうという点にある。~
 特に使用できる[[手札誘発]][[カード]]が大幅に制限されるため、大量展開を行う隙を与えやすい。~
 [[【魔法使い族】]]以外は[[《エフェクト・ヴェーラー》]]、[[【昆虫族】]]以外は[[《増殖するG》]]、[[【アンデット族】]]以外は[[《幽鬼うさぎ》]]以外の[[妖怪少女]]を使わない事がほぼ確定するため、[[相手]]はそれを前提に展開してくる可能性が高い。~
 [[《メンタルドレイン》]]で[[手札誘発]]自体を封じる場合、[[フィールド]]に残る[[カード]]が増え[[《ハーピィの羽根帚》]]等の[[魔法・罠除去]]に弱くなる。

 この性質から、大量展開そのものを止められる、低速〜中速の[[【メタビート】]]的構成のほうが扱いやすい[[カード]]である。~
 [[《強欲で謙虚な壺》]]と併用できれば、[[サーチ]]の難しさや[[手札事故]]といった問題も多少は改善される。~
 1度に同[[種族]]を大量に確保できるものも確かに相性は良いが、この[[カード]]分の消費を他に回す事でも瞬間[[火力]]が確保できる事も考慮する必要があるだろう。~

-この[[カード]]を使用するにあたり、以下の点を覚えておきたい。~
--[[墓地]]に[[モンスター]]が存在しなければ[[効果]]が[[適用]]されない。~
--[[墓地]]の[[モンスター]]の[[種族]]さえ統一されていれば[[効果]]は[[適用]]される。~
例えば[[自分]]の[[墓地]]にある[[モンスター]]が[[戦士族]]のみで、[[自分]]の[[フィールド]]に[[戦士族]]と[[魔法使い族]]がいても''[[戦士族]]だけは''[[強化]]される。~
しかしその[[魔法使い族]][[モンスター]]が[[墓地へ送られた]]場合は、この[[カードの効果]]は消滅する。~
ただし[[自壊]]はしないため、その[[魔法使い族]][[モンスター]]を何らかの手段で[[墓地]]から取り除けば再び[[効果]]は[[適用]]される。

-構築が縛られるものの手軽に[[強化]]が可能なので、特定の[[モンスター]]を中心とする[[ファンデッキ]]や、優先が難しい[[エクストラデッキ]]の特定の[[種族]]の[[モンスター]]の優先的な採用などがしやすくなる。~

-[[イラスト]]では[[おジャマ]]一族が結束する姿が描かれている。~
また、背景には[[《おジャマ・カントリー》]]の[[イラスト]]に登場した[[おジャマ]]らしき[[モンスター]]の頭蓋骨が落ちている。~

-[[英語名]]の「Solidarity」は「結束」や「団結」を意味し、日本名の「一族」に当たる英語が見られない。~

//-原作・アニメにおいて―~

-コナミのゲーム作品において―~
[[TAG FORCE 4>ゲーム付属カード#TF4]]では、なんと9種のパックに[[ウルトラレア>Ultra]]で入っている。~
また、TAG FORCE SPにおいてはGXワールドにおいてティラノ剣山やアモン・ガラムが投入しているが、種族統一型の[[【恐竜族】]]を使う剣山はともかく、アモンの方は[[【雲魔物】]]の中に[[悪魔族]]や[[水族]]の[[雲魔物]]を混在させているため、自らこの[[カードの効果]]を潰してしまうことも多い。~

--[[DUEL TERMINAL]]のアクションデュエルのミニゲーム「おジャマ・ジャンピング」のクリア画面にこの[[カード]]の[[イラスト]]が使用されており、[[《おジャマ・キング》]]に胴上げをしている。~
//スピードデュエルでは、第10弾からのEXステージの万丈目と、第12弾からのEXステージのリシドが使用する。~
//突起すべき事項とは言いがたい

**関連カード [#card]
-[[種族]]
-[[《一族の結集》]]

―類似効果
-[[《フューチャー・グロウ》]]
//-[[《連合軍》]]

−類似[[カード名]]
-[[《一族の掟》]]
//-[[《結束 UNITY》]]
//-[[《六武衆の結束》]]

―[[イラスト]]関連
-[[《おジャマ・イエロー》]]
-[[《おジャマ・グリーン》]]
-[[《おジャマ・ブラック》]]
-[[《おジャマ・ブルー》]]
-[[《おジャマ・レッド》]]

**このカードを使用する代表的なデッキ [#deck]
-[[【ドラゴン族】]]
-[[【BF】]]
-[[【スパイダー】]]
-[[【不死武士】]]
-[[【六武衆】]]

**収録パック等 [#pack]
-[[ANCIENT PROPHECY]] ANPR-JP054
-[[ストラクチャーデッキ−ロスト・サンクチュアリ−]] SD20-JP031
-[[DUELIST EDITION Volume 4]] DE04-JP029 &size(10){[[Rare]]};
-[[デッキカスタムパック01]] DC01-JP024 &size(10){([[N-Parallel]])};
-[[デッキカスタムパック01]] DC01-JP024 &size(10){[[Normal]],[[N-Parallel]]};

**FAQ [#faq]
Q:「元々の[[種族]]」とありますが、[[《アンデットワールド》]]で[[墓地]]の[[種族]]が[[アンデット族]]に統一されていても、[[適用]]されませんか?~
A:はい、[[墓地]]に存在する[[悪魔族]][[モンスター]]が[[《アンデットワールド》]]によって[[アンデット族]]に統一されても、[[フィールド]]の[[アンデット族]][[モンスター]]は[[強化]]されません。(09/06/14)

Q:[[フィールド]]には異なる[[種族]]がいても、[[効果]]は[[適用]]されますか?~
A:はい、[[墓地]]に存在する[[モンスター]]の[[種族]]が1種類のみであれば同じ[[種族]]の[[モンスター]]は[[強化]]されます。(09/06/14)

Q:[[自分]][[フィールド]]に複数枚この[[カード]]が[[発動]]している時、[[効果]]は重複しますか?~
A:はい、重複します。(09/04/18)

Q:[[自分]][[墓地]]に別の[[種族]]が置かれた場合、この[[カード]]はどうなりますか?~
A:[[効果]]が[[適用]]されなくなります。勝手に[[破壊]]されることはありません。(09/04/19)
----
&tag(《一族の結束》,魔法,永続魔法,);