*《&ruby(うみ){海};/Umi》 [#top]
 フィールド魔法
 フィールド上に表側表示で存在する魚族・海竜族・雷族・水族モンスターの
 攻撃力・守備力は200ポイントアップする。
 フィールド上に表側表示で存在する機械族・炎族モンスターの攻撃力・守備力は200ポイントダウンする。

 [[STARTER BOX]]で登場した[[フィールド魔法]]。~
 特定の4[[種族]]の[[モンスター]]を[[強化]]し、2[[種族]]の[[モンスター]]を[[弱体化]]させる[[効果]]を持つ。~

 最初期に登場した6つの[[フィールド魔法]]の1つだが、関連する[[効果]]を持った[[カード]]が多数存在し、[[【海】]]の中核となる特異な存在である。~
 しかし、そのためか「[[カード名]]を《海》として扱う[[カード]]」・「[[フィールド]]を《海》にする[[カード]]」が複数存在している。~
 このため、本質的には[[【海】]]の[[必須カード]]であるが、実情としては[[同名カード]]扱いの他の[[カード]]が起用される立ち位置にある。~
 ルール上、どうしても他の《海》扱いではなくこの[[カード]]自身でなければならない状況は無いため、現実的に起用は難しい。~
 また、[[デュエルロワイヤル デッキセットEX ROUND2]]は、そもそものコンセプトとして[[【海】]]ではなく[[【伝説の都 アトランティス】]]を収録した商品になっている。~

 [[《海神の巫女》]]と[[《忘却の海底神殿》]]に関しては、[[カードの種類]]自体が異なる。~
 それぞれ一長一短であるため、他の[[カード]]との兼ね合いで取捨選択、あるいは併用すれば良い。~
 [[《海神の巫女》]]は「[[フィールド]]を《海》にする」扱いなので、[[《海竜−ダイダロス》]]等で[[墓地へ送る]]事ができないという違いもある。~

 問題は、同じ[[フィールド魔法]]である[[《伝説の都 アトランティス》]]と[[《忘却の都 レミューリア》]]と[[《深海の都 マガラニカ》]]の存在だろう。~
 [[魚族]]・[[海竜族]]・[[水族]]の多くは[[水属性]]であり、[[雷族]]を除けば恩恵を受ける[[モンスター]]はほぼ同じである。~
 [[《虚空海竜リヴァイエール》]]が[[下級]][[アタッカー]]の[[攻撃]]に耐えられるようになる利点はあるが、そのために採用するのは心もとない。~
 [[《伝説の都 アトランティス》]]の[[レベル]]を下げる[[効果]]は[[アドバンス召喚]]のサポートとなり、[[《忘却の都 レミューリア》]]と[[《深海の都 マガラニカ》]]の[[レベル]]を上げる[[効果]]は[[シンクロ召喚]]や[[エクシーズ召喚]]の幅を広げるために使える。~
 前者は常に[[レベル]]を下げるため場合によっては[[シンクロ召喚]]や[[エクシーズ召喚]]の邪魔になる事があるが、後者は[[レベル]]を変更するタイミングが自由なのでそうした事にはならない。~
 このため、特に[[《忘却の都 レミューリア》]]と[[《深海の都 マガラニカ》]]に比べると[[サポートカード]]としては一段劣る。~
 [[水属性]]が少ない[[魚族]]・[[海竜族]]・[[水族]]がメインで、かつ《海》扱いの[[カード]]を必要とする[[デッキ]]があれば採用を検討するといったところだろうか。~

 [[弱体化]]は、2[[種族]]に対して200だけであるために活きる機会はかなり限られるが、その2[[種族]]をメインにした[[デッキ]]ではなくとも[[エクストラデッキ]]には投入されている可能性があるため、[[適用]]する機会が全くないということはない。~
 細かい部分だが、[[《伝説の都 アトランティス》]]や[[《忘却の都 レミューリア》]]では[[強化]]されてしまう[[水属性]]・[[機械族]]の[[【クリストロン】]]や[[【ダイナミスト】]]を[[相手]]にする場合はこちらの方が都合がいい。~
 その他の利点としては、[[《サイバー・ドラゴン・ズィーガー》]]の[[効果]]の[[対象]]を狭められることや、[[【ラヴァル】]]など[[炎族]]を利用する[[デッキ]]にも有効であるといったところか。~
 [[弱体化]]を逆手に取って[[《機械複製術》]]や[[《地獄の暴走召喚》]]の対応範囲を広げることも考えられる。~
 前者の場合、[[《クイック・シンクロン》]]や[[《幻獣機オライオン》]]などが対応し大量展開も狙えるが、[[相手]]にも利用されてしまう点には注意。~

-改めて、「[[カード名]]を《海》として扱う[[カード]]」・「[[フィールド]]を《海》にする[[カード]]」との細かい相違点をまとめる。~

--いずれもこの[[カードの効果]]まではコピーしないため、《海》では可能な4[[種族]]の[[強化]]と2[[種族]]の[[弱体化]]はできない。~

--[[《伝説の都 アトランティス》]]・[[《忘却の都 レミューリア》]]・[[《幻煌の都 パシフィス》]]・[[《深海の都 マガラニカ》]]はいかなる時も[[カード名]]を《海》として扱うため、《海》と5種類併せて3枚までしか採用できない。~
また、これらの[[カード]]はルール上で[[カード名]]を《海》として扱い、[[効果]]としての扱いではないので、[[カード名]]を《海》として扱う[[テキスト]]は[[《マジック・キャンセラー》]]等の[[効果]]で[[無効]]にならず[[カード名]]が元に戻る事もない。~
---一方、[[フィールド]]に[[表側表示]]で存在する時のみにその[[効果]]が[[適用]]される[[《海神の巫女》]]と[[《潜海奇襲II》]]と[[《忘却の海底神殿》]]は、こうした制限にはかからないが、[[フィールド]]名や[[カード名]]を《海》として扱う[[効果]]は[[《スキルドレイン》]]や[[《王宮の勅命》]]や[[《王宮のお触れ》]]等で[[無効]]にされてしまう。~

--[[《海神の巫女》]]は他の[[カード]]のように「[[カード名]]を《海》として扱う[[カード]]」ではない。~
このため、[[《伝説のフィッシャーマン》]]等の[[効果]]を[[適用]]する事は可能だが、[[《海竜−ダイダロス》]]等で[[墓地へ送る]]事はできない。~

-[[シンクロ召喚]]が登場するまで、[[生け贄召喚]]等の関係で[[レベル]]は低い方が使いやすかったため、[[《伝説の都 アトランティス》]]の[[下位互換]]として扱われる事が多かった。~

-[[海竜族]]に関する[[効果]]を持つ最も古い[[カード]]だが、[[海竜族]]のみに対応する[[効果]]ではない。~
また、[[炎族]]に関しては第3期に[[《火口に潜む者》]]が登場するまで、[[メタカード]]であるこの[[カード]]しか関連[[カード]]が存在しなかった。~

-6[[種族]]と多数の[[種族]]が記載されている点でも珍しい[[カード]]。~
これは[[《デュエル・アカデミア》]](9[[種族]])に抜かれるまで約23年の間単独トップであった。

-第6期の[[ABSOLUTE POWERFORCE]]では、《海》として扱う[[永続罠]]の[[《忘却の海底神殿》]]が登場した。~
これにより、[[フィールド]]に2枚以上の《海》が同時に[[表側表示]]で存在することが可能になった。~

-最初期に登場した6つの[[フィールド魔法]]の他の5つが全て[[DUELIST LEGACY Volume.2]]を最後に市販のパックに収録されなくなったのに対し、この[[カード]]のみ[[BEGINNER'S EDITION 1]]に再録され、[[リニューアル版>BEGINNER'S EDITION 1(第7期)]]でも引き続き収録されている。~
関連[[カード]]の有無が、いかに大きいか分かるだろう。~

-海を意味する英単語が「Sea」であるのは誰もが知るところだが、何故か[[英語名]]はローマ字表記になっている。~
関連[[カード]]が後に多く登場しており、初期の[[カード]]の中でもその迷走ぶりが特に目立っている。~
//第1〜2期に登場した[[カード]]には、この様に[[英語名]]が迷走しているものが多い。~

-原作・アニメにおいて―~
「決闘者の王国編」に登場した[[地形>フィールド魔法]]の1つ。~
水棲生物の[[モンスター]]を多用する梶木漁太が得意とする[[地形>フィールド魔法]]だった。~
水中を移動できない[[モンスター]]は[[召喚]]も[[攻撃]]もできず、[[満ち潮・引き潮>《魔性の月》]]などの概念もあり、数ある[[地形>フィールド魔法]]の中でもかなり特殊な性質を持っていた。~

--フィールド適応性の図解では、この[[フィールド>フィールド魔法]]に適応するのは[[水属性]]とされている。~
[[OCG]]では「[[水属性]]は電撃攻撃が弱点」を「[[雷族]]を[[強化]]する」という形で再現されている。~

--「バトルシティ編」の「城之内vs梶木」戦では、梶木がこの[[カード]]を使用した。~
[[カード]]の特性により、[[《モンスターBOX》]]を海に沈めて[[効果]]を無力化するという使い方がされていた。~
[[カード]]の特性により、[[《モンスターBOX》]]を海に沈めて[[効果]]を無力化するという使い方がされていたが、何故か[[バトルフェイズ]]中に[[デッキ]]から[[ドロー]]されて[[発動]]している。~
ここでも[[OCG]]にはない性質を備えており、飛行や魔法攻撃ができない[[モンスター]]の[[攻撃]]を封じたり、荒波で[[相手]]は[[自分]]の[[フィールドのカード]]を[[確認]]できなかったり等の[[効果]]があった。~

--アニメGXの「十代vsアナシス」戦では、《海》が[[フィールド]]に出ている時に[[発動]]できる《魔の海域レベル3》という[[通常罠]]が登場。~
また異世界編においてオブライエンが[[《きつね火》]]を追い払うのに使った[[通常魔法]]《アンカー・バインド》も、《海》が存在する時に[[発動]]でき、[[相手]][[フィールド]]に[[表側守備表示]]で存在する[[炎属性]][[モンスター]]を全て[[破壊]]する[[効果]]を持っていた。~
彼の[[デッキ]]との相性は良くないため、銃撃戦用の[[カード]]なのだろうか。~

--アニメARC-V第3話においてアクションフィールドの選択画面にあった1枚。~
また同作で大量旗鉄平が使用した[[永続魔法]]《内海》は、[[フィールドゾーン]]に存在する[[フィールド魔法]]を《海》としても扱う[[効果]]があった。~

--漫画GX54話でも、[[同名のカード>同名カード]]が登場した。~
ただし、これは十代、明日香、翔、三沢、万丈目がアメリカチームとの対戦場を選ぶための「くじ」であり、この[[カード]]とは関係無い。

--アニメSEVENSでは[[ラッシュデュエル]]版のこの[[カード]]が登場している。~
[[RUSH:《海》]]を参照。

-コナミのゲーム作品において―~
[[WCS2008>ゲーム付属カード#WCS2008]]では海の日に配信された。~

--デュエルリンクスでは梶木が[[デュエル]]開始時にこの[[カード]]を[[自分]][[フィールド]]に[[発動]]する「海の伝説」、《海》が[[フィールド]]に存在する場合[[自分]]の[[水属性]][[通常モンスター]]1体を[[直接攻撃]]可能にする代わり[[バトルフェイズ終了時>エンドステップ]]に[[自壊]]する「海からの刺客」というスキルを覚える。~
主に「海の伝説」が採用されており、特に初期の[[環境]]では200の振れ幅でも大きく戦況に左右したため、この[[カード]]を軸にした[[【水属性】]]が活躍した。~
後に[[《潜海奇襲》]]と[[《城塞クジラ》]]が実装されると再び注目され、スキルのおかげで[[デッキ]]にこの[[カード]]を採用せずとも両者の[[効果]]を活用できることを利用した[[デッキ]]が環境にも浮上した。~

-その他の商品展開―~
遊戯王[[ラッシュデュエル]]でも同一の[[効果]]で実装されている。~
[[RUSH:《海》]]を参照。~
[[ラッシュデュエル]]オリジナルの[[サポートカード]]も多数存在するが、《海》と同時に[[フィールド魔法]][[《大海洋》>RUSH:《大海洋》]]を指定するものが多い。~

**関連カード [#card]
―[[フレイバー・テキスト]]関連
-[[《アンモ・ナイト》]] 
-[[《怒りの海王》]]
//-[[《海原の女戦士》]]
-[[《海を守る戦士》]]
-[[《海月−ジェリーフィッシュ−》]]
-[[《恍惚の人魚》]]
-[[《デッド・シャーク》]]
-[[《デビル・クラーケン》]]
-[[《ナイト・リザード》]] 
-[[《ボーンハイマー》]]
-[[《ルート・ウォーター》]]

-[[《海の竜王》]]
-[[《半魚獣・フィッシャービースト》]]
-[[《海竜神》]]

―第1期[[フィールド魔法]]関連
//-《海》
-[[《荒野》]]
-[[《草原》]]
-[[《森》]]
-[[《山》]]
-[[《闇》]]

―[[効果]][[適用]]時に[[フィールド]]を《海》として扱う[[カード]]
-[[《海神の巫女》]]

***[[カード名]]を《海》として扱う[[カード]] [#aname]
-[[効果外テキスト]]によりルール上《海》として扱う[[カード]](《海》も含めて合計3枚までしか採用できない)
--[[《伝説の都 アトランティス》]]
--[[《忘却の都 レミューリア》]]
--[[《幻煌の都 パシフィス》]]
--[[《深海の都 マガラニカ》]]

-[[効果]]により特定の場所で[[カード名]]を《海》として扱う[[カード]]
--[[《潜海奇襲II》]]([[フィールド]]・[[墓地]])

--[[《忘却の海底神殿》]]([[フィールド]])

***《海》の[[カード名が記されたカード]] [#list]
 ※は「《海》の[[カード名が記されたモンスター>カード名が記されたカード]]」に関連した[[効果]]を持つ[[カード]]~

―[[効果モンスター]]
-[[《海神の巫女》]]
-[[《海神の依代》]]
-[[《魚雷魚》]]
-[[《コダロス》]]
-[[《水陸両用バグロス Mk−3》]]
-[[《デス・クラーケン》]]
-[[《電気海月−フィサリア−》]]
-[[《砲弾ヤリ貝》]]
-[[《マーメイド・ナイト》]]

-[[《海竜神−リバイアサン》]]
-[[《深海の戦士》]]
-[[《水陸両用バグロス Mk−11》]]
-[[《伝説のフィッシャーマン》]]
-[[《伝説のフィッシャーマン二世》]]

-[[《大要塞クジラ》]]
-[[《海竜−ダイダロス》]]

―[[特殊召喚モンスター]]
-[[《海竜神−ネオダイダロス》]]

―[[魔法カード]]
-[[《幻煌の都 パシフィス》]]
-※[[《潜海奇襲II》]]
-[[《深海の都 マガラニカ》]]
-[[《伝説の都 アトランティス》]]
-※[[《魚群探知機》]]
-[[《忘却の都 レミューリア》]]
-[[《海竜神の怒り》]]

―[[罠カード]]
-[[《アビストローム》]]
-※[[《暗岩の海竜神》]]
-[[《幻煌龍の戦渦》]]
-[[《幻煌龍の浸渦》]]
-[[《幻煌龍の天渦》]]
-[[《潜海奇襲》]]
-[[《竜巻海流壁》]]
-[[《忘却の海底神殿》]]

**このカードを使用する代表的なデッキ [#deck]
-[[【海】]]

**収録パック等 [#pack]
-[[STARTER BOX]] &size(10){[[Rare]]};
-[[青眼の白龍伝説−LEGEND OF BLUE EYES WHITE DRAGON−]] LB-49 &size(10){[[Rare]]};
-[[DUELIST LEGACY Volume.2]] DL2-031
-[[BEGINNER'S EDITION 1]] BE1-JP112
-[[BEGINNER'S EDITION 1(第7期)]] BE01-JP097

//**FAQ [#faq]
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//未発売カードに限り、『A:(発売をお待ちください)』とセットでコメントアウトに質問を残すことが可能です。
//ルールやカードの処理等についての質問は、公式サイトの「遊戯王カードデータベース」で調べるか、ルール質問BBSを利用してください。
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