*《&ruby(こうてい){光帝};クライス/Kuraz the Light Monarch》 [#top]
 効果モンスター
 星6/光属性/戦士族/攻2400/守1000
 (1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、
 フィールドのカードを2枚まで対象として発動できる。
 そのカードを破壊し、破壊されたカードのコントローラーは
 破壊された枚数分だけデッキからドローできる。
 (2):このカードは召喚・特殊召喚したターンには攻撃できない。

 [[Vジャンプ(2008年2月号) 付属カード>書籍付属カード#VJ2008]]で登場した[[光属性]]・[[戦士族]]の[[上級モンスター]]。~
 [[帝]]の1体であり、[[召喚・特殊召喚に成功した]]時に[[フィールドのカード]]を[[破壊]]し、[[破壊された]][[カード]]の[[コントローラー]]は[[ドロー]]する[[誘発効果]]、[[召喚]]・[[特殊召喚]]した[[ターン]]には[[攻撃]]できない[[永続効果]]を持つ。~

 [[帝]]の1体だが、[[アドバンス召喚]]時のみに[[効果]]を[[発動]]する6[[帝]]とは違い、[[特殊召喚に成功した]]時にも[[効果]]を[[発動]]できるのが最大の特徴。~
 [[破壊]]する[[カード]]は種類を問わずにどちらの[[フィールド]]からも選ぶことができ、枚数を1枚のみに絞っても良い。~
 ただし[[破壊]]した数だけ[[ドロー]]するため、普通に使っただけでは[[カード・アドバンテージ]]を稼げず、[[アドバンス召喚]]時の[[ディスアドバンテージ]]を回復できない。~
 採用する場合は、この点をよく考えた上で使用したい。~

 [[自分]][[フィールド]]の[[フリーチェーン]][[カード]]や、[[破壊された]]時に[[効果]]が[[発動]]する[[シャドール]]・[[《鎖付き爆弾》]]などを[[対象]]にすれば[[アドバンテージ]]が得られる。~
 [[効果]]を使い終わって無意味に[[フィールド]]に残った[[カード]]や、[[自己再生]][[モンスター]]、弱小[[トークン]]を[[破壊]]するのもよい。~
 使い減りしない[[ペンデュラムモンスター]]を[[ドロー]]に変換したり、あるいは[[ペンデュラムスケール]]の張り替えのために使用する事もできる。~
 [[破壊]]と[[ドロー]]は同時に行うことを利用して、[[機皇帝]]の[[特殊召喚]][[トリガー]]というのも良いだろう。~
 もちろん、こちらの行動を阻害するような邪魔な[[カード]]がある場合は、[[相手]]の[[カード]]を[[破壊]]するのも選択肢の1つである。~

 [[召喚]]・[[特殊召喚]]した[[ターン]]に[[攻撃]]できない[[デメリット]]は、[[相手]][[ターン]]に[[特殊召喚]]すれば解消できる。~
 [[リリース]]や[[シンクロ素材]]、[[エクシーズ素材]]にしてしまうのも1つの手。~
 また、自身の[[効果]]で自らを[[破壊]]して[[ドロー]]に変換するのも有効な選択肢である。~
 [[《リビングデッドの呼び声》]]や[[《竜魂の幻泉》]]とは相性が良く、この[[カード]]とそれらの[[カード]]の両方を[[破壊]]することで擬似[[《強欲な壺》]]となる。~
 また、[[蘇生]][[モンスター]]を[[シンクロ素材]]や[[エクシーズ素材]]にして無意味に[[フィールド]]に残ったそれらの[[カード]]を[[破壊]]すれば、場の圧迫解消と[[ドロー]]とで一石二鳥となる。~

 [[【帝王】]]では、[[《天帝アイテール》]]の[[効果]]で[[相手]][[ターン]]に[[リクルート]]をすることで[[相手]]の行動を妨害できるのが最大の利点となる。~
 [[自分]][[フィールドのカード]]を[[破壊]]する場合でも、[[《天帝従騎イデア》]]や[[《冥帝従騎エイドス》]]などの[[墓地]]で[[発動]]する[[効果]]を持つ[[カード]]を[[破壊]]すれば[[アドバンテージ]]となる。~
 それ以外では、[[自己再生]]できる[[モンスター]]や[[《オイスターマイスター》]]等で生み出された[[トークン]]等も狙い目だろう。~
//[[《ダンディライオン》]]

-この[[カード]]が登場してから暫くの間は、[[【帝コントロール】]]は「[[自分]][[ターン]]に[[アドバンス召喚]]を行い、[[アドバンテージ]]を獲得していく」のが基本となる動きであった。~
だが先述したとおり、この[[カード]]は普通に[[アドバンス召喚]]しても[[アドバンテージ]]を獲得できず、更には[[攻撃]]できない[[デメリット]]も当時の[[デッキ]]の動きとはイマイチかみ合っていなかった。~
そのため、[[帝]]でありながらも[[【帝コントロール】]]での採用は敬遠され、他の[[デッキ]]に採用されることが多い[[カード]]であった。~
しかし後に[[《天帝アイテール》]]が登場したことで[[【帝コントロール】]]系統の[[デッキ]]でも[[相手]][[ターン]]に[[特殊召喚]]することが容易になり、一転して重要な[[カード]]としての地位を築くことになる。~
[[カード]]プールや[[環境]]の変化によって評価が上がった[[カード]]の1つと言えるだろう。~

-[[破壊]]する事のみが条件であり、[[墓地]]に送られたかどうかは問わないので、[[ペンデュラムモンスター]]や[[トークン]]を[[破壊した]]場合でも[[ドロー]]できる。
-[[破壊]]する事のみが条件であり、[[墓地へ送られた]]かどうかは問わないので、[[ペンデュラムモンスター]]や[[トークン]]を[[破壊した]]場合でも[[ドロー]]できる。

-[[ドロー]]は[[任意効果]]なので、[[相手]]に[[ドロー]]を強制して[[デッキ破壊]]する戦術は取れない。~
だが[[任意効果]]であるがゆえに[[《神殿を守る者》]]が存在する場合でも[[効果]]を[[発動]]でき、[[ドロー]]させずに[[相手]]の[[カード]]を[[破壊]]できる。~

-「2体目の[[光属性]]」「[[アドバンス召喚]]以外でも[[効果]]が使える」と、これまでの「[[帝]]」とは系統が異なる。~
[[特殊召喚]]で[[発動]]するほか、[[アドバンス召喚]]でなくてもよいので[[《死皇帝の陵墓》]]で[[召喚]]しても[[発動]]する。~
この後「他の[[属性]]にも2体目の[[帝]][[モンスター]]が登場するのではないか」との予測が[[プレイヤー]]間で囁かれるようになる。~
この[[カード]]の登場から2年後に予想通り2体目の[[闇属性]]の「[[帝]]」として[[《闇帝ディルグ》]]が登場したが、その後は「[[特殊召喚]]に対応した[[帝]]」の登場はぷつりと途絶えている。~

-[[《混沌の黒魔術師》]]([[エラッタ]]前)が[[除外]]されていて、[[《次元融合》]]が[[手札]]、[[《魔力倹約術》]]が[[フィールド]]上、この[[カード]]2枚と[[《神剣−フェニックスブレード》]]が[[墓地]]に存在すれば無限[[ドロー]]が成立した。~
-[[《混沌の黒魔術師》]]([[エラッタ]]前)が[[除外]]されていて、[[《次元融合》]]が[[手札]]、[[《魔力倹約術》]]が[[フィールド]]、この[[カード]]2枚と[[《神剣−フェニックスブレード》]]が[[墓地]]に存在すれば無限[[ドロー]]が成立した。~
手順は以下のとおり。~

<
+[[《神剣−フェニックスブレード》]]の[[効果]][[発動]]、《光帝クライス》2枚をゲームから[[除外]]し、[[《神剣−フェニックスブレード》]]を[[手札]]に[[加え>加える]]、[[フィールド]]上に[[セット]]する。~
+[[《神剣−フェニックスブレード》]]の[[効果]][[発動]]、《光帝クライス》2枚を[[除外]]し、[[《神剣−フェニックスブレード》]]を[[手札]]に[[加え>加える]]、[[フィールド]]上に[[セット]]する。~
+[[《次元融合》]]を[[発動]]、《光帝クライス》2体と[[《混沌の黒魔術師》]]を[[特殊召喚]]する。~
+[[《混沌の黒魔術師》]]の[[効果]]で[[《次元融合》]]を[[手札]]に[[加え>加える]]、《光帝クライス》2体の[[効果]]で[[《混沌の黒魔術師》]]と《光帝クライス》2体、[[《神剣−フェニックスブレード》]]を[[破壊]]し、[[カード]]を2枚or4枚[[ドロー]]する。~

<
この1〜3のサイクルを繰り返すことで、無限[[ドロー]]が成立する。~
《光帝クライス》の[[効果]][[発動]]タイミングの関係上、途中から始めるということは出来ないので注意が必要である。~
しかし、[[《混沌の黒魔術師》]]の[[エラッタ]]により、現在ではこの[[コンボ]]は使用できなくなった。~

-この[[カード]]が付属するVジャンプには、[[《エンペラー・ストゥム》]]との[[コンボ]]が載っているが、処理の順番が少しおかしい。~
[[カードの効果]]で[[自分]]の[[カード]]を[[破壊]]し、[[《エンペラー・ストゥム》]]の[[効果]]で[[カード]]を[[デッキの一番上]]に[[戻せば>戻す]]、すぐに[[ドロー]]できる、というのがその[[コンボ]]である。~
だが、この[[カード]]の[[破壊]]と[[ドロー]]の間に[[《エンペラー・ストゥム》]]の[[効果]]をはさむ事はできない。~
実際にこの[[コンボ]]を実行するなら[[チェーン]]1:《光帝クライス》、[[チェーン]]2:[[《エンペラー・ストゥム》]]と組み、[[《エンペラー・ストゥム》]]の[[効果]]で[[墓地]]の[[カード]]を[[デッキトップ]]に[[戻し>戻す]]、《光帝クライス》で[[破壊]]+[[ドロー]]、となる。~

-「クライス」の由来は「キリスト」の英語読みである「クライスト(Christ)」ではないかと思われる。~
[[英語名]]は宗教上の理由のためか独自の綴りになっている。~
これは[[《大天使クリスティア》]]等にも言える。~

//-原作・アニメにおいて―~

-コナミのゲーム作品において―~
[[DUEL TERMINAL]]ではEXステージのシェリーが使用する。~
データ自体はシェリーの収録前から存在しており、SDGP MAXの商品として登場していた。~

**関連カード [#card]
-[[帝]]

-[[《闇帝ディルグ》]]

**このカードを使用する代表的なデッキ [#deck]
-[[【クライスターボ】]]
-[[【ドグマブレード】]]
-[[【帝コントロール】]]
-[[【帝王】]]

**収録パック等 [#pack]
-[[Vジャンプ(2008年2月号)付属カード>書籍付属カード#VJ2008]] VJMP-JP028 &size(10){[[Ultra]]};
-[[ストラクチャーデッキ−ウォリアーズ・ストライク−]] SD17-JP008
-[[スターターデッキ(2014) スターター強化パック>スターターデッキ(2014)#pack]] ST14-JPA03

**FAQ [#faq]
//Q:(1)の[[効果]]は[[対象をとる効果>対象をとる(指定する)効果]]ですか?~
//A:[[対象をとる効果>対象をとる(指定する)効果]]になります。(07/12/21)

Q:[[自分]][[フィールド]]に[[《神殿を守る者》]]が存在する場合、この[[カード]]の(1)の[[効果]]を[[発動]]する事ができますか?~
A:はい、[[発動]]でき、[[相手]][[フィールドのカード]]を選択して[[破壊]]する事もできます。~
  その場合、[[相手]]は[[カード]]を[[ドロー]]する事ができません。(08/02/19)

//Q:[[カード]]を[[破壊]]する[[効果]]と[[ドロー]]する[[効果]]は2つで1つの[[誘発効果]]ですか?~
//  それとも、[[破壊]]した後に[[ドロー]]する[[効果]]の[[チェーンブロック]]が新たに作られますか?~
//A:2つで1つの[[誘発効果]]でそれぞれの[[効果]]が別々に分かれているわけではありません。(07/12/21)

Q:[[ドロー]]するのはどのようなタイミングですか?~
  また、[[ドロー]]をするかどうかを決めるタイミングはいつですか?~
A:[[破壊]]した後に[[ドロー]]するかどうか決めます。~
  ゆえに[[効果]]処理中に決める事になりますが、[[効果]]処理の終了したタイミングでは[[破壊]]と[[ドロー]]を同じタイミングとして扱います。(09/01/29)

Q:[[自分]]の[[《早すぎた埋葬》]]によってこの[[カード]]を[[特殊召喚]]しました。~
  (1)の[[効果]]でこの[[カード]]と[[《早すぎた埋葬》]]を[[破壊]]した場合、[[カード]]を2枚[[ドロー]]できますか?~
A:はい、2枚[[ドロー]]できます。(07/12/21)

Q:(1)の[[効果]]で[[カード]]を2枚[[破壊]]された場合、1枚だけ[[ドロー]]する事はできますか?~
A:2枚[[破壊]]して[[ドロー]]をすると決めたのであれば2枚[[ドロー]]しなければいけません。(07/12/21)

Q:(1)の[[効果]]で[[相手]][[フィールド]]に存在する「元々の[[持ち主]]が[[自分]]の[[モンスター]]」を[[破壊した]]時、[[ドロー]]できるのはどちらですか?~
A:[[相手]]です。(09/06/19)

Q:[[相手]]の[[《インフェルニティ・ガーディアン》]]1枚を[[対象]]にして(1)の[[効果]]を[[発動]]したとき、[[チェーン]]して[[《D.D.クロウ》]]を[[発動]]され[[相手]]の[[手札]]が0枚になり、[[対象]]を[[破壊]]できなかった場合、[[相手]]は[[ドロー]]できますか?~
A:《光帝クライス》の(1)の[[効果]]は、[[効果]]で[[破壊]]した枚数分の[[カード]]を[[ドロー]]する[[効果]]です。~
  よって、[[対象]]の[[カード]]が[[破壊]]できなかった場合、[[カード]]を[[ドロー]]する事もできません。(09/12/23)

Q:[[《スキルドレイン》]]を[[適用]]中であれば、[[召喚]]・[[特殊召喚]]された[[ターン]]にこの[[カード]]は[[攻撃宣言]]を行う事ができますか?~
A:はい、[[攻撃宣言]]を行う事ができます。(07/12/21)

Q:[[ドローフェイズ]]中にこの[[モンスター]]を[[特殊召喚]]し、(1)の[[効果]]で[[《D−HERO ダッシュガイ》]]を[[破壊]]しました。~
  この[[モンスター]]の[[効果]]で[[ドロー]]した[[カード]]を、[[破壊]]した[[《D−HERO ダッシュガイ》]]の[[効果]]を使い[[特殊召喚]]できますか?~
A:はい、条件を満たしている[[モンスター]]を[[ドロー]]したのであれば可能です。(12/11/28)

Q:(1)の[[効果]]は[[ダメージステップ]]中に[[発動]]できますか?~
A:はい、できます。(13/03/23)

//質問だけの投稿は禁止。ここは「質問と、それに対する事務局の回答」の両方を同時に記述する項目です。
//記述する場合、事務局に質問した日付を(05/01/01)のような形式でA:の最後に追加してください。
//未発売カードに限り、『A:(発売をお待ちください)』とセットでコメントアウトに質問を残すことが可能です。
//ルールやカードの処理等についての質問は、公式サイトの「遊戯王カードデータベース」で調べるか、ルール質問BBSを利用してください。
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