*《&ruby(しょけいにん){処刑人};−マキュラ/Makyura the Destructor》 [#top]
 効果モンスター
 星4/闇属性/戦士族/攻1600/守1200
 このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
 (1):このカードがモンスターゾーンから墓地へ送られた場合に発動できる。
 このターンに1度だけ、自分は罠カードを手札から発動できる。

 [[Vジャンプ(2002年2月号) 付属カード>書籍付属カード#VJ2002]]で登場した[[闇属性]]・[[戦士族]]の[[下級モンスター]]。~
 [[モンスターゾーン]]から[[墓地へ送られた]]場合、この[[ターン]]中に1度だけ、[[手札]]から[[罠カード]]を[[発動]]することが可能になる[[誘発効果]]を持つ。~

 [[モンスターゾーン]]から[[墓地へ送られた]]場合という[[発動条件]]なので、[[リリース]]や[[シンクロ素材]]・[[リンク素材]]として使われた場合でも条件を満たせる。~
 この[[カード]]自体は[[サポートカード]]の豊富な[[闇属性]]・[[戦士族]]なので、[[特殊召喚]][[効果]]を持つ[[モンスター]]を併用すれば[[発動]]するのは難しくはない。~
 [[リクルート]]できる[[《召喚僧サモンプリースト》]]や、[[蘇生]]できる[[《切れぎみ隊長》]]と相性が良く、即座に[[リンク召喚]]が可能。~
 [[リクルート]]できる[[《召喚僧サモンプリースト》]]や、[[蘇生]]できる[[《切れぎみ隊長》]]と相性が良く、即座に[[リンク召喚]]して[[効果の発動]]へ繋げる事が可能。~
 [[《レッド・リゾネーター》]]なら[[手札]]からこの[[カード]]を[[特殊召喚]]でき、[[シンクロ召喚]]にも繋げられる。~

 ただし、[[エラッタ]]前と異なり[[罠カード]]を[[発動]]できるのは[[1ターンに1度]]だけなので、[[ドロー]]や[[バーン]]を連発して[[1ターンキル]]を狙う使い方はできない。~
 [[《大革命》]]などの[[キーカード]]となる[[罠カード]]を即座に使えるようにする、[[サーチ]]しておいた[[カウンター罠]]を使える様にし牽制を狙うといった役割となる。~

 「[[自分]][[ターン]]に[[発動]]したい強力な[[罠カード]]」というのはいくつかあり、それを1[[ターン]]待たずに[[発動]]できるのは[[コンボ]]の決定率を高めるほどの影響力がある。~
 [[《チェーン・マテリアル》]]を[[キーカード]]とする[[【マテリアル1キル】]]では[[先攻]][[1ターンキル]]をより狙いやすくできる。~
 [[《トラップトリック》]]とは相性が良く、事実上[[デッキ]]内に複数存在する任意の[[通常罠]]を[[発動]]できる事になる。~

-''この[[カード]]が[[墓地へ送られた]][[ターン]]に、その[[ターン]][[セット]]した[[罠カード]]は[[発動]]できない''。~
あくまで[[セット]]を介さずに[[手札]]から[[罠カード]]を[[発動]]できる[[効果]]である。~

-[[エラッタ]]前の性能は以下のような凶悪なものであった。~
 このカードが墓地へ送られたターン、
 このカードの持ち主は手札から罠カードを発動する事ができる。
--20/04/01に現在の[[テキスト]]に[[エラッタ]]された。~
なお、適用日は同日からだが、[[エラッタ]]後の[[テキスト]]による実物の[[カード]]の登場は2か月遅れの[[デュエリストパック−冥闇のデュエリスト編−]]が最初となる。~
[[エラッタ]]前とは以下の点が異なり、複数の点で弱体化した。~
---[[チェーンブロック]]を作らない[[分類されない効果]]であったのが、[[チェーンブロック]]を作る[[誘発効果]]になった。~
---[[同名カード]]を含めて自身の[[効果]]の使用、及び[[手札]]からの[[発動]]の[[適用]]が[[1ターンに1度]]となった。~
---[[モンスターゾーン]]以外の場所から[[墓地へ送られた]]場合は[[効果]]を使用できなくなった。~

--類似[[効果]]の[[《王家の神殿》]]は[[同名カード]]を含めた[[1ターンに1度]]の[[適用]]という[[弱体化]]のみで[[エラッタ]]復帰したが、こちらはあちら以上に複数の点で[[弱体化]]を受けている。~
[[永続魔法]]に対してこちらは恵まれた[[レベル]]・[[種族]]・[[属性]]を持つ[[モンスターカード]]のため、受けられる[[サポートカード]]が多い点を考慮されたのだろう。~

-[[エラッタ]]前は[[手札]]から[[発動]]できる[[罠カード]]の数に制限がなかったため、1[[ターン]]に[[手札]]から[[罠カード]]を連発できた。~
このため、[[《強欲な瓶》]]・[[《八汰烏の骸》]]・[[《無謀な欲張り》]]を[[手札]]からフル[[回転]]させ[[ドロー]]し続け、[[先攻]]1[[ターン]]目で[[エクゾディアパーツ>封印されし]]を揃えたり、[[エラッタ]]前の[[《現世と冥界の逆転》]]を[[発動]]させて[[デッキ切れ]]を狙ったりと、様々な[[コンボ]]のお供となった。~

--上記の通り[[エラッタ]]前は[[分類されない効果]]であり、[[チェーンブロック]]が発生しなかった。~
つまり、[[墓地へ送られた]]時点から[[効果]]を発揮した。~
この[[カード]]を[[コスト]]にした[[《ライトニング・ボルテックス》]]に対し[[《マジック・ジャマー》]]を[[発動]]された時点で、既に[[手札]]から[[《盗賊の七つ道具》]]で対応することができた。~
更に、「[[発動]]」ではないので、[[《暗闇を吸い込むマジック・ミラー》]]・[[《エンジェルO7》]]・[[《光と闇の竜》]]等で妨害することもできなかった。~
[[《冥界の魔王 ハ・デス》]]等による[[戦闘破壊]][[トリガー]]は存在したものの、[[墓地]]の特定[[カード]]を[[対象]]に[[無効]]化する[[カード]]が存在しなかったため、[[手札]]や[[デッキ]]から落とされたが最後、[[罠カード]]が[[手札]]から飛び出してくることは止められなかった。~

--上記の特性により、この[[効果]]が[[適用]]されれば最後、その[[ターン]]でのゲームエンドは半ば決まったようなものであった。~
現役当時は[[墓地へ送られた]]瞬間から相手を敗北に導く、まさしく処刑人そのものであり、登場わずか半年の[[02/05/01>禁止・制限カード/2002年5月1日]]で[[制限カード]]に指定された。~
しかし、致命的に相性の悪い[[ハンデス三種の神器]]も当時現役であり、更に[[ハンデス]]が規制された後の[[環境]]では圧倒的な性能を誇る[[【カオス】]]が登場。~
中でも[[《混沌帝龍 −終焉の使者−》]]は[[効果]]を[[発動]]されるだけで敗北が確定してしまう最悪の相性であった。~
それらを考慮されてか、[[カオス]]の登場直前の[[03/04/10>禁止・制限カード/2003年4月10日]]で[[準制限カード]]に[[制限緩和]]された。~
後に[[コンボ]][[デッキ]]の抑制を目的に[[05/03/01>禁止・制限カード/2005年3月1日]]をもって[[禁止カード]]に指定された。~
結局、その[[カード]]パワーに反して現役の間には安定した勝利を得ることが難しく、世界大会で結果を残すことはできなかった。~

--後ろ向きな使い方ではあったが、[[手札誘発]]による[[1ターンキル]]対策が皆無だった当時は、[[手札]]からの[[罠カード]]によって[[1ターンキル]]対策として使用する事もできた。~
一見実現は難しく見えるが、当時は[[【デッキ破壊1キル】]]等[[《サイバーポッド》]]を使いまわす[[1ターンキル]]が多く存在したため、この[[カード]]が[[墓地]]へ送られ[[手札]]に妨害用の[[罠カード]]が加わるという状況もあり得ない話では無かった。~
[[カオス]]の[[コスト]]にも使えたので、[[メインデッキ]]からの投入でも腐り辛いのも[[メリット]]だった。~

--禁止化から15年と1か月後の[[20/04/01>リミットレギュレーション/2020年4月1日]]で、上記[[エラッタ]]の弱体化を施されて[[制限復帰]]した。~
禁止期間の長さは[[《サンダー・ボルト》]]と並ぶ当時の歴代1位タイ記録であった(後に[[《八汰烏》]]が更新)。~
その後、続く[[20/07/01>リミットレギュレーション/2020年7月1日]]に[[制限緩和]]、[[20/10/01>リミットレギュレーション/2020年10月1日]]で[[制限解除]]となった。~
---[[TCG]]では日本より一足早い[[20/09/14>海外の禁止・制限カード/2020年9月14日]]で[[制限解除]]されている。~
なお、[[エラッタ]]版が収録された[[Legendary Duelists:Rage of Ra]]の発売は同年9月25日であり、[[制限解除]]の時点ではまだ[[エラッタ]]されていなかった。~

-海外では[[Battle Pack:Epic Dawn]]に[[エラッタ]]前のこの[[カード]]が収録されており、これを使用したシールド・デッキ形式の大会では使用が認められていた。~
ただしこの[[環境]]では、[[手札]]から[[発動]]したい[[罠カード]]が少なく、[[墓地へ送る]]手段も乏しい。~

-[[英語名]]は単に「[[破壊者>《ディストラクター》]]」であり、日本名にある「処刑人」とは訳されていない。~
あちらでは宜しくない表現なのだろう。~

-原作・アニメにおいて―~
「バトルシティ編」の「舞vs闇マリク」戦において闇マリクが使用。~
[[《アマゾネスの剣士》]]を[[攻撃]]するも、[[《アマゾネスの弩弓隊》]]で[[弱体化]]させられた事で返り討ちにされた。~
だが、[[効果]]で[[手札]]から[[《命の綱》]]を[[発動]]し、[[蘇生]]後に再び[[《アマゾネスの剣士》]]を[[攻撃]]して[[戦闘破壊]]した。~
その後、[[《アマゾネスの呪詛師》]]の補助を受けた[[《アマゾネスの格闘戦士》]]に[[戦闘破壊]]されたが、[[効果]]で[[手札]]から[[《拷問車輪》]](アニメでは《スクラッチ・ホイール》)を[[発動]]した。~
[[攻撃]]名は「八ツ裂き処刑」、「断砕処刑」であり、二つ目は[[《振り子刃の拷問機械》]]と同一である。~
また、アニメでは「裁きの剣」という名前に変えられている。~
キャラクターガイドブックの記載では1つ目の[[攻撃]]名は「八つ裂き処刑」になっている。~

--原作では[[発動条件]]が「[[墓地へ送られた]][[ターン]]」ではなく「倒されたとき」であり、[[効果]]を[[発動]]する際に「残りの[[手札]]全てを[[捨てる]]」必要があった。~
[[エラッタ]]により、[[手札コスト]]以外は原作に近い挙動になっている。~

--アニメでは[[OCG]]版([[エラッタ]]前)の[[効果]]で登場。~
[[《味方殺しの女騎士》]]が相手だったので、[[《黒いペンダント》]]を[[装備]]させて[[攻撃力]]を[[強化]]している。~
また、「闇バクラvs闇マリク」戦でも、闇マリクの[[手札]]にあることが確認できる。~

--アニメオリジナルの「ドーマ編」における「闇遊戯vsグリモ」戦ではグリモが使用した。~
[[《隠れ兵》]]によって[[特殊召喚]]し、[[《オベリスクの巨神兵》]]の[[生け贄]]となった。~
その後に[[手札]]からの[[罠カード]]の[[発動]]はしなかった。~

--漫画版Rでは、闇遊戯が[[発動条件]]と[[効果]]の似た[[通常罠]]《クロス・カウンター・トラップ》を使用している。~
こちらは[[相手]]によって[[墓地へ送られた]]ことが[[発動条件]]で、[[発動]]できる[[罠カード]]は1枚だった。~

--米国で制作された『遊戯王カプセルモンスターズ』(Yu-Gi-Oh! Capsule Monsters)でもアレキサンダー大王の部下が使用した。~

--アニメARC-Vの第126話において、赤馬零王がリアルソリッドビジョンに関する話をしている際の回想シーンで登場している。~

-コナミのゲーム作品において―~
DM7・8では[[通常モンスター]]として登場し、「両手につけた鋭いツメで相手を切り刻む、処刑モンスター」という[[テキスト>フレイバー・テキスト]]を持っている。~

-その他の商品展開―~
森永製菓から発売された「遊戯王デュエルモンスターズ ウェファーチョコ」付属シールでも登場しているが[[悪魔族]]となっている。~

**関連カード [#card]
***[[手札]]から[[罠カード]]を[[発動]]できる[[効果]]を持つ[[カード]] [#list]
-[[魔弾]]

-[[《アトラの蟲惑魔》]]
-[[《ジェット・ロイド》]]
-《処刑人−マキュラ》

-[[《虚空の黒魔導師》]]
-[[《バージェストマ・オパビニア》]]

-[[《バブルイリュージョン》]]

―類似項目
-[[手札から発動可能な罠カード>《デルタ・クロウ−アンチ・リバース》#list]]
-[[セットしたターンに発動できる罠カード>《ディメンション・スライド》#card]]
-[[罠カードをセットしたターンに発動できるようにするカード>《王家の神殿》#card]]

-[[相手ターンに手札から速攻魔法を発動できる効果を持つカード>《失楽の聖女》#list]]

//**このカードを使用する代表的なデッキ [#deck]
//-[[【】]]

**収録パック等 [#pack]
-[[Vジャンプ(2002年2月号) 付属カード>書籍付属カード#VJ2002]] VJ-04 &size(10){[[Ultra]]};
-[[DUELIST LEGACY Volume.2]] DL2-000 &size(10){[[Ultimate]]};
-[[STRUCTURE DECK−マリク編−]] SDM-002
-[[BEGINNER'S EDITION 1]] BE1-JP169 &size(10){[[Super]]};
-[[BEGINNER'S EDITION 1(第7期)]] BE01-JP142 &size(10){[[Rare]]};
-[[デュエリストパック−冥闇のデュエリスト編−]] DP24-JP008

//**FAQ [#faq]
//Q:[[墓地へ送られた]]この[[カード]]がその[[ターン]]中に[[《D.D.クロウ》]]などの[[効果]]で[[墓地]]に存在しなくなりました。~
//  「[[手札]]から[[罠カード]]を[[発動]]する事ができる」[[効果]]は[[適用]]できなくなりますか?~
//A:この[[カード]]を[[除外]]した場合でも、その[[ターン]]中に[[手札]]から[[罠カード]]を[[発動]]できます。(12/12/30)~
//旧テキストの裁定なのでCO。

//質問だけの投稿は禁止。ここは「質問と、それに対する事務局の回答」の両方を同時に記述する項目です。
//記述する場合、事務局に質問した日付を(05/01/01)のような形式でA:の最後に追加してください。
//未発売カードに限り、『A:(発売をお待ちください)』とセットでコメントアウトに質問を残すことが可能です。
//ルールやカードの処理等についての質問は、公式サイトの「遊戯王カードデータベース」で調べるか、ルール質問BBSを利用してください。
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