*《&ruby(ビートルーパー){大騎甲虫};インヴィンシブル・アトラス/Giant Beetrooper Invincible Atlas》 [#top]
 リンク・効果モンスター
 リンク4/地属性/昆虫族/攻3000
 【リンクマーカー:上/左下/下/右下】
 昆虫族モンスター2体以上
 このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
 (1):リンク召喚されたこのカードの攻撃力が3000以下の場合、このカードは相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
 (2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分は昆虫族モンスターしか特殊召喚できない。
 (3):自分フィールドの昆虫族モンスター1体をリリースし、以下の効果から1つを選んで発動できる。
 ●デッキから「ビートルーパー」モンスター1体を特殊召喚する。
 ●このカードの攻撃力はターン終了時まで2000アップする。

 [[WORLD PREMIERE PACK 2022]]で登場した[[地属性]]・[[昆虫族]]の[[リンクモンスター]]。~
 特定の条件下で[[相手]]の[[効果]]に対する[[対象]][[耐性]]と[[破壊]][[耐性]]を持つ[[永続効果]]、[[自分]]は[[昆虫族]]以外[[特殊召喚]]できない[[永続効果]]、[[昆虫族]]を[[リリース]]して「[[ビートルーパー]]の[[リクルート]]」か「2000の[[自己強化]]」のいずれかを選択する[[起動効果]]を持つ。~

 [[リンク素材]]に[[昆虫族]][[縛り]]のある[[リンク]]4であり、主に[[【昆虫族】]]系列の[[デッキ]]で使用する事になるだろう。~
 [[リンク召喚]]の一例としては、[[《甲虫装機 ピコファレーナ》]]の[[効果]]で別の[[昆虫族]]に[[デッキ]]から[[《ゴキポール》]]や[[《共振虫》]]を[[装備]]させ、2体で[[《熾天蝶》]]を[[リンク召喚]]。~
 そのまま[[《ジャイアントワーム》]]や[[《デビルドーザー》]]を[[サーチ]]して[[特殊召喚]]する事でこの[[カード]]の[[リンク召喚]]の準備が整う。~
 [[《騎甲虫アームド・ホーン》]]の[[リンク召喚]]から、[[《騎甲虫スカウト・バギー》]]・[[《B・F−毒針のニードル》]]・[[《B・F−早撃ちのアルバレスト》]]等[[召喚時>召喚に成功した]][[効果]]で2体の[[昆虫族]]を準備できる[[モンスター]]を追加で[[召喚]]すれば、そのままこの[[カード]]の[[リンク召喚]]に繋がる。~
 この場合、2体目の[[リンク]]2の[[昆虫族]]に[[《甲虫装機 ピコファレーナ》]]を経由させる事で追加の[[サーチ]]や展開も可能。~
 [[墓地リソース]]は相応に必要だが、中盤以降は[[《騎甲虫アームド・ホーン》]]を[[自己再生]]させれば[[通常召喚]]とあちらの[[効果]]による[[召喚]]とを合わせて[[手札]]に任意の[[昆虫族]]が2体いるだけで[[リンク素材]]を揃えられる。~
 他にも、[[《G・ボールパーク》]]・[[《アリの増殖》]]・[[《スパイダー・エッグ》]]等、1枚で複数の[[昆虫族]]を展開できる[[魔法・罠カード]]を使っても消費を抑えて[[リンク素材]]を並べられる。~

 (1)は[[対象]]および[[破壊]]への[[耐性]][[効果]]。~
 ただしこの[[効果]]を[[適用]]するには、[[リンク召喚]]されている事と、[[攻撃力]]が3000以下である事という二つの条件がある。~
 この[[カード]]の[[元々の攻撃力]]は3000なので、通常[[リンク召喚]]されている場合は特に他の[[カード]]の補助なくこの[[耐性]]を得られるが、何らかの[[効果]]でこの[[カード]]の[[攻撃力]]が上がった場合は[[耐性]]を失ってしまう事になる。~
 自身の(3)の[[効果]]による[[自己強化]]の他、[[フィールド魔法]]や[[モンスター効果]]による[[全体強化]]などが働いていてもこの[[耐性]]を失ってしまうため、そうした[[効果]]との折り合いは悪い。~
 また、[[相手]]も[[強化]]を利用すればこの[[効果]]に干渉できるため、例えば[[《ミセス・レディエント》]]を[[リンク召喚]]されたりといった手段でこの[[耐性]]を突破される危険がある点には注意したい。~

 (2)の[[効果]]は一部の[[ビートルーパー]]に共通する、[[コントローラー]]への[[昆虫族]]以外の[[特殊召喚]]制限。~
 [[送りつけ]]るには大型であるこの[[カード]]にとっては基本的に[[デメリット]]でしかなく、他の[[種族]]の[[モンスター]]と並べたい場合はこの[[カード]]を最後に[[リンク召喚]]するよう、展開の順序に気を付ける必要がある。~
 プラスに捉えるのであれば、[[相手]]に[[コントロール奪取]]されても[[リンク素材]]などに使っての処理が難しく展開を阻害する事になるため、疑似的な[[コントロール奪取]][[耐性]]があると言えなくもないが、(1)の[[効果]]による[[対象]][[耐性]]があるため、結局有効に機能するタイミングはほぼ無い。~

 (3)は[[昆虫族]]を[[コスト]]として[[リリース]]して、2つのうち1つを選択する[[効果]]。~
 どちらの[[効果]]も、活かそうとするとどうしても自身以外にもう1体[[昆虫族]]を並べる必要があり、この[[カード]]が[[リンク]]4である点を加味すると非常に[[重い]]。~
 (1)の[[効果]]による[[耐性]]からそれなりの場持ちは期待できるため、[[ターン]]を跨いで他の[[昆虫族]]を並べてもよいが、即効性を求めるならばある程度以上の展開力が求められる。~

 1つ目は[[デッキ]]からの[[ビートルーパー]]の[[リクルート]]。~
 [[メインデッキ]]に入る[[ビートルーパー]]は数が少ないが、[[《騎甲虫スカウト・バギー》]]ならば[[特殊召喚]]から2体が並ぶため、さらなる[[リンク召喚]]や[[エクシーズ召喚]]に繋がる。~
 特に[[《No.3 地獄蝉王ローカスト・キング》]]を[[エクシーズ召喚]]し隣に並べる事で、自身の(1)の[[効果]]による[[耐性]]も相まってなかなか突破が困難な布陣となるだろう。~
 [[《騎甲虫スティンギー・ランス》]]はさらに[[ビートルーパー]][[魔法・罠カード]]を[[サーチ]]でき、[[《騎甲虫空殺舞隊》]]はこの[[カード]]が存在すればどちらの[[効果]]の[[発動条件]]も満たす事ができるため、こちらも[[制圧]]盤面の一つの形に繋がる。~
 [[《騎甲虫スケイル・ボム》]]は隣に並べておくだけでも[[相手]]の[[モンスター効果]]に対する抑制となり、[[守備力]]の高さから[[下級モンスター]]程度には[[戦闘破壊]]されにくい。~
 いずれもこの[[カード]]を[[アタッカー]]とするに際して心強いサポートになってくれるだろう。~
 少々勿体無いが、もし(2)の[[デメリット]][[効果]]による[[縛り]]が邪魔になった場合は、自身を[[リリース]]してこの[[効果]]を[[発動]]し、解除してしまってもよい。~

 2つ目は[[自己強化]]。~
 2000という[[強化]]数値はシンプルながら大きく、[[適用]]後のこの[[カード]]の[[攻撃力]]は5000となる。~
 しかし、この[[カード]]を[[強化]]してしまうと(1)の[[効果]]による[[耐性]]が失われるため、その間は[[フリーチェーン]]の[[モンスター効果]]や[[罠カード]]に無防備になってしまうリスクと引き換えとなる。~
 また、高い[[攻撃力]]を得る事はできるが、[[昆虫族]]1体を[[コスト]]に要求されているため、[[モンスター]]全体の総[[攻撃力]]としては上昇幅は2000より少なくなる場合が殆どで、[[ボード・アドバンテージ]]も失ってしまう。~
 単に高い[[攻撃力]]の[[リンク]]4というだけならば[[《アクセスコード・トーカー》]]は最大5300の[[攻撃力]]を得られるため、この[[効果]]のためだけにこの[[カード]]を[[リンク召喚]]する意義はどうしても薄くなってしまう。~
 よって、この[[効果]]は[[直接攻撃]]が可能である状況や[[相手]]の[[ライフポイント]]を削り切れる時にのみ適用し、1つ目の[[効果]]と使い分けられるという点を重要視すべきだろう。~

 [[効果]]よりも、現時点では唯一の[[リンク]]4の[[昆虫族]][[リンクモンスター]]という点が最大の個性となるだろう。~
 [[《騎甲虫アームド・ホーン》]]をはじめとした[[ビートルーパー]]の一部や、[[《B・F−連撃のツインボウ》]]・[[《トランシケーダ》]]など、[[昆虫族]]以外の[[種族]]を[[特殊召喚]]できなくなる[[デメリット]]を持った展開要員が多いため、それらの制約下でも[[エクストラデッキ]]から[[特殊召喚]]できる大型の[[昆虫族]]という点だけでも十分な価値がある。~

-元々は、[[TCG]]版[[Dawn of Majesty]]で追加された12種の海外新規[[カード]]の内の1枚である。~

-モチーフは「アトラスオオカブト」だろう。~
東南アジアに生息する三本角のカブトムシであり、その名はギリシャ神話に登場する巨人「アトラス」に由来する。~
[[コーカサスオオカブト>《インヴェルズ・ガザス》]]の近縁種で、姿形もよく似ているが、身体の大きさや頭部の角に違いがある。~
雌雄に限らず気性が荒いことでも知られ、幼虫ですら攻撃的であるとされる。

--「Invincible」は英語で「無敵の」を意味する。~

--[[《超騎甲虫アブソリュート・ヘラクレス》]]よりも[[ステータス]]が劣っている。~
ヘラクレスオオカブトらが属するディナステス属とアトラスオオカブト・コーカサスオオカブトが属するカルコソマ属はどちらも世界最強とされるカブトムシを擁しているが、両者が共に登場するゲーム作品ではカルコソマ属が格下扱いされることが多い。~
[[OCG]]でも、他に[[《インヴェルズ・ガザス》]]と[[《インヴェルズ・グレズ》]]の例がある。~

-原作・アニメにおいて―~
漫画OCGストラクチャーズの「ストロング十九vsサイキック天道」戦で十九が使用。~
[[《騎甲虫アームド・ホーン》]]・[[《騎甲虫スケイル・ボム》]]・[[《G戦隊 シャインブラック》]]の3体を[[リンク素材]]に[[リンク召喚]]される。~
返しの[[ターン]]に[[《三戦の才》]]によって[[コントロール奪取]]されてしまい、[[《重騎甲虫マイティ・ネプチューン》]]と[[相打ち]]にされた。~

--[[リンク召喚]]時の口上は「完全無欠の昆虫王者オオカブトよ!!その&ruby(くろがね){鉄};の要塞で全ての敵を吹き飛ばせ!!《大騎甲虫インヴィンシブル・アトラス》[[リンク召喚]]!!」。~
--[[リンク召喚]]時の口上は「無敵の昆虫王者オオカブトよ!!その&ruby(くろがね){鉄};の要塞で全ての敵を吹き飛ばせ!!《大騎甲虫インヴィンシブル・アトラス》[[リンク召喚]]!!」。~

//-コナミのゲーム作品において―~

**関連カード [#card]
-[[ビートルーパー]]

―《大騎甲虫インヴィンシブル・アトラス》の姿が見られる[[カード]]
-[[《騎甲虫隊戦術機動》]]

**このカードを使用する代表的なデッキ [#deck]
-[[【昆虫族】]]
--[[【ビートルーパー】]]

**収録パック等 [#pack]
-[[WORLD PREMIERE PACK 2022]] WPP3-JP009 &size(10){[[Ultra]],[[Secret]]};

//**FAQ [#faq]
//***(1)の効果について [#faq1]
//Q:~
//A:

//質問だけの投稿は禁止。ここは「質問と、それに対する事務局の回答」の両方を同時に記述する項目です。
//記述する場合、「事務局に電話で回答をもらった日付」「回答メールに記載された日付」「公式データベースに回答が掲載された日付」のいずれかを(05/01/01)のような形式でA:の最後に追加してください。
//未発売カードに限り、『A:(発売をお待ちください)』とセットでコメントアウトに質問を残すことが可能です。
//ルールやカードの処理等についての質問は、公式サイトの「遊戯王カードデータベース」で調べるか、ルール質問BBSを利用してください。
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