*《&ruby(てん){天};よりの&ruby(ほうさつ){宝札};/Card of Sanctity》 [#top]
 通常魔法
 (1):自分の手札・フィールドのカードを全て除外して発動できる。
 自分は手札が2枚になるようにデッキからドローする。

 [[THE LOST MILLENNIUM]]で登場した[[通常魔法]]。~
 [[コスト]]として[[発動]]したこの[[カード]]を除く[[自分]]の[[手札]]・[[フィールドのカード]]を全て[[除外]]し、[[手札]]が2枚になるように[[ドロー]]する[[効果]]を持つ。~

 [[発動]][[コスト]]が非常に重く、[[手札]]か[[フィールド]]に3枚以上の[[カード]]が存在するときに[[発動]]すると[[ディスアドバンテージ]]を負ってしまう。~
 [[除外]]する[[カード]]が1枚だけの場合なら[[2:2交換>1:1交換]]となるため、[[ディスアドバンテージ]]のない[[手札交換]]となる。~
 一応、特に意味もなく[[フィールド]]に残った[[《リビングデッドの呼び声》]]や、[[除外]]されると[[帰還]]する[[《異次元の偵察機》]]や[[《ジャイアント・レックス》]]を[[コスト]]にすれば[[アドバンテージ]]にはなる。~
 しかしながら、そういった状況を狙って作るのは難しく、数ある[[ドローソース]]の中でも極めて使いにくい部類と言わざるをえない。~
 [[除外アドバンテージ]]の獲得という点でも、[[除外]]したくない[[カード]]まで巻き込むという問題はそのまま残るため採用の余地はない。~

-[[【トランス】]]対策として使える。~
[[除外]]は[[効果]]ではなく[[コスト]]のため、[[無効]]化されないためである。~
しかし[[ロック]]を打破できるとはいえ、[[リソース]]喪失が甚だしいので対策としては心細い。~

-一応、[[《D−HERO ダイヤモンドガイ》]]の[[効果]]を利用して[[効果の発動]]すれば、前半の[[コスト]]を無視できる。~
だが多数存在する2枚[[ドロー]]する[[カード]]に勝てる状況がないためこちらも採用を検討する余地はない。

-「[[手札]]または[[フィールド]]の一方に他の[[カード]]があれば[[発動]]できる」[[裁定]]である。(14/08/28)~
以前は、「その両方に[[カード]]がなければ[[発動]]できない」という[[裁定]]の時期もあった。~

-[[ザ・ヴァリュアブル・ブック8>書籍付属カード#VB8]]には「[[手札]]と[[場>フィールド]]になにもないときに使おう!」と記載されている。~
もちろんその状況下では[[コスト]]が払えないので[[発動]]できないので注意。~

-原作・アニメにおいて―~
原作「バトルシティ編」の「闇バクラvs闇マリク」戦、「闇遊戯vs闇マリク」戦にていずれも闇マリクが使用。~
大量[[ドロー]]で前者では[[《ラーの翼神竜》]]を、後者では[[《死者蘇生》]]の[[サーチ]]・[[サルベージ]][[カード]]を[[手札]]に呼び込もうとした。~
戦いの儀の「遊戯vsアテム」戦では遊戯が使用し、[[相手]]に[[ドロー]]させる[[デメリット]]を[[《サイレント・マジシャン》>サイレント・マジシャン]]の[[効果]]と合わせて逆利用し、[[デュエル]]と物語に[[終止符を打った>エンドカード]]。 ~
アニメDMでは登場頻度が増えており、闇遊戯(アテム)・舞・ビッグ4・グリモが、更に劇場版ではペガサスが使用しており、作品世界でも多用されている[[ドロー]][[カード]]となっている。~
特に「闇遊戯vs乃亜」戦では、絶体絶命の場面で[[《青眼の白龍》]]2枚・[[《死者蘇生》]]・[[《融合》]]・[[《融合解除》]]・[[通常魔法]]《速攻》を[[ドロー]]し、総[[攻撃力]]13500の猛攻による[[大逆転>1ターンキル]]に繋げた[[切り札>ディスティニードロー]]となった。~
この際、闇遊戯の心の部屋に集った仲間たちからメッセージと共に1人1枚ずつ[[カード]]を手渡される演出が見られた。~

--原作での[[効果]]は「''互いの[[プレイヤー]]は[[手札]]が6枚になるように[[カード]]を引く''」というものだった。~
[[相手]]にも[[ドロー]]させることが[[デメリット]]と言えなくもないが、この[[カード]]を[[発動]]した時点で[[相手]]に[[ターン]]が移るかどうかは疑わしい。~
---ただし、原作の[[スーパーエキスパートルール>新エキスパートルール]]では「[[手札]]から[[召喚]]・[[発動]]・[[セット]]できる[[モンスター]]・[[魔法>魔法カード]]・[[罠>罠カード]]はそれぞれ1[[ターン]]に1枚まで」というルールがある。~
つまりこの[[カード]]を[[手札]]から[[発動]]する場合、同一[[ターン]]に他の[[魔法カード]]を[[手札]]から[[発動]]・[[セット]]できず、[[発動]]前に[[手札]]を減らす事も難しい。~
そのため、[[OCG]]ルールで考えた場合ほどの性能を持っているわけではない。~

---一方、アニメ版では[[OCG]]ルールに従っていたため上記の制約が無い正真正銘の[[パワーカード]]である。~
現に上記の「闇遊戯vs乃亜」戦では[[手札]]からの[[魔法カード]]の連発により、[[相手]]に[[ターン]]を回さずに[[発動]][[ターン]]にケリをつけている。~
その性能から、海馬からは「最強の[[手札]]増強[[カード]]」と評されている程である。~

---このような[[パワーカード]]だったが、[[OCG]]では一転して損失なしの[[手札交換]]すらままならないほど[[弱体化]]してしまった。~
同じく原作で[[パワーカード]]だった[[宝札>シリーズカード#Cards]]の[[《命削りの宝札》]]は第9期に[[OCG]]化されたためか、あちらは[[準制限カード]]の指定経験もある程の活躍を見せている。~
しかし、この原作・アニメ[[効果]]は、後に[[《サイレント・バーニング》]]や[[《蘇りし天空神》]]の[[効果]]の内容として実現する形となった。~
同じく原作で[[パワーカード]]だった[[宝札>シリーズカード#Cards]]の[[《命削りの宝札》]]は第9期に[[OCG]]化されたためか、あちらは[[準制限カード]]の指定経験もある程の活躍を見せているなど、この[[カード]]とは雲泥の差である。~

---原作・アニメにおいては特定の[[モンスター]]との[[コンボ]]で[[コンバットトリック]]の様にも使われていたが、後年においてそのシーンを再現する[[カード]]が複数登場。~
([[《サイレント・バーニング》]]・[[《未来への沈黙》]]・[[《蘇りし天空神》]])~
この[[カード]]自身は再現ならなかったものの、後の[[カード]]デザインに影響を与えた[[カード]]だったとも言える。~

--アニメDMでは「闇遊戯vs海馬」戦(バトルシティ編)・「遊戯vsアテム」戦で[[速攻魔法]]《魔法の教科書》の[[効果]]により[[バトルフェイズ]]に[[発動]]されている。~
前者では[[手札]]枚数で[[攻撃力]]が決まる[[《オシリスの天空竜》]]、後者では[[相手]]の[[ドロー]]枚数で[[攻撃力]]が上がる[[サイレント・マジシャン]]が[[攻撃]]された時に使い、[[手札]]増強[[カード]]でありながら[[コンバットトリック]]に使われている。~
後者の[[サイレント・マジシャン]]との[[コンボ]]は[[《サイレント・バーニング》]]を使うことで(微妙に挙動は違うが)[[OCG]]でも疑似的に再現できる。~
後者の[[サイレント・マジシャン]]との[[コンボ]]は[[《サイレント・バーニング》]]や[[《未来への沈黙》]]を使うことで(微妙に挙動は違うが)[[OCG]]でも疑似的に再現できる。~

--遊戯王Rでも闇遊戯が使用している。~
原作の世界を継承しているので、もちろん原作[[効果]]での登場である。~

--アニメGXでは、「十代vs神楽坂」戦で神楽坂が、「十代vs遊戯」戦では遊戯が原作・アニメ[[効果]]で使用している。~
後者の放送時では既に[[OCG]]化されていたのだが、時間軸がアニメDMの頃なのでアニメ[[効果]]のままにしたのだろう。~

--漫画GX読切の「十代vs紅葉」戦では、原作・アニメ版のこの[[カード]]と全く同じ[[効果]]を持つ[[魔法カード]]《デュエル》が登場している。~
既に[[OCG]]化されて久しいためか、こちらとの混同を避けて別の[[カード]]を使わせたものと思われる。~


-コナミのゲーム作品において―~
デュエルリンクスで闇遊戯が使用するスキルに同名のものがある。~
こちらは[[《オシリスの天空竜》]]を[[召喚]]した[[ターン]]の[[エンドフェイズ]]時、[[お互い]]の[[手札]]が6枚になるように[[ドロー]]するスキルであり、この[[カード]]の原作の[[効果]]に近い。~

**関連カード [#card]
-[[宝札>シリーズカード#Cards]]

-[[《強欲な壺》]]
-[[《魔轟神レイジオン》]]
-[[《E・HERO バブルマン》]]

―原作効果関連
-[[《サイレント・バーニング》]]
-[[《蘇りし天空神》]]
-[[《未来への沈黙》]]

**収録パック等 [#pack]
-[[THE LOST MILLENNIUM]] TLM-JP037 &size(10){[[Super]],[[Ultimate]]};
-[[EXPERT EDITION Volume.3]] EE3-JP217 &size(10){[[Super]]};
-[[ストラクチャーデッキ−帝王の降臨−]] SD14-JP026
-[[決闘王の記憶−闘いの儀編−]] 15AY-JPC27 &size(10){[[Ultra]]};
-[[MILLENNIUM BOX GOLD EDITION]] MB01-JP026 &size(10){[[Millennium>Parallel#MR]]};
-[[ストラクチャーデッキ−武藤遊戯−]] SDMY-JP029

**FAQ [#faq]
Q:この[[カード]]に[[《連続魔法》]]を[[チェーン]]するとどうなりますか?~
A:この場合、[[《連続魔法》]]の[[発動]]自体できません。~
  《天よりの宝札》の[[発動]][[コスト]]で[[《連続魔法》]]が[[除外]]されているためです。~

Q:[[手札]]または[[フィールド]]上に他の[[カード]]が存在しない場合、この[[カード]]を[[発動]]する事はできますか?~
A:はい、[[自分]]の[[手札]]または[[自分]][[フィールド]]のいずれかに[[カード]]が存在していない場合でも[[発動]]する事ができます。~
  ただし、[[自分]]の[[手札]]がこの[[カード]]1枚のみで[[自分]][[フィールド]]に[[カード]]がない場合は[[発動]]できません。(14/08/28)
//http://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/faq_search.action?ope=5&fid=13543&keyword=&tag=-1

Q:[[自分]]の[[手札]]に[[カード]]が存在し、[[自分]][[フィールド]]上に[[モンスタートークン]]が存在する場合、この[[カード]]を[[発動]]する事はできますか?~
A:それらの[[カード]]を[[コスト]]として[[除外]]して[[発動]]する事が可能です。(09/11/02)~

Q:[[自分]][[フィールド]]上に存在する[[カード]]が、[[表側表示]]の[[《奇跡のジュラシック・エッグ》]]1体のみです。~
  この時、この[[カード]]を[[発動]]できますか?~
A:いいえ、[[発動]]できません。(12/03/18)

Q:[[《D−HERO ダイヤモンドガイ》]]の[[効果]]で[[デッキの一番上]]を[[確認]]したところ、この[[カード]]でした。~
  次の[[自分]]の[[メインフェイズ]]に[[手札]]が2枚以上ある場合、この[[カードの効果]]を[[発動]]できますか?~
  できる場合、どのように処理しますか?~
A:この場合、この[[カードの効果]]を[[発動]]し、[[ドロー]]する事はできません。(11/09/18)~

//質問だけの投稿は禁止。ここは「質問と、それに対する事務局の回答」の両方を同時に記述する項目です。
//記述する場合、事務局に質問した日付を(05/01/01)のような形式でA:の最後に追加してください。
//未発売カードに限り、『A:(発売をお待ちください)』とセットでコメントアウトに質問を残すことが可能です。
//ルールやカードの処理等についての質問は、公式サイトの「遊戯王カードデータベース」で調べるか、ルール質問BBSを利用してください。
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