*《&ruby(どえんかいじゅう){怒炎壊獣};ドゴラン/Dogoran, the Mad Flame Kaiju》 [#top]
 効果モンスター
 星8/炎属性/恐竜族/攻3000/守1200
 (1):このカードは相手フィールドのモンスター1体をリリースし、
 手札から相手フィールドに攻撃表示で特殊召喚できる。
 (2):相手フィールドに「壊獣」モンスターが存在する場合、このカードは手札から攻撃表示で特殊召喚できる。
 (3):「壊獣」モンスターは自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。
 (4):1ターンに1度、自分・相手フィールドの壊獣カウンターを3つ取り除いて発動できる
 (この効果を発動するターン、このカードは攻撃できない)。
 相手フィールドのモンスターを全て破壊する。

 [[EXTRA PACK 2016]]で登場した[[炎属性]]・[[恐竜族]]の[[最上級モンスター]]。~
 [[壊獣]]共通の3つの[[分類されない効果]]、[[壊獣カウンター]]を3つ取り除いて[[相手]][[モンスター]]を全て[[破壊]]する[[起動効果]]を持つ。~

 (1)〜(3)の[[壊獣]]共通の[[効果]]については[[壊獣]]を参照。~

 (4)の固有[[効果]]は[[相手]][[モンスター]]の[[全体除去]]。~
 自身の[[特殊召喚]]のために[[相手]][[フィールド]]に[[特殊召喚]]した[[壊獣]]を処理しつつ、他の[[相手]][[モンスター]]も一掃できる。~
 [[【壊獣】]]は展開力が低く[[モンスター]]の数に差をつけられがちなので、[[ボード・アドバンテージ]]を振り出しに戻せるこの[[効果]]の価値は高い。~
 [[破壊]]なので[[《KYOUTOUウォーターフロント》]]に[[壊獣カウンター]]を乗せることもでき、[[相手]][[モンスター]]を3体以上[[破壊]]すれば実質[[ノーコスト]]となる。~
 [[発動]]後は自身が[[攻撃]]できなくなる[[デメリット]]が生じるため、各種素材・[[コスト]]にしたり、[[《壊獣の出現記録》]]で他の[[壊獣]]と入れ替えたりすると良い。~
 [[《偉大魔獣 ガーゼット》]]の[[リリース]]にすれば[[攻撃力]]6000の[[直接攻撃]]を叩き込める。~

 固有[[効果]]が[[起動効果]]なので、[[相手]]に[[送りつけ]]てもその[[ターン]]中は[[効果]]を[[発動]]される危険性がなく、[[送りつけ]]にも適している。~
 [[攻撃力]]の高さに対し[[守備力]]は低いので、[[《壊獣捕獲大作戦》]]で[[守備表示]]にしたり、[[《壊獣の出現記録》]]で[[守備表示]]で[[特殊召喚]]すれば、[[《海亀壊獣ガメシエル》]]でも[[戦闘破壊]]できる。~

 [[【壊獣】]]以外では、[[《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》]]と同様の役割で[[《火霊使いヒータ》]]・[[《灼熱の火霊使いヒータ》]]を軸とした[[【霊使い】]]や[[【ゴーレム】]]で採用する手もある。~
 [[恐竜族]]は[[《化石調査》]]→[[《魂喰いオヴィラプター》]]で容易に[[サーチ]]・[[墓地送り>墓地を肥やす]]が可能なので、[[【恐竜族】]]への採用も良い。~
 [[相手]][[フィールド]]に展開するだけでなく、[[通常召喚]]・[[蘇生]]に対応する[[恐竜族]][[最上級モンスター]]としても扱い易い[[アタッカー]]だろう。~
 また、[[《黒き森のウィッチ》]]で[[サーチ]]できる唯一の[[壊獣]]であり、あちらを複数採用する[[デッキ]]ならば他の[[壊獣]]より優先する理由にもなる。~

 [[壊獣]]としての共通の[[効果]]は無視して[[《ジュラシック・パワー》]]で[[召喚]]しても良いだろう。

-[[リミットレギュレーション/2023年4月1日]]以降の[[環境]]において、[[【斬機】]]が[[《エクスピュアリィ・ノアール》]]などの突破手段として採用するケースが増えている。~
[[壊獣]]の中でも[[炎属性]]・[[レベル]]8という[[ステータス]]のため、[[《スモール・ワールド》]]で[[《灰流うらら》]]や[[炎属性]][[斬機]]、さらに[[《パラレルエクシード》]]などの幅広い[[モンスター]]を起点および中継点にして[[サーチ]]しやすい点が注目された。~

--その後は[[【VS】]]での採用も見られるようになっていく。~
元々[[《VS ラゼン》]]を引き込むために[[《スモール・ワールド》]]の採用価値が高く、[[《VS 蛟龍》]]の登場によって[[炎属性]][[モンスター]]の比率を高める意義も大きくなっていた。~
[[守備力]]もほとんどの[[VS]]の1500ラインを下回るため、[[《VS Dr.マッドラヴ》]]で使い回しやすい点も好相性であった。~

--ところが[[《賜炎の咎姫》]]の登場後は評価を下げる。~
[[【R−ACE】]]・[[【スネークアイ】]]・[[【炎王】]]といった[[【炎属性】]]系[[デッキ]]および[[出張]]ギミックが活躍し始め、[[《賜炎の咎姫》]]の(3)の[[自己再生]]に必要な[[炎属性]][[モンスター]]を増やしてしまう、というのが理由である。~
[[【R−ACE】]]・[[【スネークアイ】]]・[[【炎王】]]といった[[【炎属性】]]系[[デッキ]]および[[出張]]ギミックが活躍し始め、[[《賜炎の咎姫》]]の(3)の[[自己再生]]に必要な[[炎属性]][[モンスター]]を[[相手]][[フィールド]]に残してしまう、というのが理由である。~

---いずれのケースにおいても、この[[カード]]が[[壊獣]]で唯一の[[炎属性]]であることが大きな理由になっており、[[《怪粉壊獣ガダーラ》]]の前例と同様、時に[[レベル]]や[[攻撃力]]以上に[[属性]]などが大きな意味を持つ事例と言える。~

-[[《対壊獣用決戦兵器スーパーメカドゴラン》]]の存在からすると、直接のモチーフは「怪獣王」として名高い「ゴジラ」だろう。~
誕生から半世紀以上を過ぎた現在でもなお多くのファンを持つ怪獣であり、正に日本の特撮怪獣映画の怪獣代表としてふさわしい存在である。~
特に、各所が赤く発光した姿は『ゴジラvsデストロイア』(1995年)に登場した通称「バーニングゴジラ」を思わせる。~
ただ細かなデザイン自体はゴジラとあまり似ておらず、巨大な翼を持つ上半身と刺々しいシルエットなどは同映画に登場する怪獣「デストロイア」に近い。~
ゴジラ自体が典型的な怪獣像を作り出したパイオニア的存在であり、一見するとカードイラストからゴジラの特徴を見いだしづらいが、一応「黒い体」「長い尾」「発光する背びれ」とゴジラの特徴としてよく挙げられる点は押さえている。~

--「火を吐く直立二足歩行の恐竜型怪獣」という、きわめて典型的な怪獣の姿である。~
『原子怪獣現る』(1953年、アメリカ)や初の国産怪獣映画『ゴジラ』(1954年)以来、巨大な[[爬虫類>爬虫類族]]のような姿は怪獣の基本となり、今日に至るまで多くの派生系を生み出してきた。~
//「火を吐く」のも昭和怪獣の基本的能力だったが、光学合成やCGの発達に伴って本物の炎よりも光線技の方が撮影しやすくなり、平成に入った辺りからは、文字通りの「火」を吐く怪獣は減少傾向にある。~
--ちなみにそのゴジラが吐くのは、初出の1954年版では「放射性物質を含む高温のガス」、後のシリーズ作品では熱線という設定であるため、実は火を吐いたことはない。~
2016年の『シン・ゴジラ』でようやく火を吐いたが、それも熱線の前段階である。~
//↑全体的に遊戯王と乖離したファン雑学ネタなので一部コメントアウトしておきます。強引にでも関連付ける内容ならまだしもCO後でも十二分の量ですし、場を弁えて程々に。

-[[カード名]]は「ドラゴン」のアナグラムだろう。~
しかし、その姿や名前に反して、[[種族]]は[[ドラゴン族]]ではなく[[恐竜族]]である。~
しかし元ネタを優先させたためか、その名に反して[[種族]]は[[ドラゴン族]]ではなく[[恐竜族]]である。~
--ゴジラが怪獣になった経緯は各作品で設定が異なるが、『ゴジラvsキングギドラ』(1991年)では「孤島で生息し続けていた恐竜ゴジラザウルスが、原爆実験の放射能を浴びて変貌した」と設定されている。~
//この[[カード]]が[[恐竜族]]なのはこれを意識したのかもしれない。~
//フツーに恐竜型怪獣だからでしょ
//ついでに言えば54年の初代ゴジラでもゴジラが恐竜の生き残りではないかと言われている
この様に昭和・平成初期時代の設定は「人類の身勝手な行為で変貌させられた生物」であり、人類を襲うのはそれに対する怒り・アンチテーゼであるともされ、[[カード名]]の「怒」の字はこの意味が込められているのだろう。~
時代を経て[[人類がゴジラを倒す>《対壊獣用決戦兵器スーパーメカドゴラン》]]話も登場するようになるが、上記の経緯もありゴジラは人類に害を成す存在であれど「悪」と定義する事は難しい存在とされている。~

--なお、1964年公開の東宝映画『宇宙大怪獣ドゴラ』には「ドゴラ」という名の怪獣が登場するが、[[クラゲ>《海月−ジェリーフィッシュ−》]]と[[アメーバ>《アメーバ》]]を合体させたような姿をしており、似ても似つかない。~
名前の類似は偶然であろう。~

-元々は、[[TCG]]版[[Clash of Rebellions]]で追加された10種の海外新規[[カード]]の内の1枚である。~

//-原作・アニメにおいて―~

//-コナミのゲーム作品において―~

**関連カード [#card]
-[[壊獣]]

-[[壊獣カウンター]]

-[[《対壊獣用決戦兵器スーパーメカドゴラン》]]

-[[《サンダー・ボルト》]]

―[[イラスト]]関連
-[[《KYOUTOUウォーターフロント》]]

―《怒炎壊獣ドゴラン》の姿が見られる[[カード]]
-[[《壊獣の出現記録》]]
-[[《妨げられた壊獣の眠り》]]

**このカードを使用する代表的なデッキ [#deck]
-[[【壊獣】]]

**収録パック等 [#pack]
-[[EXTRA PACK 2016]] EP16-JP021 &size(10){[[Ultra]],[[Secret]]};
-[[ストラクチャーデッキ−ソウルバーナー−]] SD35-JP012
-[[ストラクチャーデッキR−炎王の急襲−]] SR14-JP014 &size(10){[[N-Parallel]]};

//**FAQ [#faq]
//***(1)の効果について [#faq1]
//Q:~
//A:

//質問だけの投稿は禁止。ここは「質問と、それに対する事務局の回答」の両方を同時に記述する項目です。
//記述する場合、「事務局に電話で回答をもらった日付」「回答メールに記載された日付」「公式データベースに回答が掲載された日付」を(05/01/01)のような形式でA:の最後に追加してください。
//未発売カードに限り、『A:(発売をお待ちください)』とセットでコメントアウトに質問を残すことが可能です。
//ルールやカードの処理等についての質問は、公式サイトの「遊戯王カードデータベース」で調べるか、ルール質問BBSを利用してください。

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